JUJU、デビュー日に毎年恒例のJAZZライヴを無観客生配信で開催
8月25日にデビュー18年目に突入したJUJUが、そのデビュー記念日に『JUJU JAZZ LIVE 2021 「MAKE IT DELICIOUS ANYWHERE!!」』と題したJAZZライヴを開催した。サラ・ヴォーンやキャロン・ウィーラーの影響を受けて音楽性を確立し、「やさしさで溢れるように」「奇跡を望むなら...」など、数多くのヒットを放ってからもJAZZのルーツを大切に育んでいるJUJUが、BLUE NOTE TOKYOで毎年恒例開催しているJAZZライヴ。新型コロナウィルスが猛威をふるう中、昨年に続いて今年も”無観客オンライン生配信”という形での開催となった。事前に演奏曲のリクエストを受け付けたり、 「JUJU重」をはじめとするBLUE NOTE TOKYOとのコラボレーション・メニューを用意するなど、自宅、オフィスなど、どこからでも存分にライヴを楽しめるよう、きめ細かな工夫も凝らされていた。
21時ちょうど、オープニングのアニメーション映像が流れたのちに、BLUE NOTE TOKYOのステージに、JUJUをはじめ、石成正人(ギター)、草間信一(ピアノ)、SOKUSAI(ベース)、天倉正敬(ドラムス)、竹上良成(サックス)、佐瀬悠輔(トランペット)、吉澤達彦(トランペット)、鹿討奏(トロンボーン)総勢9名が登場。軽快なリズムで2004年の今日リリースしたメジャーデビューシングル「光の中へ」を奏でた。
「みなさんこんばんは。JUJUとゆかいな仲間たちでございます。こうして今年もBLUE NOTE TOKYOに帰ってこられて、とてもとても嬉しく思っております。BLUE NOTEは、私にとって子供のころから憧れの場所。ここには、おいしい食事、おいしい飲み物、そしておいしい音楽があります。おいしいもの尽くしのBLUE NOTEが大好きで、こうしてこのステージに立たせていただけるのは、毎年の自分へのご褒美のような時間です。」「いろいろと難しい状況ですので、今年もライヴストリーミングという形でお届けします。どんな形であれ、音楽を皆様とともに楽しませていただけることをとても嬉しく思います。本日8月25日は、私JUJUがデビューした日です。いま画面の前で観てくださる皆様のおかげで、こうしてデビュー18年目を迎えることができております。」とファンへの感謝をのべ、「JUJUが生まれた日のライヴなので、子供のころからJUJUがいいなぁと思った曲、うっとりしていた曲たちを中心にJAZZのみならず、いろいろと織り交ぜてお届けしていきたいと思います」と、「Moanin’」「Take Five」「Lullaby Of Birdland」「Girl Talk」4曲を続けて披露した。
画面にはJUJU本人による歌詞の意訳が表示されており、MCにより曲がまるでとある一人の女性の物語のように紡がれていく。「生きてるとうんざりすることもある(「Moanin’」)が、5分だけでももらえたらっていう人に出会えたり(「Take Five」)、その人に捨てられて、泣いて大変なことになったり(「Lullaby Of Birdland」)、そんな話を聞いてほしいこともある(「Girl Talk」)。人を好きになったときこそ、話を聞いてもらいたいものですが…」と言い残して、「Quizas, Quizas, Quizas」「Stolen Moment」「Calling You」の3曲を続けた。「何を訊いても「たぶん」しか言わない人(「Quizas, Quizas, Quizas」)に恋をしてしまうこともあるけど、そういう人は誰かのもの(「Stolen Moment」)っていう場合も多いはず。気を付けましょうね。」と語ると、配信のチャットコメント欄が大きく盛り上がった。
そして話は変わって、JUJUとステージ上のバンドメンバーが、それぞれNYで過ごした時間を振り返り、「いつも聴くたびにNYの素敵な時間を想い出させてくれる曲と、ストリートってこういうことなんだって教えてくれた曲を続けてお聴きください。」と語り、「Englishman In New York」「Street Life」の2曲による「NYセクション」を届けた。
いよいよ、ライヴも終盤に差し掛かったところで、タブレットを使ってファンのコメント一つひとつにリアルタイムに応えてゆくJUJU。なかなか普段のライヴでは見られないファンとのやり取りも、オンラインライヴの魅力のひとつと言えよう。
「会場では、目と目でのやり取りが楽しいし、オンラインでは、こうしてコメントという形でのおしゃべりが楽しい。
こうして、どんな形であれライヴができていることが本当に嬉しいです。諦めずに、日々がんばっていると、こうしていいことがあるんだなって思います。どんなことがあったとしても、前を向いていたらいいことがあるし、前を向いているかぎり、どんなことだってできるって思わせてくれる曲をここではお届けしたいと思います。」と語り、「Over the Rainbow」、続いてJUJUを代表するヒットソングのひとつである「奇跡を望むなら...」のJAZZアレンジで、2021年アカデミー賞®で、長編アニメーション賞、作曲賞を受賞したディズニー&ピクサー『ソウルフル・ワールド』の日本語版エンドソング「奇跡を望むなら...(ソウルフル・ワールド ver.)」を披露した。
心地よく夜は更け、時計の針が22時半に差し掛かかろうとしているころ、改めてファンに向けて自身が18年目を迎えられていることの感謝を述べたのちに、「いろいろなことがありますが、最後に「心配しないで大丈夫だよ!」って曲をお届けしたいと思います。今日は本当にありがとうございました。」と深々とお辞儀をして「Don’t You Worry ‘bout A Thing」で締めくくった。
約90分にわたって大人の夏の夜にふさわしい贅沢な13曲を届けたJUJU。9月からは、9都市11公演の全国アリーナツアー『JUJU ARENA TOUR 2021 「YOUR STORY」』を開催することが決定している。
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