福本莉子、“どん底”だった4年前から自信を持てるようになるまで「私の代わりはいない」<インタビュー>
2022.07.08 10:00
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「第8回東宝シンデレラオーディション」(2016年)にてグランプリを獲得し、芸能界入りを果たした女優・福本莉子(ふくもと・りこ/21)。モデルプレスでは福本に、オーディションから現在までを振り返ってもらい、当時の心境や「夢を叶える秘訣」について語ってもらった。「初めてだらけ」の不安をどのようにして乗り越え、歩んできたのか。彼女の芯の強さに迫る。
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「東宝シンデレラ」&「TOHO NEW FACE」オーディション
1984年に東宝創立50周年記念イベントとして始まった「東宝シンデレラ」オーディション。初代シンデレラに沢口靖子、4代目に野波麻帆、5代目に長澤まさみ、7代目に上白石萌歌、8代目に福本。2011年第7回では、審査員特別賞に上白石萌音、山崎紘菜、ニュージェネレーション賞に浜辺美波など、第一線で活躍する女優“シンデレラ”を数多く生みだしてきた。そして2022年、東宝創立90周年プロジェクトとして、6年ぶり9回目となる開催が決定。7月18日に応募締め切りを迎える。福本莉子、オーディションを受けたきっかけは?
― 福本さんがオーディションを受けたのはご友人の推薦で締め切り間近に応募されたということですが、一歩を踏み出そうと思ったきっかけは何ですか?福本:「人生一度きり」と思って。ちょうどその頃「何かに挑戦したい」「変わりたい」と思っていた時期でもありました。そういったタイミングでオーディションの話を聞いて「チャレンジしてみようかな」と思ったことがきっかけです。
― もともと芸能界に興味はあったのですか?
福本:テレビっ子ではありました。すごくテレビを観ていたし、ドラマも毎日毎週観ていたぐらいテレビが好きでした。芸能界に対する興味みたいなものはありましたが、「芸能界にどうやって入るのか」というところまでは考えていなかったです。純粋にドラマが好きでテレビが好きな学生でした。
福本莉子、プレッシャー感じた合宿審査を振り返る
― オーディションの過程で色々と経験されたと思いますが、その中で辛かったことややめたいと思ったことはありしましたか?
福本:合宿です。私は書類審査がなくて、1日で1次面接と2次審査があって…。その後に2泊3日で30人ぐらいが参加していた合宿審査というオーディションの流れでした。
― 泊まり込みの合宿審査とはかなり大がかりですね。
福本:土曜日に東京での審査があったのですが、私は当時大阪にいて土曜日は授業があったので1人だけ遅れて行くことになって。年齢が異なる5人でグループ分けをされて、協力してダンスやお芝居をするという審査内容でしたが、ダンスやお芝居が未経験な上に遅れて参加しているので、すでに他の方と差ができていました。参加者で最年少の方がダンス経験者だったので教えてもらったり、夜もレッスン場が開いていて自由に使って良かったので放課後練習のように夜練をしたりと、レッスンとは別にホテルの部屋や練習場で踊れるようにとにかく練習をしていました。下手でもいいからひとまずみんなに追いつくところからの挑戦でした。当たり前ですが、その姿をずっと大人の方がいて見ているんですよ(笑)!大人の方がズラーっと目の前に並んでいる中でお芝居やダンスを見せることがすごくプレッシャーでした。また、参加者でバーベキューをしたのも印象に残っています。マシュマロやお肉を焼いて、もちろんその様子も見られていました(笑)。
そんな経験は今までなかったので、合宿審査が終わって次の日に学校に行ったら仲の良い友人に「顔がげっそりしている」とすごく心配されて、そのままカレー屋さんに連れていかれた思い出があります(笑)。でもその時も「人生1度きりでこんな経験は2度とない」と思いながら頑張っていました。BIGMAMAさんの「神様も言う通りに」という曲をよく聴いていて「3秒あれば世界は変えられる」「自分を変えられる」という歌詞に励まされていました。
福本莉子、デビューから4年…「不安を乗り越えた方法」語る
― 2018年に女優デビューを果たした後、途切れることなく舞台や映像作品での活躍が続いていらっしゃいますが、これまでを振り返ってみていかがですか?福本:本当にあっという間でした。受賞して4年も経っているということが衝撃ですし、後輩ができるということも不思議な感覚です。先輩として背中を見せていかないといけないので、もう少しちゃんとしないといけないなと思います(笑)。後輩の存在は気持ちが引き締まります。
最初の3年ぐらいは本当に初めてのことばっかりでした。グランプリ受賞後は舞台にドラマ、映画などにも出させてもらうようになり、去年は初主演も務めさせていただいて…気付いたらここまで来ていました。
― 初めてのことばかりで不安に感じたこともあったと思いますが、そのような不安を感じた時にはどのように乗り越えてきましたか?
福本:これまで受験など人生の分岐点は色々とありましたが「人生で1番頑張った!」ということが正直なかったんです。でも芸能界では、「私の代わりはいない」という状況の中でベストを尽くすという場面にたくさん遭遇してきました。辛くても仕事だから逃げられない状況を積み重ねていくと「あの状況を乗り越えられたから今回もきっとできるだろう」と自信に繋がっていきました。
― これまでのお仕事の中で1番壁にぶつかったと感じたことは何ですか?
