柴咲コウ&SUPER EIGHT横山裕、同年代ならではの“支え合い”で乗り越えた初共演シーン 切磋琢磨した同期の存在も【「スキャンダルイブ」インタビュー】
2025.10.25 08:00
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ABEMAオリジナル連続ドラマ「スキャンダルイブ」(全6話/11月19日よる10時より毎週無料配信)に出演する俳優の柴咲コウとSUPER EIGHTの横山裕に、モデルプレスらがインタビュー。同年代である二人が感じたお互いの印象や役柄で苦戦した部分、さらには自身の“同期の存在”について語ってもらった。
ABEMAオリジナル連続ドラマ「スキャンダルイブ」
芸能事務所と週刊誌による、スキャンダルを巡る禁断の攻防戦を描く同作。芸能事務所社長・井岡咲(柴咲)の元に飛び込んできたのは、所属俳優・藤原玖生(浅香航大)のスキャンダルが掲載されるという週刊誌からの告知であった。記事が出るまで、あと72時間。スキャンダルの水面下で巻き起こる、事務所と週刊誌の熾烈な争いが火蓋を切る。柴咲が演じるのは、大手事務所から独立して4年、看板俳優・藤原玖生(浅香航大)を悲願の地上波ドラマ主演にこぎつけた、芸能事務所“Rafale”の代表・井岡。横山は、KODAMAプロダクションのマネージャーで、咲のKODAMAプロ時代の同期・明石隆之を担当する。
柴咲コウ&横山裕、初対面は“街での遭遇”
― お二人は今回演技で初共演となりました。まずは、お互いの印象から教えてください。柴咲:私は、1年前に街で見かけて。「あれ?横山さんだ」と思って、顔を隠すこともなく、街を飄々と歩いていらして。今回共演することになって、そのままの気さくな“あんちゃん”みたいな感じでした。
横山:僕も「柴咲コウや!」と思って「見たんですよ」と言ったら、俺も見られてたという…。初日にお話しさせていただいたのですが、会ったときから“柴咲コウ”という印象でした。
柴咲:内容が真面目なお話なので、そういう話になるのかなと思ったのですが、ならなかったですね。
― 本作の内容を聞いたとき、率直にどう感じましたか?
横山:「やべぇな」と思いました。すごくリアルだし、今このタイミングでやれていることがすごいなと思うし、それを今僕がやる意味みたいなものもあるのかなと思い、お話を受けた次第です。
― お二人が演じられた役柄についてと、演じる上で難しかった点を教えてください。
横山:僕はずっと板挟みだったんです。同僚の咲と、鈴木保奈美さん演じる社長(児玉蓉子)との間で、ずっと苦い顔をしていました。
柴咲:確かに、具合悪いのかな?みたいな(笑)。
横山:中間管理職の大変さみたいなものも感じつつ、でもその中で答えを出していかなきゃいけない。そこをどう表現するかは考えたつもりでやってはいました。家族のために自分を抑えていた部分ももちろんあると思うのですが、守るものがあるから抑えているという気持ちには共感しました。
柴咲:私は芸能マネジメントを大手から独立して作った代表を演じます。私自身、2016年に会社を立ち上げ、2020年に「スターダスト」から独立して、自分のマネジメントも含めてやるようになったので、そういう意味で役柄と自分はとても近いなと思いました。とはいえ、私は出る側なので、それを守る側のマネージャーさんの気持ちは、何十人も見て理解しているつもりでも、その張本人でないと分からない苦悩や、タレント側には決して見せない、本人の耳に入るまでの地ならしはあると思うんです。私は5年しか経験していない分「こういう衝撃があるんだ」みたいなものをやっと分かり始めた側なのですが、そこをきっちりと本人の耳に入る前に体制を整える人の苦労は、想像力をフル動員しました。あとは、(金井紘)監督やスタッフの方たちからヒアリングをした“マネージャーマニュアル”みたいなものをスタッフさんが作ってくださったので、そういうものも役立ちました。
― 横山さんから見て、座長の柴咲さんはどのように映りましたか?
横山:太い芯があって、揺るぎないというか。監督とプロデューサーの藤野(良太)さんとご飯を食べたとき「柴咲コウさんが出るんだったら大丈夫だろう」と、一発で決めたというお話も、まさにそうやなと思います。「この人がいたら大丈夫」と自然に思わされました。オン・オフが分からなかったです。
柴咲:この作品のためというわけではないのですが、ここ最近、一人でやってみようと思っていて。今回の役でマネジメント側を演じる自分が、誰かに頼ってあれこれやってもらっているのもなんか気持ち悪いなと思ったので、ちょうど良かったかなと思います。
柴咲コウ&横山裕、印象深いシーン明かす
― 撮影の中で思い出に残っているシーンがあれば教えてください。横山:ラストがエグいセリフ量だったんです。あれがどうなってるのか、めっちゃ観たい(笑)。
柴咲:観てみて!頑張ったから(笑)。
横山:そのシーンを取り終えた次の日、一緒の撮影で「今日多いよな」と言ったら、「いや、昨日の方が多いから」と。そうだよなと思いながら。でも、そこに向けてのクライマックスですから。自分でも最後、エグいことしてるなって思っています。ラストに向けて全部繋がっていくという感じです。
柴咲:(川口)春奈ちゃんが演じる(平田)奏は記者であり、こちら側(咲)は芸能マネジメントサイドであり、相容れるわけがない二人なのですが、あることが明るみになってきて、ちょっとずつ関係性が変わっていきます。それがリアルな世界で、本当だったら相容れないはずの職業や性格だとしても、そういうことが起こりうるな、というきっかけに感じてもらえるんじゃないかなと思います。それは、国単位でも、地球単位でもそうだし、敵だと思ってたものに対して、いきなり物の見え方が変わる瞬間があるんじゃないかなと感じています。
柴咲コウ&横山裕が明かす“同期”の存在
― “同期”という間柄を演じられましたが、お互いの仲を深めるためにコミュニケーションを取る場面はありましたか?柴咲:クランクインして間もない時に、二人の関係性がわかるようなざっくばらんな感じを出すってかなり難しいなと思ったのですが、横山さんが初日の待ち時間の間に話しかけてくださったので自然にできましたし、本番と自分の素の時とであまり境目がなくできた感じもしていて、ありがたいなと思いました。
横山:そう言っていただけてありがたいです。僕は自分の中で葛藤しながらも柴咲さん(咲)の前に現れるという役どころだったので複雑な感情ではあったのですが、すんなり空気みたいな感じでできて。(柴咲と)同い年というのもびっくりしたし、新鮮でした。
ー 一方で、同期ならではのライバル意識や葛藤から物語が展開していく場面もありますが、お二人自身が切磋琢磨できるような同期の存在はいますか?
