大熊和奏「これがラブライブ!なんだって実感しました」

大熊和奏「(若菜)四季ちゃんが私を選んでくれた」/Liella!スペシャルリレーインタビュー【TVアニメ編】8

2023.07.10 18:00
「ラブライブ!スーパースター!!」若菜四季役 大熊和奏

スクールアイドルグループ・Liella!の3rdライブツアー、「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~」が3月5日、ベルーナドームでファイナルを迎え、2期生メンバーが加入し9人となった初めてのライブツアーは大盛況で幕を下ろした。Liella!の3期生メンバーやユニットなどが発表されるなど、 「ラブライブ!スーパースター!!」のさらなる盛り上がりが期待される。そこで、WEBザテレビジョンではLiella!メンバー全員の短期集中連載リレーインタビューを実施。Liella!ロングインタビューの8番手には、若菜四季役の大熊和奏が登場。これまでの「ラブライブ!スーパースター!!」のTVアニメ放送の振り返りやリレーインタビューとしてメンバーの絵森 彩へのメッセージなどを存分に語ってもらった。

TVアニメ2期は…「平安名すみれの言葉で救われた」

ーーTVアニメ2期の放送が終了して、TVアニメ3期への期待も膨らみます。Liella!が歩んできたこれまでのストーリーについて、改めて振り返っていただけますか。

伏線回収がまだできていないと思いますけれども、2期生がさらに活躍して欲しい気持ちもあって、TVアニメ3期に期待ですね。もっと四季ちゃんに社交性を高めてもらって、この子たちって喋ったことある?みたいな意外な関係性とかも見てみたいですね。グループだから9人でいろいろ喋ってることもあるだろうし、新メンバーが入ったらどういう風に変わるのかなっていうのが楽しみですね。

ーー収録で印象的だったエピソードなどはありますか?

当時の状況もあって、2期生と1期生は分かれて録っていたので、どうやって録るんだろうっていう、先輩方のお手本や空気感が分からないまま録ることが多かったんです。その中で唯一、第1話でかのんちゃんと一緒に録れたときはガチガチでした。1人先輩がいるだけで、こんなに空気が変わるんだなって。2期生は初めて収録をする子もいて、すごく苦戦していてみんなでアドバイスし合ったりしていました。

ーーTVアニメ1期、2期を通して心に残っているシーンは?

TVアニメ2期第1話ですみれちゃんが屋上で言っていた、シーンです。部員集めのときに1年生が入ってこなくて、じゃあいっそ5人でやる?となった時に、「でもそれって自己満足になっちゃうんじゃないの」と言ったシーンがすごく印象に残っています。加入に不安だった私たちも救われた気がしました。先輩たちも、2期生が入ることによって5人の輪を乱してしまうんじゃないかとか、加入するメンバーと同じ不安な気持ちがあったんだなって。その言葉を聞いて、すみれちゃんありがとうって思いましたね。

大熊和奏はLiella!の「スパイス」担当!? “新しい提案”をしていきたい

ーーご自身のLiella!内におけるポジションを自己分析してみたとき、一言で表すと自分はどんな役割・ポジションであると思いますか?まだ、そのポジションはもともとご自身の資質なのか、Liella!に参加して培われた一面どちらだと思いますか。

「スパイス担当」ですかね(笑)。わたしのイメージですけど、Liella!は、すごくいい意味で真面目な子が多くて、真面目であるからこそ、ふざけるのも真面目にやっちゃうんです。だからもうちょっと気をゆるめていいんだよって思っています。わたしはLiella!に対しての新しい提案をしていきたいというか、こういうやりかたもあるよ、みたいな新しい刺激の役割になれたらいいなって。みんなが喋っているとちょくちょく何か言いたくなるんですよ。ちょっと路線変更の可能性を提案するみたいなスタンスで「スパイス」担当です。

ーーLiella!のキャストは長い時間をともに過ごす仲間であり、切磋琢磨して高め合う存在でもあるのではないかと思います。自分が、「ここだけは負けない!」と胸を張れるポイントは何ですか。

歌に対しての表現ですね。私は1曲に対してたくさん解釈を作るタイプで、歌い方も14公演結構バラバラに歌ったりしていました。ピッチを合わせるとか技術も大事なんですけれど、それよりもどういう気持ちで誰に届けたいのかっていう、その届ける気持ちとかを大事にしています。「自分はこう思ってるよ!」「みなさんはどう思いますか」という提案です。その歌に対する解釈の提案というのをライブで表現したいていう気持ちがあります。昔からお芝居もずっとやってきて、役作りをして、中身がないとやっぱりすっからかんな表現になってしまうっていうのは痛いほど経験してきました。物事の本質を捉えるというか、1本なにか筋を通さないと、やっぱり心を動かすのは難しいと思っていますね。

ーーキャストそれぞれが、強い思い入れを持って活動に臨んでいると思いますが、お芝居や歌などで思うようにいかない場面もあったのではないかと想像します。そんなとき、何が支え・原動力になってくれましたか。

