モデルプレスのインタビューに応じた向井地美音(C)モデルプレス

AKB48向井地美音、5年間グラビア封印・13キロ減量経て…初写真集をNGなしで挑めた理由「シーツ1枚」<「胸騒ぎの正体」インタビュー>

2023.07.29 08:00

AKB48加入10周目イヤーとなる2023年に、待望の1st写真集「胸騒ぎの正体」(ワニブックス刊)をリリースした向井地美音(むかいち・みおん/25)がモデルプレスのインタビューに応じた。

企画内容、衣装からページの構成に至るまで本人がディレクションに参加し、セルフプロデュースした今作で、「NGはない」と近年グラビアで目にすることがなかった鮮烈なショットの数々に挑戦。14歳から加入し体型の変化にも悩んだという10年間のAKB48活動も振り返ってもらい、今作にかけた想いを聞いた。<インタビュー前編>

  

向井地美音1st写真集「胸騒ぎの正体」

向井地美音ファースト写真集「胸騒ぎの正体」撮影:中村和孝 ワニブックス刊
カメラマンは女性タレント写真集界のトップカメラマン・中村和孝。ロケ地は自然豊かな石垣島と小浜島、東京と、それぞれの地で全く違う魅力で大人の妖艶さとコケティッシュさを存分に発揮。自らの意志で、今の向井地の全てを表現し尽くした究極の1冊となっている。

向井地美音「この年だからこそできる挑戦」ができた写真集

― 念願の写真集発売おめでとうございます。改めてこのタイミングで発売となった経緯や決まったときの心境を教えて下さい。

向井地:写真集を出したいということは18歳くらいからずっと思っていて、劇場でやる生誕祭やお正月にも毎年、目標として言い続けていたくらい1つの夢だったので夢が叶って本当に嬉しいです。出すことは数年前から事務所の方と話していたんですけど、コロナ禍に入って撮影で地方に行くのが難しくなったこともあって、コロナも落ち着いて沖縄に行けるようになったこのタイミングで撮ろうということになりました。

― ずっと待ち望んでいたファンの方が沢山いると思います。

向井地:ありがとうございます。10代のときにグラビアに沢山出させて頂いていたので、ファンの方にも「写真集まだですか?」というのはずっと言ってもらっていました。もしかしたら皆もっと前に出すと思ってくれていたかもしれないんですけど、この年だからこそできる挑戦や大人っぽい部分も出せたと思うので大満足の一冊です。

向井地美音、自らディレクションした1冊のこだわりとは

向井地美音ファースト写真集「胸騒ぎの正体」撮影:中村和孝 ワニブックス刊
向井地美音ファースト写真集「胸騒ぎの正体」楽天ブックス限定版表紙/撮影:中村和孝 ワニブックス刊
― ご自身でディレクションに参加されたということでしたが、どういった部分を一番こだわりましたか?

向井地:まず男性はもちろん、女性が見ても可愛いと思ってもらえるような写真集にしたいとは最初に伝えていて、いわゆる清楚でナチュラルな部分だけじゃなくて、ファッション誌のような雰囲気でオシャレな雰囲気のパートも作りたくて渋谷でロケをしました。紫のベレー帽に黒のオールインワンのパートが一番お気に入りで、その他にも渋谷の歩道橋で撮影したときは、大分攻めた格好で夜の通行人もいる中でこの格好をして、人が通る度にバッと上着を着て隠れて何事もない顔をして、人がいなくなった瞬間に撮影を開始する、ということをずっと繰り返していました(笑)。こういうロックで攻めているけど可愛い衣装も着られたのがすごく嬉しかったです。

あとは撮影のときというよりは最後の構成といった仕上げの部分で自分の意見を結構言いました。実際にマネージャーさんと編集の方たちと印刷した写真を全部床にパッーと並べて「順番はこうしたい」とか「この写真よりもこっちの方が自分的に良いんじゃないか」とか、ハサミで切って並び替えたりそういうことも一緒にしましたね。

向井地美音、過酷な滝での撮影エピソード「最初は冗談かと思った」

― 特に印象に残っている撮影は?

向井地:沖縄ロケでの滝。前半のポップさからは考えられないようなカットが後半にあるんです。大きいサイズの岩を、両手を使って登らないといけないくらい危ないところで撮影しました。地面だと思ったところに足を下ろしたら地面がなくて片足だけズボッと下にハマっちゃっておへそくらいまで水に浸かっちゃうハプニングも1回あったくらいで…。滝と聞いて想像していたよりも激しめな滝だったので最初は冗談かと思ったんですけど、結果的にすごく神秘的な写真が撮れたので頑張って良かったなと思います。

向井地美音、大胆露出もNGなしで挑めた理由

向井地美音ファースト写真集「胸騒ぎの正体」撮影:中村和孝 ワニブックス刊
― 公式Twitterの情報出しや向井地さんとのやりとりも楽しませてもらっています。大胆なショットが話題になっていますが、自分的に一番露出に挑戦したと思う衣装は?

向井地:やっぱりシーツ1枚になっているパートです。今までランジェリーでの撮影もほとんどなくて、それだけでもすごく自分は大人になったなと思っていたんですが(笑)。このピンクのランジェリーもスタイリストさんと一緒に買いに行って、すごく可愛い衣装を沢山用意して下さって、ちゃんと試着して選びました。シーツのシーンは、撮っている間に「もうちょっと攻めていこうか」という気持ちに皆がなって気づいたら本当に何も着ずに1枚になっていました。

― 緊張はしなかったですか?

