「恋です！」ハチ子役が話題の生見愛瑠、自身とは「真逆」の役柄演じる裏側 杉咲花との撮影秘話も明かす＜インタビュー＞

「恋です！～ヤンキー君と白杖ガール～」

原作は、うおやまによるWEB連載での閲覧数累計2,000万PVを突破した「ヤンキー君と白杖ガール」（KADOKAWA）。勝ち気だけど恋には臆病な盲学校生の女の子・ユキコ（杉咲）と、喧嘩上等だけど根は純粋なヤンキー・黒川森生（杉野遥亮）。ある日出会ってしまった運命の2人の笑って泣けて時々ハッとする、新世代ラブコメディー。

生見が演じているのは、森生の中学時代の同級生のハチ子。学生時代にイジメから守ってくれた森生に思いを寄せているため、ユキコと森生がくっつくのを邪魔する役どころで、森生に大胆にキスをしたり、ユキコにキツい言葉を投げかけたりといった演技に注目が集まっている。

生見愛瑠、演技力話題の「恋です」ネットの反響に手応え

― ネットなどでは生見さんの演技が大きく話題となっていますが、反響を受けていかがですか？

生見：普段の私とギャップのある役ということもあり、結構「びっくりした」「想像と違った」みたいな反響が多くて。色んな人から連絡をもらうので私自身もびっくりしています（笑）。普段の私とは本当に違う役なので、放送されるまですごく不安だったんですけど、お母さんが「むかつく！イライラする」とハチ子に対して言ってくれているのを聞いて「あ、成功だ」と思っています（笑）。

― 2月に放送された「おしゃれの答えがわからない」（日本テレビ系）以来2作目のドラマですが、演技で苦労された点はありますか？

生見：ハチ子のセリフは私生活であんまり言わないセリフが多いので、私と真逆すぎて…（笑）。どうして今こんなこと言っているんだろうと自分で思うことも多くて、結構難しかったです。ユキコと揉めるシーンの前は、気分を上げないようにしています！普段から何もしなくても気分が上がっちゃうので（笑）、暗い音楽を聴いて、負の気持ちになるように心がけています。

生見愛瑠、演技で苦労している点は？共演者から刺激

― セリフを覚えるのは大変でしたか？

生見：割と（苦労）しないタイプかもしれないです（笑）。携帯で台本を撮影して、お風呂でセリフを覚えることが多いですね。覚えられないことはないんですが、どうやって言おうかはめちゃくちゃ悩みます。私のハチ子の場合はユキコと話している時とカフェのメンバーでいる時とで全然違うので「どうやって変えようかな？」みたいな。明るい部分もあるし暗い部分もあるから難しいです。

― 喫茶店のシーンなどでは、セリフの無い場面での表情の演技も印象的です。

生見：そうですね。セリフが無くて表情だけで表現しなくてはいけない場面が結構あって。後から自分の顔を見たらめっちゃ嫌な顔をしていたみたいな感じです（笑）。「こんな顔自分できたんだ！」と。演じている時は本当にムカついているので、終わって“めるる”になった時に「こんな意地悪な顔できるの！？」みたいな驚きが毎回あります（笑）。

― 生見さん自身はハチ子に共感する部分はありますか？

生見：ハチ子はめちゃくちゃ（性格が）強いイメージですが、超まっすぐで素直、思ったことを全部言っちゃうような子だと思うので、そこは私に似ていると思います。私も思ったこと結構言うタイプだし、すぐ行動に移すタイプなんです。映画館に着いて行ったシーン（第2話）とかを見るとハチ子は行動力ありますよね。私も「最近髪の毛伸びたんじゃない？」となったら美容室に行くし、友達とジムの話をしていたら「あ、ジム行こ～」とすぐに予約することがよくあるので、そこは似ています（笑）！

