モデルプレスのインタビューに応じた吉岡里帆(C)モデルプレス

吉岡里帆が考える30代は「自由」 芸能生活10周年を前に公私の変化語る<モデルプレスインタビュー>

2023.01.09 07:00

2023年に芸能生活10周年、そして30歳を迎える吉岡里帆(よしおか・りほ)。「小さい一歩を本当にたくさん積み重ねてきた」と語る彼女の活躍ぶりは、チャレンジを辞めずに駆け抜けた10年の賜物。

そんな彼女の集大成であり、新たなスタートラインとなるのが「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」(読み:にちにち/1月15日発売)。節目を前に行ったインタビューで改めて聞いたのは“吉岡里帆”という存在について、さらに30代の展望について…。

  

吉岡里帆Wアニバーサリー写真集『日日』

「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」カバー(C)マガジンハウス 撮影・大辻隆広
「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」より(C)マガジンハウス 撮影・大辻隆広
20代ラストの1年間を追いかけた密着フォトや、まるで一緒に旅をしているかのような時間を、大辻隆広氏(※「辻」は正式には点一つ)が切り取り、役を纏っていない「吉岡里帆の素顔」をこれでもかというほど詰め込んだ同作。

「心を解放させる島への旅」「吉岡里帆を紐解く読みもの」「私服でのプライベートポートレート」の3部構成で吉岡の魅力が余すこと無く収録されている。

吉岡里帆「写真集として厚みがある作品に」

「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」より(C)マガジンハウス 撮影・大辻隆広
― 始めにどんな写真集になったか教えてください。

吉岡: 29歳誕生日の日から密着が始まり、大辻さんに毎月撮ってもらっていたので、1年の時間経過が分かるところが今までとは違うポイントです。子どもの頃や芸能のお仕事を始めてから今までを振り返るページがあって読み物のページも充実していますし、島での撮影も入っています。写真集として厚みがある作品になっているなと思っています。

― 印象に残っている撮影は?

吉岡:スペシャルBOX版の中にお仕事現場で撮ってもらったものがあるんですけど、今まで自分単体に密着して撮ってもらったことが無かったので印象的です。どの現場にも毎回同じフォトグラファーさんが来てくれるっていうのもすごく新鮮でした。

子どもの時から振り返るような読み物のページに関しては、自分も忘れていた自分の今までのことを思い出す時間が多かったです。

「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」より(C)マガジンハウス 撮影・大辻隆広
― 五島列島での撮影はいかがでしたか?

吉岡:島自体が静寂と瑞々しさと澄んだ空気に包まれているように感じて、心地いいなって思いながら撮影していました。撮影日の予報では天気が悪いかもって聞いていたんですけど、最終日に海で撮った時はあまりにも天気が良くて、見たことないぐらい綺麗な海の中で撮影できて忘れられない景色になりました。

― 五島列島は楽しめましたか?

吉岡:初日に鬼岳という巨大な丘で撮影したのですが、その景色が海外に来たみたいに開けていて、山の色味も濃く、普段東京では味わえないような風が吹いていて背中を押される感覚になりました。

吉岡里帆(C)モデルプレス

改めて問う“吉岡里帆”とは

― 密着の撮影から見えてくる吉岡さんは、普段我々が観ている吉岡さんと違うものでしょうか?

吉岡:仕事をしている時は、緊張感を持っているタイプだと思うんです。反対に身内や心を許した人に対しては割となんでも見せられるというか、知ってほしいっていう気持ちがあります。知らない間にダメなところも出てしまってることもあるんですけど(笑)。

最少人数で仲が良いスタッフの皆さんと撮影に行ったのも大きいと思いますし、大辻さんと1年かけて撮ってきた信頼関係もあると思いますし、普段近しい人に見せるような表情が写真集に入っているなって思います。

― 緊張感があるときと、素の時の切り替えは意識的に?自然に?

吉岡:自然にそうなっている感じです。ここまでリラックスした状態で写真を撮っていただくのは初めてだと思います。

― 必然的に自分自身と向き合う時間が多かったかと思いますが、改めて吉岡里帆はどんな人なんでしょうか?

吉岡:仕事について振り返ると「チャレンジが多い」。チャレンジすることを大事にしてきているんだなって気づきました。あとは色々な場所で撮影してきましたが、やっぱり自然の中で写真を撮るのが好きなんだなとか、今まで同じ人と人間関係を構築しながら仕事をしてきたのもあって、10年経って気づいたら理解者ができていたんだって改めて感じられたり。小さい一歩を本当にたくさん積み重ねてきたんだなって思いました。

「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」より(C)マガジンハウス 撮影・大辻隆広

芸能生活10周年 吉岡里帆の心に残る瞬間

吉岡里帆(C)モデルプレス
― 芸能生活10周年、30歳を迎えるというWアニバーサリーの作品ですが、企画段階で吉岡さんがやりたかったことは?

