三代目JSB・OMIが考えるグループ活動の幕&結婚観…“第二の人生”への考えからナチュラルに生きられる理由が見えてきた<「LAST SCENE」インタビュー後編>
2023.11.25 17:00
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10月17日、2ndフォトエッセイ『LAST SCENE(ラストシーン)』(幻冬舎)を刊行した三代目 J SOUL BROTHERSのOMI(※「O」はストローク付き/登坂広臣/36)にモデルプレスがインタビュー。大きな苦悩を乗り越え、三代目JSBデビュー14年目突入という“安定”から一転、グループ活動から退くことを考えていたという過去も。頭の片隅にあった第二の人生から仕事に懸ける情熱、そして彼のナチュラルな生き方が見えてきた。<後編>
OMI『LAST SCENE』
1stフォトエッセイ『NOBODY KNOWS』(幻冬舎)から8年ぶりに刊行された2ndフォトエッセイ『LAST SCENE』。本書の撮影は彼が原点に返る場所として大切にしてきたフランス・パリにて行なわれ、普段は見せない素顔の魅力が詰まっている。タイトルの「LAST SCENE」には、「次があると思わず、最後のつもりで全力を尽くしていく」という思いが込められており、エッセイページでは、メンバーへの思い、恋愛、8年間の心境の変化、そしてファンへの感謝が素直な言葉で綴られている。三代目JSBの解散について
― エッセイページでは、グループ活動から退けることを考えていたとお話されていますが、実際にグループ解散に向けて話が進んでいたのでしょうか?OMI:「解散しよう」みたいな現実的なワードは出ていませんが、自分自身にとって三代目 J SOUL BROTHERSだけが人生の全てではないと考えることもあって、生き方はそれだけじゃないというのも人生の選択肢としてありました。多方面の角度で見たとき、僕はこの活動を精一杯やり遂げることがベストな答えだと思っていて、冷静にメンバーを1人ひとり見たときも自分だけが自分の人生を生きたいというわけではなく、「あ、この感じだったらこのまま終わるのが自分としてはベストかな」という風に感じていたので、実際にHIROさんにも会社の方にも、そしてメンバーにも話していました。
僕も「最後のつもりで」というのはずっと言っていて、そのつもりでライブをやっていたので「この活動を経たら、グループ活動から離れようかなと思っている」とメンバーに伝えていましたが、止める人は誰もいなくて、「そうだよね」「OMIっぽいよね」という風に言ってくれましたし、会社も困りつつも僕のことを理解してくれて「絶対やめないで」と止められることはなかったです。でも、その気持ちが踏みとどまったのは、こうやって取材を受けている現在も含め自分が今こうしていられることがファンの皆さんのお陰で、それがメンバーとしての意見でもあったというところが大きいです。もちろん退くことを考えたことはありましたし、タイトルでもある「LAST SCENE」のように「最後のつもりで全てをやっていく」という気持ちは変わりません。
OMIの結婚観
― グループ活動にピリオドを打つとなると、その後の第二の人生も頭によぎると思いますが、結婚を考えることはありましたか?OMI:特別結婚願望が強いわけでもないですし、だからと言って結婚をしたくないわけでもないので、本当にタイミングと巡り合わせ次第だと思っていますが、考えることは全然あります。8年前の『NOBODY KNOWS』くらいのときは「今は仕事優先で頑張りたいです」「そんなことをしている場合じゃないです」と考えていたので、タイミングだと思うのですが、大人になった自分としては、結婚はすごく自然なことだと思いますし、それに対してはいい意味で全く身構えていません。そのときが来たらするかなという感じだと思っています。
― 本当に自然にタイミングが合ったら?
