左から「コータローまかりとおる!(1)」「スーパードクターK(1)」「風のシルフィード(1) 」(すべて講談社)

80~90年代『週刊少年ジャンプ』黄金期の裏で人気を集めた『週刊少年マガジン』名作漫画5選

2023.08.23 19:03
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1980年代から1990年代にかけて、『週刊少年ジャンプ』は黄金期と呼ばれる時代を迎えた。その一方で、ライバルの『週刊少年マガジン』も名作が数多く誕生しており、多くのファンを喜ばせた。本記事では、ジャンプ黄金期の裏で人気を集めたマガジン作品を紹介する。

 1982年から連載スタートした『コータローまかりとおる!』は空手の天才・新堂功太郎(以下、コータロー)が主人公。私立鶴ヶ峰学園を舞台に、コータローの道場を破壊した応援団とのバトルシーンや、プリンセス・クララのパンティー奪取といった少しエッチな展開などが人気。

 またコータローとヒロイン・麻由美とは、お互い好き同士に見えるのだが、なかなか素直になれない関係のようで、作品を読みながら、もどかしい気持ちになったファンも少なくないだろう。

 また1995年に『新・コータローまかりとおる!』とタイトルを変えた続編では、コータローが柔道に挑む姿が描かれている。学内予選柔道部門で優勝すると副賞でコータローの道場の土地が獲得できるとあって、柔道以外の種目を含む48団体が参加。腕相撲(アームレスリング)部や、美人レスラー・久亭鈴子(きゅうていりんこ)が対戦相手として登場し、柔道を舞台にした異種格闘技戦が繰り広げられた。

 次に紹介するのは、野球漫画『名門!第三野球部』だ。1987年より連載された本作品は、落ちこぼればかりが集まった桜高校の野球部3軍・第三野球部員・檜あすなろが主人公。ある日、監督から第三野球部の解散が告げられる。一度も試合をしていなかったあすなろ達第三野球部は、はなむけに1軍との試合に臨む。勝てば自分たちが1軍になれるとの条件を引き出し、第三野球部は猛練習を始めるのだ。

 当初は3軍でスタートしたあすなろは猛練習を経て才能を開花させる。その甲斐あって1軍との試合に勝利したあとは、甲子園にも出場を果たし、さらにはプロ野球選手へと成長を遂げていく。さまざまな困難を乗り越えたあすなろが、3軍からプロへと這い上がる下剋上を描いた名作といえるだろう。

 一方、青春野球マンガと一線を画し1988年より連載がスタートした『明王伝レイ』は、心霊コミック。同作に登場する主人公・日輪黎(ひなわレイ)は、魔物によって引き起こされる悲惨な事件を不動明王などの神霊に変身して解決するストーリー。神霊に変身したレイと魔物のバトルは迫力満点。魔物が起こす事件は目をそむけたくなるほどの悲惨さで、恐怖を感じながらも、怖いものみたさで読んだファンも多いことだろう。

 同じく1988年から連載がスタートしたのが医療マンガの大作『スーパードクターK』である。主人公・KAZUYA(以下、K)は、天才的頭脳を持つ天才外科医。その天才的な腕前を耳にした裏の世界の住人からも依頼が来るほど信頼が厚い。ただ、邪悪な意思に気づいた時にはKは悪者に鉄槌をくだす。カサール王国を舞台にした戦争に巻き込まれたり、城南大の大学病院の陰謀や、ソ連との国際問題に巻き込まれたり、天才外科医に待ち受ける運命は想像を絶する規模になっていく。

 その後は1996年に『Doctor K』と名前を変え連載は継続。連載終了後、2004年からはイブニング誌にて続編の『K2』が連載開始。『スーパードクターK』の後の世界を舞台に、Kの系譜を継いだ医師の活躍が描かれている。 最後に紹介するのは1989年から連載がスタートした競馬マンガ『風のシルフィード』である。千葉県の小さな牧場に生まれた仔馬・シルフィード。競走馬として活躍が期待されていたが致命的な欠陥が発覚。牧場の息子で、主人公の森川駿は処分されようとしたシルフィードを体を張って守る。そして自らが騎手となり、シルフィードと日本ダービーを制覇する夢を追いかけるという物語だ。

 競走馬になることが難しいと判断されたシルフィードが、駿と共に成長しレースを走る姿に、大きな感動を覚えたファンも多いだろう。わずか1センチ差で敗北した日本ダービー、雪辱を果たした菊花賞、そして世界への挑戦とファンを熱狂させたマンガである。

 『週刊少年ジャンプ』の黄金期が終わる1990年代後半、『週刊少年マガジン』は発行部数でついに逆転を果たした。その裏には、今回紹介した作品の活躍があったのだろう。機会があればぜひ手に取って読んでもらいたい。

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