Kis-My-Ft2(提供写真)

キスマイ、15周年記念日に2大発表 軌跡辿るツアーで初の演出・懐かしエピソードも【「fan IS ・・・・・・」ライブレポート】

2026.08.11 04:00

Kis-My-Ft2が8月10日、全国アリーナツアー「Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2026 fan IS ・・・・・・」の横浜アリーナ公演を開催。ここでは、昼公演の様子をレポートする。<※ネタバレあり>

  

キスマイ、15年の軌跡辿る

Kis-My-Ft2(提供写真)
この日、CDデビュー15周年という節目を迎えたKis-My-Ft2。全国9都市28公演で約28.1万人を動員予定の本ツアーは、15年の歴史を深く噛み締めながら、いつ彼らと出会ったファンであっても胸を熱くさせる特別な空間となっていた。2月12日の「茶封筒の日」から毎月届けられてきた新曲をはじめ、ライブに欠かせない定番曲、今なお愛され続ける人気曲まで、全40曲で魅せる濃密なステージだ。

物語の始まりを告げたのは、Kis-My-Ft2を見守り続けてきたファンの代表として登場したスペシャルナビゲーター・fanくん。彼が保管する記憶の中から、グループの軌跡がモニターに映し出されると、会場の空気は一気に熱を帯びていく。直後、巨大LEDモニターがガルウィングで大きく開き、優美な花があしらわれたブラック基調の衣装を纏った6人が姿を現した。

鮮烈なブルーのレーザーの中、クールな『SILENCE』で15周年ライブの幕が上がると、8人の男性ダンサーによるダイナミックなダンスがステージに華を添える。TVアニメ『MAO』オープニングテーマ『HEARTLOUD』では、MVともリンクした赤を基調とした和の世界観の中で、楽曲の持つ情緒や緊張感を表現。デジタル技術と和が融合したステージで観客を魅了した。

一転して、静けさの中で情緒を歌い上げたのが『Rainy days』と『Luminar』だ。雨をイメージしたLEDが美しい『Rainy days』では、藤ヶ谷太輔が手を振り上げると、幻想的な布がメンバーの頭上を包み込む。『Luminar』では、ファン=君の存在が「きらめく未来」へと変えてくれる――そんな想いが込められた歌詞がスクリーンに浮かび上がり、会場を優しい余韻で満たした。

キスマイ初リアルタイム投票で演目決定

Kis-My-Ft2(提供写真)
さらに今回のツアーでは、グループ初となるスマホでのリアルタイム投票によるインタラクティブ演出も導入。当日その場にいるファンの投票によって演目が決定し、衣装は過去のライブで着用した5パターンからメンバーがランダムで選ぶ試みだ。この日選ばれたのは、彼らの代名詞とも言えるローラースケートを履いて披露された『Endless Road』。個性あふれるユニット曲を経て、同日に”15th ver.2が配信開始され当時のオマージュジャケットでも話題を集める『祈り』が披露されると、客席からは大きな歓声が巻き起こった。

「&Joy」「MU-CHU-DE 恋してる」では眩いほどの多幸感が溢れ出し、メンバー紹介曲「Who’s gonna play?」ではイニシャル順に歌い繋ぐ。熱いコール&レスポンスが響き渡り、会場全体がひとつに溶け合った。

15年を振り返るMC 12thアルバム発表も

宮田俊哉(提供写真)
8月10日は彼らにとって特別なデビュー日。会場全体から温かく大きな拍手が送られると、宮田俊哉は「皆さんがいなかったら、僕らもステージに立つことできません。15年という年月をアイドルとして歩み続けることができるのも、皆さんのおかげということで、本当に皆さんにいつも感謝しております」と思いを伝える。

藤ヶ谷が「今、お昼すぎぐらい?15年前の今頃はちょうどオープンカー出発したぐらいかな?」と恵比寿ガーデンプレイスで行われたデビューイベントを振り返ると、当時、発注ミスでメイクさんが来なかった事件の話題へ。「近くのホテルのウェディング専門の方に来ていただいて。ちょっと新郎味が…(笑)」と独特の緊張感を思い返せば、千賀健永も「服装も白系だったからね。めっちゃ新郎感が(笑)」と笑顔で頷く。宮田が「今日はちゃんとメイクさんがいました!」と叫ぶと、客席には温かな笑いが広がった。

