“モンスター高校生”島憂樹、個性派プロシンガーを下し準決勝進出「歌詞を全部自分の言葉に出来ている」審査員絶賛＜ミスタートロットジャパン＞

2025.04.15 17:00

サバイバルオーディション番組「ミスタートロットジャパン」の第8回が、4月9日にLeminoで配信された。第8回は残り2組の本選二次「1対1のデスマッチ」審査が行われ、準決勝へ進む挑戦者が決まった。 (以下、ネタバレを含みます)

残る2組の本選二次審査へ

「ミスター・トロット」シリーズは、2020年に韓国で放送されるや社会現象を巻き起こした人気番組。挑戦者たちは韓国の音楽ジャンルの一つである「トロット」を歌い上げ、トップの座を目指す。日本版では、昭和から平成にかけて大ヒットした日本の歌謡曲をテーマに選び抜かれた精鋭たちが、初代Mr.TROT(ミスタートロット)の座を懸けてハイレベルな争いを繰り広げている。

第8回は、引き続き本選二次の審査が行われた。まずは音楽専門学校へ通う具島勇心と元“チームダーリン”の飯田俊樹のデスマッチの模様から。具島は親との約束を果たすために魂を込めて小柳ゆきの「愛情」を、飯田は家族への思いをこれまで以上に歌に込めて坂本九の「心の瞳」をそれぞれ披露。2人の勝負にかける思いが、歌を通して審査員たちのジャッジを迷わせた結果、5対6の大接戦で飯田が準決勝進出を決めた。

続いて最後の1組。ここまでマスター／審査員の順位付けで1位をキープしてきた“モンスター高校生”島憂樹と唯一無二のエンターテイナー・しいたか。の対決だ。「一番戦いたくない人に指名された」と笑顔で勝負を受けたしいたか。の一方で、島は「プロのシンガーに勝っていかないと、名を残すことができないので」と、真剣な表情でこの直接対決に臨む。

島はアンジェラ・アキの「This Love」を、しいたか。は D-LITE(From BIGBANG)の「どうにもとまらない with 山本リンダ」をステージで歌唱。結果は10対1で島がしいたか。を破り、準決勝進出となる。マスター／審査員のソプラノ歌手・岡本知高は「(島は)“恋の歌”を見事に“家族愛”の歌に変えました。自分の意思を持って音楽を自分のものにする。そして歌詞を全部自分の言葉に出来ているところがすごいなあと思いました」と絶賛した。

井上裕介「全出場者の中で一番のファンです！」

またNON STYLE・井上裕介は「この番組に出ている全員が歌がうまいのは当然なんですけど、歌ってうまいとか下手とかじゃなくて、楽しいものなんだなっていうのをしいたか。さんに教えていただきました。全出場者の中で一番のファンです！」と、コメントした。

本選二次の審査が終わり、さらにマスター／審査員の審議によって具島と藤井大翔が追加合格者として選出され、合計10人が準決勝へ。本選二次でのパフォーマンスを受けてマスター／審査員の順位付けによるトップ3が発表され、3位がジュノ、2位が島、1位が現役高校生の藤崎伊織が初めてトップの座へと上り詰めた。

さらに準決勝の内容が発表され、2人1組の「ライバルデュエットメドレー」形式で挑戦者は歌唱することになる。ペアはテーマに沿ったメドレーを披露し、マスター／審査員はどちらかにハートを投票することで勝者が決まる。2人で協力すると同時に競い合うというハードな内容に。

そして準決勝からは会場の観客も投票に加わり、5組のデュエットを聞いた後にどのペアが良かったかを投票。1位に選ばれたペアは審査員投票で負けたほうも含め2人そろって決勝に進出することができ、一方で投票結果が5位だったペアは審査員投票で勝利していたとしても2人とも脱落するという過酷なルールだ。

ライバルであり仲間でもある“ライバルデュエット”が開幕

準決勝に入り、マスター／審査員の顔ぶれも一部変更に。レジェンドマスター・細川たかし、武部聡志のほか、高橋洋子、近藤真彦、hitomi、Crystal Kay、ミッツ・マングローブ、椿鬼奴、チョコレートプラネットの長田庄平、霜降り明星のせいや、韓国のトロットクイーンであるチャン・ユンジョンが出演し、メインMCは引き続きフットボールアワーの後藤輝基、サブMCをME:IのMOMONAが務める。

最初のデュエットペアは、“チームKOREA”から勝ち残ったジュノと、この大会を通して成長し続ける“ティーンズ”出身の高野航大。2人は「青春」をテーマに村下孝蔵の「初恋」とスキマスイッチの「全力少年」を課題曲に選び、日本と韓国の遠距離を乗り越えて練習を積み重ねた。観客の前での歌唱経験がない高野を年上のジュノが彼をサポートしながら、2人で切磋琢磨していく。

そしてトップバッターを務めた2人は、年の差を感じさせない相性の良さで観客を盛り上げ、ハートの投票結果は6対5でジュノが勝利した。2人の爽やかさやチームワークの良さも感じさせるステージは審査員陣も甲乙つけがたい様子で、hitomiは「本当に点をつけづらくて。(ジュノは)ステージングがすごくうまかった。パフォーマンスをすると音程やピッチがぶれたりするんですけど、軽やかに歌もうまく表現されていて、印象に残りました」と評していた。

「ミスタートロットジャパン」(全10回)はLeminoにて、毎週水曜夜9:00より最新回配信中。

◆文=suzuki

※藤崎伊織の「崎」はタツサキ、高野航大の「高」はハシゴダカが正式表記