ワールドツアー『EXO PLANET #2 - The EXO‘luXion –』日本公演を開催したEXO/(左から)ベクヒョン、ディオ、セフン、チャンヨル、カイ、スホ、チェン、シウミン【モデルプレス】

EXOが見た初めての景色と決意 “男性海外アーティスト最速”重圧はねのけた東京ドーム単独<ライブレポ>

2015.11.09 04:00

数多くのアーティストたちが目標として掲げる、東京ドームのステージ。5万人で埋め尽くされた観客席、そしてその歓声を一身に受けることの感動は、ステージ上でスポットライトを浴びる主役にしか知り得ないものだろう。そんな偉業を、男性海外アーティストとしてデビュー以来“最速”の記録で成し遂げたのが、韓国の男性アーティストグループ・EXO(エクソ)。ボン・ジョヴィの約4年を上回る「3年7ヶ月」で辿り着いた一大舞台で、彼らはどんな景色を見て、何を感じたのか。

EXOの2度目のワールドツアー『EXO PLANET #2 - The EXO‘luXion –』の日本公演が、東京ドームで11月6日~8日の3日間にわたり開催された。モデルプレスが取材したのは、中日にあたる7日。ステージ上の彼らは、これまでになく大きなプレッシャーと闘ってきたこと、そしてそれを乗り越えて初めて感じることのできた想いを率直に言葉にしていた。

「実は昨日、初めての東京ドーム公演ですごく緊張してしまったんです。本当にすごくたくさんの方々がいらっしゃるじゃないですか。こんな経験は本当に初体験です。実は今もすごく緊張していて、脚がガクガクします(笑)。それでも楽しみたい。クレイジーに楽しみたいと思います!」(シウミン)

「僕は小学2年生の頃からダンスを始めましたが、好きで始めたダンスをこんなに多くの皆さんに届けられるだなんて、こんなステージに立つだなんて…果たして8歳の僕はわかっていたでしょうか?お父さんお母さん、産んでくれてありがとう。ただ好きで始めた僕だけど、本当にやっていてよかったと思います」(カイ)

新世代スターEXOの歩み

EXO/(左から)スホ、セフン、カイ、ベクヒョン、ディオ、シウミン、チェン、チャンヨル
EXO/(左から)スホ、セフン、カイ、ベクヒョン、ディオ、シウミン、チェン、チャンヨル
BoA、東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代らを輩出した「S.M.ENTERTAINMENT」から2012年4月、韓国・中国で正式デビュー。“SMイズム”を継ぐ圧倒的なパフォーマンス力、音楽性はもちろんのこと、洗練されたヴィジュアル、ファッション性も含めて高く評価され、国内の音楽賞を総なめ。1stフルアルバム「XOXO(Kiss&Hug)」(2013)では韓国音楽史上12年ぶりのミリオンセラーを達成するなど、韓国のみならずアジア全域でトップを走り続けてきた。

2度目のワールドツアーの日本公演が東京ドーム3日間、京セラドーム3日間で開催されることが告げられたのは今年4月のこと(のちに福岡マリンメッセ2日間が追加)。前回のツアーも昨年11月~12月に東京・国立代々木競技場第一体育館などでのべ12万人を動員していたが、やはりドームという響きは特別で、ファンにとってはもちろん、メンバーたちにとっても刺激的なニュースとなった。その後、シングル「Love Me Right ~romantic universe~」での日本デビューが正式決定。メンバーは東方神起、SUPER JUNIORら先輩たちが立った一大舞台でひとつの成果を見せるべく、これまで以上に集中してステージングやフォーメーションなどの練習を重ね、当日を迎えた。

日本公演だけのステージング

EXO/(左から)スホ、チェン、シウミン、カイ、チャンヨル、セフン、ディオ、ベクヒョン
EXO/(左から)スホ、チェン、シウミン、カイ、チャンヨル、セフン、ディオ、ベクヒョン
白いペンライトが星のように光り輝くドーム内。“未知の世界から来た新たなスター”EXOの世界観を表現した壮大なオープニング映像を合図に、ステージが幕を開けた。前方の巨大スクリーンが真っ二つに開き、5万人が待ちわびたメンバーが登場。「Overdose」を皮切りに、ド頭から光や火の演出を惜しげもなく使いながら、EXOの真骨頂であるダンスナンバーを展開していく。

EXOの象徴である6角形をモチーフにした花道は、日本公演のためだけに準備されたもの。広い会場を隅々まで活かすには効果的だった。息の合ったグループパフォーマンスを軸としながら、「Baby Don't Cry」でカイとセフン、「The star」でシウミンがそれぞれソロダンスを披露。「MY ANSWER」のベクヒョンによるピアノ伴奏など、メンバー個々の見せ場も作った。