デビューから数年間はセルフメイクでライブに臨み、ヘアアイロンを貸し借りしていたという愛おしいエピソードも。宮田が「玉が持っていたアイロンがめっちゃよくて、マネして買ったの覚えてる。みんなマネして買ってたよね」と話すと、藤ヶ谷は「跳ねさせるのが命だった。15年前は」を当時のヘアスタイルを懐かしむ。千賀が「それぞれ個性もあったしね。俺は目と目の間に1本作る」「ローラースケートでバーッて行くとき、ブルブルってぶれるんだよね」と明かすと、同じく前髪を固めていた玉森裕太も「思いきり固めないといけないから」と楽しそうに語り合った。

千賀健永(提供写真)
節目のこの日、「FIRE BEAT (15th ver.)」「祈り (15th ver.)」が配信開始。当時をオマージュしたジャケット写真がスクリーンに映し出された。首の角度や表情、髪型までこだわり抜いて再現したことを明かし、宮田は「ダウンロードの方も、ストリーミング再生の方も、よろしくお願いします!」と呼びかけた。

さらに宮田の口から「なんともう1つ今日は発表があります!」と告げられたのは、2026年10月28日の12thアルバム発売。「毎月デジタルリリースをしてきましたけど、そちらの楽曲だったり、新曲だったりがたくさん入った我々のオリジナルアルバムになります」と紹介した。

続いて、結成日である7月26日に配信されたデジタルシングル『HB2U』の話題へ。宮田が「15周年ということもあって、みんなで『Happy Birthday』って言って、楽しい空気になったらいいなということで。あと俺たちが活動できるのはみんながいるからっていうことなので『おめでとう』と『ありがとう』を言い合えたらいいよねっていう思いを込めて制作した楽曲になっています」と曲に込めた想いを語ると、歌唱直前のMC中に本人たちにはサプライズで、スクリーマーズがちょこんと乗った、“いちご(15)”たっぷりの唇型ケーキが登場。ファンの愛に満ちた「Happy Birthday」の声を合図に、メンバーがローソクの火を吹き消すと、そのまま楽曲へ突入。曲終わりにはケーキを囲んでファンと一緒に記念撮影を行い、幸せな空気に包み込まれた。

玉森裕太&二階堂高嗣「マイ・フィクション」共演秘話

玉森裕太(提供写真)
後半のMCでは、玉森主演ドラマ『マイ・フィクション』(ABCテレビ・テレビ朝日系)第6話に二階堂高嗣がゲスト出演した話で盛り上がる。「良い芝居していましたね」(千賀)、「めっちゃ悪い顔してたよ」(玉森)と称賛されると、二階堂は「あってるでしょ?」と顔を作る。千賀が「あってたし、話の筋の中でちゃんと生きてる。『(二階堂が)正義なのか悪なのかもわからないで撮影に挑んだ』って言っていて。実際に見たらすごく悪の顔してた(笑)」と話すと、二階堂は「自分のところしか(台本を)読んでないから。ネタバレしちゃうから」と一人の視聴者として考察を楽しむための徹底した役作りを告白。「悪なのか正義なのかもそうなんだけど、果たして俺も記憶をいじられてるのかいじられてないかも、わからない」と語り、カフェで石野奈々美(宮澤エマ)が倒れる場面について「俺がコーヒーに何かを入れたんだなっていうのを(想像して)作った。その顔」と裏話を披露すると、客席からは大きな拍手が送られた。

劇中で共演を果たした玉森と二階堂に、千賀が「メンバー同士でお芝居するって恥ずかしくなかった…?」と問いかけると、2人は揃って「そうでもない」と即答。玉森が「でも車に入れて、ニカが部屋の中に戻るときに、ニカとアイコンタクトあるのかな?って、ちょっと待ってたの。別に台本にはないんだけど。ニカがめっちゃ見てくれてた」と明かすと、千賀は「阿吽の呼吸だね(笑)」と、長年培ってきた揺るぎない絆に感嘆していた。

二階堂高嗣(提供写真)
さらにトークは、グループの「ロゴ」の歴史へと移る。宮田が「15周年でさ、Kis-My-Ft2ってロゴとか見ていてふと思い出したんだけど、デビューしたタイミングから、キスマイのSが1回サンダーになってた時期があったよね。あの雷なんだったんだろうね」と投げかけると、藤ヶ谷も「急に(サンダーに)なって。結構長かった」と懐かしむ。横尾渉が「一時期、千ちゃんが、サンダーと千賀を掛けて”さんがさん”って言われてた」と明かすと、千賀は「あなただけが、俺をさんがさんって言っていた(笑)」とすかさずツッコミを入れた。

