【前編】旦那と子どもが「犬を飼いたい」と言いだした！ママが大反対する意外な理由とは

みなさんはペットを飼ったことはありますか？　その可愛らしい仕草に心癒されますよね。同時に飼い主は「大切な“命”を預かっていること」を忘れてはいけません。その大変さを知っているからこそ、犬を飼うことを反対しているママがいます。

ペットを飼う責任をわかっていない家族

ママスタコミュニティに、こんな投稿がありました。
『子どもたち（11歳と14歳）と夫が「犬を飼いたい」と言い始めたので反対しています。私は子どもの頃から結婚するまでペットを飼った経験がありますが、実家の家族全員が協力していたので飼えました。今のわが家だと、夫と子どもたちはいいとこ取りして、後は私が背負うことになるのが目に見えています。

子どもたちには、犬を飼うのには責任が伴うことを中心に話して、「ペットを飼いたいなら、大人になって自分で責任を持てるようになってからにしなさい」と言い聞かせました。夫には、子どもが小さい頃に子どもの面倒を見れなかったのにペットの世話ができるわけない、飼い主として加害者になる可能性もあることなどをハッキリ言いました。

夫と子どもたちからはいろいろ言われて私が悪者（？）のようになっていますが、間違ったことは言ってませんよね？』
投稿者さん自身は「（ペットの）排泄や衛生面も苦ではないし、躾もできます。老犬になってからのケアも、お空への旅立ちの見送りもしています」とのこと。経験者であるからこそ、「夫や子どもたちには、どうしても無理だと思ってます。協力できるとは思えません」と断言しています。筆者も幼い頃に犬を飼っていましたが、世話はもっぱら母がやっていました。なので投稿者さんの心配はごもっともとしか思えません……。

飼わないことも生き物への優しさ

ママたちからも、投稿者さんの判断を支持するコメントが続々と届きました。
『お母さんが「夫も子どももろくに世話しない」って未来が見えてるなら、そうなるわ。せめて自分でバイトできる年齢になってからだね』
『結局世話するのは投稿者さんだからダメだよ。無責任に飼って、手放したり、イライラする存在になったりしたら可哀想だから。飼わないのも優しさ』
『間違ってないですね。ペットといえど命がありますし、おもちゃ感覚で飼うつもりなら反対します。ご主人もお子さん方も、そこは認識してもらわないと困ります』
『本当に飼わないほうがいいよ。投稿者さんが絶対に世話しないって宣言しても、結局やることになる。うちも同じ状況で飼って、私の言うことしか聞かない犬になった』
安易に飼うのはやめておくべき……そう断言するママたち。投稿者さんの負担を増やすだけでなく、犬にとってもよくない状況になるかもしれません。

金銭的にも負担がかかることを忘れないで

ペットが健やかに過ごすためには、食事だけでなくさまざまなお世話が必要です。病院代などは人間よりも割高になってしまうことも。
『飼いたくない人が1人でもいる家庭で動物を飼わないでください。医療費、ペットシーツやフード、オヤツ、自宅でシャンプーやトリートメント、年中つけっぱなしのエアコン代、サプリメント、トリミング。病気でなくとも毎月最低3万円はかかります』
『ペットフードもピン切りだしね。うちはアレルギー持ちで特定の医療用フードしかダメだから、フードだけで月6,000円近くかかるわ。そこにアトピーの薬もあるから+1万円くらい。犬種によってはエアコンフル稼働だし、心臓病とか生涯に渡って薬を飲まなきゃいけない病気になったら、本当に月5万円超えとかも覚悟しなきゃだよ……。安易に飼うもんじゃないよ、本当』
かかる費用は犬種や犬の健康状態にもよりますが、途中で「やっぱり無理」と手放すことがないように、心づもりしておくことが重要ですね。

子どもたちの年齢を考えると、今から飼うのは難しいのでは

このトピックで特徴的だったのは、”お子さんの年齢”を理由に飼うことに反対しているママが多かった点です。11歳・14歳と、すでに思春期の子どもたち。これからどんどん生活スタイルが変わってくるでしょう。10年、20年と長いスパンで見たときにどうなるのか……そんな視点も必要なようです。
これから時間的な余裕がなくなるのでは
『お子さんが11歳と14歳なら、私も反対。これから友だち付き合いやら部活やら塾やら習い事やら……そもそも家にいる時間が減るよね。時間がいくらあっても足りないくらいになるのに、散歩に連れていけないよね。最初は頑張ってても、もともと小さい頃から犬を飼っていて世話の習慣が身についてる子どもたちじゃないから、いつかめんどくさいと言い出しそう。家族内で世話の押し付け合いとかになったら、ペットがかわいそう』
『中学3年生と小学6年生の年だよね？　中3なんて受験を理由にやるわけないよ。しばらくしたら「トイレはさっき自分が替えた、お前やれ」「散歩は昨日自分が行ったから、お前やれ」ときょうだい喧嘩になるよ。そして母怒る。旦那さん、その時間は仕事でいないでしょ。うちがそうだから（笑）』
投稿者さん宅では、下のお子さんも中学受験の予定だそう。まだ動物のお世話を経験したことがないお子さんたちに、大変さをわかってもらうのは難しいかもしれません。しかし「勉強と部活を両立させて、睡眠時間も確保するだけでも大変なのに、毎日動物のお世話をする余裕がある？」など、これから自分たちがしなくてはならないことを認識させてみてはどうでしょう。
子どもたちが自立したとき、お世話をするのは誰？
『今の犬って長生きだけど、お子さんは最低でも10年間面倒見る自信があるのかな。進学や就職などで面倒見れないことになった場合は、最後に尻拭いするのは母親だとわかってるのかな』
『室内飼いなら20年は生きる。子どもたちは、あと数年で独立。そのあと犬はどうするの？　シニアになれば病気もするし、介護も必要。誰がするの？　可愛いだけじゃないんだよ』
上のお子さんが14歳であれば、もしかしたらあと数年で大学進学のため家を出るかもしれません。下のお子さんだって、何年家にいるかわかりませんよね。かと言って旦那さんはまだ現役で働いているでしょうから、犬の世話をメインですることは難しい……そんな現実を家族はわかっているのでしょうか。

ここまで投稿者さんと同じく「今から犬を飼うのはやめるべき」というママたちの意見を紹介しました。後編では、家族にペットを飼う大変さを実感してもらう作戦や、「飼うことに反対」以外のコメントも見ていきましょう。

後編へ続く。

文・千永美　編集・しらたまよ　イラスト・Ponko