「リエラのうた2」をめちゃくちゃ聴いていました。わたしもレコーディングした思い出はあるんですけれど、やっぱり完成されたものを聴くと、自分の声ではなくて四季ちゃんがいて、この子たちから元気もらっていました。「リエラのうた2」聴いて、「もうちょっと頑張ろう!」という気持ちになるので、もういちファンです(笑)。

若菜四季の「心の中で燃えている熱」を表現していきたい

ーー少しさかのぼってお話を聞かせてください。ご自身が担当するメンバー(若菜四季)に出会ったとき、どんな印象を抱きましたか。

最初の頃はやっぱりちょっとおしとやかというか、ビジュアル的にもあんまり喋らない子なのかなとか、わたしとは違ったタイプだなって。スクールアイドルになるためには、なにか1歩踏み出してからLiella!に入るのかなという第一印象だったんですけど、TVアニメでは完全にスパイス担当で、しかも誰かの夢を応援する側の子だったので、最初のイメージとは全然違いました。でも、私となんとなく似てるなと思ったところは、誰かのために何かしてあげたい気持ちです。わたし自身も、自分よりも相手が楽しんでいる顔を見るのがすごく好きで、そういった部分は似てるんじゃないかなと思いました。

ーー出会った当初は気づいていなかった、ご自身が担当するメンバーの新たな一面、「ここが好き」と自信を、持って言えるポイントについて、教えてください。

彼女はあまり語らないところというか、すごい寡黙であるがゆえの華やかさというか、すごいオーラというか、わたしは何でもかんでも喋っちゃうタイプなので、その寡黙がゆえの美しさというか、そこがすごく魅力的だと思いますね。

ーーご自身が担当するメンバーとして表現をする、歌唱をする、ステージに立つときに、「ここだけは外せない!」と意識していることは何ですか。また、「楽しい!」「難しい!」と感じる部分は、それぞれどういうところですか。

あんまり感情を出さないということですかね。わたしはもう100パーセントの笑顔でスクールアイドルをやっていきたいんですけれど、四季ちゃんは心の内に熱はあっても、なかなか出さないところが魅力だなと思っていて。その心の中で燃えているものをダンスで表現したいなと思っています。四季ちゃんがダンスが得意というのも意外だけど、なんでも出来ちゃってビジュアルもいいという。

あと、わたしは結構ハイテンションなんですけど米女メイ役の薮島(四季はメイが大好きでよく一緒のシーンがある)は落ち着いているというか冷静な部分が多いので、最初の頃はすごく苦戦していたんです。でも、一緒にライブしていくうちにメイのテンションに持っていく薮島を見て、それを一緒に共有している時間に「あ、わたし四季なんだ」ってすごく分かりました。

ーー『ラブライブ!スーパースター!!』のプロジェクトに関わってきたことで、「自分のここが変わった」「成長できた」「新しい一面を発見した」ことがあるとすれば、それはどのような部分ですか。

実は私は最初、グループ活動にあまりいい思い出がなくて、幼少期からダンスとかをやっていたんですけど人間関係があまり良くなくてダンスに集中できなかった経験がありました。中学校のときの部活でも、あまりいい思い出がなくて、自分はトラブルメーカーなんじゃないかと思うくらいグループ活動に縁がなかったんですね。Liella!に加入して、先輩方もすごくいい人ばかりで2期生も仲良いんですけれど、やっぱりトラウマみたいなものがあって安心していない自分がいて。でも3rdライブツアーを通してお互いを見て「この9人なら大丈夫だ」と安心しました。自分もすごく相手に寄り添えるようになったかなって。

「若菜四季が私を選んでくれた」

ーーここまで一緒に走ってきて、これからもともに過ごしていくご自身が担当するメンバー(若菜四季)に、いまかけたい言葉は何ですか。

「わたしがいれば大丈夫だよ」ってことですね。のほほんとしたファンタジーな話になるんですけど、2期のオーディションの時に、雲の上で声を探しているこの子たちがわたしたちのこと見て選んでくれたんだと思います。「あ、わたしはこの人がいい」って選んでくれたと思っているので、わたしを選んでくれたからには、あなたを1番にするよって言いたいです。

ーーたくさんの出会いをくれたLiella!での活動は、とても大切な場所・時間なのでは、と思います。いま、ご自身にとってLiella!や、『ラブライブ!スーパースター!!』とはどんな存在かを言葉にしてもらえますか。

自分にとっての人生の中でのかけがえのない1ページを刻んでいるというか、わたしの中でなくてはならない存在になっています。もうLiella!がいない世界は、わたしは考えられないですね。いつまでも続いてほしい気持ちです。このままずっと一緒にいたいです。

絵森 彩へのメッセージ「いつでも抱きしめてあげるよ」

ーー今回の特集では9人全員の単独インタビューを順番に公開していきます。次に登場されるLiella!メンバー鬼塚夏美(絵森 彩)にいま伝えたいこと、メッセージをお願いします。

彼女って本当にいろいろ抱えすぎている部分があるので、だから「いつでも抱きしめてあげるよ」って(笑)。すごく気遣い屋なので、いろんなことを考えていて、みんなに対しても気配りがすごすぎて、自分の意見をあんまり言えてないんじゃないかなと、私は気にかけています。

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