櫻坂46卒業発表の原田葵、決断の理由・別の道進むことへの恐怖は?「羨ましかった」やり残したことも明かす<モデルプレスインタビュー>
2022.04.06 17:00
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櫻坂46が4月6日に4thシングル「五月雨よ」をリリース。モデルプレスでは、グループからの卒業を発表している原田葵(はらだ・あおい/21)にインタビューを実施し、卒業を控えた思いや、参加する最後の楽曲での思い出などを聞いた。
グループの最年少メンバーで雑誌・ViVi専属モデルの16歳・山崎天(※「崎」は「たつさき」)がセンターを務める表題曲「五月雨よ」、今シングルで卒業を発表している欅坂46・1期生から活動している渡邉理佐がセンターのカップリング曲「僕のジレンマ」、欅坂46の1st・2nd Singleと圧倒的な表現力を見せてきた森田ひかるがセンターのカップリング曲「車間距離」と今作も3人センターのマルチシステムフォーメーションが話題。さらにユニット曲などのカップリングを加え、全7曲の新曲が収録される。
欅坂46・1期生としてデビューしてから、グループを第一線で引っ張り、たくさんの思い出を経験し、幾多の葛藤を乗り越えてきた。2018年5月から2019年7月まで学業専念のためグループ活動を一時休止した過去も経験した原田。約6年半の活動を振り返り、今思うことは──。
原田:今までの作品とはまた違う色の曲だと思います。「僕のジレンマ」なども、私は落ち着いた、しっとりとしたメロディーがすごく好きなので、最後に参加するシングルでこのような曲をいただけたことも、すごく嬉しいです!
― 欅坂46としてのイメージが濃かったこともあり、改名後も様々な葛藤があったと思うのですが、今回の楽曲では“櫻坂46らしさ”というものが色濃く出ているなと感じました。
原田:そうですね。今までのイメージがすごく強かった分、これからどういう風に自分たちは見せていけばいいんだろうというのは、メンバーたちも手探りでやってきました。いろんな人を曲で支えたり、包み込めるような存在になりたいと思っていたりするメンバーがすごく多いので、“櫻坂らしさ”と捉えられているものがそういうものとして受け入れられていたら、少しずつ確立できているのかなと思います。
センターの子がキラキラと輝いているのはもちろんだけど、誰かが抜けると成り立たないグループになってきているのかなとも思いますし、歌番組とかを見ていても、メンバー1人ひとりの表情もそれぞれ違って、それぞれ良いので、みんなが輝ける場所になっているのかなと思います。
― 今回は全員が参加している楽曲「僕のジレンマ」もありますね。
原田:全員曲は「櫻坂の詩」もですが、「僕のジレンマ」は全員でミュージックビデオを撮って、振り付けも時間をかけてやったので、一からみんなで作った感じで、櫻坂46の楽曲の中で1番思い入れが強いです。大園玲ちゃんや守屋麗奈ちゃんとかは初めて一緒にミュージックビデオ撮影をしたので、「こういう表情をするんだ」という姿が見られたし、空き時間にみんなで写真を撮ったり、他愛もない時間を過ごしたりしたことが何よりも嬉しかったなと思います!そういう時間がすごくかけがえのないものだなと改めて感じました。
― 2期生もですが、最後にこれまでずっと一緒に頑張ってきた1期生が全員揃うのは嬉しいですよね。
原田:櫻坂46になってからはみんなで一緒にミュージックビデオを撮影することはなかったので、1期生全員が一緒にいる現場というのは心強くもあり、懐かしさもあり、すごく大切な時間だなと思いました。仲がすごく良いというよりは、いざという時にきっと助けてくれるだろうなという信頼が強くて、「心強い」という言葉がしっくりくるメンバーだなと思います。
この曲では、理佐とみんなが目を合わせたり、一緒に踊ったりする振り付けが1人ずつあるのですが、その時にみんな目を合わせると笑顔になっていて、すごくいいなと思いました。今までは曲のメッセージを伝えるという作品が多かったし、そこにかけていたものもあったので、また違う意味で捉えられる曲というのは新鮮です。
