「ちはやふる」山時聡真&大西利空、何パターンも演じたオーディション秘話 映画シリーズキャラに重ねられた役の特徴も明かす【インタビュー前編】
日本テレビ系ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(毎週水曜日よる10時~)に出演している山時聡真(さんとき・そうま/20)と大西利空(おおにし・りく/19)。TopCoat所属の期待の新星にインタビュー。初共演の心境、撮影を通しての関係性の変化、現場の雰囲気など、同作についてたっぷりと語ってもらった。【前編】
當真あみ主演「ちはやふる-めぐり-」
本作は、末次由紀氏によるシリーズ累計発行部数2,900万部を超えるヒット漫画「ちはやふる」を原作とした映画「ちはやふる-上の句-」「同-下の句-」「同-結び-」の10年後の世界を描く、令和の高校生たちが青春をかけて競技かるたに挑むドラマオリジナルストーリー。物語の舞台となる梅園高校の競技かるた部は部員が少なく、廃部寸前。そこで、高校2年生の幽霊部員・藍沢めぐる(當真あみ)が、新たに顧問となった大江奏(上白石萌音)と出会い、運命が大きく動き出す。山時は梅園高校競技かるた部の与野草太、大西は北央学園競技かるた部主将の奥山翔を演じる。
山時聡真&大西利空「ちはやふる」で念願初共演
― まず「ちはやふる」の出演が決まった際の心境をお願いします。山時:不安の方が大きかったです。前作ももちろん知っていて、プレッシャーもありましたが、オーディションで選んでいただいたので、その自信はちゃんと持とうと思いました。途中からはこの作品をより良くしたい、盛り上げたいという思いが自然と強くなって、意外と早く不安やプレッシャーはなくなりました。
大西:すごく嬉しかったです。「上の句」のオーディションも受けていたので、リベンジを果たせたのは僕の中で嬉しいことでしたし、前作の「ちはやふる」も観ていたので、プレッシャーもありました。でも、僕としてはプラスの感情の方が大きかったのかなと思います。
― お互いが出演すると知ったときは?
大西:びっくりしました。
山時:あまり作品で被らないので驚きました。
大西:僕はちょうどタクシーに乗っているときにマネージャーさんから「『ちはやふる』決まりました」と電話が来て、「えー!」と大きな声を出してしまいました(笑)。運転手の方を驚かせてしまったと思います。そこで「山ちゃんもいます」と聞きました。オーディションを受けていたことは知っていて、別の組だったので詳しくは聞いていなかったですし、まさか共演するとは思っていなかったのでびっくりしました。事務所の同年代の男子と共演するのも初めてで、驚きましたし、嬉しかったです。
山時:今までは事務所の企画や忘年会で会うだけで、利空のことをあまり知らなかったんです。仕事をしている場面はあまり見たことがなかったので、もっとより深くお互いのことを知れるんじゃないかという期待感もありましたが、逆に少し不安もありました。今までプライベートに近い状況で接してきたので、仕事のときはどうやって接すれば良いんだろうと思っていましたが、全然大丈夫でした(笑)。
大西:全然大丈夫だよね(笑)。
山時聡真&大西利空「ちはやふる」オーディション裏話
大西:あくまで持論ですが、オーディションは製作陣が求めているものとこちらが出すものが一致したときに受かるものだと思っているんですが、今回の作品はそんなのどうでもよくて、とにかく受かりたいと思ったのが本当に久々でした。とにかくできることだけをしようと、あまり背伸びしないようにしたのがすごく良かったのかもしれません。
山時:僕は誰よりもフレッシュにいきたいと思っていて、前作も青春を思う存分感じる作品なので、高校生の気持ちを思い出しつつ、フレッシュさを出すことを意識していました。
― 大西さんは「上の句」ではどの役で受けていたのでしょうか?
大西:太一(真島太一)と新(綿谷新)の幼少期のオーディションに参加していました。
― 前回のオーディションとの違いや成長を感じた部分はありますか?
大西:プロデューサーさんがそのときのオーディションのことを覚えてくださっていて、僕も覚えていたんです。でも、いろいろな作品に出演して経験を積んできたからこそ、当時小学校2年生くらいのときより緊張せずに自分らしさを出せたのは、成長かなと思います。
― 今回のオーディションはどのように進んでいったのでしょうか?
大西:3人のシーンとかあったよね?
山時:「ちはやふる」には関係していた台本ではありましたが、オーディションで演じた役柄は違いました。恋愛系で告白するみたいな台詞でした。
大西:3人で告白して「え、そこ付き合ってたの!?」みたいな感じじゃなかった?
山時:そうだそうだ!
大西:それで気まずくなるみたいな台本で、「コメディっぽくやって」「もっと真剣さ増して」みたいないろいろなパターンでやらせてもらいました。
山時聡真&大西利空「ちはやふる」の役作り
― 役作りはどのようにしていますか?山時:競技かるたがメインになるのですが、かるたの中にも人それぞれ特徴があって、僕が演じる草太はあえて特徴をつけなかったんです。草太は最初から部活にいるメンバーだったので、基本的なかるたを目指していて、所作を含め全てを基本的に、ということを意識していました。草太は少し不器用ですが、周りの状況を見ながら発言したり、雰囲気を変えたりすることを考えずにできる子で、僕も周りが今どんな雰囲気だとか「ここで盛り上げよう」といったことを普段から意識しているので、そういったところは少し似ているかなと思います。
大西:翔はすごくかるた愛が強くて、だからこそかるたでの勝利に固執している子です。北央の部長として、もちろんかるたは強いですが、兄である春馬とのいざこざや、確執が生まれていく中で、人間的な子供っぽさが残っていて、部長ではあるけれど、部員のみんなに支えられて、いろいろなことを乗り越えて人間的に成長します。翔みたいに高圧的ではないのとそういった役もあまりやったことがなかったので、台本を読んだときに不安はありました。演じていくにつれて高圧的な態度、ズバズバ言う感じがだんだん身についてきた気がします。ただ悪いやつではなく、理由があって行動をしていたので、役作りはしやすかったです。かるたもみんなで練習していたからこそ好きになれましたし、かるたが好きだからこそみんなに当たりが強くなってしまう部分はすごく理解できました。
― 前作のシーンで参考にしたことはありますか?
