モデルプレスのインタビューに応じたよきゅーん(提供写真)

えなこが躍進した理由 雑誌表紙席巻、交際公表の舞台裏…躍進続く新鋭事務所「PPE」社長・よきゅーんが語る<インタビュー前編>

2022.03.13 08:00

コスプレイヤーのえなこが4日、「第8回カバーガール大賞」で大賞をはじめとする4冠に輝いた。2位には伊織もえ、3位には篠崎こころ(※沢口愛華と同率)と、同じPPエンタープライズ(以下:PPE)所属タレントが並ぶ。

今回モデルプレスでは、その快挙を成し遂げた事務所で代表取締役社長を務め、自らもコスプレイヤーとして活躍するよきゅーん(本名:乾曜子/いぬい・ようこ)にインタビュー。えなこがブレイクするまでの戦略や彼女の武器、さらには、えなこが2021年7月に交際を公表したことへの真意に迫った。<インタビュー前編>

  

よきゅーん、えなこ“表紙ジャック”達成までの苦悩明かす「少年ジャンプのような勝利をしたい」

よきゅーん(提供写真)
― えなこさんが4日「雑誌の日」を記念して発表された「第8回カバーガール大賞」でグランプリに輝きました。よきゅーんさんは事務所の社長として、えなこさんの4冠(大賞・コミック雑誌部門・グラビア部門・20代部門)をどのように感じていますか?

よきゅーんえなこはグラビアを始めて3年目くらいまで、出すぎて消費されるのを防ぐ為、出させていただく雑誌は、初めてグラビアで起用して下さった「ヤングジャンプさん」と、原作があるコスプレのご依頼くらいに絞っていたのですが、それを解禁してからこれだけの表紙を務めさせていただけたことが、素直にすごく嬉しいです。特に2021年夏に15誌ジャックをやらせていただいたときは、「出版社の皆さんと一緒に雑誌を盛り上げたい!」出版社の垣根を超えてお祭りのようなこともできて良かったなと思います。

― グラビアを始めて3年目まで出る雑誌を絞っていた理由は?

よきゅーん:これまでは「コスプレイヤーが雑誌に出る」ということ自体がなかったので、人気になってすぐに雑誌に出させていただいたとしても一周して実売に繋がっていなければ終わってしまう可能性もあるし、そこで失敗したら次はないなと思っていたんです。だから、最初は青年誌でトップを走るヤングジャンプさんに添い遂げるつもりで集中させていただき、結果を出した上でほかで挑戦しようという考えがありました。

えなことも、「ほかの雑誌はTwitterのフォロワー数が100万人超えてからにしよう」と明確な目標を決めていたんです。当時、他のコスプレイヤーさんも様々な雑誌に出始めていたので、たまに「えなこはヤンジャン以外呼ばれないんだな」と言われることもあり、本人にはかなり悔しい思いをさせてしまったと思います…。実際お誘いはしていただいていたので。

えなこ(C)モデルプレス
― 2021年夏頃に表紙ジャックをするというのは、いつ頃から考えていたんですか?

よきゅーん:2020年の年末に、来年の目標でえなこが「コンビニの表紙をジャックしたい!」と言いまして、私は毎年えなこの目標を叶える事を責務として仕事をしている為、そこからすぐに動きはじめました。

時期としては、私たちはオタクなので、祭りといえばコミケ(コミックマーケット)!コミケがある夏と冬にやりたいなという気持ちがあって(笑)、2021年1月頃には各誌と準備を始めていたと思います。「夏にコロナが落ち着いていたらイベントも開催して、お祭りみたいにできたらいいね」といった話をしつつ、具体的に各社の連携企画を決めたり、前後のスケジュールを組んだりしていきました。

えなこ(C)モデルプレス
― 好調な売上の裏には数ヶ月間に渡る入念な準備があったんですね!表紙ジャックにたどり着くまでには苦悩や葛藤などもありましたか?

よきゅーん:そうですね。えなこが表紙を務める度に「絶対バックに男ついているよね」とか、「出版社とどんだけ繋がっているんだ」「媚売っている」といったことを言われることもありました。しかし実際「PPE」はスタッフが私だけという個人事務所なんですよね。そう言われるほど「個人事務所なのに頑張れてる!」って逆に励みになりますね(笑)。

昨年の表紙ジャックの際にもそういった声も聞こえたりはしていたのですが、だからこそ、成功して結果を出したいなと思いました。今後も今の事務所体制のまま真っ向勝負をして、少年ジャンプのような勝利をしたいと思っています!

