「まだBIGBANGとして見せたいものがたくさんある」 3年ぶり結集で見えた“成長と貫禄”―次なる活動計画は?<インタビュー>
2016.02.22 21:00
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今月3日にジャパンニューアルバム『MADE SERIES』を発表したBIGBANGがインタビューに応じた。海外アーティスト史上初の3年連続日本ドームツアー「BIGBANG WORLD TOUR 2015 ~ 2016 [MADE] IN JAPAN」が23日・24日の東京ドーム公演でファイナルを迎え、24日には早くも同ツアーの模様をおさめたDVD&Blu-rayをリリース。インタビューでは約3年ぶりのカムバック作として全世界を沸かせる『MADE SERIES』とツアーでのエピソード、ファンへの想いや今後の活動予定についても言及している。
ジャパンニューアルバム『MADE SERIES』について
― 2015年、約3年ぶりのカムバックということで、世界中のファンが新たなBIGBANGの音源を待ち望んでいましたが、今作品『MADE SERIES』が出来上がった今の率直な感想をお聞かせください。G-DRAGON:僕たちもこの瞬間をずっと待ち望んでいたので、出来上がって純粋にうれしかったです。
SOL:本当に長い間準備しました。でも、どれだけ時間が長くなってしまったとしても、僕たちが成長した姿を見せられる作品でないとリリースする意味がないと思いましたし、ずっと待っていてくれたファンのみなさんのために僕らも一生懸命作業しました。
V.I:プロデューサーのG-DRAGONさんやTEDDYさんがBIGBANGのために一生懸命頑張って楽曲を作ってくださって、すごく感謝の気持ちがありますし、何よりファンのみなさんが待っていてくださった時間、応援にやっと応えられるチャンスが来たな、よし、いこう!って気持ちになりました。
D-LITE:それぞれのメンバーがソロ活動をやりながら、アルバムの全体的な流れやコンセプトを話し合い制作を行っていきました。なかなか5人が揃うチャンスがなくて、時間的には3年ぐらいかかってしましたけど、僕たちにとっても非常に価値のあるアルバムになったと思います。
― 「新曲を聞きたい!」という多くのファンの声を耳にしていたと思いますが、プレッシャーに感じられたりすることはありましたか?そのときはどんな気持ちでしたか?
D-LITE:もちろんプレッシャーはありました。でも、そのプレッシャーは、僕たちにいいプレッシャーとなって、早くいい音楽を作ってみなさんに会いに行きたいという思いをさらに掻き立ててくれました。
T.O.P:僕はプレッシャーはなかったです(キッパリ)。
― 今作の全体的なテーマ、制作の際に心がけたことはありますか?
G-DRAGON:前回の「ALIVE」までは、個人的な経験をベースにサウンドや歌詞を作っていったのですが、今作では、リアリティーを出しながらも、みなさんが共感できるように、わかりやすいメロディーや歌詞を心がけて書いていきました。
T.O.P:既存のBIGBANGの音楽がパワフルな印象だとしたら、今回はそこにプラス、僕らの真心が加わっていると思います。今、日本の年齢で僕は28歳になりますが、その年齢ならではのリアルな姿、気持ちを込めることにこだわりました。BIGBANGとして久々に出すアルバムなので、メンバーみんなが成長した姿、年を重ねるなかで出てきた貫禄みたいなものも感じていただけると思います。
― 制作時のエピソード、苦労したことなどはありましたか?
G-DRAGON:(即答で)ないです。
T.O.P:僕もなかったです。
― とはいえ、世界中を飛び回ったり、ソロ活動など多忙な日々の中での作業はかなりハードだったんじゃないかと思いますが。
G-DRAGON:飛行機にたくさん乗らなくちゃいけないのは、正直大変でしたね(笑)。
T.O.P:でも、本当に久しぶりの作業だったので、ずっとワクワク、楽しみながら取り組むことができました。
― 各々がソロとしても大活躍!アーティスト、表現者としての経験値をあげた非常に意味のある約3年間だったと思いますが、ソロで得たもの、改めてソロ活動を通じて感じたBIGBANGへの想いはありますか?
