モデルプレスのインタビューに応じた丹生明里(C)モデルプレス

日向坂46丹生明里、卒業意識した時期・抱えていた葛藤「笑って終われる未来を」“心の奥底にある最後の目標”とは【「絶対的第六感」インタビュー】

2024.09.20 16:00

日向坂46が9月18日に12thシングル「絶対的第六感」をリリース。モデルプレスでは今作の活動をもってグループ卒業を発表している二期生の丹生明里(にぶ・あかり/23)にインタビューを実施し、表題曲のWセンターを務める四期生への思いや、卒業を決意した理由、グループ活動においての“最後の目標”などを聞いた。

丹生明里、正源司陽子&藤嶌果歩Wセンターへの思い

丹生明里(C)モデルプレス
丹生明里(C)モデルプレス
― 選抜メンバー入りおめでとうございます。まずは、表題曲「絶対的第六感」を最初に聴いた際の印象から教えてください。

丹生:歌詞に英語がたくさん並んでいて、すごく新鮮でした!少し早口なのも印象的で「ダンスもきっとかっこいい感じになるんだろうなぁ」と楽しみになったことを覚えています。今回はMVを撮る前に振り入れしたときも、最初はダンスレッスンから始まったんです。サビでは激しいステップにも挑戦しているのですが、たくさんレッスンをしましたし、ダンスの先生のスクーリングに通っているような感覚でした。

日向坂46「絶対的第六感」初回仕様限定盤TYPE-C(提供写真)
日向坂46「絶対的第六感」初回仕様限定盤TYPE-C(提供写真)
― 今作は四期生の正源司陽子さん、藤嶌果歩さんがWセンターを務めることでも注目を集めています。日向坂46の表題曲でセンターが2人体制になるのも、初の試みですね。

丹生:本当にびっくりしました!表題曲でWセンターというのもなかったですし、選抜メンバーのフォーメーションを見たときから「今回はWセンターなんだ」とめちゃくちゃ驚いたんです。正源司陽子ちゃんと藤嶌果歩ちゃんは2人でCMに出演していますし、「ペア感」「シンメ感」が強い印象なので、新鮮なフォーメーションと四期生2人のセンターで、フレッシュさを全面に出せるシングルにしたいなと思いました。

丹生明里、卒業を意識したのは「2年くらい前」

山口陽世、丹生明里/取材は2人で実施(C)モデルプレス
山口陽世、丹生明里/取材は2人で実施(C)モデルプレス
― 今作の活動を持って、丹生さんをはじめとする4人のメンバー(丹生・加藤史帆・東村芽依・濱岸ひより)が卒業を発表しています。改めて、丹生さんが卒業を決意した理由を教えてください。

丹生:“卒業”という言葉を自分が強く意識し始めたのは2年くらい前でした。理由としては腰の痛みというのが大きいです。

― 卒業を発表したブログでも、腰の痛みについて明かしていましたね。

丹生:2020年以降くらいから、ツアーに参加するのも結構しんどくて。でも、そのときには「休む」という選択肢はなく、ずっと無理して頑張っていた部分もありました。先輩や先生からは「本番頑張ったら良いから、リハーサルはもう少し力を抜いても良いんだよ」と声を掛けていただいていたんですけども、リハーサルでちゃんと踊らないと本番できないという気持ちもあって。“やりたいけど、体が追いつかない”という葛藤を何年か抱えていました。

みんなはすごく優しくしてくれるけど、そういった状態でこれから日向坂46として自分が活動するのはどうだろう…という思いや、自分が足を引っ張ってしまっているということを心ではずっと感じていて。この立場にならないとわからない痛みとかもありました。

丹生明里(C)モデルプレス
丹生明里(C)モデルプレス
― 卒業を意識し始めてからの約2年間、活動の支えになっていたものはありますか?

丹生:支えは本当にファンの皆さんの笑顔しかないです。休業をしたとき「このまま卒業したいな」みたいな気持ちも少しは生まれてしまったんですけど、ファンの皆さんの今までの笑顔を思い浮かべると、後悔が残ったまま終わるのは嫌だなという気持ちがあって。自分のことを応援してくださる皆さんと最後は笑って終われる未来を考えたら、やるしかないと思いました。

― 今回は4人同時の卒業発表というのも、おひさま(※日向坂46ファンの愛称)の皆さんにとっては衝撃的だったと思います。加藤さん、東村さん、濱岸さんとは何かお話された上の発表だったのでしょうか?

丹生:自分が卒業するということは、メンバーの誰にも話していなかったんです。事前に「今回(卒業を発表するメンバーは)多いかも」といったことは何となく聞いていましたが、人数や卒業発表するメンバーは私も直前に知りました。私自身もまだ実感が湧かなくて、不思議な感じがします。

― 自分の卒業発表と同時に、先輩や同期の卒業も知るのは複雑ですよね。

丹生:驚きはありました。二期生にとっては先輩が一期生さんしかいないので、今まで見てきた背中の数がどんどん減ってしまうというのはすごく悲しくて。ライブのリハーサルとかでふとしたときに(悲しみが)きちゃうのはありますね。

丹生明里、グループ活動での転機となった出来事

山口陽世、丹生明里(C)モデルプレス
山口陽世、丹生明里(C)モデルプレス
― 2017年の加入から現在までの7年間、ご自身にとって転機だったと思う時期や出来事があれば教えてください。