原田:いつもより楽しい感じがしました。最後だから悲しいとか寂しいというよりも、このアイドル人生をやり切ったと思えるからこそすごく楽しいし、周りの方も「最後だよ、寂しい」と言ってくれる機会が多かったです。「僕のジレンマ」の振り付けの動画が送られてきた時に、1期生が全員で(渡邉)理佐を囲って抱き合うシーンがあって。私もそこでうるっときたのですが、ふーちゃん(齋藤冬優花)が「映像を見て泣いた。悲しくて切なくて…でも最後にこうやって送り出せる曲があって嬉しい」と話したらみんな同じことを思っていたんです。
ぺーちゃん(渡辺梨加)とあかねん(守屋茜)の卒業時にも、卒業セレモニーがあって、今回の理佐には送り出す曲があって、あとから振り返られるものや残すものがどんどんができていくというのがすごく嬉しいねという話をみんなでしました。
原田:発表して、意外とほっとした感じがします。発表するまでの方が緊張していて、ブログとかもどう書いていいんだろうと思って…。素直な気持ちを言葉にできるように、消して書いて消して書いて…を繰り返しました。発表してからは、残りの時間を大切に、1つひとつのお仕事に感謝するという気持ちです。こうして櫻坂46として取材してもらえることも、撮影も収録も最後になるんだなと思うと、やっぱり楽しんで全力でやらないともったいない!と思って、後悔のないように全力で楽しもうという気持ちの方がすごく大きくなりました。
― 原田さんは学生時代からずっとアイドルの活動をされていましたが、そこから別の道に行く決断は怖くなかったですか?
原田:やっぱり時間に限りはあるし、どこかで自分で決めないといけないなと思っていたので、自分としてはすごくキリのいいタイミングなのかなと思っているんです。高校、大学と学生をやってきて、グループの中でも、アイドルでありながら学生でもあるというのが自分の個性だったと思うので、大学と同時にアイドルも卒業というのは、皆さんが思う私のアイドル像をそのままに、綺麗に蓋を閉じられるというタイミングでもあるのかなと。
欅坂46から活動してきて、こうして櫻坂46としても新たなスタートを経験することができて、2期生など後輩の子がどんどん成長していく姿も、1期生がお姉ちゃんになっていく姿も見つつ、自分も成長を感じることができたし、すごく良いタイミングだなと思います。
― 欅坂46時代はよく“泣き虫”と言われていた原田さんですが、お話していても本当に成長を実感します。
原田:本当ですか!今でも涙もろいのは変わらないので、すぐに泣きます(笑)。でも昔は、週6で学校に通いながら活動していて、体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいだったということもあって、本当に些細なことで涙がポロポロ~と出ていました。番組の収録でドッキリみたいなのを仕掛けられた時とか、「私たちが普段笑って見ているテレビの裏側はこんなにも過酷なんだ」と泣いたことも…(苦笑い)。土田晃之さんや澤部佑さんにも未だに「大丈夫なのか」と心配されます(笑)。
― (笑)。土田さんと澤部さんもずっと原田さんを見てきたお2人ですもんね。
原田:そう思うと、今は心に余裕ができるようにちょっとはなったのかなと思います!約6年半の活動を振り返ると、本当に感情の振り幅が広かったです。ロッキンで見た6万人の景色や、東京ドームから見る景色とか、嬉しいものの振り幅も人よりも何倍も感じれば、悔しいとか納得がいかないという気持ちの振り幅も大きくて…学生の割にはすごく大きな経験ができたと思うので、だからこそ「成長したね、大人になったね」と言ってもらえるようになったのかなと思います。グループに入れて、こういう景色を見ることができたのは本当にファンの人や、支えてくださった皆さんのおかげなので、感謝です。
原田:えー!なんだろうな?…ツアーのケータリングが思い出かもしれない(笑)。食べるのが大好きなんですけど、福岡とか本当に豪華なんです!ラーメン、もつ鍋、水炊きなど食べて。コロナ前は公演が終わった後にみんなでご飯に行っていたんですけど、ライブ後はアドレナリンがすごく出ているので、みんなでワイワイする時間がすごく楽しかったし、学校の修学旅行みたいな感じでした!