サンダーの意味について追求された千賀は、「いや、意味はマジでわからん。なんかオシャレだからみたいな(笑)。曖昧な感じではあったけど、ロゴの印象付けみたいな感じで、サンダーにしていたみたいな感じ」と説明。現在サンダーではなくなっていることに対し、藤ヶ谷が「戻すんだったら言ってくれよって感じ?」と振ると、千賀は「そうだね。急に戻さないでほしいなって感じ」「サンダーの気持ちでやってきてるから。こっちはずっと」と返し、会場は大きな笑いに包まれた。

ふと表情を和らげた藤ヶ谷が「『祈り』を歌ったじゃない。ちょっとグッときた。8月10日に」と吐露すると、全員が深く頷く。二階堂も「それもそうだし、『Endless Road』を2人(横尾・藤ヶ谷)で歌ってるのを後ろから見た時にめっちゃぐっと来た」と胸の奥の熱い想いを明かした。途中、宮田を中心とした年上組・年下組の立ち位置論争が巻き起こりつつも、宮田が「いやいやいや!俺は弟がちょうどいい」と抗議。最終的に藤ヶ谷が「そういうのも、いらないか。40近くなってから、今から分けんのか、みたいな(笑)」と笑い飛ばし、温かな絆を感じさせるトークを展開した。

キスマイ“約1,530発”特効祭り健在

横尾渉(提供写真)
MCを終え、いよいよ後半戦へ。誰かを想う優しくあたたかい感情をストレートに歌い上げた『マイ・フィクション』主題歌『My Affection』や、千賀出演のドラマ『週末旅の極意3~結婚しなきゃいけないもの?~』(テレ東系)エンディングテーマ『夜の向こうへ』などを情感豊かに歌い紡ぐ。

玉森が監修を手掛けた『Couture』では、洗練された衣装を纏った6人がランウェイを歩くファッションショーのような煌びやかな演出で観客の視線を独占。一転して『King King』では、キスマイの代名詞でもある圧巻の“特効祭り”が開幕。オーケストラとデジタルという相反する要素を融合させた重厚なサウンドに乗せ、約1,530発のド迫力な炎が連続で打ち上がり、会場のボルテージは最高潮へと達した。

キスマイ、斬新演出でドーム公演発表

藤ヶ谷太輔(提供写真)
熱狂のアンコールで披露されたのは、15周年のキックオフを飾る楽曲『UNISON』。かつて彼らのデビュー決定が告げられた、忘れられない2月12日“茶封筒の日”に配信されたこの曲には、これまでKis-My-Ft2がリリースしてきた楽曲タイトルやキーワードが随所に散りばめられている。15年間の歩みをしっかりと胸に抱き締めながら、これからもファンとともに未来へ歩み続けるという固い決意を込めて歌い上げ、会場全体に深い感動が広がっていった。

ラストを飾ったのは、彼らの原点であり、すべての始まりの曲『Everybody Go』。怒涛のステージを全力で駆け抜けた後、玉森が客席へ優しく語りかけた。「今日のライブは楽しんでいただけましたか?たくさん騒げましたか?」。割れんばかりの歓声が包み込む中、玉森は「僕たちは今日8月10日でデビュー15周年を迎えて、これから16周年目に向かっていくんですけれども、本当にこうやってライブができてること、当たり前じゃないなと思って。皆さんの顔を見ながら今日ライブをして、本当に感謝の気持ちでたくさんじわぁ〜っとなりました。まだまだ僕たちにとって15周年は通過点なので、これからも応援よろしくお願いいたします。ありがとうございました!」と溢れ出る想いを言葉に変えた。

しかし、物語はここで終わらない。アンコール後、fanくんが来場者へ向けて、スマートフォンを確認するよう呼び掛ける。来場したファンの元へ届いたのは、ドームツアー『Kis-My-Ft2 DOME TOUR 2026-2027 fan IS・・・・・・』(京セラドーム大阪:2026年12月/東京ドーム:2027年2月)の開催を告げる一通のメールだった。

湧き上がる歓声と歓喜の悲鳴が会場中を包み込み、15周年、そしてその先へと続くキスマイとファンの約束の物語は、未来へと力強く繋がっていった。(modelpress編集部)
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