ドームが巨大なクラブと化す

EXO/(上段)チャンヨル(下段左から)ディオ、セフン、スホ、チェン、カイ、シウミン、ベクヒョン
EXO/(上段)チャンヨル(下段左から)ディオ、セフン、スホ、チェン、カイ、シウミン、ベクヒョン
EXOにとっては季節の先取りもお手のもの。「Christmas Day」から始まるクリスマス曲メドレーで一気にロマンチックなムードに。D.O.、ベクヒョン、チェンによるバラード「Miracles in December」は圧巻の歌唱力だった。そして「Machine」からはその空気を一転させるデジタルロックサウンド、EDMアレンジの応酬。チャンヨルが乗り込むDJブースが花道中央に出現し、日本デビューシングルのカップリング曲「Drop That」で会場の「EXO!」コールはピークに。「Let Out The Beast」「Run」まで一気に畳み掛けたこのコーナーは、ドーム内が巨大なクラブさながらの盛り上がりとなり、EXOの新たな可能性を感じさせた。

そして本編ラストを飾ったのは、今月4日にリリースしたばかりの日本デビュー曲「Love Me Right ~romantic universe~」。大好きな人との“トキメキ”を表現したPOPなダンスチューンは、デビューから多くの声援を贈り続けるファンへの感謝の気持ちを伝えるべく制作された1曲。軽快なステップに合わせて、メンバーとファンの笑顔がはじけた。

ファンとの約束、それぞれの決意

EXO/(左から)チェン、スホ、セフン、カイ、チャンヨル、ディオ、ベクヒョン、シウミン
EXO/(左から)チェン、スホ、セフン、カイ、チャンヨル、ディオ、ベクヒョン、シウミン
鳴り止まぬアンコールに応えて披露したのは「Promise」。「君が幸せになるなら、僕のすべてを捧げる」という強いメッセージの込められた曲を届けたEXOは、最後にそれぞれの“決意”を話す。

「僕たちの歌とパフォーマンス、EXOというグループが、皆さんにとって少しでも力になってくれたら嬉しいです。僕たちに初めて会う方々もいらっしゃいますし、以前から知っていてくださるファンの皆さんもたくさんいると思いますが、『愛してください』『好きになってください』といった言葉よりも、僕たちのエネルギーを持って帰ってくれたら嬉しいです。次回はもっと、1000倍楽しく遊びましょう!」(ベクヒョン)

「今日公演をしながら感じたのは、ドームで公演をするためには本当に莫大なエネルギーが必要だということです。まだ慣れないし、おかしくなりそう。もっと多くの経験が必要です。だからもっとたくさんドーム公演をしたいし、日本のドームを全部まわりたい。僕たちにできると思いますか?」(シウミン)

「もし生まれ変わっても、また皆さんと一緒にこのステージに立ちたいです。一生、一緒に輝きましょう」(カイ)

「今日も僕たちに感動をくださった皆さんに心から感謝します。SMの先輩たちに続いて、この東京ドームに立つことができて光栄です。このドームいっぱいに響く拍手の音が本当にいいですね。これからも日本、そして全世界にいい姿を見せられるEXOになります」(スホ)

約3時間、全身全霊の全27曲。ステージの上の彼らは紛れもなく“スター”であったが、それと同時に、夢を追うひとりの青年でもあった。メンバー同士、そして世界中のファンと力を合わせることで初めて形作られる、EXOという惑星。これからも「We are one!」の合言葉と共に、新たな頂を目指す。(modelpress編集部)

EXO/(左から)チャンヨル、セフン、チェン、ディオ、カイ、スホ、ベクヒョン、シウミン
EXO/(左から)チャンヨル、セフン、チェン、ディオ、カイ、スホ、ベクヒョン、シウミン

『EXO PLANET #2 - The EXO‘luXion –』日本公演

全国3箇所8公演、約30万人動員
2015年10月31日(土)福岡マリンメッセ
2015年11月1日(日)福岡マリンメッセ
2015年11月6日(金)東京ドーム
2015年11月7日(土)東京ドーム
2015年11月8日(日)東京ドーム
2015年11月13日(金)京セラドーム大阪
2015年11月14日(土)京セラドーム大阪
2015年11月15日(日)京セラドーム大阪
EXO/(左から)ベクヒョン、スホ、シウミン、カイ、チャンヨル、ディオ、チェン、セフン
EXO/(左から)ベクヒョン、スホ、シウミン、カイ、チャンヨル、ディオ、チェン、セフン
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