野外フェスの時は、ライブ後にバーベキューをしてめちゃめちゃ楽しかったです!普通の女の子としての青春を味わうことがあまりないので、同い年くらいのメンバーとできるというのはすごい嬉しいし、みんなでいつもキャーキャー騒いでいました。
― 後夜祭みたいな感じですね!やっぱりライブは活動の中でも特別なんですね。
原田:そんな感じです!リハーサルではあんまり出てこなかった感情やパワーも、ファンの人を目の前にすると、声援や視線ですごく熱いものを感じて、それが自分たちのパワーになっているんだと思います。リハーサルの自分には越せないものが本番には出ているので、改めて支えられているんだなと感じるんです。
― 卒業までにしたいことはありますか?
原田:欅坂46時代の「黒い羊」に収録されていた特典映像で、1期生だけで1泊2日のお泊りをした「KEYAKI HOUSE」というのがあるのですが、私はあの時活動休止中だったのでいなかったんです。みんなでプールに入ったり、ご飯を食べたりしていてすごく楽しそうで、1期生も未だに「本当に楽しかった」という話をするので羨ましくて!なので、コロナ禍で難しいかもしれないけど、2期生も含めた今いるメンバー23人で「SAKURA HOUSE」ができたらすごく楽しいだろうなと思います。
― プールの中で「不協和音」を踊る“水中不協和音”とかも話題になりましたもんね。
原田:そうなんです!すっごく楽しそうで!今だと“水中BAN”?水の中の抵抗がすごくて踊れなさそう(笑)。あと理佐ちゃん、おぜちゃん(尾関梨香)が免許を持っていて、ほかにも取ろうとしている子が結構いるので、ドライブ企画とかもやりたいとメンバー同士でもよく話しています。私も実際に取るかは別として、免許を取りたいって思っているんです。趣味として「ドライブ」といつか言いたくて!そういう女性かっこいいですよね、憧れます。
原田:メンバー1人ひとりがどんどんやりたいことにまっすぐに向かっていて、新たな色や表情を見せてくれているし、バラエティ番組でも受け答えが素直で面白いなとすごく感じるので、このまままっすぐ、まっすぐ育って欲しいなと思います。やっぱり新たな魅力や表情を出せるのは、内側がすごく繊細だからなんだなというのを近くで見ていて感じていて、でも人前に出る時はすごく強く、たくましい姿を見せているので、その内側の繊細なものを忘れないでいって欲しいけど、自分の心と体は大切にして欲しいなとメンバー全員に思います。
グループが改名して、メンバー1人ひとりがすごく明るく、やりたいことを前向きに伝えられるグループになっているなとも感じていて。2期生の井上梨名、武元唯衣、松田里奈とかと話すことが多いのですが、「こういうことをやってみたい。ああいう練習とかしたい」とすごく言っているので、前よりも言いやすく、やりやすくなっているのかなと思います。
― 2期生さんは人見知りが多くて、あんまりグイグイいけなかったという話を以前聞いていたので、そういう意味でも言いやすい空気になっているんですね。
原田:すごく気遣いで優しい子たちなので、メンバー全員で話し合いとかになっても、気を遣っているんだろうなというのは今も思います。でも一緒に何かをやる機会が増えて、年齢も近いので距離も縮まりました!でも松田とかは最近、結構おちょくってくるんですよね…。年齢だと松田やゆみちゃん(関有美子)は私より上なのですが「先輩!先輩!」みたいな感じで(笑)。一緒にいて楽しいです!
原田:「悔しさこそバネになるよ」とたくさんの人に言われてきたのですが、本当にその通りだなというのを、この活動を通して実感しました。もちろん幸せだからこそ出るものもあるけど、そういう悔しい思いとかは、自分が何かをやりたいと思った時に根本の力になると思います。挫折することが多くても、自分がやりたいと思ったことには諦めることなく、何度も何度も立ち向かうことが何より大切だし、それが自分を強くしていって、魅力にもなるのかな。
メンバーもすごく輝いて見えるけど、実際はそんなにいいことばかりを感じてきたわけじゃないし、人間だからこそ落ち込むこともある。でも、そうなった時に感じるものがあるから、いろんな人にものを伝えられるし、寄り添えるのかなと思うので、その気持ちこそ大切にすることが大事だなと思います。
― 原田さんは落ち込んでしまった時、どのように立ち直ったのですか?
