鬼龍院翔が語るゴールデンボンバー流“エンターテイメント”「辞めろと言われても辞められない意地のようなものですね(笑)」<インタビュー>
ゴールデンボンバーの全国ツアー「楽器を弾いたらサヨウナラ」が、無事、7月25日の神奈川・ぴあアリーナMMでファイナルを迎えた。本来は昨年開催される予定だった同公演は新型コロナウイルスの影響を受け延期。今年3月より再開され、迎えた最終日は会場だけでなく、ライブに足を運べなかったファンのために配信も行われた。困難を乗り越え行ったツアーへの思い、ゴールデンボンバーにとってのエンターテイメントについて最終公演を終えた翌日、鬼龍院翔に聞いた。
“不安にさせたままでは終わらせないぞ”という一心で廻ったツアー
——昨日、全国ツアーを終えたばかりですが、お疲れ様でした。
ありがとうございます。まずは厳しい状況が続いていながら、ツアーを終えられたことにホッとしています。
もともと去年予定していたものを今年に延期したツアーで、さらに、再々延期で日程を変更した地域もあったし。ファイナルも中止や延期になってもおかしくはない状況でした。だから、ファイナルもライヴをするまでは不安でしたね。(中止や延期は)金銭面や自分たちのメンタル的にも大変ですが、それより“応援してくれる方たちの気持ちはどうなるんだろう”っていうことが一番心配でした。
ただ、ファンが一度でも、「私の住む県、あのホールにゴールデンボンバーがくるんだ!」と喜んだとしたら…その思いは絶対に回収しなくちゃ、自分に一生悔いが残ってしまう。エンタメをやっている人間として“不安にさせたままでは終わらせないぞ”という一心で廻ったツアーでありファイナルでした。
——思いの強さを感じます。
僕は昔から「僕たちのファンになったことで嫌な思いだけはさせたくない」と言ってきたんです。特に今回は安全にツアーを廻り切ることで、その言葉を証明しないといけないという責任も感じていました。だから今はホッとしているし、ようやく“ダラダラする準備が整った”っていう感じですね(笑)。
一番やりたくないのが“普通”とか“何も感じない”ということ
——今回の全国ツアーは、「楽器を弾いたらサヨウナラ」と銘打っていましたがコンセプトは1年前と変わらなかったんでしょうか?
そうですね。「エアーバンドの僕たちが楽器を生演奏したらどうなるか?」という趣旨や演劇コーナー、そういった内容は変えずに出来ました。
——ライヴを拝見して、全20曲を届けるエアーバンドとしての姿がある一方で、ダンボール細工や、演劇の要素も含めると“喜怒哀楽”という全部の感情が楽しめるのは、ゴールデンボンバーならではなのかなと感じました。
ありがとうございます。喜怒哀楽のバランスに関しては、そこまで意識はしてはいないんですけど、全部が入ったほうが面白くなるという意味で自然とそうなっていたのかもしれないです。ファンの方たちのコメントでは、「感情が追いつかない」っていうのが結構ありましたね。
——演劇のネタ直後のバラードとか(笑)。
さっきまで全力でふざけていたのに、急にしっとりとした曲になりますからね。
——でも、いつの間にか曲の世界に引き込まれているという。
最後までバラードに気持ちが追いつけていない人もいると思うんですけど、僕はそれでもいいと思っているし、むしろ「感情が追いつかない」という気持ちになってくれたことが嬉しい(笑)。逆に、一番やりたくないのが“普通”とか“何も感じない”ということで…。
僕が望んでいるのは“感動してほしい”とかじゃなくて、すべてツッコミ待ち。“バカだなぁこいつら”とか、ふざけ倒した変なものを見に来て楽しんでくれたら充分なんです。
「元気でいろよー!」は約束の確認みたいな思いで言っていました
——オーディエンスに向けて、ライヴ後半に「元気でいろよー!」と問いかけている姿が、すごく印象的でした。
以前から言っている言葉ではあるんですけど、今までは自分がライヴで救われてきたから、気持ちの面で「元気でいてくれよ」と伝えていたんです。でも、今はそれに加えて健康であることが本当に大事なことだと気付いたので、このツアーに関しては、「元気でいたらまた会えます、元気でいてなバイバイ」っていう約束の確認みたいな思いで毎回言っていました。