横山:僕はグループで活動しているので、メンバーですね。仲間でもあり、切磋琢磨している存在です。今はメンバーが個々で活躍してくれていたら、純粋に嬉しいですね。ライバル意識とかも全然ないです。昔は「センターに行きたい」「歌は多い方がいい」と思っていましたが、今は全然「センター行って!」「もう歌ってください、お願いします」となりますね(笑)。向き不向きみたいなものが分かってきたというか(笑)。
柴咲:私はもう年齢を消失したので、ちょっとよく分からない(笑)。大人になればなるほどあまり関係なくなってくるというか、縛られなくなってくるというのはあります。でも、16歳の時にレッスン生を3ヶ月だけやったことがあったのですが、その3ヶ月がかなり貴重な期間で、ダンスをやったり、歌をやったり、同い年の子もいました。そのたった3ヶ月なんですが、そこにぎゅっと青春や切磋琢磨した経験も凝縮されているかなと思っていて、そこからは孤独の戦いになっていった感じはしました。
― 本作で演じられている役柄には、過去に後悔や葛藤を抱えられている部分もあるかと思いますが、ご自身が葛藤や後悔に直面した瞬間はありましたか?
横山:あまりないですね。この役も、グループ20周年を迎えて、今年は色々やってみたくて「挑戦」というワードを自分の中に置いていたら、こういうお仕事が舞い込んできたので、ご縁やなと。プロデューサーの藤野さんにもお世話になっていたので、そこも大きかったです。
柴咲:好奇心旺盛なのであまり後悔はないですが、向こう見ずなところがあるので、時間が経ってから「もうちょっと丁寧に取り組めばよかったな」とか、自分はそういうつもりで言ってはいないのですが「こうやって受け取られてしまってたかな」「傷つけてしまってたかな」と感じることはあります。それは、相手から言われることに意図せず私が傷つく場合もあるわけで、お互い様だと思うのですが、コミュニケーションという部分においては悔やむというか、反省することはありますね。
― 同年代のお二人ですが、年齢を重ねるごとに感じた変化にどう向き合っているのでしょうか?
横山:年齢を重ねることが嫌ではないので「歳取ったな」とも思わないです。お酒も飲めるし…。その分、ジムに行くとか、昔より動いているんでしょうね。僕は40代、めっちゃ楽しいなと思います。先輩方から「50代もっと楽しいよ」と言われて「ええなあ」と思って。日本って年齢を重ねることがネガティブに思われがちな風潮じゃないですか。
柴咲:だから私、(年齢を)消失したから(笑)。観ている側も比べてしまう。特にお芝居している人からしたら、先入観にとらわれてほしくないから、いらないなって思いますね。
― 貴重なお話、ありがとうございました。
(modelpress編集部)
柴咲コウ(しばさき・こう)プロフィール
8月5日生まれ、東京都出身。1998年に俳優デビュー。2017年、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)で主演を務め、2022年には短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ) Season2」にて初監督作品「巫.KANNAGI」が公開された。歌手としても活躍し「月のしずく」(2003)、「かたち あるもの」(2004)などヒット曲を生み出し、映画「君たちはどう生きるか」(2023)では声優を務めるなど幅広く活動。近年の主な出演作は、「Dr.コトー診療所」シリーズ(2003~)、ドラマ「インビジブル」(TBS/2022)、映画「沈黙のパレード」(2022)、「月の満ち欠け」(2022)、「蛇の道」(2024)など。横山裕(よこやま・ゆう)プロフィール
1981年5月9日生まれ、大阪府出身。2004年に関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)のメンバーとしてCDデビュー。グループ活動と並行して、俳優、バラエティ番組への出演、後輩のプロデュース、ソロライブなど多方面で活躍。2025年8月には「24時間テレビ48」のチャリティーランナーを務めたことでも話題を呼んだ。俳優としても確かな存在感を放ち、近年の主な出演作は、ドラマ「コタローは1人暮らし」シリーズ(テレビ朝日/2021・2023)、連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK/2022〜2023)、「約束〜16年目の真実〜」(読売テレビ・日本テレビ系/2024)、「私の夫と結婚して」(Prime Video/2025)など。
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