大西:北央の部長は感じの悪さがある人が継承していくのかなと思ったので、北央の雰囲気を参考にしました。
山時:僕は机くん(駒野勉/森永悠希)のキャラクターだと言われていました。「みんなのために頑張るよ」と机くんみたいな発言をする場面がたくさんあって、自分を目立たせにいかない部分を意識しました。
山時聡真&大西利空、同世代キャストの印象
― 同世代の方が多い現場ですが、現場の雰囲気はいかがですか?大西:合間にかるたをしていたよね。
山時:ミニゲームみたいなね。
大西:休憩時間もすごく良い雰囲気で過ごせていました。
山時:芝居をしているときに集中していない人が誰もいない。みんなしっかり同じ思いで、一つひとつのシーンを丁寧に作っている雰囲気を感じました。仲が良かったというのもありますが、その分お芝居のことでも現場でのことでも、何でも言い合える関係になっていました。
― 共演を楽しみにしていた方はいますか?
大西:山ちゃんももちろん楽しみにしていました!
山時:齋藤潤くんです。個人的な話になりますが、潤はオーディションで会うことが多くて、潤が受かっているイメージもすごくあるんです。その度に「何でこの子は受かったんだろう」と勉強して、いつも納得していた部分があって、ライバル視をしていましたが、今は本当に仲の良い友達になりました。
大西:北央OBの木梨浩役(通称:ヒョロくん)の坂口涼太郎さんは、前作の印象もすごくあって、どう引き継いでいくのかすごく楽しみにしていました。個人的に當真あみちゃんは3回目の共演で、1回目と2回目は、良好的な関係を演じましたが、今回はどちらかというと対立の立場になって、どう違う演技ができるのかなと演技の面で楽しみでした。
― 実際に共演してみていかがでしたか?
大西:面白かったです。
山時:現場の中でも多分1番共演しているので、めちゃくちゃ仲良かったです。
大西:もちろん今までも話すことはありましたが、今回はみんながいたから仲良くなれたのもありますし、かるたを一緒に頑張ったので、そこは新しい出会いに近いものだったのかもしれないです。
山時聡真、佐野勇斗との「イイじゃん」エピソード
― OBメンバーの出演も話題ですが、前作キャストの方との交流はありましたか?大西:ヒョロくんかな。瑞沢OBの方も同じシーンで同じ空間にはいて、「本物だ!」となりました(笑)。共演したことがある方も多くて、みなさん気づいてくれたり、「大きくなったね」と言ってくれたりして嬉しかったです。遠目から瑞沢OBのシーンを見ていて、「映画で観たやつだ!」「あの瑞沢の雰囲気だ」とファンとしての気持ちになりました。特に千早(広瀬すず)と太一(野村周平)のところに集まって、みんなで「わー!」と話していたところは、ファンとして、みなさんが高校時代に戻っていたかのような雰囲気を生で見ることができました。
山時:みんなファンになっていました。
山時:僕は佐野勇斗さん(筑波秋博役)。ちょうどこの前インスタに上がったのですが、M!LKの「イイじゃん」を一緒に踊らせていただいたんです。潤と僕の間で流行っていて、何かあればずっと「イイじゃん」とやっていたときに、プロデューサーさんが「佐野さんとやりなよ」と。「いやいや。そんな、それはまた話が変わってきますよ」と返事をして(笑)。内輪でやっていたものが、本気になってきて、本当に一緒にやることになってしまって。現場ではかっこつけながらふざけてやっていたのに、いざ一緒に踊るとなると真っ赤になって、手も震えていました。実は周りにギャラリーがいて、みんな見ていたんです。「顔赤くなっているよ!」と茶化されて恥ずかしかったですが、本当に念願の貴重な思い出です。
― 何かお話はできましたか?
山時:元々本当にお顔が大好きで、ロールモデルにしたいと思っていたことと、いつかまた共演したいとお伝えしました。
― ありがとうございました!
★後編では事務所の先輩との交流、お互いの印象などについて語ってもらった。
(modelpress編集部)
山時聡真(さんとき・そうま)プロフィール
2005年6月6日生まれ、東京都出身。5歳の時のスカウトをきっかけに芸能活動を開始。ドラマ「エール」(NHK/2020)、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系/2023)、「マルス-ゼロの革命-」(テレビ朝日系/2024)、「虎に翼」(NHK/2024)、「民王R」(テレビ朝日系/2024)、映画「約束のネバーランド」(2020)、「ラーゲリより愛を込めて」(2022)、スタジオジブリ「君たちはどう生きるか」(2023)※声の出演など話題作に出演。2025年「蔵のある街」(8月22日公開予定)W主演を務める。大西利空(おおにし・りく)プロフィール
2006年5月16日生まれ、東京都出身。幼少期から子役として活躍し、「ゴーイングマイホーム」(フジテレビ系/2012)でドラマ初レギュラー出演。藤原竜也、神木隆之介、山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)など様々な俳優の幼少期を演じたことでも話題となった。近年の主な出演作は、ドラマ「どうする家康」(NHK/2023年)、「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系/2023)、「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」(TBS系/2024)、「スカイキャッスル」(テレビ朝日系/2024)、映画「水は海に向かって流れる」(2023)など。もっと詳しくみる
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