山崎賢人、意を決して臨んだ“異質な”撮影現場―ヒット作続編への期待語る<「今際の国のアリス」シーズン2インタビュー前編>
2022.11.26 00:00
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俳優の山崎賢人(やまざき・けんと/28※「崎」は正式には「たつさき」)が女優の土屋太鳳とともにW主演を務めるNetflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」が12月22日、シーズン2として待望のカムバック。モデルプレスらのインタビューでは、世界中のファンからの期待が集まる同作への思いを吐露。そして初共演となる俳優の山下智久との撮影秘話にも迫った。<前編>
山崎賢人&土屋太鳳W主演「今際の国のアリス」シーズン2
原作「今際の国のアリス」は、2010年から2016年まで「週刊少年サンデーS」「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載された、麻生羽呂原作のヒットコミックス(全18巻)。2020年から2021年にかけて、新章となる「今際の国のアリスRETRY」(全2巻)が刊行されている。2020年12月に配信されるやいなや、日本国内のみならず世界中を熱狂させた本作。世界70カ国以上でTOP10入りしたサバイバルドラマの続編が更にパワーアップして帰ってくる。元の世界に帰るために“今際の国”の謎を追いかけるアリス(山崎)とウサギ(土屋)。2人は謎を解き明かす鍵と思われる場所で仲間と敵、そして“げぇむ”を操る黒幕と出会う。“げぇむ”に勝利する度に手に入るトランプの数字のカードをすべて集めたアリスたち。残るはジャック、クイーン、キングの絵札のカードのみ。前作を上回る難易度とスケールの“げぇむ”に挑むアリスたち。果たしてすべてのカードが揃った時、彼らは元の世界に戻ることができるのか?
山崎賢人、ヒット作「今際の国のアリス」続編への期待
― まずは改めてシーズン1の反響を振り返ってみていかがでしたか?山崎:日本だけでも本当に色々な方から連絡が来て「『アリス』観たよ」「めっちゃ良かった」と言われましたし、Instagramのコメントやフォロワーも海外の方がすごく増えました。あとは、友達や知り合いの方が海外に行って日本の作品の話題になった時に真っ先に「アリス」の話が出てきたという話も聞いて「本当に世界中の人に観てもらえているんだな」と実感してすごく嬉しかったです。
― そんな反響があった1作目に続く続編ということで、どのような気持ちで参加されましたか?
山崎:もちろんプレッシャーもあったのですが、それ以上に自分自身も(シーズン)1を観た時のワクワクや衝撃があったので、また続編で「アリス」をやれるんだという喜びが大きかったです。加えて、色々なことが進化していて、植物化した東京やカーアクション、銃撃戦…と本当に色々なものがパワーアップした「アリス」をこれから撮影していくというワクワクがずっとありました。
― プレッシャーよりワクワクの方が大きかった?
山崎:そうですね。自分自身がすごく楽しみにしていて、しっかり撮影したものを届けたいという気持ちが強くありました。
山崎賢人が語る「今際の国のアリス」の魅力
― アリスがずっと極限状態に追い込まれていた姿が印象的でしたが、役作りで苦労したことはありますか?山崎:シーズン1を一緒に乗り越えたメンバーと再会してまた一緒に撮影するのはすごく楽しかったですし、シーズン1を一緒にやってきた人たちとの思い出があるからシーズン2でもタッタ(渡辺佑太朗)とのシーンや大変なシーンも気持ちを入れてできた部分がたくさんありました。もちろん、極限状態に追い込まれたシーンを撮影するのはしんどいこともありましたが、そういうところが「アリス」の魅力なので、そこはちゃんと表現したいと思って気合を入れてやっています。
― 本作ではカーアクションなど目を見張るような映像が多数ありますが、実際の撮影現場はいかがでしたか?