原田:私は人に隠すのが苦手で、何でも素直にものを言ってしまうので、仲のいい友達や信用できる母親などにたくさん話して、美味しいものを食べて、たくさん寝て、どうしたらポジティブに捉えられるか、これをいい経験にできるか前向きに考えるようにしていました。
― 今後も活躍を楽しみにしています。ありがとうございました!
ファンの方にレターなどで「タイミング合わせたでしょ~!」とか「真似したでしょ~!」とすごく言われます!合わせたわけじゃないんですよ(笑)!
<“インテリキャラ”としてクイズ番組などでも活躍中!メンバーの活躍も見ている?>
グループの代表として出るからこそ「一般常識時事問題2022ブック」みたいな本を買って、クイズ番組前に1冊全部やって、グループの名を汚さぬよういっぱい勉強しました。いつも松田と2人で「どうしよう、どうしよう!大丈夫、できるよ!」と収録前に話しています(笑)。「THE TIME,」にも毎週朝早くから出ているので「頑張ってね」と連絡したり、髪型を結構変えていて、編み込みをしていた時がすごく好きだったので「可愛い」と写真を送ったりしています。
<守屋茜&渡辺梨加の卒業前裏話>
まだ卒業するということは発表していなかったけど、みんななんとなく「このメンバーでのツアーは最後だな」と感じていた時があったんです。その時に、ライブ後にみんなで机をくっつけてご飯を食べたり、スタッフさんもみんな呼んで写真を撮ったりして、すっごく楽しかったです!
(modelpress編集部)
2015年8月21日、欅坂46第1期生オーディションに合格。2018年5月から2019年7月まで学業専念のためグループ活動を一時休止。2020年10月14日、櫻坂46に改名、再出発を果たした。
欅坂46・1期生としてデビューしてから、グループを第一線で引っ張り、たくさんの思い出を経験し、幾多の葛藤を乗り越えてきた。2018年5月から2019年7月まで学業専念のためグループ活動を一時休止した過去も経験した原田。約6年半の活動を振り返り、今思うことは──。
原田葵、卒業前ラスト楽曲での思い出・1期生への信頼
― 「五月雨よ」は原田さんが参加する最後のシングルですね。
原田:今までの作品とはまた違う色の曲だと思います。「僕のジレンマ」なども、私は落ち着いた、しっとりとしたメロディーがすごく好きなので、最後に参加するシングルでこのような曲をいただけたことも、すごく嬉しいです!
― 欅坂46としてのイメージが濃かったこともあり、改名後も様々な葛藤があったと思うのですが、今回の楽曲では“櫻坂46らしさ”というものが色濃く出ているなと感じました。
原田:そうですね。今までのイメージがすごく強かった分、これからどういう風に自分たちは見せていけばいいんだろうというのは、メンバーたちも手探りでやってきました。いろんな人を曲で支えたり、包み込めるような存在になりたいと思っていたりするメンバーがすごく多いので、“櫻坂らしさ”と捉えられているものがそういうものとして受け入れられていたら、少しずつ確立できているのかなと思います。
センターの子がキラキラと輝いているのはもちろんだけど、誰かが抜けると成り立たないグループになってきているのかなとも思いますし、歌番組とかを見ていても、メンバー1人ひとりの表情もそれぞれ違って、それぞれ良いので、みんなが輝ける場所になっているのかなと思います。
― 今回は全員が参加している楽曲「僕のジレンマ」もありますね。
原田:全員曲は「櫻坂の詩」もですが、「僕のジレンマ」は全員でミュージックビデオを撮って、振り付けも時間をかけてやったので、一からみんなで作った感じで、櫻坂46の楽曲の中で1番思い入れが強いです。大園玲ちゃんや守屋麗奈ちゃんとかは初めて一緒にミュージックビデオ撮影をしたので、「こういう表情をするんだ」という姿が見られたし、空き時間にみんなで写真を撮ったり、他愛もない時間を過ごしたりしたことが何よりも嬉しかったなと思います!そういう時間がすごくかけがえのないものだなと改めて感じました。
― 2期生もですが、最後にこれまでずっと一緒に頑張ってきた1期生が全員揃うのは嬉しいですよね。
原田:櫻坂46になってからはみんなで一緒にミュージックビデオを撮影することはなかったので、1期生全員が一緒にいる現場というのは心強くもあり、懐かしさもあり、すごく大切な時間だなと思いました。仲がすごく良いというよりは、いざという時にきっと助けてくれるだろうなという信頼が強くて、「心強い」という言葉がしっくりくるメンバーだなと思います。
この曲では、理佐とみんなが目を合わせたり、一緒に踊ったりする振り付けが1人ずつあるのですが、その時にみんな目を合わせると笑顔になっていて、すごくいいなと思いました。今までは曲のメッセージを伝えるという作品が多かったし、そこにかけていたものもあったので、また違う意味で捉えられる曲というのは新鮮です。
― 最後の撮影を意識しながらだったと思いますが、いかがでしたか?
