「THE FIRST TAKE」で披露した『オトナブルー』は2千万回再生を突破した(YouTubeより)

YouTubeで2千万回再生!世界を“ガニ股”にかける「新しい学校のリーダーズ」の昭和感と現代的戦略

2023.05.20 17:30
提供:ENTAME next

今、世界中の音楽ファンが熱視線を送る新世代パフォーマンスユニット――それが「新しい学校のリーダーズ」だ。

2015年に結成した同ユニットは、セーラー服を着て歌い踊る女性グループ。メンバーはMIZYU、RIN、SUZUKA、KANONの4人からなり、ドラマ主題歌にもなった2017年の楽曲『毒花』で華々しいメジャーデビューを飾った。

さらに「模範的なヤツばかりが評価されるこの時代、くだらない不寛容社会から、個性と自由ではみ出していく」というコンセプトの通り、2021年には世界的音楽レーベル「88rising」から世界デビューを果たしている。

「THE FIRST TAKE」で披露した『オトナブルー』は1カ月あまりで1900万回再生を突破。TikTokフォロワー数は国内女性アーティスト1位を誇り、国内外問わず世界的大ブレイクとなった。はたしてこの前例のない成功の秘訣は一体何なのだろうか。

彼女たちはセーラー服に腕章、髪型は黒髪のおかっぱやツインテールといった、どこかノスタルジックで「昭和感」とも評される雰囲気が特徴的だ。

とはいえ単に古風なスタイルを再現したことによる「イロモノ」的需要を狙った訳ではない。その活動の裏には、世界の市場に目を向けた確固たる戦略が存在している。まず注目すべきは、YouTubeでの両軸戦略だろう。

「新しい学校のリーダーズ」は、自身のチャンネルとレーベルのチャンネルの二つを駆使してMVやライブ映像を配信。「88rising」チャンネルは英語圏のファンがメイン層となり、そこにはダンスパンク風の『The Edge』やEDMサウンドが随所に盛り込まれた『Pineapple Kryptonite』など、英語歌詞をのせたダンスチューンが投稿されている。名前も「ATARASHII GAKKO!」と海外向けの表記にする徹底ぶりだ。

一方『オトナブルー』をはじめとする日本語歌詞かつ歌謡曲風のメロディが特徴的な楽曲は、国内ファンが多く集まるユニット公式チャンネルへと投稿。ショート動画も数多く配信し、彼女たちの素顔が見られる貴重な場としても機能している。こうしたチャンネルの使い分けによって、国内外のファンを巧妙に繋ぎとめることに成功した。

さらに彼女たちが披露するダンスのコンセプトも唯一無二の存在感を放つ。

現在、K-POPのアイドルたちが得意とするヒップホップダンスを基調とした横乗りのダンスが主流となっている中、彼女たちは大きく両足を開いた“ガニ股”が特徴的な縦乗りのスタイルで踊っているのだ。

このダサかっこいいスタイルは、“ポストK-POP”ともいうべき新たな風潮の先駆けともいえるだろう。一見古風なスタイルに見えるが、その見た目とは対照的にダンスパフォーマンスシーンの新たな地平を切り開くための独自戦略なのだ。

「新しい学校のリーダーズ」は、昭和感あふれる古風なスタイルと、巧妙なマーケティング戦略を駆使して、世界中に新たな風を吹き込んでいる。学校のような旧来の模範的システムをはみ出し、挑戦し続ける彼女たちは、日本のエンタメの未来をリードしていく存在になっていくに違いない。

関連リンク

関連記事

  1. SKE48 古畑奈和、「自分は誰かの役に立てている」10年突き進んだ"アイドル"という職業
    SKE48 古畑奈和、「自分は誰かの役に立てている」10年突き進んだ"アイドル"という職業
    ENTAME next
  2. 美女コスプレイヤー・蒼猫いな、フェチ感じる衣装で美スタイル完全解禁【写真10点】
    美女コスプレイヤー・蒼猫いな、フェチ感じる衣装で美スタイル完全解禁【写真10点】
    ENTAME next
  3. 10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」
    10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」
    ENTAME next
  4. 中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」
    中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」
    ENTAME next
  5. 桃月なしこ、話題のフォトスタイルブックからナチュラルな白ランジェリーショット公開
    桃月なしこ、話題のフォトスタイルブックからナチュラルな白ランジェリーショット公開
    ENTAME next
  6. 似鳥沙也加、まん丸バストを置きパイした泡風呂グラビアに「キュンが止まらない」
    似鳥沙也加、まん丸バストを置きパイした泡風呂グラビアに「キュンが止まらない」
    ENTAME next

「音楽」カテゴリーの最新記事

  1. 乾パンを作るのは誰のため?『あんぱん』のぶに欠けている“自分軸”について考える
    乾パンを作るのは誰のため?『あんぱん』のぶに欠けている“自分軸”について考える
    ENTAME next
  2. 小沢健二や甲本ヒロト、imase、氷川きよし+KIINA.ら計60組のアーティストが「日比谷音楽祭 2025」に出演
    小沢健二や甲本ヒロト、imase、氷川きよし+KIINA.ら計60組のアーティストが「日比谷音楽祭 2025」に出演
    WEBザテレビジョン
  3. 音楽とカルチャーが交差する、新たな遊び場 TOKYO発音楽イベント「TOKYO PLAYGROUND #1」開催決定!
    音楽とカルチャーが交差する、新たな遊び場 TOKYO発音楽イベント「TOKYO PLAYGROUND #1」開催決定!
    WWS channel
  4. 香取慎吾、キャリア初のソロアリーナツアー開幕 「いつまでも、みんなの慎吾ちゃんでいていいですか?」
    香取慎吾、キャリア初のソロアリーナツアー開幕 「いつまでも、みんなの慎吾ちゃんでいていいですか?」
    WEBザテレビジョン
  5. Perfumeが再び『ちはやふる』の世界へ、主題歌は『巡ループ』に決定!
    Perfumeが再び『ちはやふる』の世界へ、主題歌は『巡ループ』に決定!
    WWS channel
  6. 櫻坂46、個性豊かな光を表現 12thシングル「Make or Break」ジャケットアートワーク5種公開
    櫻坂46、個性豊かな光を表現 12thシングル「Make or Break」ジャケットアートワーク5種公開
    モデルプレス
  7. YOSHIKIプロデュースXY、メンバー・GAIとの契約終了を発表「マネジメントをしていくことが難しくなった」
    YOSHIKIプロデュースXY、メンバー・GAIとの契約終了を発表「マネジメントをしていくことが難しくなった」
    モデルプレス
  8. Number_i、海外フェス「Head In The Clouds」メインステージ出演 ロサンゼルスで開催
    Number_i、海外フェス「Head In The Clouds」メインステージ出演 ロサンゼルスで開催
    モデルプレス
  9. Anly、故郷舞台の映画「木の上の軍隊」主題歌に抜擢…曲名は沖縄の言葉で「北極星」
    Anly、故郷舞台の映画「木の上の軍隊」主題歌に抜擢…曲名は沖縄の言葉で「北極星」
    WEBザテレビジョン

あなたにおすすめの記事