“モンスター高校生”島憂樹が初代Mr.TROT JAPANに「自分の歌で感動を与えられるんだなと実感」

2025.05.04 08:00

サバイバルオーディション番組「ミスタートロットジャパン」の決勝が、5月3日にLeminoほかで生配信。予選から圧倒的な実力を見せ、決勝でも持ち前の歌唱力で魅了した“モンスター高校生”こと現役高校生・島憂樹が頂点に輝いた。決勝終了後にはファイナリストの島、橋詰昌慧、ジュノ、風水ノ里恒彦、牛島隆太、メインMCの後藤輝基(フットボールアワー)が取材に応じ、大会を振り返った。

ついに初代Mr.TROT JAPANが決定！

「ミスター・トロット」シリーズは、2020年に韓国で放送されるや社会現象を巻き起こした番組。挑戦者たちは韓国の音楽ジャンルの一つである「トロット」を歌い上げ、トップの座を目指す。日本版では、昭和から平成にかけて大ヒットした日本の歌謡曲をテーマに選び抜かれた精鋭74人が、初代Mr.TROT JAPANの座を懸けてハイレベルな争いを繰り広げた。

決勝では審査員、応援投票、リアルタイム視聴者投票の合計で争われ、総合得点2167点で島が優勝し、次いでジュノが2157点、橋詰が2123点、風水ノ里が2082点、牛島が2081点の順で決着。

決勝で観客の前でパフォーマンスした感想について、風水ノ里は「自分はお客さんの前で歌うのは慣れているので、全員が楽しんで帰ってもらうことだけを考えていました」と話し、ジュノは「いま来てくれた人たちを楽しませようという気持ちしかなくて、準備したものをできるだけ楽しくやりきった感じです」と語る。

そして、島は「聴いてくださる方に感動を与えたいなという思いで歌ってきたので、観客の方が涙を流している姿とかを見て、自分の歌で感動を与えられるんだなと実感できてうれしかったし、最高の経験になりました」と感慨深い表情で明かした。

また、決勝の舞台裏でのエピソードを聞かれ、牛島は「選曲をすごく悩みました。僕は最後の挑戦と思ってやっていたので、自分が最大に実力を出せる歌は何かなと思っていました」と悩んだことを告白。島も「決勝の曲にもすごく悩んで、いろんな人にどの曲がいいのか聴いてもらって決めました」と打ち明けた。

そんな中、ジュノは「生放送ということで顎のラインをシュッとしたくてサウナに行きました。いつもなら短い時間で出るんですけど、決勝ということで気合が入っていつもの2倍くらい入ってしまって、喉がめちゃくちゃ乾いてトイレが心配になるくらい飲み過ぎてしまいました」と冗談交じりに話し、笑いを誘う一幕も。

後藤、ファイナリストとバッタリ「下手な有名人に会うよりうれしかった」

一方、後藤は「舞台裏で僕らが彼らに会うことはないし、ただ本番を進めていっただけなんですけど、ちゃんと体の中でトロットジャパンが入ってると思ったことがあって。東京の吉本の本社に打ち合わせで行ったら『うわ、牛島くんやん』ってバッタリ会って、下手な有名人に会うよりうれしかったです」と番組への思い入れに気付いた出来事を、テンション高めに答えていた。

次の開催があると仮定した上で、新たな出場者に向けた一言を求められると、ジュノは「何よりも自分が準備したステージができないと悔いになると思うので、気持ち的に心の準備をして挑んだ方がプラスになるステージができると思います」と答え、橋詰は「技術とかだけじゃなくて感情も審査員の方々は評価してくれるので、心から何かを伝えたいという人は、ぜひ感情を大事にして挑戦してほしいです」とアドバイス。

そして、牛島は「どういう形であっても諦めないで夢を追っていれば、何かしらの結果が出ると思うので、諦めないで自分の夢を歌に乗せてもらえればと思います」とエールを送っていた。

なお、優勝者の島には優勝賞金1000万円が贈られ、今後ユニバーサルミュージックよりメジャーデビューが約束されている。さらに、島を含むファイナリスト5人のファンクラブが開設され、2025年の夏頃にはカバーアルバムのリリース、ファンミーティングも開催されることが決定した。

◆取材・文＝永田正雄