原田:いつもより楽しい感じがしました。最後だから悲しいとか寂しいというよりも、このアイドル人生をやり切ったと思えるからこそすごく楽しいし、周りの方も「最後だよ、寂しい」と言ってくれる機会が多かったです。「僕のジレンマ」の振り付けの動画が送られてきた時に、1期生が全員で(渡邉)理佐を囲って抱き合うシーンがあって。私もそこでうるっときたのですが、ふーちゃん(齋藤冬優花)が「映像を見て泣いた。悲しくて切なくて…でも最後にこうやって送り出せる曲があって嬉しい」と話したらみんな同じことを思っていたんです。
ぺーちゃん(渡辺梨加)とあかねん(守屋茜)の卒業時にも、卒業セレモニーがあって、今回の理佐には送り出す曲があって、あとから振り返られるものや残すものがどんどんができていくというのがすごく嬉しいねという話をみんなでしました。
原田葵、卒業は「キリのいいタイミング」
― 卒業を発表されてからの心境はいかがですか?原田:発表して、意外とほっとした感じがします。発表するまでの方が緊張していて、ブログとかもどう書いていいんだろうと思って…。素直な気持ちを言葉にできるように、消して書いて消して書いて…を繰り返しました。発表してからは、残りの時間を大切に、1つひとつのお仕事に感謝するという気持ちです。こうして櫻坂46として取材してもらえることも、撮影も収録も最後になるんだなと思うと、やっぱり楽しんで全力でやらないともったいない!と思って、後悔のないように全力で楽しもうという気持ちの方がすごく大きくなりました。
― 原田さんは学生時代からずっとアイドルの活動をされていましたが、そこから別の道に行く決断は怖くなかったですか?
原田:やっぱり時間に限りはあるし、どこかで自分で決めないといけないなと思っていたので、自分としてはすごくキリのいいタイミングなのかなと思っているんです。高校、大学と学生をやってきて、グループの中でも、アイドルでありながら学生でもあるというのが自分の個性だったと思うので、大学と同時にアイドルも卒業というのは、皆さんが思う私のアイドル像をそのままに、綺麗に蓋を閉じられるというタイミングでもあるのかなと。
欅坂46から活動してきて、こうして櫻坂46としても新たなスタートを経験することができて、2期生など後輩の子がどんどん成長していく姿も、1期生がお姉ちゃんになっていく姿も見つつ、自分も成長を感じることができたし、すごく良いタイミングだなと思います。
― 欅坂46時代はよく“泣き虫”と言われていた原田さんですが、お話していても本当に成長を実感します。
原田:本当ですか!今でも涙もろいのは変わらないので、すぐに泣きます(笑)。でも昔は、週6で学校に通いながら活動していて、体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいだったということもあって、本当に些細なことで涙がポロポロ~と出ていました。番組の収録でドッキリみたいなのを仕掛けられた時とか、「私たちが普段笑って見ているテレビの裏側はこんなにも過酷なんだ」と泣いたことも…(苦笑い)。土田晃之さんや澤部佑さんにも未だに「大丈夫なのか」と心配されます(笑)。
― (笑)。土田さんと澤部さんもずっと原田さんを見てきたお2人ですもんね。
原田:そう思うと、今は心に余裕ができるようにちょっとはなったのかなと思います!約6年半の活動を振り返ると、本当に感情の振り幅が広かったです。ロッキンで見た6万人の景色や、東京ドームから見る景色とか、嬉しいものの振り幅も人よりも何倍も感じれば、悔しいとか納得がいかないという気持ちの振り幅も大きくて…学生の割にはすごく大きな経験ができたと思うので、だからこそ「成長したね、大人になったね」と言ってもらえるようになったのかなと思います。グループに入れて、こういう景色を見ることができたのは本当にファンの人や、支えてくださった皆さんのおかげなので、感謝です。
原田葵、6年半の中で1番の思い出は?
