内田有紀、timelesz寺西拓人の言葉遣いに驚き「毎回崩さず『かしこまりました』と答えて」現場では悩む姿にアドバイスも【「ラストノート」インタビュー前編】
2026.07.16 06:30
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現在放送中のフジテレビ系7月期木曜劇場「ラストノート」(毎週木曜22時~)で、timeleszの寺西拓人とW主演を務める女優・内田有紀(うちだ・ゆき/50)にインタビュー。寺西との撮影現場でのエピソードや自身が演じる役柄への印象などを語ってもらった。【前編】
内田有紀&寺西拓人W主演「ラストノート」
本作は、環境も積み重ねてきた人生も全く違う、交わるはずのなかった歳の差の男女が静かに惹かれあい、やがて人生で最も激しい恋へと導かれていく姿を完全オリジナル脚本で描く、大人の純愛ドラマ。香水の最後に残る特別な余韻“ラストノート”のように、今までしまっていたはずの想いが香る、大人の純愛を描いていく。内田演じる一瀬葵(49)は、香料メーカーの営業部で働く女性。年齢を重ねるにつれて臆病になり、自分の思いを飲み込んで息を潜めるように生きている。対する寺西拓人演じる樋口澄晴(30)は、父のトラブルによる示談金を工面するため、恋愛感情を利用して高額で絵画を売りつける“恋愛商法”に手を染めている。
内田有紀、撮影現場での寺西拓人の言葉遣いに驚き
― まずは撮影現場の雰囲気や、印象的なエピソードを教えてください。内田:寺西くんの言葉遣いがいつも丁寧で、監督に「かしこまりました」と答える俳優さんを初めて見て驚きました。多くの方は監督から「こうしてください」と言われたら「はい」か「分かりました」と返しますが、寺西くんは毎回崩さず「かしこまりました」と答えていらっしゃるんです。
― それはご本人に理由を聞いてみたりされましたか?
内田:聞いてもつまらないだろうなと思ったので聞いていないです(笑)。多分、彼なりの人との接し方があるのだと思います。先日「私事で恐縮ですが」とお話をされた時も驚かされました。
― 寺西さんとのお芝居の中での関わりはいかがですか?
内田:寺西くんは舞台でのお芝居がベースとなっているようですので、映像のお芝居において、気持ちが動いているときに細かく表情に出すことの難しさを話していました。監督から受けたお願いや、お芝居の方向性を自分の中で表現することに悩んでいらっしゃったので、お節介かなとは思ったんですけれども、「こういう感じでやってみるといいかも」とアドバイスをしました。
― そうやってお互いにお話しされながら場面を作っていくこともあるのですね。
内田:寺西くんは監督にもいろいろと質問しながら現場にいらっしゃるので、私も「こういうのはどうかな」と言ってみたりして撮影をしています。そうやって意思疎通を図りながら進めていくことは大切だと感じています。
内田有紀、寺西拓人と自身の過去を比較
― 撮影が進む中で感じた寺西さんの魅力はありますか?内田:寺西くんは現在31歳で、私が同じ年齢の時はちょうど本作のプロデューサーでもある三竿玲子さんがプロデューサーをされていたドラマ「医龍-Team Medical Dragon-2」(フジテレビ/2007)に出演していました。作中では落ち着いた役を演じていたのですが、実際の私は全然落ち着いていなくて、色々な迷いの中にいました。31歳の頃は「自分を良く見せたい」「できる人だと思われたい」といったプライドを持ってしまいがちです。私自身も「ちゃんとできている」と強がっていた部分がありました。
でも、寺西くんにはそういった力みが一切ないです。お芝居に関して悩まれることはあるのかもしれませんが、色々なことを自分の中に自然と落とし込めていて、今の自分が何を求められているのかをしっかりと理解されている感じがします。分からないことは分からないと素直に言える姿も素敵だと思います。その方が人生において得だということは、私も今になってようやく分かることなのですが、彼もその価値に気づいているのかもしれません。
― 実際にお芝居を一緒にされていく中で、ハッとさせられたことや影響を受けた部分はありますか?
内田:それこそ、毎回「かしこまりました」という返事を聞くたびにハッとさせられてばかりです(笑)。お芝居に関しては、純粋で物事をまっすぐ受け止める方なので学びになります。年齢を重ねると、どうしてもお芝居に対して「こういう風に組み立てよう」と頭で考えてしまう瞬間が出てくるのですが、彼はそのままの姿で役と向き合っている。そうした違いを楽しみながら一緒に演じさせてもらっています。
― 寺西さん以外の共演者の方とのエピソードはございますか?
