サイサイすぅ、鈴木雅之との共演は「音楽スタイルに大きな影響を…」 活動休止中であるSILENT SIRENの“これから”についても明かす<インタビュー>

サイサイすぅ、鈴木雅之との共演は「音楽スタイルに大きな影響を…」 活動休止中であるSILENT SIRENの“これから”についても明かす<インタビュー>

2022.06.21 17:15

活動休止中のSILENT SIRENでVo&G.を担当しているすぅ(吉田菫)。現在はアパレルブランドとのコラボや楽曲提供など、幅広く活躍している。そんなすぅが鈴木雅之とのコラボ曲「GIRI GIRI」を発表し、大きな話題を呼んでいる。今回モデルプレスではコラボの裏側から、SILENT SIRENの“これから”についても語ってもらった。

すぅ、鈴木雅之とコラボ

TVアニメ「かぐや様は告らせたい」のOP主題歌を3期連続で務めている、Martin(マーチン)こと鈴木雅之。1期では伊原六花、2期では鈴木愛理をパートナーとして迎え注目を集めていた。

そして3期目となる今作の新たなパートナーとしてすぅを抜擢。前2作品のOPに続き、作詞・作曲を水野良樹(いきものがかり/HIROBA)が担当、サウンドプロデューサーは本間昭光が努めている。

通常盤(提供画像)
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アニソン界の“永遠の”大型新人・鈴木雅之とのコラボはすぅにどのような影響を与えたのか。

すぅ、サイサイメンバーの言葉に「ハッとした」

― 鈴木雅之さんによる3期連続となるTVアニメ「かぐや様は告らせたい」のパートナーを務めたすぅさん。「GIRI GIRI」はどのような楽曲になっていますか?

すぅ:前2作同様、今回もTVアニメ「かぐや様は告らせたい」に寄り添った楽曲になっています。歌詞は“好きになったら負け”だったり“恋の駆け引き”を感じる内容になっていて、「告白は最後の誓いさ」という歌詞がウルトラロマンティックっぽさがあるなと感じました!物語が恋の結末へと向かっているのをすごく感じたし、サウンドはディスコチューンで懐かしさもありつつ、新鮮に感じてもらえるはずです。「GIRI GIRI」はきっと老若男女に愛される曲になるんじゃないかなと思います。

― 鈴木雅之さんが歌うことで、曲の世界観もグッと深まりますね。

すぅ:そうですね。アニメの主題歌じゃなかったとしても、すごく好きな楽曲です!Martinさんは両親世代から活躍している大先輩ですが、懐かしいのに何故か新鮮さも感じる歌い方は常に最先端にいるからなんだろうなと改めて感じました。

― 長く活躍されているのに、ご自身を大型新人と表現されていました。

すぅ:ご自身で“新人”と言い続けていらっしゃるのが本当にすごいですよね。今回一緒に歌わせていただき、長く愛されている理由が分かったような気がします。

すぅ(C)モデルプレス
すぅ(C)モデルプレス
― 実際に今回のお話が来たときは嬉しさと不安、どちらが大きかったですか?

すぅ:最初は「え?ちょっと待ってください…」という感じで信じられない気持ちが大きかったです。なので実はお返事するまで結構時間がかかってしまいました。楽器を持たずに歌う姿に「ファンの方はどう思うんだろう…」という不安も大きくてずっと悩んでいたら「返事早めにもらえる?」って連絡がきて(笑)。

― 焦りますね(笑)。

すぅ:Martinさんの曲は両親が流していたのをずっと聴いていたので、そんな方とご一緒できるのはもちろん嬉しいんですけど「私で大丈夫なのかな」というプレッシャーも正直ありました。

― それでもチャレンジしてみようと思ったのは?

すぅ:サイサイのメンバーが背中を押してくれました。「どう思われるかじゃなくて、すぅがやりたいかやりたくないかじゃない?」と言われてハッとしました。1期・2期はすごい方がパートナーだったし、3期で私を選んでくれたのはMartinさんとしてもチャレンジだったと思います。その想いに応えられるよう、私も気持ちを込めて歌おうと決めました。

― 今回の楽曲に参加すると決めてから、何か準備などもしましたか?

すぅ:Martinさんの楽曲だったり、過去のOP主題歌を改めて聴くようにしていました。それと派手だった髪色をちょっと落ち着かせたりしていました(笑)。

― 気持ちも切り替えようと。

すぅ:そうですね。サイサイではキャピっとしたイメージが強かったので、「GIRI GIRI」に合わせて大人なレディーを意識していました。なのでサイサイの頃から知ってくれている方に「猫かぶっている」って思われないかなって(笑)。でも色んなすぅを表現できる機会を頂けたのはすごくありがたかったです。何より嬉しかったのは多くのファンの方が「音楽に関わっているすぅを見て嬉しい」と言ってくれたことです。私自身、今回のプロジェクトに参加できて嬉しかったし、ファンの方も私と同じくらい喜んでくれたから、飛び込んでみて本当に良かったです!