― 卒業を控えて、デビュー当時から振り返る機会も増えていると思いますが、1番の思い出はなんですか?原田:えー!なんだろうな?…ツアーのケータリングが思い出かもしれない(笑)。食べるのが大好きなんですけど、福岡とか本当に豪華なんです!ラーメン、もつ鍋、水炊きなど食べて。コロナ前は公演が終わった後にみんなでご飯に行っていたんですけど、ライブ後はアドレナリンがすごく出ているので、みんなでワイワイする時間がすごく楽しかったし、学校の修学旅行みたいな感じでした!
野外フェスの時は、ライブ後にバーベキューをしてめちゃめちゃ楽しかったです!普通の女の子としての青春を味わうことがあまりないので、同い年くらいのメンバーとできるというのはすごい嬉しいし、みんなでいつもキャーキャー騒いでいました。
― 後夜祭みたいな感じですね!やっぱりライブは活動の中でも特別なんですね。
原田:そんな感じです!リハーサルではあんまり出てこなかった感情やパワーも、ファンの人を目の前にすると、声援や視線ですごく熱いものを感じて、それが自分たちのパワーになっているんだと思います。リハーサルの自分には越せないものが本番には出ているので、改めて支えられているんだなと感じるんです。
― 卒業までにしたいことはありますか?
原田:欅坂46時代の「黒い羊」に収録されていた特典映像で、1期生だけで1泊2日のお泊りをした「KEYAKI HOUSE」というのがあるのですが、私はあの時活動休止中だったのでいなかったんです。みんなでプールに入ったり、ご飯を食べたりしていてすごく楽しそうで、1期生も未だに「本当に楽しかった」という話をするので羨ましくて!なので、コロナ禍で難しいかもしれないけど、2期生も含めた今いるメンバー23人で「SAKURA HOUSE」ができたらすごく楽しいだろうなと思います。
― プールの中で「不協和音」を踊る“水中不協和音”とかも話題になりましたもんね。
原田:そうなんです!すっごく楽しそうで!今だと“水中BAN”?水の中の抵抗がすごくて踊れなさそう(笑)。あと理佐ちゃん、おぜちゃん(尾関梨香)が免許を持っていて、ほかにも取ろうとしている子が結構いるので、ドライブ企画とかもやりたいとメンバー同士でもよく話しています。私も実際に取るかは別として、免許を取りたいって思っているんです。趣味として「ドライブ」といつか言いたくて!そういう女性かっこいいですよね、憧れます。
原田葵“残すメンバーたち”に伝えたいこと
― 卒業後は、後輩達にもグループを託すことになりますが、今のグループに思うことはありますか?原田:メンバー1人ひとりがどんどんやりたいことにまっすぐに向かっていて、新たな色や表情を見せてくれているし、バラエティ番組でも受け答えが素直で面白いなとすごく感じるので、このまままっすぐ、まっすぐ育って欲しいなと思います。やっぱり新たな魅力や表情を出せるのは、内側がすごく繊細だからなんだなというのを近くで見ていて感じていて、でも人前に出る時はすごく強く、たくましい姿を見せているので、その内側の繊細なものを忘れないでいって欲しいけど、自分の心と体は大切にして欲しいなとメンバー全員に思います。
グループが改名して、メンバー1人ひとりがすごく明るく、やりたいことを前向きに伝えられるグループになっているなとも感じていて。2期生の井上梨名、武元唯衣、松田里奈とかと話すことが多いのですが、「こういうことをやってみたい。ああいう練習とかしたい」とすごく言っているので、前よりも言いやすく、やりやすくなっているのかなと思います。
― 2期生さんは人見知りが多くて、あんまりグイグイいけなかったという話を以前聞いていたので、そういう意味でも言いやすい空気になっているんですね。
原田:すごく気遣いで優しい子たちなので、メンバー全員で話し合いとかになっても、気を遣っているんだろうなというのは今も思います。でも一緒に何かをやる機会が増えて、年齢も近いので距離も縮まりました!でも松田とかは最近、結構おちょくってくるんですよね…。年齢だと松田やゆみちゃん(関有美子)は私より上なのですが「先輩!先輩!」みたいな感じで(笑)。一緒にいて楽しいです!