よきゅーんが語る、えなこ“交際公表”の舞台裏「嘘つく必要はない」

よきゅーん(提供写真)
― 2021年7月1日には一部メディアにプロゲーマーけんきさんとの同棲を報じられ、本人がSNSで交際を公表しました。交際発表後にも人気は衰えず、表紙を飾り続けたわけですが、よきゅーんさんはどのようなサポートをしていましたか?

よきゅーん:私は交際を公表してからも変わらず誠実に仕事と向き合うえなこの隣にいただけなので、特にアドバイスやサポートはしていないんです。でも、報道が出ると知ったときには、現状の彼女の人気のポイントを客観視して、「ここで嘘をつく必要はない。悪いことをしている訳ではないし、素直に話したって、今のえなこなら人気が落ちることはないと思うし、むしろ共感してくれる人もいるだろう」といった話をえなこにしました。所属タレントが選択に迷ったときにはいつも、「応援してくださっている方全員ではないかもしれないけど、ちょっと長い目でみたときに、その子の未来が明るい方」という選択肢を提示することを心がけています。

えなこ(C)モデルプレス
― お2人で話し合った結果、公表に至ったのですね。今後のビジョンについて、所属タレントの方と話し合う機会は頻繁にあるのですか?

よきゅーん:1年に数回程度ではあるのですが、本人の意向を聞きつつ、今後の方向性などの相談をする機会は出来るだけ設けようとは思っています。5年後、10年後といった先のことを考えることは難しいけれど、私は将来的に所属タレントの子たちが結婚したいと思ったときに、手に職があるような状態を作っておきたいという思いがあるので、先を見越してやりたいことを聞くことは心がけています。

よきゅーんがえなこを“奇跡の子”と呼ぶ理由

よきゅーん(提供写真)
― これまでえなこさんの隣でサポートを続けてきたよきゅーんさんですが、改めて今思う“えなこの武器”とは何だと思いますか?

よきゅーん:バランス感覚の良さと、先天的な才能と努力だと思います。コスプレイヤーとしてここまで地位を築いたえなこのことを、私たちは“奇跡の子”と呼んでいるのですが(笑)、彼女はビジュアルが良いことはもちろん、声優ができたり歌が歌えたりと、色々な能力を持っていて。その上で、負けず嫌いで努力家なんです。才能を持ちながら努力を続けられるからこそ、どのジャンルにおいてもスタッフ側の予想を超えてくるくらい、成果を出すことができているのかなと思います。

えなこ(C)モデルプレス
― 先天的な才能を持っている上で常に上を目指しているんですね。

よきゅーん:はい。今の時代、SNS活動が個人の努力に委ねられているというのも大きいのですが、私はこの業界はオーディションに合格したり、事務所に入ったりしたからといって売れるとは限らないと思っています。

これはコスプレイヤー以外にも言えることかもしれませんが、例えビジュアルが良かったとしても、上を目指すとなるとその次のスキルが必要になる。だから、才能があったとしても、仕事を待っているだけではなくて自分で行動できる人の方が活躍できるし、それがえなこなんです。なので、事務所としては彼女の頑張りに、常に隣でちょっと手を添えて支えていただけのようなもんです(笑)!

― えなこさんの魅力をよきゅーんさんが理解していることが、現在の活躍に繋がっているんですね。ありがとうございました!

(modelpress編集部)

えなこ(C)モデルプレス
えなこらが所属する株式会社PPエンタープライズでは、グラビアアイドル・コスプレイヤー専門のサブスクリプション型ファンコミュニティプラットフォーム「Mi-muse by Mi-glamu」(ミーミューズ)にて、ファンクラブを開設。限定写真や動画、様々な特典を展開している。


よきゅーん/乾曜子(いぬい・ようこ)プロフィール

4月29日生まれ。コスプレイヤーとして活躍するほか、PPエンタープライズ代表取締役社長を務める。また、オンラインゲーム「ラグナロクオンライン」イメージガールを19年間継続中で、お笑い芸人ゴー☆ジャスのYouTubeチャンネル「ゴー☆ジャス動画」で動画アシスタントなどの活動も行っている。

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