すぅ「自分のルーツにもなっている」

すぅ(C)モデルプレス
すぅ(C)モデルプレス
― 鈴木雅之さんと共演した際のお話も聞ければと思います。レコーディングは一緒に?

すぅ:レコーディングは別々でした。Martinさんが録った曲を聴きながら、合わせていくような感じでレコーディングをしたんです。そのレコーディングの時にやっと現実味が湧いてきて、「やばい!Martinさんの歌声だ!」って(笑)。その頃は「GIRI GIRI」の楽曲にも慣れていなくて、探り探りでした。でもその不慣れさが“恋の駆け引き”や“ギリギリの関係”をうまく表現できていたのかなとも感じます。

― 不慣れさが逆に良かったんですね。

すぅ:はい。「THE FIRST TAKE」でも歌わせていただいたんですけど、Martinさんも私も表現が変わっていて「これもすごく良い」という声をいただけました。歌うことで曲も成長しているような感覚です。

― 素敵ですね!鈴木雅之さんとの初共演はMV撮影ですか?

すぅ:初めてお会いしたのはそれぞれの音源を1つにするミックス作業の時でしたが、共演はMVが最初になります。

― 撮影はいかがでしたか?

すぅ:もう、本っ当に緊張しました…!私のミスでテイクを増やすわけにもいきませんし。緊張しすぎるのも気を遣わせてしまうと思うんですけど、Martinさんとの現場は毎回緊張しちゃいます。

― サイサイの頃のMV撮影よりも緊張感が?

すぅ:間違いないです!むしろサイサイのMVは緊張感ほぼないです(笑)。

すぅ(C)モデルプレス
すぅ(C)モデルプレス
― (笑)。

すぅ:でもその緊張感を和ませてくれるのもMartinさんなんです。「すぅ、楽しんでやろうぜ!」という言葉に毎回救われています。Martinさんは大御所感を出さないようにしているし、スタッフさん含めみんな平等に接してくれます。大先輩なのに私と肩を並べてちゃんとパートナーとして見てくれて嬉しかったです。MV撮影の時も話し合いながらとか、「こうしたほうがいいよね」とか「その感じいいね」とか常にコミュニケーションをとりながら撮影していたので、すごくいい映像になったと思います。

― TVアニメ「かぐや様は告らせたい」のOPを3期連続で担当されているのも、それが理由かもしれないですね。

すぅ:本当にすごいですよね!「やっぱかぐや様はMartinじゃないと」というコメントをMVやSNSでよく見ますし、“アニソンはこうじゃなきゃダメ”というルールに縛られない音楽の自由を感じました。ずっと愛されて第一線で活躍しているレジェンドなんだと改めて感じました。

― MVの中ですぅさんが特に注目してほしいポイントはありますか?

すぅ:MV撮影の時は「とにかく決まっていることを完璧にやろう」と思っていて。でもパフォーマンスを重ねるごとに、間奏での踊りが変化していって自由に動いて表現するようになっていきました。MVから今のパフォーマンスがどう変わっているのか見比べるのも面白いかなと思います。

― 今回の共演はすぅさんの音楽活動へも大きな刺激になりましたか?

すぅ:かなり大きな刺激になりました。Martinさんもグループでの活動を経て、ソロとして活躍されていますよね。グループ活動を経験しているからこそのソロの大変さや楽しみ方を教えてくれました。Martinさんを見ていて「音楽を楽しんでいる人達って最高だな」と改めて思ったし、ライブにお邪魔させていただいた時は「これで救われている人ってすごく多いんだろうな」と感じました。

― 鈴木さんのライブにも足を運んだんですね。

すぅ:はい。中野サンプラザで行われたライブにお邪魔させていただきました。ライブでMartinさんの音楽を聴くとすごく心地が良くて、「自分のルーツにもなっている」と感じました。

SILENT SIRENの“これから”

すぅ(C)モデルプレス
すぅ(C)モデルプレス
― 今年の1月にはサイサイのメンバーと共に株式会社SAYNを設立されました。現在サイサイは活動休止中ですが、メンバーとはよく会っていますか?

すぅ:ほぼ毎日会っていますね。出社日とかあるので(笑)。オフィスで色んなことを相談し合っています。バンド活動をしていた時は、基本的に「バンドをどうしていくか」ということを話し合っていましたが、今は個人のやりたいことも尊重し、それをやることでどういった影響があるのかというのを考えています。メンバーは今の私の活動をすごく応援してくれています。

― サイサイの“これから”というのは何か展望はありますか?