山崎:まさに目を見張るような現場でした。大通りを封鎖して車を1回転させたり、爆発、車に突っ込むなど普段の生活で絶対に見られない出来事がたくさんあって、とにかくすごかったです。大規模な撮影だったので、本当に今まで観たことのない映像しか詰まっていないと思います。ぜひ、楽しみにしていてほしいです。
山崎賢人、山下智久との“異質な”撮影現場振り返る
― 一方で、新メンバーも加わり、さらに作品を盛り上げていますよね。中でも山下さん演じるキューマがすごく印象的な役ですが、刺激を受けたことはありますか?山崎:まず、あれだけの肉体を維持することはすごく大変な作業だと思うのですが、完璧に仕上げて来られていて率直にすごいと思いました。なおかつ、キューマはアリスにとってもすごく大事なことを伝えてくれる役ですし、存在自体がもはや「人間なのか、宇宙人なのか、何なのか」という奇妙さを山下さんのオーラで体現されていて、山下さんが長年経験されてきた生き様みたいなものをキューマに乗せて伝えてくれたので、すごく響きました。
― お話ししたことで印象深かったことはありますか?
山崎:「何を食べてるんですか?」「鶏肉だよ」「やっぱり鶏肉が良いんですね!どの部位を切るんですか?」みたいな他愛もない話をしていました(笑)。でもこれまで山下さんの色々なドラマを観ていたのですごく楽しかったです。お会いした時は「裸だ!」と衝撃的でしたが(笑)。
― 異質な雰囲気でしたよね(笑)。現場でもずっと裸で…?
山崎:ちょっとそれは自分の口からはあまり…(笑)。山下さんに聞いてください(笑)。でも基本的にはあのスタンスなので不思議な空気感ではあったと思います。作品の中でもまず「なぜ裸なの?」から始まり「え、何?人間?宇宙人?」みたいな衝撃があるので、皆さんのピュアな反応も含め面白かったです。
― 山下さんのオーラがなければ、あのキューマは成り立たなかったかもしれませんね。
山崎:いや、本当にそうですよ。
山崎賢人、佐藤信介監督との再タッグ「とても心強かったです」
― アリスを演じるにあたって佐藤信介監督とはどんなお話をされましたか?山崎:監督とは、細かいところでシーンごとに話をしていましたが、自分の中でアリスがどういう人物でどういう風にこの世界を生きていくのかというアリス像はシーズン1で既に出来上がっていました。でも監督ともすごく長くやらせていただいているので、自分が上手くできてないと思う時は、何回も一緒に粘っていただいて、とても心強かったです。
― これまでタッグを組んできた中で、山崎さんが思う佐藤監督の魅力を教えてください。
山崎:これだけの大作を撮影していても、臨機応変に役者の気持ちに細かくちゃんと寄り添ってくれて対応してくれるので、俳優陣としてはすごくありがたかったです。1つ場所が変わるだけでCGも変わってしまうと思うのですが、「そっちに行きたくないよね?」「動きたくないよね?じゃあ大丈夫」と変な空気にせず言ってくださるんです。そういうところがすごいと思いますし、監督自身がやっぱりワクワクしてすごく楽しんで現場にいらっしゃるので、「面白いものができていくぞ」と僕たちもワクワクさせられます。あとは、監督が自分に任せてくれているとすごく感じるので、自分もしっかり自信を持ってアリスを演じようと改めて思いました。
インタビュー後編では、土屋をはじめとした共演者たちの存在や「夢を叶える秘訣」について語ってもらった。(modelpress編集部)
山崎賢人(やまざき・けんと/28)プロフィール
1994年9月7日生まれ、東京都出身。2010年、俳優デビュー。2016年、「ヒロイン失格」「orange」などの話題作に次々と出演し、第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。2018年には、「トドメの接吻」で連続ドラマ初主演を果たし、2019年には中国エンタメアワードIQYIでアジアベスト俳優賞を受賞し、海外からの注目も。これまでの主な主演作にはドラマ「トドメの接吻」「グッド・ドクター」、Netflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」、映画「劇場」「キングダム」「夏への扉 −キミのいる未来へ−」「キングダム2 遥かなる大地へ」など。現在、主演を務める日曜劇場「アトムの童」(TBS系/毎週日曜よる9時~)では、若き天才ゲーム開発者・安積那由他を熱演している。
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