原田葵の夢を叶える秘訣
― 最後に、原田さんの夢を叶える秘訣を教えてください!原田:「悔しさこそバネになるよ」とたくさんの人に言われてきたのですが、本当にその通りだなというのを、この活動を通して実感しました。もちろん幸せだからこそ出るものもあるけど、そういう悔しい思いとかは、自分が何かをやりたいと思った時に根本の力になると思います。挫折することが多くても、自分がやりたいと思ったことには諦めることなく、何度も何度も立ち向かうことが何より大切だし、それが自分を強くしていって、魅力にもなるのかな。
メンバーもすごく輝いて見えるけど、実際はそんなにいいことばかりを感じてきたわけじゃないし、人間だからこそ落ち込むこともある。でも、そうなった時に感じるものがあるから、いろんな人にものを伝えられるし、寄り添えるのかなと思うので、その気持ちこそ大切にすることが大事だなと思います。
― 原田さんは落ち込んでしまった時、どのように立ち直ったのですか?
原田:私は人に隠すのが苦手で、何でも素直にものを言ってしまうので、仲のいい友達や信用できる母親などにたくさん話して、美味しいものを食べて、たくさん寝て、どうしたらポジティブに捉えられるか、これをいい経験にできるか前向きに考えるようにしていました。
― 今後も活躍を楽しみにしています。ありがとうございました!
原田葵インタビューこぼれ話
<卒業発表のタイミングが仲良しの渡邉理佐と同時期に!>ファンの方にレターなどで「タイミング合わせたでしょ~!」とか「真似したでしょ~!」とすごく言われます!合わせたわけじゃないんですよ(笑)!
<“インテリキャラ”としてクイズ番組などでも活躍中!メンバーの活躍も見ている?>
グループの代表として出るからこそ「一般常識時事問題2022ブック」みたいな本を買って、クイズ番組前に1冊全部やって、グループの名を汚さぬよういっぱい勉強しました。いつも松田と2人で「どうしよう、どうしよう!大丈夫、できるよ!」と収録前に話しています(笑)。「THE TIME,」にも毎週朝早くから出ているので「頑張ってね」と連絡したり、髪型を結構変えていて、編み込みをしていた時がすごく好きだったので「可愛い」と写真を送ったりしています。
<守屋茜&渡辺梨加の卒業前裏話>
まだ卒業するということは発表していなかったけど、みんななんとなく「このメンバーでのツアーは最後だな」と感じていた時があったんです。その時に、ライブ後にみんなで机をくっつけてご飯を食べたり、スタッフさんもみんな呼んで写真を撮ったりして、すっごく楽しかったです!
(modelpress編集部)
@modelpress 仲良しコンビと一緒にグッ💪🥰#櫻坂46 #原田葵 #松田里奈 #五月雨よ #モデルプレス決め顔チャレンジ #モデルプレス
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原田葵(はらだ・あおい)プロフィール
生年月日:2000年5月7日/出身:東京都/身長:156cm/星座:おうし座/血液型:AB型2015年8月21日、欅坂46第1期生オーディションに合格。2018年5月から2019年7月まで学業専念のためグループ活動を一時休止。2020年10月14日、櫻坂46に改名、再出発を果たした。
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