すぅ:再開しないとも言い切れないし、再開するとも言えない状況…ですね。やっぱりサイサイは唯一無二なバンドだと思っていたし、4人体制にすごくこだわりがありました。今3人になって次のステップに進むには私としても結構ハードルが高いと感じています。中途半端に復活するのはそれこそファンに失礼だし、自分としてもしっかり納得できて昔のサイサイを超えられると思った時が個人的には復活できるときだと思っています。

― 課題は明確になっているんですね。

すぅ:はい。時間が経ったから活動再開するとかではないので、焦ってはいません。ファンの方を待たせてしまって申し訳ない気持ちはありますが…。色んなことを経験して、またバンドとしての音楽に戻れたらいいなと思います。

― “バンド”というのがすごく重要な部分なんですね。

すぅ:重要ですね。Martinさんのライブを観て感じたんですけど、バックバンドは本当にカッコよかったし、バンドを背負っている時のMartinさんは一段とカッコよく見えました!音源ではなく尺も決まっていない生の“音楽”はやっぱりいいですね。

― すぅさんは音楽関係の他に、アパレルブランドとのコラボなど幅広く活躍されています。今後あらたに挑戦してみたいことはありますか?

すぅ:サイサイは読者モデルが集まったバンドというのもあり、ファッションはずっと好きなんです。音楽とファッションは繋がりが深いと思っているので、自分のルーツや好きなものをファッションでも表現していきたいなとは思っています。例えば自分の服が作れたらいいなとはずっと考えています。バンドでボーカルをしている私が言うのも変ですが、性格的には作る側のほうが向いているんじゃないかと思います。考えたものが具現化されていくと凄い楽しいんです。

すぅ(C)モデルプレス
すぅ(C)モデルプレス
― ソロでの音楽活動に関してはいかがですか?

すぅ:私の活動をSNSで発信するとファンの方は喜んでくれるんですが、きっとどこかで音楽を待っているとすごく感じます。今回「GIRI GIRI」を歌わせていただけたことで、TV番組の出演も決まりみんなひっくり返るくらい喜んでくれました。私もひっくり返ってますし(笑)。歌うのか作って提供するのかは分かりませんが、音楽にはずっと携わっていきたいと思っています。

― 今回のプロジェクトがすぅさんの音楽にどのような反応が生まれるかも楽しみですね。

すぅ:Martinさんが菊池桃子さんとデュエットした「渋谷で5時」も大好きで、シティーポップやディスコチューンも自分の音楽に取り入れていきたいと思いました。それにSILENT SIRENが必ずガールズバンドである必要は無いとも思っているので、今回の経験は自分の音楽スタイルに大きな影響を与えるきっかけになりました。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)[PR]提供元:株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ

鈴木雅之 feat. すぅ「GIRI GIRI」

2022.6.8 Release

通常盤(提供画像)
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完全生産限定盤(提供画像)
完全生産限定盤(提供画像)
【完全生産限定盤】
アニメジャケット仕様
Blu-ray付属:アニメオープニングノンクレジット映像
ESCL 5663-64¥1,800(税込)

【通常盤】
ESCL 5662¥1,200(税込)

SILENT SIREN 年末スペシャルLIVE TOUR 2021『FAMILIA』@東京体育館 2021.12.30

6月29日(水)UNIVERSAL MUSIC STORE限定発売

BD/DVD共通ジャケット(提供画像)
BD/DVD共通ジャケット(提供画像)
・Blu-ray 【Blu-ray+SPECIAL PHOTOBOOK (68P)】 PDXN-1920 ¥8,900+税(税込¥9,790)
・DVD 【2DVD+SPECIAL PHOTOBOOK (68P)】 PDBN-1914 ¥7,900+税(税込¥8,690)
※豪華68Pスペシャル・フォトブック付き三方背ケース仕様
※初回プレス分特典「オリジナルデザイン・パスレプリカステッカー」
※先着特典「アザーカットを使用したポストカード」

[収録内容]ライブ本編19曲+アンコール3曲+ドキュメント映像
1. FAMILIA
2. フジヤマディスコ
3. 八月の夜
4. milk boy
5. Sweet Pop!
6. ビーサン
7. BANG!BANG!BANG!
8. I×U
9. stella☆
10. 恋爛漫
11. シンドバッド
12. Answer
13. KAKUMEI
14. ランジェリー
15. DanceMusiQ
16. ALC.Monster
17. 女子校戦争
18. てのひら
19. HERO
-Encore-
EN1. チラナイハナ
EN2. ぐるぐるワンダーランド
EN3. チェリボム

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