D-LITE:実家に戻ってきたなという気持ちでした。僕もそうだったのですが、それぞれがソロ活動をやって、久々にBIGBANGとして集まって作業をしたときに、ひとりひとりがあ~めちゃくちゃ成長してるなっていうのがわかりましたし、それぞれから感じられるエネルギーがそれまでと全然違いましたね。
SOL:それぞれのソロ活動がBIGBANGにいい影響を与えていると思います。
T.O.P:3年という月日の中で、改めて自分やBIGBANGというグループと向き合うことができたり、いろんなことを整理することができ、自分が今まで表現できなかったことも表現できるようになりました。
全国ツアーについて
― 現在進行中のツアーですが、ツアー中のハプニングや印象に残っているエピソードはありますか?V.I:僕たちBIGBANGはドームツアーがはじまって今年で3年目になるのですが、(ファンの方々が)「海外の友達が来たから会いに行く?」って感じで、年々ファンの方との距離がなくなってきている気がします。最初はBIGBANGのライブに慣れなくて、周りの人に気を遣ったり、反応も控えめなところがあったのですが、すべてのファンのみなさんが「BIGBANGのライブだから発散しよう、イエーイ!」って感じで、ライブというか、ひとつのフェスティバルみたいな感じで盛り上がって楽しんでくださって、僕らもさらにテンションが上がりますね。そして、僕個人としては、パフォーマンスのときには感じられないBIGBANGの違う一面をトークで喜んでくださればいいなと思って、MCにも力を入れて頑張っているのですが、たまに僕の本職は何だろう?ってわからなくなるときがありますね(笑)。
― 間も絶妙ですしね。ちなみにMCの内容はどのようにして決めているんですか?
D-LITE:決まっていないです。毎回内容が違いますし、何を言い出すのか、誰も流れが予想できないんです。でも、それがBIGBANGのMCの良さだと思いますし、そのほうが僕たちもファンの方たちも楽しいんじゃないかと思います。最近は新たに“一泊D-LITE”というあだ名もできたり(笑)、ライブを重ねるたびにファンのみなさんとたくさんの思い出が増えていって嬉しいです。
― おなじみのT.O.Pさんのトーク(カンペ読み)もどんどん日本語が上達して、スムーズになってきていますが。
T.O.P:ファンのみなさんが望むのであれば、これからはもっと棒読みにします。
一同:(笑)。
T.O.P:今回のツアーを通して、新たに見て、感じることがたくさんありました。多くの国や都市を回りながら、自分たちが成長していっているのがわかりますし、何よりみなさんに会うと大きな愛情をいただいていることを痛感します。1公演につきたった数時間ではありますが、とても貴重な時間だったと思います。
― 今回のツアーのテーマやこだわりは?
G-DRAGON:今回はワールドツアーの一環になっているので、世界中の人が見て楽しんでいただけるコンサートにしたいというのが第一にありました。そして、僕たちがずっと出演して、パフォーマンスし続けるだけではなく、幕間にムービーを挟むことで、コンサートにメリハリができたと思います。
― 幕間のムービーは、まるでハリウッド映画を彷彿とさせる壮大な仕上がり、クオリティーでしたが。
G-DRAGON:ステージにBIGBANGがいなくなっても、ムービーが架け橋としてつないでくれることで、観客の方たちの集中力が途切れることなく楽しんでいただけると思いますし、前後の曲に関しての解釈もできる映像に仕上がりました。
SOL:全編L.Aで、ハリウッドで活躍している制作チームとともに撮影を行いました。今回のアルバムの曲を紹介するための映像として、楽曲の雰囲気に合わせて画の質感にもこだわって作りました。
― 終始、スリルとスピード感、ワクワクとドキドキの連続で。
SOL:僕たちもびっくりしました。想像以上にカッコいい仕上がりで、映像を見ただけでもテンションが上がります。
G-DRAGON:ムービーに映し出されているBIGBANGは、実際のBIGBANGよりもカッコいいです(笑)。
― ストーリーの内容は?
SOL:ストーリーは、BIGBANGの5人が、謎のカバンを手にし、それを手にしてしまったことで巻き起こるハプニングを描いています。そのカバンが意味することとは何か、それは映像の中では最後まで明らかにはなりません。そして、エンディングのムービーで、夢から覚めるシーンがあるのですが、コンサートの本編が終わって、夢から覚めて、アンコールへ突入していくという、最初の映像から最後のアンコールまで、すべてがつながっているんです。
BIGBANGのこれからについて
― BIGBANGとしての活動とともに、ソロ活動を待ち望んでいるファンも多いと思いますが、今後の日本での活動予定は?SOL:2016年は2015年の延長だと思っています。しばらくはBIGBANGの活動に専念して、その活動がひと段落したら、新しいプロジェクトを始めたいと思います。
D-LITE:まさにSOLさんがおっしゃる通りです(笑)。今はBIGBANGに集中して、そのあとソロについてじっくり考えたいと思います。
V.I:僕はファンのみなさんを楽しませる仕事であれば、何でもしたいと思っています。今、僕が密かに考えているプロジェクトがあるのですが、エイベックス(YGEX)の中にスンリのレーベルを作ろうかと……エイベクスン……なかなかいいでしょ?
SOL:(即座に)おもしろくないです。
一同:(笑)
G-DRAGON:昨年久々にBIGBANGとして作品をリリースし、活動することができたので、今年も引き続きBIGBANGとしての活動をメインにしていけたらと思っています。僕のソロ作品を待っていらっしゃる方には申し訳ないのですが、まだBIGBANGとして見せたいものがたくさんありますので、しばらく待っていてください。そして、新たなBIGBANGの作品も今年作れたらいいなと思っています。
D-LITE:G-DRAGONさん、お願いします!
