『ラヴィット！』出演でも話題、乃木坂46新選抜・弓木奈於は「見ている人を笑顔にする天才」

乃木坂46の30thシングル『好きというのはロックだぜ！』が8月31日にリリースされる。表題曲を歌唱する選抜メンバーに初めて名を連ねた1人が、今回取り上げる弓木奈於だ。

弓木といえば近頃メディアを通して、とりわけテレビにおいて躍進を遂げているメンバー。つい先日の8月15日に放送された朝のバラエティ番組『ラヴィット！』（TBS）にもゲストとして登場したが、その出演経緯が“Twitterで弓木の出演を望む声が多かったから”だとか。他にも6月には『ヒルナンデス！』（日本テレビ）や『有吉ぃぃeeeee！』（テレビ東京）といった地上波の番組にゲスト出演。活動歴もまだ浅く（2020年2月加入）選抜経験もなかった彼女が乃木坂46の看板を背負ってゲスト出演するのは異例のことだ。

弓木の武器はやはり、ファンの間で「弓木ワールド」と呼ばれる独特の言い回しやワードチョイスだろう。そもそも弓木のトークが脚光を浴びるきっかけとなったのが、彼女が2020年10月よりアシスタントMCを務めているラジオ番組『沈黙の金曜日』（エフエム富士）だった。パーソナリティのアルコ＆ピース・酒井健太が弓木の不可思議なトークを映画になぞらえて「テネット」と形容したことは今や語り草。最近であればゲスト出演した『ヒルナンデス！』でホットケーキを食べて「鼻炎が治りそう！」という珍食レポを展開した場面はネットニュースでも取り上げられた。突拍子もない発言自体の面白さに加え、次はどんな斜め上のことをやってくれるんだろうと期待感を抱かせてくれるのも彼女の魅力である。

そんな「弓木ワールド」を純度100％で味わえる映像が、現在YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」で公開されている「弓木奈於のシンデレラチャレンジ！」だ。。こちらは今年2月21～23日に生配信された『乃木坂46時間TV』内の1コーナーであり、弓木自身が企画したもの。セルフ実況をしながら足つぼマット、ビリビリペンなどのミッションに果敢に挑む姿はコミカルでありながらひたむきな人柄も伝わってくる。コメント欄に並ぶ「なんかよくわかんないけど見てる人を笑顔にしちゃう天才」「奈於ちゃんの優しさ、リアクションの良さ、面白さ、度胸、美しさ、声の可愛さとか色んな魅力が詰まってる」といった言葉を見れば、彼女が愛され人気を集めている理由が分かるだろう。

（余談だが、乃木坂46の“公式お兄ちゃん”ことバナナマンとのトークで「生田（絵梨花）さんはまだご存命なんですけど」「（生田との思い出は）首根っこ掴まれたり」などの迷言を連発して猛ツッコミを浴び、一躍注目を集めたのも今年の『乃木坂46時間TV』での出来事である）

また、2021年6月からは冠バラエティ番組『乃木坂46弓木奈於とやみつきちゃん』（ひかりTV）も放送開始。アインシュタイン、なすなかにし、さらば青春の光など百戦錬磨のゲスト芸人を相手に弓木は一歩もひるまず渡り合い、むしろ翻弄していく様は痛快ですらある。

もっとも、奇想天外なキャラクターに注目が集まりがちだが、弓木の活躍の場はバラエティだけにとどまらない。2021年春には連続ドラマ『取り立て屋ハニーズ』（ひかりTV）に出演、2022年春には連続ドラマ『ラブシェアリング』（ひかりTV）で主演（トリプル主演の1人）を務めた。特に『ラブシェアリング』においては普段の彼女のイメージとは大きく異なる優等生役を好演し、高い演技力でファンを驚かせたことも記憶に新しい。

これらの活躍が今回の初選抜入りの一要因となったことは間違いないだろう。ただ、普段メディアを通して見せている屈託ない笑顔とは裏腹に、この選抜入りについて彼女自身は謙虚でシビアな受け止め方をしている。

選抜発表の模様を紹介した『乃木坂工事中』（テレビ東京）7月17日放送回で弓木は「いざ（選抜入りを）目の前にすると不安でいっぱいで」「人よりもできないぶんいっぱい頑張って、ファンの人が『応援していて良かったな』と思ってもらえるようになりたいです」と涙ながらに心境を吐露。また公式ブログ（7月18日）では「大好きな先輩方やメンバーの姿をたくさん見て、学んで、ゴールじゃなくてスタートできるように30枚目の期間も精一杯頑張ります」と綴っている。

傍から見ればすでに多くの爪痕を残しているようにも思えるが、本人にとってはまだスタートラインにも立てていないという認識だったようだ。であれば、今回の初選抜入りでスタートを切った先にどのような飛躍を見せてくれるのだろうか？　今後さらにパワーアップした「弓木ワールド」で、アイドルファンのみならず日本中のお茶の間を笑顔にしてくれることを期待したい。