吉岡:企画を聞くまでは、私自身そういう節目をあまり感じていなかったんですが、大辻さんが「1冊にした方がいいと思うのですが…」と言ってくださった時に「自分って意外とこんなに長い間やってきたんだ」という感覚が芽生えてきました。

最近特に昔の自分と変わってきてるなと思うことが多かったんです。これは毎年感じるのだろうなという予感がして、忘れていくことも多そうだなとも思っていたので、今一緒に仕事をしている人たちと残しているものはすごく大事なものが多いし、私自身も今までやってきたからこそ残せるものが増えてきたなっていう実感もあったので、その感覚を写真と言葉で残したいという思いがありました。

― 芸能生活10周年迎えるにあたり思い入れが強い出来事は?

吉岡:それぞれのマネージャーさんと過ごしてきた思い出を振り返ると色々あるんですけど、今の事務所の社長とチーフマネージャーと前社長の3人が、私のお誕生日のお祝いにウナギに連れてってくださったことがあって。その時の写真を今でも大事に残しているんですけど、奇跡的な写真というか、あの日は忘れられない誕生日でした。普段一緒に仕事をしているんだけどなかなか全員集まれることが無かったので印象に強く残っています。

今現場にいてくれるマネージャーさんとの思い出はスペイン。普段日本で仕事をするときはマネージャーさんが運転してくれるのもあって打ち上げとかでも一緒に飲めないことが多いのですが、『空の青さを知る人よ』でスペインの映画祭に行った時、一緒にお酒を飲めたんです。風が気持ちよくて、ご飯がめちゃくちゃ美味しくて、その日が思い出として強いです。

吉岡里帆が考える“30代”とは

吉岡里帆(C)モデルプレス
― 改めて30代のイメージを教えて下さい。

吉岡:自由。培ってきたものがベースにあるという自信とか、 経験があるからこその自由。子どもの時の自由とはまた違う、大人ならではの自由があるなっていうイメージです。

― 20代、特に前半だとお仕事が大変で、目の前のことでいっぱいいっぱいだった?

吉岡:本当にそうだと思います。仕事を全うするだけでいっぱいいっぱいで、なかなかプライベートの時間も作れなかったです。舞台観劇やライブに行くことが趣味なんですけど、観ている間も微妙に仕事の脳がずっとあるというか。それが最近になってだんだんと普通にお客さんとして楽しめるようになってきました。

― 10年の経験を受けて、仕事とプライベートが切り替えられるようになった?

吉岡:やっと切り替えられるようになってきたなと、遅いですけどね(笑)。今までは家に帰っても仕事のことを考えていたし、休みの日も仕事に通じているようなものを観ようとする、みたいな。今はジャンル問わずエンタメを純粋に楽しんで観られるので、変わってきたなと思います。

― 30代は気楽に臨めそう?

吉岡:30代って「もうその年齢だからこれはできますよね」って周りから見られると思うので責任は重くなりますし、それまで許されていたミスも許されなくなる年齢でもあるなと思っています。ただそれを分かっているから、より自分を鍛えようとするし、やらなきゃいけないものが明確に分かる年代なのかなと思います。

気楽にできるという意味ではなく、何をやらなきゃいけないのか分かる年齢というか、求められていることに気づき出すというか…。もうちょっと早い段階で気づく人もいらっしゃると思うんですけど、今までの私は「何を求められているのか」を考えて一旦持ち帰ってから現場に行くことが多かったです。でも、最近はオファーが来た瞬間に自分が必要とされている理由がなんとなく分かることもあるので、それは変化かなと思っています。

「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」より(C)マガジンハウス 撮影・大辻隆広
「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」カバー(C)マガジンハウス 撮影・大辻隆広

吉岡里帆からメッセージ「想いを受け取っていただけたら」

― 最後にファンの皆さんへメッセージをお願い致します。

吉岡:デビューしてからこれまで元気に毎年お仕事ができたのは本当に応援してくださっている皆様のおかげなので、そういう皆様に楽しんでいただけるような1冊になるようチーム一丸となって作りました。これからも挑戦をやめずに面白い作品を残せるようにという決意の1冊でもあるので、その想いを受け取っていただけたらなと思ってます。

― ありがとうございました。

吉岡里帆(C)モデルプレス
★なおインタビューの後編は、30代に向けて具体的に挑戦したいことについて。吉岡の美の秘訣も聞きました。(modelpress編集部)

吉岡 里帆(よしおか・りほ)プロフィール

吉岡里帆(C)モデルプレス
1993年1月15日生まれ。京都府出身。

連続テレビ小説「あさが来た」(2015年)に出演し注目を集める。2019年公開の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』、主演映画『見えない目撃者』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な近作にドラマ「レンアイ漫画家」(2021年)、「華麗なる一族」(2021年)、「しずかちゃんとパパ」(2022年)、映画『泣く子はいねぇが』(2020年)、『ホリック xxxHOLiC』(2022年)、『ハケンアニメ!』(2022年)、出演映画『島守の塔』(2022年)など。2022年12月28日よりディズニープラス スターで独占配信開始のドラマ「ガンニバル」に出演中。

2023年に芸能生活10周年と30歳を迎えることを記念して、「吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集『日日』」がマガジンハウスより1月15日に発売。

【衣装】トップス・スカート・ピアス:Tory Burch/トリー バーチ
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