路上に立って約半年にしてCD未発売でなんと渋公ワンマンライブ開催!SNSで話題のイケメン路上アーティスト“安藤祐輝”がたった2週間でなんと1,000人を集めた!LINE CUBE SHIBUYAワンマンライブレポート
路上アーティスト安藤祐輝が2022年10月13日(木)、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にてワンマンライブを開催した。今年2月から数え約半年前から路上ライブをスタートさせた安藤は、ファンが投稿したTikTok動画が“イケメン過ぎる”とバズり、自身のフォロワーが急増したことで今、注目を集めている。
そんな安藤がなんと新人アーティストとして未だCDを未発売にも関わらず、キャパ2,000人の会場でワンマンライブを行うことになったのかというと、本番17日前に突如話しが持ちかけられ、異例の事態にも関わらず、迷わずライブ開催を決め、日々路上ライブ後に手売りによるチケット販売や、長時間にも及ぶSNSライブ配信など、並々ならぬ努力を積み重ね、当日は満席には及ばなかったものの、1,000人ほどの観客が集結した。
今回のワンマンライブでは、「今皆に伝えたい歌」をテーマに、サポートメンバーの美里芽玖(Key)と、Masaki.(Dr,E.G,Key,Sax)と共に、路上ライブでは見られない3人編成でライブがスタートした。幕が開けると、安蔵はこの日のために自身で選んだという、イエローのセットアップの衣装を身にまとい、爽やかな笑顔と共にステージに登場。会場は、スタート前から安藤カラーのイエローのペンライトで染まり、安藤のイメージモチーフである“ひまわり畑”を連想させた。
安藤がステージに登場すると、1本のスポットライトが照らされ、普段路上ライブでファンに囲まれる安藤とはまた違った、アーティストとしてのオーラをさらに引き引き立てていた。スタート曲は弾き語りによる、カバー曲『カレンダー』から始まり、2曲目の『怪獣の花唄』を歌い終わった後で、今回のワンマンライブのタイトル<ん!?何があった!?!? 安藤祐輝超緊急ワンマンライブ in LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)>のコールとともに、なんと写真撮影会が始まり、いつもの安藤の様子にファンたちは、一斉にカメラを取り出し撮影に夢中になっていた。
今回のセトリに失敗したという安藤は、序盤観客ボルテージを上げる曲を、後半につれてメロウな曲へとなっていくことに、「みんな眠くなっちゃうかも、、、」と語っていた。3曲目を歌い終わった後に、本日1回目のMCが入り、トークでは、安藤&サポートメンバー3人が揃う唯一にして最後のリハーサルをなんと、1時間も遅刻してしまったと明かしていた。
さらに、トークをしていくうちに安藤のテンションが高まり、打ち合わせにない異例とも言える多楽器を演奏するという果敢なチャレンジも行い、ドラムやエレキギターを軽く演奏すると、安藤も「学園祭じゃないよ!」と、会場を沸かせた。
そして曲も進み、安藤初のオリジナル曲「追焚」とセカンドオリジナル曲「もしも僕が幽霊だったら」で、切なくしっとりと歌い上げる安藤の姿に観客は酔いしれ、この日、安藤史上最多となる全17曲を披露。
『追焚』は、何気ない日常の中にいる恋人との関係と、お風呂の「おいだき」を重ねた切ない1曲で、同じく切ないラブストーリーの「もしも僕が幽霊だったら」は、まるで幽霊のように生きる主人公がどんなに思っていても伝わることはない恋に苦しむという1曲を、感情を込めた歌声で会場中を虜にしていた。
続いて自身の姉の結婚式のために作ったという楽曲「おめでとう」を引っさげ、エピソードを語る場面も。
「高校生の時に一緒にカラオケに行った姉から歌がへたくそだと言われて、悔しくて練習して歌が大好きになったのが音楽を始めたきっかけなんです。そのおかげでここに立っています。」と姉に感謝を伝えた。結婚に続き今回は妊娠というおめでたい報告を受け、会場中がハッピーオーラに包まれた。
そして、後半に差し掛かると、安藤が作詞作曲しファンに向けた代表曲『トイプードル』を優しいメロディーでスタートしたものの、途中で自分で納得できなかったようで、仕切り直すハプニングも。ここまで歌い続けていたこともあり、喉に限界をみせつつも見事歌いきった。
ラストに近づき、開催2週間前から準備・挑戦したという今回のライブについて自身の想いを語った。
「今回、LINE CUBE SHIBUYAでのライブを持ちかけられた時、音楽を始めたばかりで会場の大きさを知らなかったんです。キャパを聞いてびっくりしたけど、スタッフの皆さんがやろうぜって後押ししてくれて開催することを決めました。ファンのみんなはSNSで一生懸命拡散してくれて、Twitterトレンド入りもできて、ニュースにも取り上げられました。そのおかげで、今日はこんなにたくさんの方が集まってくれて本当に嬉しいです。ありがとうございます!」と感謝の意を述べた。
そして、ラスト2曲になると、再びファンに呼びかけスタンディングに。ラスト曲には「怪獣の花唄」を披露。軽快な音に合わせて、ファンも手拍子や、ペンライトを大きく振り、ステージを右へ左へ走る安藤に声にできない声援を送った。
この日を心待ちにしてたファンの中には、自由席ということもあり、朝8:00から会場前で列をなした強者もいたほどで、会場中がワンマンライブを心待ちにしていたことがその熱量からひしひしと伝わってきた。
路上ライブとは異なり、今回は会場でのライブということもあり、アンコールの拍手が鳴り止まない中で、登場した安藤の手には自身のグッズを持ち、なんとグッズ紹介がスタート。前半でタオルが売り切れてしまっていたものの、まだ在庫があることを告知しその後、中身紹介する前に一度舞台袖にはけたものの、思い出したように再び登場。その他のグッズを紹介していた。やはり一番人気であった限定のCDは、開場後しばらくして売り切れてしまったほど、大盛況だった。
アンコールで歌った曲「ありがとう」のサビでは、安藤が「ありがとう!」と歌いながらお辞儀するのにファンが答え、お辞儀する姿も至る所で見受けられ、ファンの間でこの「ありがとう」という曲が大切な1曲なんだと感じられた。
新人アーティストとして、異例にして無謀な挑戦となった今回のワンマンライブ。たった2週間で、1,000人もの人を集めこれだけの盛り上がりを見せたのは、安藤の人柄やこれまで地道に行ってきた路上ライブでの成果とも言える。観客のキャパは半分という結果になったものの、満員を感じさせる熱気とファンとの絆に、これからの活躍に期待したくなる。
最後には、「スーパースターになります!」と宣言し、右からスタートして左へ、そして中央と深々とお辞儀をし、名残惜しそうに最後の最後まで客席に手を振り、声が最後までもつか、不安を吐露した安藤であったが、見事120分という長時間ライブを成功させた。
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