V.I:G-DRAGONさんにすべてかかっているので。
G-DRAGON:頑張ります(笑)。
T.O.P:ぜひみなさん期待していてください! ちなみに僕個人の活動に関しては……秘密です(笑)。
― これからBIGBANGとして目指すものとは?
T.O.P:秘密です(笑)。
G-DRAGON:これまではつねに最高のグループであり続けることを目標に頑張っていたのですが、今はそれよりも僕たち自身が見て聴いて恥ずかしくないような作品を作ること、僕たち自身が振り返ったときにいい歌手(グループ)だと思えることが目標です。
― YGの後輩グループが日本でもデビューを飾り、好成果を残していますが、先輩、先駆者としての思い、後輩へ伝えたいメッセージやアドバイスはありますか?
T.O.P:今まで僕たちが経験したことを、彼らはこれから経験していかなくちゃいけないと思うんです。今は先が見えない時期だと思いますし、彼らが置かれている状況をわかっているからこそ、僕たちが過去に犯したミスであったり、間違った選択や経験をさせないために、できる限り助言するようにしています。
― iKONのメンバーがT.O.Pさんからアドバイスをされて嬉しかったと言っていましたが。
T.O.P:好意的に捉えていただけて良かったです。本当の弟のように思っているので、少しでも彼らの助けになりたくて、僕の経験談をふまえて親身にアドバイスしています。
ファンにメッセージ
SOL:ファンのみなさんが期待して待っていてくれるから、みなさんの愛情と応援があるから、僕たちはよりカッコいい音楽、よりカッコいいパフォーマンスを目指して頑張ることができます。今年も頑張っていきますので、引き続きみなさんの期待と応援、愛情をよろしくお願いします。D-LITE:韓国で2006年にデビューして、今年10周年を迎えるのですが、日本でもたくさんの方たちに僕たちの音楽を受け入れていただくことができて本当に感謝しています。振り返ってみると、10年間はあっという間だったのですが、僕たちにとって喜びも試練もたくさん経験させていただくことができた、とても意味深い10年間だったと思います。そして、これからさらに20年、30年経ったときに、あのときこんなことがあったよね~あっという間だったね~って笑顔で振り返られるように、一瞬一瞬を大切に、これからの時間もみなさんと一緒に過ごしていけたらいいなと思います。
V.I:まずは、たくさんの時間待たせてしまって申し訳ない気持ちを伝えたいです。やっとみなさんの応援に応えられる作品が出来上がりましたので、この作品を引っ提げて今年は日本で大活躍したいと思っています!ぜひみなさん期待していてください!
G-DRAGON:今年で韓国デビュー10周年になるので、大きいツアーでなくても、これまで行ったことのないいろんなところに行って、よりみなさんと近い距離でお会いできる機会を増やしたいと思っています。
T.O.P:みなさん愛しています。BIGBANGのファンのみなさんはとても心が美しいですが、もっと心の美しい人になってください!
― T.O.Pさん自身の心は?
T.O.P:もちろん一番美しいです……あっ冗談です(笑)。みなさん愛しています、FOREVER。
(modelpress編集部)
インタビュー/星野彩乃
BIGBANG Japan New Album『MADE SERIES』
韓国のオリジナルバージョン8曲に、人気曲「LOSER」「BANG BANG BANG」「IF YOU」の日本語バージョンを新たに加えた計11曲を収録。DVD付には「LOSER」「BANG BANG BANG」日本語バージョンMusic Video、韓国オリジナル『MADE SERIES』のMusic Video集や2年連続ヘッドライナーとして出演した2015年8月22日大阪公演の「a-nation stadium fes. 2015」ライブ映像、他多数コンテンツを収録。初回生産限定となるDELUXE EDITIONには「BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2014~2015 “X”」のファイナル公演を収録。「BIGBANG WORLD TOUR 2015 ~ 2016 [MADE] IN JAPAN」DVD & Blu-ray
2016年2月24日発売5万5千人超満員の11月14日東京ドーム公演を収録したLIVE本編他、ファン投票でセットリストを決定した劇場限定プレミアムライブ「BIGBANG;BEST LIVE SELECTION 2012-2015」をコンパイル予定。初回生産限定となる豪華フォトブック付きSPECIAL BOX仕様のDELUXE EDITIONにはツアー各公演名珍場面集【SPECIAL FEATURES】、各公演LIVE映像で特別編集した【COLLECTION OF BEST MOMENTS】、更にマルチアングル映像も収録予定。2枚組みLIVE CDもパッケージング。
【Not Sponsored 記事】
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