内田:親友役を演じる坂井真紀ちゃんとは、劇中のセリフでも15歳の時のエピソードなどが出てきますが、実際に私が15歳のモデルの頃からずっと一緒に仕事をしてきた長いお付き合いです。当時、一緒に大阪へ仕事に行くときの移動中なども仲良くしてくれて。昔からよく知っている真紀ちゃんと親友役を演じられるのはとても嬉しいですし、お芝居の温度感についても細かく話し合っています。
内田有紀、演じる一瀬葵は「私の40代の頃とも重なる」
― ご自身が演じられている葵のどのようなところに魅力を感じていますか?内田:葵のどこか息を潜めて生きている姿勢には、私の40代の頃とも重なる部分があり、とても共感しています。若いころは「怖いものなんてない」と思っていたり、前向きな気持ちが強く、空回りをしたりすることもありました。でも年齢を重ねるにつれて、ゆっくりとブレーキを踏めるようになり、自分の弱点や強みも分かってくる。そうして自分のことが分かってきたと思った頃にまた、試練が用意されていたりするものなんです。「調子に乗っていてはいけないな」と感じるような経験を経て、人は徐々に次の一歩を踏み出すことが怖くなるのだと思います。
私はそういった経験が少し早めのタイミングで来たんですけれど、だからこそ葵の気持ちがとても分かります。そういった殻を破っていく1番の方法は、人との出会いだと思います。それは男女問わずだと思いますが、今回はラブストーリーなので、葵が澄晴と出会って1人の人間としての生き方や考え方に刺激を受けて良い方向に変わっていくことを願っています。
― 第1話の中で葵に共感したシーンや刺さったセリフはありますか?
内田:自分のやりたくないことでもグッと飲み込んで、物事を円滑に進めていこうとするところです。葵はすごく平和主義で、みんなが上手くいくなら自分が犠牲になってもいいと思ってしまう一面があります。そんな時、彼女はいつも息を吸い込むのですが、吐き出すシーンがないんです。息を吐き出すことは心が落ち着くという作用もありますが、吐き出さない葵というのは、まさに彼女自身を象徴していると思います。自分の思いをすべて飲み込んでしまうところは、ここから先の物語で変わっていってほしい部分です。また、葵は徳井義実さん演じる元夫・奥田創に対しては、結構色々な感情をぶつけています。それは本心ではないことも多いですが、意外と元夫が一番核心を突いてきたりして、そういうところもリアリティのある人間模様が描かれていると思います。
― 登場人物の中で1番共感できるキャラクターは葵ですか?
内田:そうですね。ただ、他のキャラクターに対しても「そんな人いないよ」と決めつけることがなくなりました。人は生きていると、自分の中に色々なタイプの感情が生まれてくるものです。環境や人との出会いによって、人はいくらでも変わっていく。それは佐々木蔵之介さん演じる樋口眞澄や、真紀ちゃん演じる優子を見ていても本当にそう感じます。置かれた環境によって「ここにいたらこうなるかもしれないな」と理解できるようになりましたし、年齢を重ねた今だからこそ、すべてのキャラクターの気持ちがすごくよく分かります。
★後編では、同局で約30年ぶりとなる主演を務める思いなどを話してくれた。
(modelpress編集部)
内田有紀(うちだ・ゆき)プロフィール
1975年11月16日生まれ、東京都出身。ドラマ「その時、ハートは盗まれた」(フジテレビ/1992)で女優デビュー。1993年度ユニチカ水着キャンペーンガールに選出され、1994年には「時をかける少女」(フジテレビ/1994)でドラマ初主演。同年10月に「TENCAを取ろう!~内田の野望~」で歌手デビューを果たす。以後、ドラマ・映画・舞台を中心に活動。主な出演作は「最後から二番目の恋」(フジテレビ/2012)、「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズ(テレビ朝日)、「連続ドラマW 華麗なる一族」(WOWOW/2021)、「燕は戻ってこない」(NHK/2024)など。近年の出演作には、映画「劇場版ドクターX FINAL」(2024)、「劇映画 孤独のグルメ」(2025)、ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ/2025)などがある。
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