＜義母の忠告＞【前編】「奨学金を借りていることは誰にも言ってはいけない」？恥ずかしいことなの？

みなさんは家族以外の誰かと話すときに、「これはタブーだな」と感じる話題はありますか？　誰しもひとつくらいは「これは話さないほうがいい」と感じているものがあるものでしょう。今回の投稿者さんは義母から「よそで他人に話してはいけないよ」と諫められた話題があるのだそうですよ。それは一体どのような内容なのでしょうか。
『義母から「奨学金を借りていることをよそで言ってはいけない」と言われました。理由は「奨学金を借りるということは、ある程度の家庭状況がわかるから」ということでした。私も子どもも借りていることをペラペラと積極的に話しているわけではありませんが、話題に出たりすれば借りていることは隠していませんでした。実母にこの話をしたら、実母も義母と同じ気持ちや考えだと言われました。奨学金を借りていることや借りていたことはよそでは言わないほうがいいのでしょうか？』
投稿者さんのご家庭ではお子さんが奨学金を借りているようですね。奨学金を借りていることは「誰かと話しているときに話題にのぼれば隠さない」程度のスタンスだったところ、義母から「他人には話すべきではない」と難色を示されたのだそう。投稿者さんとしては奨学金の話をタブーと捉えていなかったため、戸惑いの色が見え隠れしているようです。

奨学金の話はあまりしないほうがいいかも……

投稿者さんの戸惑いに触れたママスタコミュニティのママたちでしたが、どうやら義母の考えを支持する傾向にあるようです。
『あまり言わないほうがいいと思う。今は奨学金を借りる人も多いみたいだけれど、やっぱり計画性のない親なんだなという印象があるから。私立の芸術系とか医学部なら計画外のお金がかかることもあるし仕方ないかもしれない。ただやっぱり印象はよくないな』
『言ってしまえば借金だからね。言ってはいけないというより、言うのは恥ずかしいということじゃない？　借金をしていることはなるべく人には知られたくないと思うから、よっぽど信用できる相手以外は普通はよそでは話さないんじゃないかな』
『借りられる条件に入らない家庭はどんなに借りたくても借りられないからね。世帯年収を推測できるから、奨学金を借りているとか借りていたとか、安易に言うなということなんだろうね』
義母と同じように「世帯収入がわかってしまうから言うべきではない」と考えているママさんもいれば、「奨学金は借金のひとつだから」「経済的な計画性がないと思われかねないから」など、奨学金の話題をタブーと考える理由はさまざまでした。いずれにしても「家庭内のデリケートな部分を他人に話す必要はない」と感じているのでしょう。

奨学金が話題にのぼる機会とは？

「話題が出れば奨学金を借りていることを隠していませんでした」と話す投稿者さん。しかしこれについて、「奨学金が話題にのぼる機会はある？」と素朴な疑問を呈するママたちも現れました。
『私自身が奨学金を借りていたけれど、相手から聞かれない限りそんなことを話す機会はなかったけれどな。そもそも聞いてくる人ってどんな間柄？　学生のときは学生同士で奨学金の話をしていたけれど、大人になってからはまったくないよ』
『旦那には話しているけれど、話したときはたしかにちょっと微妙な反応だったかも』
『誰も積極的に「奨学金を借りているの？」なんて質問はしてこないだろうから、そこは知らん顔してやり過ごしたほうがいいよね』
「話題にのぼれば奨学金の話もする」というスタンスの投稿者さんに対して、「そもそも他人と話していて奨学金が話題にのぼるタイミングがないのでは？」との意見が寄せられました。学生時代ならば、学生同士で奨学金の話をすることもあるかもしれません。しかし大人になってからはそのような機会も少しずつ減っていくものではないでしょうか。大人になるとあまり話さない内容だからこそ、もし周りに奨学金のことを聞いてくる人がいたら要注意……と感じているのかもしれません。

「奨学金のことはよそで軽はずみに話すものではない」と義母から苦言を呈され、自分とは違う考えに驚いてしまった投稿者さん。投稿者さんのなかではそこまでのタブーな話題だと考えていなかったのでしょうが、ママたちのなかには義母と同じ考えを持つ方も少なからずいたようです。

後編へ続く。

文・motte　編集・荻野実紀子　イラスト・マメ美