OMI:はい、そう思えるようになりましたね。今までは、「このときにこうしていたい」「◯歳のときにはこうなっていたい」と人生設計を立てていたので「◯歳のときにはこうしていたいから、今はこうしてなきゃいけない」と逆算の考え方をしていたのですが、凝り固まった考えでいるよりかは、“ダメなものはダメだし、いいものはいい”という身の委ね方がちゃんとできるようになれたので、今はよりナチュラルに生きているような気がします。だからそこに、結婚や恋愛があっても、すごく自然なことだと思います。
OMIの夢を叶える秘訣
― OMIさんの夢を叶える秘訣を教えてください。2021年のインタビューでは、「夢を叶えたいのならば、行動あるのみ」とお話されていましたが、考えが変わったり新たに加わったことはありますか?OMI:基本は変わっていません。人生は1回しかないじゃないですか?「夢を叶えるためにどうしたらいいですか?」と聞かれたとき、夢は願っていても叶わないから、言葉にしなければいけないし、アクションを起こさなければいけないし、努力しないといけない。そうしないと現実的に変わらない。夢を持つことも、その夢を持って1日過ごすのも、人生1回きりで毎日が“ラストシーン”であるからこそ「行動あるのみ」に至ると考えています。前回と同じかもしれませんが、今こうやって書籍を出させていただいて、僕自身も自分の本を読んで自分を知ったとき、「前回言った言葉の中身はこういうことだよ」と伝えられるのではないかと思います。
― 11月からグループ6度目となるドームツアー「三代目 J SOUL BROTHERS PRESENTS “JSB LAND”」も始まりますが、ファンに向けてメッセージをお願いします(※取材日は10月末)。
OMI:今年の9年ぶりのアリーナツアーとは全く違うコンセプトになっています。前回は“ファンのみんなに会いに行く”というコンセプトで、ファンのみんなと近い距離感でアットホームに感じられるようなライブを目指していましたが、今回は全く違う僕らの表情が見られる、三代目 J SOUL BROTHERSが詰まったライブになっていると思います。活動して14年目に入りますが、音楽シーンでずっとやってきた自分たちの全てをさらけ出せるような新しいスタイルをお届けするハードなライブになっているので、アリーナツアーを観た方もドームツアーで初めて三代目のライブに行く方も、知っている曲も多いでしょうし、楽しんでもらえると思います。王道も新しいスタイルも見られますし、僕たちが今までやってきた音楽遍歴を感じられる、なおかつお祭り騒ぎみたいなライブなので、“JSB LAND”という1つのアミューズメントパークで楽しむような感覚で来てくれたら嬉しいです。
― 貴重なお話をありがとうございました。
編集後記
アーティストとしてはもちろん、俳優、プロデューサー、さらには事務所の役員と全く異なる分野で活躍する溢れ出るカリスマ性、“月”のようなどこか神秘的な雰囲気から一見人を寄せ付けないような近寄りがたさを感じる人もいるかもしれない。しかし、今回の取材で目にした彼は常にフラットで柔らかく、インタビューでは記者が“重い”と捉えていた話題も笑い混じりにざっくばらんに話してくれた。いい意味で“普通”で等身大な価値観を持つOMIだからこそ、人に寄り添い、誰かのために自分ができることや未知なる領域にも挑戦し自分を出すことができるのだろう。(modelpress編集部)OMIプロフィール
1987年3月12日生まれ。東京都出身。2010年に三代目 J SOUL BROTHERSボーカルとして、同年シングル『Best Friend’s Girl』でデビュー。2017年7月からはソロプロジェクトも始動。2021年2月には自身がプロデュースするプロジェクト『CDL entertainment』の本格始動に伴い名義をOMIに改めることを発表。同年10月リリースのデジタル・シングル「ANSWER... SHINE」に収録されたBTSのSUGAプロデュース楽曲「You (Prod. SUGA of BTS)」は世界42カ国と地域のiTunesトップソングチャート1位、Twitterワールドトレンド2位、米Billboardチャート#HotTrendingSongsに日本人初ランクインするなどの記録を残した。そして、2023年5月にはLDH史上最大規模のオーディション「iCON Z ~Dreams For Children~」にてHYBE LABELS JAPANと共同プロデュースしたガールズグループ部門からMOONCHILDがデビューし、プロデューサーとしての一面にも注目が集まっている。2023年10月には、LDH新体制においてLDH JAPANのCreative Officerに就任した。
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