AKB48、紅白落選時の心境告白「心から悔しいって思えなかった」
2021.10.08 23:55
AKB48が、8日放送の日本テレビ系「MUSIC BLOOD」(よる11時25分~)にゲスト出演。ここではオンエアに入りきらなかったシーンを含め、収録の裏側の一部をリポートする。
千葉雄大、AKB48楽曲を踊る
毎週1組のアーティストを迎え、彼らの中に今も血液として脈々と流れる思い入れのある音楽や、背中を追い続けるアーティストにまつわるトークを交えつつ、ライヴ映像で紐解く新感覚の音楽番組「MUSIC BLOOD」。今回のゲスト・AKB48は結成15周年を迎え、日本の女性アーティストでCD売上歴代1位を誇るまさに国民的アイドルだ。世界中に姉妹グループが存在し、現在14グループ、約560人が活動。歴代メンバーの総数は、およそ1460人にのぼる。
岡田奈々、向井地美音、本田仁美、柏木由紀、横山由依(ゆいはん)、横山結衣(よこゆい)、村山彩希、下尾みうをスタジオに迎えてのトーク収録。オープニングで千葉雄大が見せたダンスについて田中圭が「冒頭見てくださいましたか、うちの雄大くんの完璧なダンス」とツッコむと、AKB48の面々は「可愛かったです」と称賛。
それを聞いた千葉は「お気遣い、ありがとうございます!」と嬉しそう。そんな千葉を見て「なんでいつも、ご本人の前でやれるんだろう」という田中に「台本に書いてあるからかな」と、軽快に答える千葉だった。
AKB48が選ぶ神シーン
そして話題はAKB48のミュージックブラッドについて。今回はAKB48グループのOGから現役メンバー総勢1460人の中から、同じアイドルだから気づいた、超ピンポイントな神シーンを選んでもらい、映像で振り返りつつその魅力を語ってもらった。まずは柏木からで、選んだシーンは「最高の花火を打ち上げる卒業コンサートでの大島優子、サビ前の一言」。柏木は「野外ライヴだったのですが、『ギンガムチェック』という曲のサビの前に花火が打ち上がるんです。花火が打ち上がるきっかけの一言で、大島優子ちゃんが『みんな大好き!』って言うんです。それがもう、めちゃくちゃかっこよくって痺れました」と説明した。
さらに「普通は『今日卒業します。みなさん今日は本当にありがとう』とか言うのに、それを『みんな大好き!』の一言でまとめる優子ちゃんの余裕ですよね。そこがかっこいい!」と柏木は嬉々として語る。
続いて岡田が選んだ神シーンも大島で、それは大島にしかできないというアクロバットなダンス。「自分が加入した時はもう大島さんは卒業しちゃっていたのですが、今映像にあった曲をやることになり、同期の西野未姫ちゃんが大島さんのポジションをやっていたのですが、あのダンスができなくて大号泣。そのくらい難しい楽曲を大島さんは軽々とやってのけて、本当にすごいなって思いました」と、熱心に話した。
さらに本田がセレクトしたのも大島の『峯岸みなみ卒業コンサート』での登場シーン。「私は観客席で観させてもらったので、あの瞬間に優子さんが出てくることを知らなかったんです。緞帳があがって優子さんが出てきたときの瞬間に、すごい鳥肌が立って。現役メンバーに負けないくらいのエネルギーとパフォーマンスは、さすがだなって思いました」と振り返った。
3人の大島に対する熱い思いを聞くにつれ、MCの二人もただただうなずくばかり。さらに岡田とよこゆいは同じシーンをチョイス。それは山本彩のとある瞬間だった。
岡田は「『野蛮な求愛』というAKB48グループのダンス選抜による楽曲なのですが、その中でサビの最後7文字、『口説かせてくれ』という歌詞があって、その彩さんがエロかっこよすぎて」と紹介。よこゆいも「私もメンバーに入っているのですが、目の前で踊る彩さんがかっこよすぎて。後ろにいても興奮しちゃいます」と続ける。
さらによこゆいは、表情というポイントで神シーンを挙げている人が。その人とは前田敦子。「前田敦子さんの『野菜シスターズ』で、始めに『おはよう』というセリフのシーンがあるんですけど、本当に可愛くて」と明かした。
続いて村山が挙げたのが、2013年8月11日の柏木の生誕の祭での一コマ。「目線、角度、パフォーマンスの全てがズルいんです!これはおそらく男性であれば心打たれるシーンじゃないかと思います」と語ると、「全部わかった上でやっています」と、堂々と話す柏木。千葉が「素敵」と言いながら拍手を送る。
下尾が挙げたのは、指原莉乃の2014年AKB48選抜総選挙での神対応。「広いライブ会場でのときは、遠くのお客さんにも楽しんでもらうためにトロッコを使った演出があるんです。そういうときは上の方のお客さんに手を振ることが多いのですが、指原さんはトロッコの周りのお方にも楽しんでもらえるように、しゃがんで手を振っていて。それを見て私もしゃがむようにしています」と影響を受けたことを明かした。
