AKB48に絶賛の嵐「あんたたち、生いけるじゃん」 柏木・山本は貫禄&宮脇・白間は魂の叫び<第7回AKB48紅白対抗歌合戦>
2017.12.11 03:54
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10日、東京ドームシティホールにて「第7回 AKB48紅白対抗歌合戦」が開催され、メンバーが底力を見せる圧巻のステージを展開した。
目次
「AKB48紅白対抗歌合戦」とは
2011年に第1回が開催され、今年で7回目となる同イベントは、AKB48グループのメンバーが紅組、白組に分かれてパフォーマンスを競い合う年末恒例のお祭りコンサート。毎年同イベントならではのゲストや演出、この日限りのユニットによるパフォーマンスが繰り広げられ、今回は「FNS歌謡祭」「僕らの音楽」「堂本兄弟」など数々の音楽番組を手掛けるフジテレビ音組の“きくちP”こときくち伸氏が演出を務め、4時間以上にわたってワイヤレスマイク35本を使用した全43曲完全生歌、生演奏のステージに挑戦した。紅組キャプテンは、横山由依が務め、AKB48、SKE48、NGT48を、白組キャプテンは山本彩がNMB48、HKT48、STU48を率いた東西対決。紅組が白組を下し、優勝した。司会は第1回から7回連続、「ミスターAKB紅白」こと堺正章と、第3回から5回連続となる内田恭子が今年もがっちりタッグを組んだ。総勢131名が出演し、約2000人の観客を動員。全国54の映画館で生中継された。
ミッツ・マングローブ「あんたたち、生いけるじゃん」
堺は冒頭で「口パクなど一切ございません!全部生でございます」と宣言。宣言通りで、特に終盤は、各グループ代表メンバーがカバーに次々と挑戦し、まさにAKB48グループによる「FNS歌謡祭」状態だった。それぞれのメンバーが時間をかけて本気で練習を積み重ねてきたことが分かる力の入ったパフォーマンスで、これまで見せたことのない底力を発揮。終盤はステージに釘付けになった観客が、サイリウムを振る手をしばしば止めてしまうほどの張り詰めた緊張感が連続した。
フィナーレで渡辺は「例年のAKB紅白とは打って変わって凄く楽しませて頂けましたし、メンバーの新しい魅力を発見しました。これからのAKB48グループが凄く楽しみになったのでこれから外側で楽しませて頂きたい」とコメント。ミッツも「あんたたち、生いけるじゃん!お願いですよ来年から」と感心し、会場も拍手。審査委員長を務めた田中将大投手は「これまではお祭りの感じが強かったんですけど今年は歌合戦という感じで、歌を聴かせる演出で素晴らしかったです」と絶賛した。
以下、終盤パートの各パフォーマンス紹介。
TRUE COLORS(シンディ・ローパー)/☆松岡はな、矢吹奈子、田中美久(HKT48)
HKT48松岡はな、矢吹奈子、田中美久はシンディ・ローパーの「TRUE COLORS」で英語曲に挑戦。妹キャラクターで愛される3人だがいつもの元気いっぱいの顔ではなく、歌声をしっかり聴かせ、特に緊張していた様子だった松岡は「ずっと取り憑かれたんじゃないかってくらい練習しました」と猛練習を重ねたことを明かした。
なごり雪/松井珠理奈、小畑優奈(SKE48)×イルカ
松井珠理奈と小畑優奈のSKE48センターコンビはイルカと「なごり雪」をコラボ。お揃いのオーバーオール衣装で「3姉妹です」とおどけたイルカは「うちの孫が19歳なんですけど優奈ちゃん15歳でしょ?孫と一緒に歌った感じ」と目を細めた。リハーサルは当日のみだったといい、イルカは「2人ともバッチリ練習してくれていたからお母さん何も心配しないでできたの」と称賛。小畑は「皆さんから愛されるイルカさんと歌うことができて嬉しいです」と笑顔で話した。チェインギャング(THE BLUE HEARTS)/NMB48白間美瑠×押尾コータロー(ギター)
NMB48白間美瑠はTHE BLUE HEARTSの名曲「チェインギャング」を押尾コータローのギターに乗せ、熱唱。レザージャケットに真っ赤なワンピース姿でパワフルに魅了し、普段のキュートなみるるんとは違うロックな魅力を開花。途中歌詞を間違えてしまった場面もあったが、審査員の千秋は「間違えてからのほうが気持ちが入っていて良かった」と褒めていた。飛梅(さだまさし)/柏木由紀×VOJA-tension
柏木由紀はVOJA-tensionのアカペラコーラスとコラボし、さだまさしの「飛梅」をカバー。ソロ活動も充実している柏木の歌唱力は言うまでもないが、アイドルソングとはかけ離れた曲をVOJA-tensionと息ぴったりに見事に自分色に染め、そのクオリティは張り詰めた空気の会場で観客が息を呑むほど。VOJA-tensionメンバーも「昨日初めてリハーサルしたときにバッチリ決めてくれてさすがだなと思って、全力でサポートさせて頂きました」と語った。
On My Own(レ・ミゼラブルより)/HKT48宮脇咲良×宮本笑里(ヴァイオリン)
HKT48宮脇咲良はミュージカル「レ・ミゼラブル」から「On My Own」を宮本笑里のヴァイオリンとともに披露。途中「愛してる」など台詞もある同曲だが、宮脇は涙が出るほど感情豊かに魅せ、その表現力で会場を圧倒。宮脇は「気持ちが入りすぎて…音程とか全然合ってなかったんですけど、気持ちが伝わったんじゃないかなと思います」と胸を張り、宮本も「またリハーサルと違ってさらに魂がこもっていた」と驚いていた。Chandelier(Sia)/横山由依×3B junior栗本柚希
紅組の横山はSiaの「Chandelier」を同曲のカバー経験がある3B junior栗本柚希とデュエット。栗本の力強い声と横山の持ち前の透き通ったハイトーンが化学反応を起こした。横山は「柚希ちゃんが本当に上手で音圧、声の力強さに驚いて、自分はどうしようかと思っていた」と本音を吐露。その歌唱力で観客を驚かせた栗本は、高校2年生。推しメンは山本だったそうだが、「今日から“推し変”します!」と横山へラブコール。横山は「“推し増し”で大丈夫やで」と優しく答えたが、「推し変です!」と頑なに宣言した。
失格/NMB48山本彩×榊いずみ(ツインギター)
そして、白組の山本は榊いずみ本人と「失格」をツインギターでパフォーマンス。榊のパワフルな声に負けじと山本も力強くこたえ、さすがソロでの実力が高く評価されている山本といったトリにふさわしい圧巻のステージだった。堺は「声も質がすごく似てる感じがして、どちらが歌っているか分からないくらい完成度が高かった」と称賛し、榊も「最初からびっくりしました、完璧に歌われるので」と太鼓判。山本は「(やることになって)映像と音源を見た瞬間、一旦閉じて『無理!』って思ってそれくらいすごく難しかったので大丈夫かなと思ってたんですけど、1回目のリハーサルのときに凄く楽しくて。これはしっかり決めればかっこいいと思って頑張りました」と語った。(modelpress編集部)
概要
<紅組>キャプテン:横山由依AKB48:49名
SKE48:16名
NGT48:17名
<白組>キャプテン:山本彩
NMB48:16名
HKT48:18名
STU48:15名
司会:堺正章、内田恭子
審査員:田中将大投手(米大リーグヤンキース)、春風亭小朝、ミッツ・マングローブ、古市憲寿、千秋、渡辺麻友
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