福本:毎回ぶつかっています。舞台でも映画でも自分にとってはどの役も初めましてで、1つとして同じ役や環境はない。毎回チャレンジだなと思います。
― 毎回チャレンジをしていく中で成長したと感じた経験はありますか?
福本:これまでの経験を総合して忍耐と根性がついてきたと感じています。1番記憶に残っていることは初舞台が初ミュージカルで初主演だったことです。東京で10日間くらい公演があったのですが「人生で1番頑張った」と言える瞬間だと思います。舞台って絶対幕が上がるから逃げられないじゃないですか(笑)。無事に全公演が終わった後、色々なお仕事をやっていく中でどんどん強くなったと感じています。お仕事を始めたばかりの頃は大阪の学校に通いながら、東京へ来てオーディションを受けては落ちてという日々を繰り返してくよくよしていました。その時は本当にどん底でした。何をやっても上手くいかない。それでも1つずつ現場を経験していく中で、周りの大人の方や環境から学ぶことは多かったです。
福本莉子、ターニングポイントになった作品明かす
― 刺激を受けた共演者の方はいらっしゃいますか?福本:事務所の先輩である水野真紀さんの番組に出演させていただいた時に、お箸の使い方から教えていただきました。今までは所作なんて気にしたことがなかったのですが、人に見られるお仕事なので食べ方や見せ方など本当に初歩的なことを、水野さんをはじめ皆さんに丁寧に教えていただいて学んでいきました。
― ターニングポイントになったお仕事や作品はありますか?
福本:ターニングポイントになった作品は先程話した舞台と映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020年)です。当時の私にとっては今までの中で1番な大きな役どころでしたし、三木孝浩監督にもお世話になりました。映画公開後、実際に学生の時に行っていた映画館に行って、大スクリーンに自分が映っているのを観た時にはすごく感動しました!感慨深かったです。
福本莉子の「夢を叶える秘訣」
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、福本さんの「夢を叶える秘訣」を教えていただけますか?福本:モデルプレスさんで毎回聞かれるやつだ(笑)!きっと皆さんすでに頑張っていると思うんです。「こうなりたい」という強い気持ちを持っていることや夢がある時点ですごいと思います。私の周りでも就職活動をしている友人はたくさんいますが、頑張っている方を見ると「頑張っているんだな」とすごく刺激になります。夢がある方はすでに頑張っていると思うので「適度に休んで下さいね」と声をかけたいです。
― 2月のインタビューでも「美味しいご飯を食べて、ゆっくり休んで下さい!食事と睡眠は大事です」と仰っています。
福本:大事です(笑)!頑張りすぎもよくないので、適度に休んで美味しいご飯を食べてゆっくり寝て下さい。睡眠不足だと気持ちが落ち込むので睡眠は大事です。
― 最後に今後の目標と読者の方にメッセージをお願いします。
福本:今年はお芝居以外にもナビゲーターのお仕事など色々とやらせていただいているのですが、今後はラジオなどさらに幅広くお仕事をやっていけたらいいなと思います。去年は写真集のお渡し会があって、その時に初めてファンの方と会えたことがすごく楽しかったので、また応援して下さっている皆さんと会える機会が作れたらいいなと思っています。7月29日に公開される映画「今夜、世界からこの恋が消えても」も是非見に来て下さい!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
#福本莉子 さんが「#モデルプレス決め顔チャレンジ 」に挑戦✨
— モデルプレス (@modelpress) 2022年7月8日
インタビューでは、オーディションから現在までを振り返ってもらい、当時の心境や「夢を叶える秘訣」について、たっぷり語っていただきました🌟
🔻インタビューhttps://t.co/C60T7SsXco@r_fukumoto_toho #東宝シンデレラ pic.twitter.com/QpzNp54PKU
福本莉子(ふくもと・りこ)プロフィール
2000年11月25日生まれ、大阪府出身。2017年5月公開の映画「のみとり侍」でスクリーンデビュー。近年の主な出演作はドラマ「夢中さ、きみに。」(MBS/2021)、ドラマ「消えた初恋」(テレビ朝日系/2021年)など。2022年には映画「君が落とした青空」、映画「20歳のソウル」、舞台「お勢、断行」、さらに映画「今夜、世界からこの恋が消えても」(7月29日公開予定/道枝駿佑とW主演)の公開を控える。「東宝シンデレラ」「TOHO NEW FACE」オーディション応募&審査方法
「東宝シンデレラ」&「TOHO NEW FACE」オーディションの応募締め切りは7月18日。応募資格は満10歳から満22歳まで(7月18日時点)の女性、男性。公式HP内応募フォームにて、Web書類と1分程度の自己PR動画の提出が、1次審査へのエントリーとなる。7月の1次審査を経て、8月から全国6都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)で2次審査を実施。9月に東京と大阪で3次審査実施後、10月に「シンデレラ」と「NEW FACE」の2グループに分かれ、都内で4次審査となる合宿審査を行う。そして、最終審査となるのは11月6日。都内にて、「東宝シンデレラ」&「TOHO NEW FACE」グランプリ&受賞者発表会の開催が決定している。
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