さらに向井地も「普通コンサートのときって前を向いて踊るじゃないですか?でも指原さんは端にいるときは体を傾けて、端っこのファンの人に向けて踊るんですよ。みんなとは一人だけ違う方向を向いちゃっているのですが、あえてファンの方に向けていることに感動しました」と指原の凄さを語る。
それを聞いた田中が「端っこが好きなんだよ」と一言。「そういうことではない」とAKB48の皆から猛ツッコミを受けるも「まあでもね、パンとかかも端っこがおいしいからね」と、千葉も悪ふざけ。
そんなミニコントに、ゆいはんは「指原さんは端っこだけじゃなく、上も好きなんですよ。『ヘビーローテーション』という曲の時は、後方で指原さんと一緒に踊ってたんですけど、私は”~I want you!~”でこう(指を正面に向けて)前にやっていたんですけど、指原さんは一人だけ上のお客さんに向けてやっていました。そういう意味では上も好きです。というか、全体が好きということで(笑)」と割って入る。
最後にゆいはんが挙げたのが、高橋みなみの掛け声。「『RIVER』という曲はAKB48にとって、すごく重要な楽曲なんです。冒頭部分に掛け声が入っているんです。この掛け声は歴代の総監督が担当するのですが、そこで発する高橋みなみさんの掛け声がすごいんです」と紹介し、現総監督である向井地も、「自分が総監督になって初めてやったのですが、緊張しすぎて大失敗してしまいました。その時に改めて、たかみなさんのすごさを知りました」と、その偉大さを実感したという。
AKB48のブラッドソングは「RIVER」
そして歌ったブラッドソングは『RIVER』。掛け声を担当するのは、先日卒業を発表したゆいはん。「あの頃私は研究生で、初めて劇場にデビューするという時に、私が初めて劇場でやった曲が『RIVER』だったので、思い入れがあります。AKB48にとっても大事な曲ですし、私個人にとってもすごく思い入れのある曲です。卒業に関しては、私は12年間グループにいたので、良いときも悪いときもありましたが、今が自分の夢に向かって踏み出す時だと思っての決断だったので、気持ち的にはすっきりしています」と思いを語る。
そして恒例の曲振りタイムに、ゆいはんから「曲紹介をしてから、気合いが入るかけ声を」というリクエストが。
少し考えたあと、「それでは聞いてください。AKB48さんで『RIVER』。おめえら、でけえ川渡ろうぜ!」と、やり切る千葉。それを目の当たりにし、「渡ります(笑)!」と歓声をあげるメンバーだった。
もう一つのブラッドソングは新曲「根も葉もRumor」
さらに話題は、もう一つのブラッドソングであり新曲『根も葉もRumor』について。ここ数年のAKB48は次々と主要メンバーが卒業し、ライブ動員数も右肩下がりに減少。グループとして最大の危機を迎えていた。そんな昨年、11年連続で出場していたNHK紅白歌合戦に落選。当時の気持ちを向井地は「悔しかったですが、でもいつかはそうなるんじゃないかなって想像できちゃって、心から悔しいって思えなかったんです。それが一番情けないと感じていました」と振り返る。
柏木も「私は昔からいるだけに、みんなのせいじゃないって言ってあげたくなるし、でも先輩たちが作ってくれたAKB48を残さなきゃという気持ちもありました。今年はとにかくその思いを糧に、この曲で勝負したいという楽曲ができたらいいなって思っていました」と心境を語った。
新曲『根も葉もRumor』は、AKB48史上最高難度と言われる。その特徴がロックダンス。激しい動きの中でピタッと止まる動作が特徴的なダンスは、人数が増えるほどシンクロ率が重要になる。
ゆいはんは「毎日3時間は必ずメンバー全員で練習しました。みんなロックダンスが未経験だったので基礎からみっちりやりました。連日ハードな練習を重ね、AKB48史上最高のダンスパフォーマンスが完成しました」と続ける。
最後に総監督の向井地が「Rumorはウワサという意味なのですが、今の私たちは、世間の方々から色々なウワサをされたり、イメージを持たれたりしていると思います。でもこの曲でそういったものをぶっ壊すと言いますか、今のAKB48はこんなにかっこいいというところを思いっきり見せたいと思います!」と、ライヴパフォーマンス直前にその熱い思いを伝えた。(modelpress編集部)
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