「みんな完璧じゃない」そう思える“私”になった【ママになって変わったこと】SHEILAさんの場合
2016.10.28 17:00
現在4歳の長女と3歳の長男、1歳半しか違わないわが子の育児に奮闘するSHEILAさん。昨年末に初の育児本『ママが変わる!SHEILAのOK育児でノンストレス』を発売し、多くのママたちから支持を得ています。育児セラピストの資格を持ち、児童心理学の考え方ベースに作り上げた制作秘話も聞きながら、ママになって4年経った今、思うことを教えてもらいました。
ブログでのやりとりから育児本制作に発展
娘が1歳になった頃に、育児セラピスト2級の資格を取って、そのことを交えつつブログで日々の育児のことを伝えていたら、想像していた以上に、育児中のママからのコメントを多くいただきました。ひとりひとり子供は違うし、育児の仕方も「これが正解!」なんて決めつけて言えない部分もあります。それに、ごく普通のママである私が、育児で深刻に悩んでいるママに対して、ただの主観で回答していいのか、悩むこともありました。なので、育児本の出版についてのお話は、何度かいただいていたものの、「私なんかが」という気持ちが強く、最初は快諾できずにいたんです。それから、育児セラピスト1級の資格を取り、児童心理学を学び、“OK育児”に出会い、「専門家の言葉を私らしく伝える育児本を出したい」と思えるようになりました。子供は善悪の判断ができない!?なら、怒ってもしょうがない!
娘が1歳になる頃に、育児セラピスト2級を取得したのは、ちょうどその頃、娘が私を面白がって叩いたりすることに対して、何度「ダメだよ!」と言っても繰り返していたので、「子供ってなんで同じことを繰り返すんだろう?」と疑問に思ったのがきっかけでした。そして受講してびっくりしたのが、先生が「3歳までは善悪の判断がつかない。いいことか悪いことか、わかっていません」というひと言でした。「えー!わかってないの?」と本当に衝撃で…。それと同時に、そっか、だから同じことを繰り返すんだ!とわかりました。「わかっていない」ということがわかって、それからの育児が180度変わりました。だって、わかっていないなら、怒ってもムダでしょ。でもそこで、見放すんじゃなくて、何度も根気強く“教えてあげる”ことが大切なんだと知りました。本を破ったり投げたりしたら、「本はいろんなことを教えてくれるから大事にしようね」と教えてあげる。それを何度でも繰り返し教えてあげるんです。そして、ママの言う内容に毎回ブレがないようにすることもとても大切だと教わりました。ママの「ダメ」「やめて」が、かえってママ自身を困らせている!?
ついつい出ちゃう「ダメ」「やめて」のNO発言。子供って無限の好奇心をもっているから、「ダメ」のひと言で、大事な好奇心の芽をつぶしちゃっていることも。親って、子供のことを勝手に“未熟”と判断して、何でも手助けしてしまいがちですよね。何かしようとしている子供に対して、勝手に「できない」と判断して、その行動を中断させたりしちゃっていませんか?何でも「やってあげる」のはどうかセーブして、見守ってあげてください。できないだろうと思ったことでも意外と子供はできたりして、そしてそのことを褒めてあげると、子供は大きな達成感で満たされ、自信がつきます。イヤイヤ期だって、自我が芽生えたという大きな成長の証。「自分でやりたい」という気持ちでいっぱいなんです。それを大人の都合で、待っていられないからと手を出したり、怒ったりしてしまうと、子供はますますイヤイヤがヒートアップしてしまいます。実は、じっとできるのを待ってあげれば3分で済んだところを、ママが怒ってしまうことでこじらせて5分も10分もイヤイヤモードに悩まされることになっているかもしれません。親は子供を見守る「観察育児」に切り替えた!
実は私はとってもせっかちな性格で、白黒はっきりつけないと気がすまないたち。でも育児に関しては、せっかちな気持ちでいてはよくないことに気が付きました。OK育児では、何より観察すること、「観察育児」が大切です。ちなみに【OK】は、何でもOKと言って子供の言うことを許すYESママになることではありませんからね。「O=怒らない K=気をそらす」育児のこと。子供が「イヤ!」ってなったら、なんでイヤなのか、何がイヤなのかを子供の目線で考え観察します。実は、子供の「イヤ」には100%理由があるんです。大人にとっては「こんなこと!?」って思ってしまうような些細な事ばかりなんですけどね。そのイヤを見つけてあげて、「嫌だったんだね」と一回受け止めてあげてから、もっと子供の好奇心が湧くようなことに気をそらしてあげるんです。それはその子によって違います。でも日頃から意識しながら観察をしていると、その子が今何に興味があるかをたくさん見つけられるようになり、「イヤ」が始まったときもイライラしたりせず、違うことに気をそらせるようになります。3歳までは良い事と悪い事の判断ができないことを念頭におきながら、OK育児をすると、ママもストレスがたまらないし、子供もケロッと上機嫌になったりするので、育児も楽しくなります。ポジティブな子供たちに教えられた「みんな完璧じゃない」ということ
子供って、とにかくポジティブ!探究心がすごくて、自然と「よくしていこう」という方向に向いています。だから、もちろん危険なことはきちんと教えてあげないといけないけど、子供を観察して気の向くままにさせていると楽しいことに出合えたりします。もともと自分にも他人にも厳しかった私が、育児を通して、人の立場に立ってよく考えられるようになりました。「みんな完璧じゃない、私も完璧じゃない」、そう思えるようになったんです。観察育児を通して、自分の勝手な判断で「決めつけない」「いいところを見つける」癖がついたように思います。いろんな角度からものを見られるようになりました。他の子供と比べるなんて、楽しくない!
特に最初の子は「うちの子の成長は標準?」とか、「あの子はもうしゃべれるのに…」なんて、比べたりしがち。でもよく考えたら、産んだ親も違えば、誕生日も、育て方も、何もかも違うのに…比べるのって意味がないですよね。習い事をさせたり、トイレトレーニングだって、比べて劣等感を感じる必要なんてありません!劣等感を感じて、悲しい顔をしているママを子供はどんな目で見ているのか。自分の子供のことをしっかり見てあげて、自分たちらしい育児をすることが一番です。その子にはその子のタイミングがあるはずだから。そんなふうに物事を見られるようになったのも、ママになって変わったこと…なのかもしれません。(modelpress編集部)
SHEILA(シェイラ)プロフィール
1973年キューバ生まれ。タレント、スポーツキャスターとして、マルチに活躍。プライベートでは2児のママ。著書「ママが変わる! SHEILAのOK育児でノンストレス」が発売中。[PR]提供元:セブン&アイ出版
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