向井地:しなかったです。このシーンは本当にほぼ裸なので、グラビア自体5年ぶりでずっとしていなくていつか写真集を出すために温存していた気持ちもあったので、中途半端なものではなくてちゃんと満足してもらえるものにしたいと思いました。だから今回はNGはなしで挑みました。

向井地美音ファースト写真集「胸騒ぎの正体」撮影:中村和孝 ワニブックス刊

向井地美音、5年間グラビアをやっていなかった理由…13キロ減量に成功するまで

向井地美音ファースト写真集「胸騒ぎの正体」撮影:中村和孝 ワニブックス刊
向井地美音(C)モデルプレス
― 今回の撮影のために体作りなどはしましたか?

向井地:あんまりしていないかもしれません。本当にズボラで普段全然そういうことをやっていないので、ちゃんとボディークリームを塗るとか基本的なことをやりました。

― 一番自信のある身体のパーツは?

向井地:胸元のほくろかな。よく言ってもらえるんですけど、3つあってそれが結構「セクシーだね」と言ってもらえることが多いのでそこがいっぱい堪能できると思います(笑)。

― 元々グラビア自体は好きですか?

向井地:写真を撮ってもらえることがすごく好きなので、AKB48のライブなどのお仕事以外ではグラビアやファッション雑誌のお仕事が実は一番好きなので、楽しかったです。

― 以前番組で13キロ痩せたと明かして話題になっていましたね。

向井地:そうなんですよ。5年グラビアをやっていなかったのは私が太っていたからもあると思います。

― その際は「運動をやめたら痩せた」とおっしゃっていましたが、より詳しく減量に成功した経緯を聞いてもいいですか?

向井地:自分が初めて表題曲のセンターになったとき、若さもあってちょっとぷっくりし始めていたので「やばい、センターだしちゃんとしなきゃ」と思ってダイエットしたのが人生初のダイエットだったんですけど、そのときは全部カロリーを計算して食べて、夜6時以降食べない、毎日夜にウォーキングに絶対行くとか徹底してダイエットにハマっていたんです。そのときはご飯を見たら全部のカロリーが分かってしまうくらい囚われていて、それで1回は痩せられたんですけど、続けていたら嫌になってしまって、あるときを境に「もういいや」と思って全部辞めたらバーンと太り始めてしまいました。リバウンドしてからもプールを契約してプールで歩くとか以前と同じようなダイエットを再開しようと思ってやっていたんですが、やっぱり全然続かなくてすごくしんどくてそのとき悩みました。そこからまたコロナ禍に入ってプールにも行かなくなって人前にも立たないからダイエットのモチベーションも下がって全部を辞めたら、気づいたらスルスルスルスル落ちていったんです。だからおそらくダイエットがストレスになって逆に食べちゃっていたということもあって、特に何か運動や食事制限をしたわけじゃないんですけど、スボラが幸いして買い物に行く方がめんどくさくて空腹よりもめんどくささが勝って家に余計な食べ物を置かなくなり、外食にも行かなくなったことが大きかったと思います。

― それ以降はずっとキープですか?

向井地:そうですね。そこからずっと変わっていないし何もしていないです。太っていた頃はグラビアも一生できないと正直思っていたし、この状態で写真集を出せるとは思っていなかったので良かったです。ストレスが原因になっちゃうんだな、ということはすごく実感しました。

向井地美音、ダイエット時代の努力・過去のコンプレックスとは

向井地美音ファースト写真集「胸騒ぎの正体」Amazon限定版表紙/撮影:中村和孝 ワニブックス刊
向井地美音ファースト写真集「胸騒ぎの正体」通常版表紙/撮影:中村和孝 ワニブックス刊
― 向井地さんの中で目指していた理想の体型のイメージはありますか?

向井地:具体的にイメージしている方がいるわけではないんですが、その時期はTwitterのダイエットアカウントを見ることにハマっていて沢山画像を保存していました。これは初めて言うんですけど、そのときは鍵付きで自分しか見ることができないダイエット用のアカウントを作って、他の方の写真を見てモチベーションにしたり、日記代わりに今日食べたものや体重を記録したり、痩せたと思った自分の写真があったらスクショしてそこに載せるとか、自分の保存用のためだけにやっていました。

― 向井地さんは凝り性なイメージがあります。

向井地:そうですね。確かに何かを記録していくのが楽しいタイプなので私のモチベーションはTwitterの人たちかもしれません。

向井地美音(C)モデルプレス
― 逆に今までコンプレックスを抱いたことはありましたか?

向井地:そもそも身長がすごくコンプレックスでした。子どもの頃からずっとクラスで(身長順の並びが)1番前で2番目になれたことも1回もなかったんです。その頃はそれがすごく嫌だったんですけど、大人になってからは全然気にならなくなりましたね。アイドルをやっていたらそれが個性にもなったし、この身長だからこそ似合う衣装や服の系統があるし、10代のときは、身長は低くても大人っぽくみられたい気持ちがすごく強かったんですけど、この年齢になったら逆に若くみられたいという想いも大きくなってきて(笑)、結局人ってないものねだりなんだなと思います。

― ありがとうございました。

★モデルプレスでは、48グループ総監督として、歴代最長任期日数を更新した向井地に、総監督としてグループに抱く想い、初めての挫折だったという総選挙での経験から夢を叶える秘訣まで語ってもらったインタビュー後編も配信予定。

(modelpress編集部)

向井地美音(むかいち・みおん/25)プロフィール

向井地美音(C)モデルプレス
1998年1月29日生まれ、埼玉県出身。AKB48加入前、子役としてドラマ「アンフェア」(2006年)などに出演。2013年にAKB48第15期生オーディションに合格。2016年にAKB48の44thシングル「翼はいらない」で初めてシングル表題曲のセンターを務める。2019年4月からAKB48グループの3代目総監督に就任中。
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