——約束という意味では、ライヴ配信のコメントで「やっぱり行きたかった」という声に、別の視聴者が「絶対にまた次があるよ」と断言していて、鬼龍院さんへの信頼が感じられるなと思ってグッときました。
だとしたらすごく嬉しいですね。ずっと活動を続けてきて、ブレイクをして4年目くらいまでは、なかなかファンとも信頼関係が築けていないと思う瞬間も多かったんです。もちろん理解してくれる人もいたけど、心から言った言葉も「作った言葉」と誤解されることが多くて“真面目にやっているのがアホらしいな”と心が折れたこともありました。だけど投げ出さずにいて良かったですね。
——ライヴに向き合う姿勢からも、その真摯さは感じました。
僕は頑固だから、メンバーやスタッフも面倒くさいと思うんです(笑)。それくらい隅々にまでこだわっているし、やっかいなほどの情熱でライヴをやろうとしていることだけは、どんなアンチの人でも否定出来ないくらい向き合ってきたつもりでいます。そういう行動を何年も続けてきて信頼してもらえたんだとしたら、すごく嬉しいです。
——それと、MCで「オーディエンスみんなと目を合わせている」という発言をされていましたが、「目が合っていないと感じるとしたら(あなたが)他の人を見ているから」とユーモアで話していたのも、すごくファンの思いを汲み取っているなと思いました。
僕は趣味が“ファン”で、ファンの性質とか生態を調べるのが大好きなんです(笑)。まずはファンがどう思ったかを調べると、そこで色々な意見が知れるし、ファンが喜ぶことや、ガッカリすることも分かってくる。
たとえば、それで「目が合わなかったから嫌われている」と思い込む子たちがいることも知ったので、だったら「僕は360度を必ず見ます」と伝えたいなと。現実には無理かもしれないけど、僕が「そう感じている人たちがいることを知った」、そして「その気持ちを解消したい」と思ったことは事実なので。それが少しでも伝わればいいなと思っての言葉でした。
——ライヴを終える頃には、メンバー全員がすごくキレイな笑顔をしていたのも印象的でした。
普通じゃないライヴをやってはいるけど、メンバー全員がライヴを心から楽しんでいるっていう1点だけは確かなことなんです。1人でも本気で楽しんでいなかったら脱退していたと思うし、そういうメンバーとやれていることは幸運だと思っています。僕も他のメンバーも特別な何かを持っているわけじゃない。だけど、そんな4人が一生懸命に一致団結すれば“こんなことが出来る”という証明になったらいいなと思っています。
辞めろと言われても辞められない意地のようなものですね(笑)
——このツアーを通して鬼龍院さん自身が変化したことはありますか?
自分の信じていたものは間違っていないと改めて思ったことと…痩せたことですね(笑)。
——改めて、鬼龍院さんにとって“エンターテインメント”とはどんなものでしょうか?
すごく難しい質問ではあるんですけど、今さら辞めろと言われても辞められない意地のようなものですね(笑)。たとえ、不景気になって他の職業のほうが高待遇だったとしても、やり続けることなんだろうなと。これからも受け手がいて、みんなが喜んでくれる限りは、ずっと続けていきたいと思っています。すでに僕のこだわりに付き合ってくれる、メンバーやスタッフの人生も狂わせちゃっているので(笑)。
——では最後になりますが、冒頭で“ダラダラする準備が整った”とおっしゃっていましたが、これからの展望も少し教えてもらえますか?
まだ具体的なことは決まってないので、最近オリンピックの開会式を見て感じたことでお話しすると、開会式で行われたものは国も言語も年齢も何も問わないパフォーマンスであることにすごく魅力を感じて。僕たちは刺激的なものとか、変なネタばっかりやっているけど(笑)、誰もが理解できるような普遍性のあるものもどこかで盛り込んでいけたらいいなと思うし、それが出来たら、また自分の成長にも繋がるのかなと感じました。
取材・文=原千夏
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