― 杉咲さんや杉野さんなど、共演者の方から演技面で刺激を受けることはありますか？

生見：全部なんですけど、表情の変化などで学ぶ点は多いです。杉咲さんは、私が台本でユキコさんの場面を読んでいた時とは違った感じで演技されていて「あ、こういう言い回しもできるんだ」と毎回勉強になります。こんな感じの気持ちの込め方でもできるんだ、と思いましたね。

生見愛瑠、杉咲花との仲良しエピソード明かす

― 杉咲さんとは、役柄ではライバル関係にあると思うのですが、撮影現場ではどのようなお話をされていますか？

生見：めちゃめちゃみんなが仲良しです。ユキコとハチ子はめちゃくちゃ喧嘩するシーンもありますが、その合間とかもすごい仲良く話して、この間は一緒にネットショッピングしました（笑）。杉咲さんがスマホケースの話をしていて「いいな～」と言っていて。本当に可愛いと思ったので、一緒に買って今はお揃いのケースです。それが現場で流行っていて、今日は（ファーストサマー）ウイカさんもポチっとしたみたいで（笑）。

生見愛瑠、ファッション＆メイクのこだわりは？

― ポップなファッションやメイクが可愛らしいハチ子ですが、生見さん自身でこだわっている点はありますか？

生見：ファッションはビッグトレーナーで脚を出すことがポイントです。私の想像なんですが、森生からヘッドフォンをもらって、それに合うような恰好をしているんじゃないかな、と思っています。髪型はいつもストレートに三つ編みで、メイクはチークを高めに入れて妹っぽさを出すように心がけていますね。

― これからの「恋です！」のハチ子目線での見どころを教えてください。

生見：SNSで反響を見ているとドラマに共感する声をたくさん見るのですが、これからもっとすごすぎる展開や、驚きの展開が待っているので「皆さん、まだまだこれからだよ」と。絶対全話見てほしい！全部が面白いし、衝撃なこともあるし…、全話見てほしいです（笑）。

生見愛瑠、女優としてのこれからの目標・今年を振り返る

― これから女優としても活躍されると思いますが、どういった作品に挑戦したいですか？

生見：何だろう…。まだ制服が着られるうちに学園ものには出てみたいですね。上京していて、高校時代に青春をしてこなかったので、キラキラとしたそういうことを味わってみたいなと思います（笑）。

― 今年も終わりに近づいていますが、タレントとして印象的だったことを教えてください。

生見：「ヒルナンデス！」などにレギュラーとして出演させて頂いたことがめちゃくちゃ嬉しかったです。色んなCMに出させて頂いたこともそうですし、見てもらえる番組が増えたというか。おじいちゃんが「CM見たよ」と言ってくれたり、地元の友達は「電車の中のポスターにめるるがいた」とか送ってくれたりして、それは去年は無かったことなので、今年はそういうことが増えて嬉しいです。最近はイベントがあまり無いので、ファンの子と会えていないんですが、広告の写真を撮って送ってくれることが結構あって「まだ好きでいてくれているんだ！」というのを実感しますね。

― 素敵ですね。バラエティー番組で沢山活躍されている生見さんが、番組に出る上で大切にしていることを教えてください。

生見：これはずっと意識していることなんですが、素でいること。演技では（役を）作ることが大事ですが、バラエティーは本当に作らないで出ています。台本もそこまで読み込まずに、その場で楽しく居ることを大切にしています。

― ありがとうございました。これからの物語も楽しみにしています。

（modelpress編集部）

生見愛瑠プロフィール

2002年3月6日生まれ、愛知県出身。「CanCam」専属モデル。女子中高生を中心に絶大な人気を誇るモデル。2019年夏に出演した番組をきっかけに、バラエティーへの出演が急増。21年4月～「ヒルナンデス！」（日本テレビ系／毎週月曜～金曜ひる11時55分～）木曜レギュラーに抜擢。上半期のTV出演本数は約200本とタレントしても活躍、現在放送中のドラマ「恋です！～ヤンキー君と白杖ガール～」（日本テレビ系／毎週水曜22時～放送）に橙野ハチ子役としてレギュラー出演中。モデル、タレント、女優と活動の幅を広げている。