「今日から俺は！！」伊藤健太郎インタビュー 頭のトンガリは何本？初の福田組で「衝撃どころか、ちょっと感動」した出来事も明かす

伊藤のトンガリ頭は○○本だった

―　ステキな髪形です！すっかり馴染みましたか？

伊藤：ありがとうございます！僕自身はもう違和感はないです。この髪型でずっとやっているので、髪をおろしたまま現場に入るのがちょっと恥ずかしいくらい（笑）。

※インタビューはドラマ撮影期間に実施

―　地毛なのがすごいですよね。初めてその髪型を作った時は驚いたのでは？

伊藤：はい。違和感はやっぱりありましたし、ちょっと低めの入り口だと（髪が）ぶつかってしまう（笑）。最近は慣れてきて、うまくよけられるようになりました。

―　撮影現場では、カットがかかるたびにメイクさんがスプレーを吹きかけているのを目撃しました。

伊藤：そうなんです。メイクさんにはかなりお世話になっています。作るのに30分ぐらいかかるし、その後のキープも大変で。

―　ちなみにそのトンガリの本数は決まっているんですか？

伊藤：一応、最初は21本でしたが、だんだんわからなくなってきちゃいました（笑）。メイクさんと最初に髪型を作った時に「これ絶対、取材で何本か聞かれるよね」という話をしていて。「じゃあ21本ってことで」という風に決めたのですが、髪も伸びてきちゃったし、スタンバイの時間も限られていたりするので、今は何本か不明です（笑）。

―　21本って、もしや21歳だから？！

健太郎：いや、関係ないと思います！その時まだハタチだったので（笑）。

伊藤健太郎、初めての福田組はどうだった？

―　今回、初めての福田組ですが率直な感想はいかがですか？

伊藤：すごく楽しいです。コメディに対する福田さんのストイックさを感じる中で、確かに難しい部分もすごく多いのですが、福田さんに相談しながら撮影しているし、スタッフやキャストの皆さんも素晴らしい方が多いので、たくさんのことを学ばせていただきながら毎日楽しく過ごしています。

―　監督からはどのようなアドバイスがありますか？

伊藤：コメディパートに対してはすごく具体的な指示をいただきます。監督が実際にやって見せてくれるのですが、賀来さんが言うには「だんだん福田さんも（お手本を）やってくれなくなるからね」と（笑）。福田組は回を重ねるごとに丸投げになる…なんて話を聞いたので、僕はお手本を見せてもらえるうちにどんどん吸収して、また福田さんとご一緒する機会があった時にアワアワしないようにしようと。だから福田さんが他のキャストの方に演出をつけている時もずっと見ています。福田さん、面白いんです。一番面白いのやっちゃうから（笑）。

―　キャストさんにしてみればプレッシャーですよね！（笑）今回、伊藤はツッコミ的立ち位置になりますが。

伊藤：そうですね。僕はツッコミというか、三橋が色々ふざけるのに対して、割と傍観者でいることが多いです。でも京子（橋本環奈）とのシーンになるとまたちょっと違った伊藤の姿が見られるので、その差が面白いんじゃないかなと思います。

― 女子はみんな伊藤の男気に惚れると思います！

伊藤：ほんとですか？嬉しいですね（照）。1話のアクションシーンは相当暑い環境の中、スタッフもキャストの皆さんも頑張って撮影したので、注目してもらいたいポイントです。

― 現場では撮影の合間に賀来さんとバスケを楽しまれているのも印象的でした。

伊藤：昼は賀来さんとのバスケが恒例になっていて。お互いバスケの経験があるので、ジュースを賭けてシュートバトルみたいなのをやるんです。

― ただでさえ暑いのに、すごくパワフルだなと！

伊藤：撮影で結構ハードなアクションがたくさんあるので、それで自然と体力がついてきたと思います。腕の筋肉もついたなあと。

―　三橋と伊藤のコンビ感が最大の見どころになりますね。

伊藤：撮影に入る前のアクション練習で賀来さんと初めてお会いして、挨拶をしました。年下の僕がこんなことを言うのもあれなんですけど、すごく相棒感があって、心強い存在だなと思います。今井（太賀）や谷川（矢本悠馬）と3人で歩くシーンもあるのですが、やっぱりちょっと違和感があって（笑）。その後に三橋が来て2人のシーンを撮ると「相棒が来た！」って感じで、すごく落ち着くんですよね。この感じ、なかなかないなって。今井や谷川との空気感も好きですが、三橋が来ないとピースが足りないような感じ。これは多分、今井と谷川も同じような感じだと思います。

―　三橋のライバルである今井と、その子分・谷川のコンビですね。

伊藤：谷川が1人で僕らの高校に来るシーンがあったんですけど、全然落ち着いてなかったんです。「やっぱ今井さんがいねぇと！」みたいな（笑）。みんな同じことを感じているんだなと思いました。智司（鈴木伸之）と相良（磯村勇斗）とか色々なコンビがあるので、楽しんで見ていただけると思います。