丹生:eスポーツの大会「STAGE:0」(ステージゼロ)で応援マネージャーに就任(※第1回は2019年)したことです!対戦系のゲームに触れたのもそのときが初めてでしたし、メンバーが元々やっていて「私も一緒に遊びたい!」と始めてみたら、どっぷりゲームの世界にハマってしまいました。そこから日向坂46としてゲームのお仕事をたくさんいただけるようになったので、アイドルになってからの転機はそこだったなと思います。「STAGE:0」は今の活動にすごく繋がっています。

― 現在、日向坂46では新メンバー・五期生のオーディションも開催されています。これからグループは変化を重ねていきますが、丹生さんが“グループにこれだけは残したい”というものがあれば教えてください。

丹生:日向坂46の良さは本当に人の温かさだと思っていて、何気なく過ごしている楽屋の雰囲気や、ふとしたときの優しさが大好きなんです。独り言で「お腹空いた~!」みたいなことを言ったときも、先輩方が「これ食べる!?」と反応してくださったり(笑)。そういう風に接してくれるメンバーばかりで。この優しさや、メンバーを思いやる気持ちは、このままずっと残っていて欲しいなと思います。

丹生明里が悲しみを乗り越えた方法

― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者へ向けて、丹生さんがこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。

丹生:経験からすると、1人で溜め込むと消化しきれない気がするので、自分中で“この人になら話せる”という人がいるのであれば話すことが1番大切だと思います。私も嫌なことがあったら家族や友達に話すことが多いので、皆さんも溜め込まず発散して欲しいです。

あとは、涙を流しまくる!泣くことは本当に大事なので「泣いちゃダメだ」と思わずに全ての感情を出して欲しいなと、私は思います!

― 丹生さんは、悩みや不安はその日中に解消することが多いのでしょうか?

丹生:その日中に発散します!悩んだら、帰ってすぐお母さんに電話します(笑)。

― ほかにも、リフレッシュするためにしていることはありますか?

丹生:1人カラオケです!アップテンポの曲を歌うことも多いですし、“Creepy Nutsさんの「のびしろ」を完璧に歌う”というのも最高!人目を気にせずに、我を忘れて歌うとめちゃくちゃリフレッシュになります(笑)。あとはゲームをするなど、好きなことに没頭して忘れるのは良いなと思います。

丹生明里の夢を叶える秘訣

丹生明里(C)モデルプレス
丹生明里(C)モデルプレス
― モデルプレスには10代20代の夢を追う読者がたくさんいます。そういった読者に向けて、丹生さんが今思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

丹生:楽しみながら努力できれば叶う気がします。苦しいなと思いながらよりも、心の底から物事に楽しみながら取り組んでいたらどこまでも突き進める気がするんです。

― 丹生さんご自身は、卒業後にやりたいことや新たな夢はありますか?

丹生:絶対にやりたいと思っているのは、自分の個人チャンネルを開設すること。グループ活動をしていると個人でチャンネルを持つのはなかなか難しいので、いつか個人でYouTubeやTwitchという配信系のアカウントを持ってみたいです。

― 卒業発表時のブログでは「自分の心の奥底にある最後の目標をやり切って終わりたい」とつづられていましたが、グループ活動においての“最後の目標”も良ければ教えてください。

丹生:最後の目標は、一本のライブに全部出ることです!初の東京ドーム公演だった「3回目のひな誕祭」(2022年)以降、自分が参加している楽曲に全部参加するということができていなくて。今まで当たり前だったことができなくなったことに対してずっと心残りがあったので、最後がどういう形になるのかはわかりませんが自分が参加している曲全部に出ることができたら、私のなかでアイドルとしてはもう悔いがないなと思っています。それに向けて今は調整を頑張りたいです!

― ありがとうございました。

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(modelpress編集部)

PHOTO:矢沢隆則

日向坂46 12thシングル「絶対的第六感」

日向坂46(提供写真)
日向坂46(提供写真)
今作の選抜メンバーは15人。表題曲がWセンター体制になるのはグループ初で、正源司陽子は前作「君はハニーデュー」に続き2度目の表題曲センター、藤嶌果歩は初の表題曲センターとなった。

共通カップリングには、ひなた坂46(アンダーメンバー)曲「君を覚えてない」を収録。そのほか、各形態に選抜メンバー曲「永遠のソフィア」、ひなた坂46曲「雪は降る 心の世界に」、四期生曲「夕陽Dance」、加藤史帆ソロ曲「どっちが先に言う?」、東村芽依・丹生明里のユニット曲「妄想コスモス」が収録される。

日向坂46「絶対的第六感」初回仕様限定盤TYPE-A(提供写真)
日向坂46「絶対的第六感」初回仕様限定盤TYPE-A(提供写真)
日向坂46「絶対的第六感」初回仕様限定盤TYPE-B(提供写真)
日向坂46「絶対的第六感」初回仕様限定盤TYPE-B(提供写真)
日向坂46「絶対的第六感」初回仕様限定盤TYPE-D(提供写真)
日向坂46「絶対的第六感」初回仕様限定盤TYPE-D(提供写真)
日向坂46「絶対的第六感」通常盤(提供写真)
日向坂46「絶対的第六感」通常盤(提供写真)

丹生明里(にぶ・あかり)プロフィール

山口陽世、丹生明里(C)モデルプレス
山口陽世、丹生明里(C)モデルプレス
生年月日:2001年2月15日/星座:みずがめ座/身長:157cm/出身地:埼玉県/血液型:AB型
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