―　賀来さんのことを「おじちゃん」とイジっているそうですね（笑）。

伊藤：賀来さんも負けじと「若えからな～！」と言ってくるので、おじちゃんイジリと若いイジリでやり合っています（笑）。こんな風に仲良くなれたのは、地方に泊まり込みで撮っているという環境も大きいと思います。終わったらみんなでご飯を食べに行って、たまに大浴場に入ったり。部活の合宿みたいな感じで、衣食住を共にしています。

橋本環奈の変顔を目撃「衝撃どころか、ちょっと感動」

―　先程お話に出た、京子とのやり取りも楽しみな部分ですが、橋本環奈さんと共演されての感想も聞かせてください。

伊藤：僕は福田さんの作品をたくさん見て、橋本さんのお芝居も見ていたので、顔芸を生で見た時は衝撃でした。衝撃どころか、ちょっと感動。千年に一度の絶世の美女が「こんな顔するのかよ！」みたいな（笑）。唯一無二だなと。一緒にやらせてもらえてすごく感動しました。

―　伊藤も顔芸をするんですか？

伊藤：若干あります。だけど顔芸というよりは、京子に対するノロケみたいなのがすごく強く出ています。別人になるくらいの演じ方をしているので、そこは本当に楽しみにしてもらいたいです。

―　他のキャストさんで、刺激を受けた方は？

伊藤：ムロツヨシさんと、佐藤二朗さん。めちゃめちゃ面白いんですよ！（笑）お2人の引き出しの多さにはすごく刺激を受けています。でも、本人に聞くと「いや、何も考えてない。思いついたことをやってるだけだから」と言われるので、それが自然にできちゃうのがすごいんだなと思っています。

― 同世代のキャストが多いという面でも、刺激を受けることは多いでしょうか。

伊藤：そうですね。ただこの作品は特に、みんなが仲良く楽しめる雰囲気が一番大事なんじゃないかなと。賀来さんはいつも変顔の練習をされていて。ビーバーの顔をよくやるんですけど、すごい面白いんです（笑）。僕は変顔のシーンが少ないので、横で見て笑っているだけなんですけど、そういう何気ないところで笑いに対してのストイックさや真剣さはすごく感じます。

―　最後に伊藤の見どころ含め、楽しみにしている視聴者の方々にメッセージをお願いします。

伊藤：伊藤真司という役は曲がったことが大嫌いな男で、クサイ台詞もたくさんありますが、それがすごくカッコイイ。そして何と言っても、三橋との相棒感。面と向かって口にはしないけど、お互いのことを強いと思って尊敬し、理解し合っているという2人の関係性が僕は大好きです。あとはさっきも言ったように、京子と絡んだ時に出てくる二重人格には注目してください（笑）。

作品全体のことを言うと、みんなが真似したくなるような部分が多く、「今日俺、見た？」っていう会話が学校で繰り広げられるような内容だと思います。「今日俺」が皆さんの話題の中心になったらいいなと思うので、是非見ていただきたいです！

― ありがとうございました！（modelpress編集部）

ドラマ『今日から俺は！！』第1話あらすじ

“ツッパリ”全盛期の1980年代。平凡な日常に疑問を感じていた高校生・三橋貴志（賀来賢人）は、転校を機に金髪パーマにイメチェンし、生粋のつっぱりを装って転校デビューをする。

しかし、転校先の私立軟葉高校への登校初日、同じく転校生として現れた激しいトゲトゲ頭のつっぱり・伊藤（伊藤健太郎）の姿を見た三橋は愕然。実は伊藤も前日に同じパーマ屋で鉢合わせた「今日からつっぱり」として転校デビューを狙う同類だったのだ。昨日までつっぱっていなかった自分の正体を伊藤にバラされないかと焦る三橋だが、早速クラスの不良たちに目をつけられ、屋上に連れ出される。得意の卑怯な手で相手の隙を突こうとしたその時、正義感が強く弱い者いじめを嫌う伊藤が助けにやってきて、喜ぶはずの場所で怒る三橋！「俺が弱い前提で話進めるんじゃねえ！ウニ頭！」すると伊藤も「ウニって言うんじゃねえ！」と怒る。なぜか三橋と伊藤のケンカが始まる。そんな中、偶然とラッキーが重なって、気づけば2人は10人の不良を相手に勝利！これを機に「今日からつっぱり」という同じ秘密をにぎり合う三橋と伊藤は相棒としてつっぱり道を歩むことに。

三橋家では、息子の突然の変貌に戸惑いつつも、どこかずれた父・一郎（吉田鋼太郎）と母・愛美（瀬奈じゅん）との平和な日常が続き、クラスではお調子者の教師・椋木（ムロツヨシ）のもと、摩擦のない高校生活が続くかに見えた。

しかし、二人の噂を聞きつけた成蘭女子校のスケバン女子たちが三橋を訪ねてくる。面倒な用件を伊藤に押し付けようとする三橋だが、番長の京子（橋本環奈）と明美（若月佑美）が可愛いと見るや態度を一変。成蘭女子に絡みにくるしつこい男たちを追い払って欲しいという頼みを引き受けるのだったが…