ZOC(左から)香椎かてぃ、雅雀り子、藍染カレン、西井万理那、巫まろ、大森靖子(C)モデルプレス

ZOC、活動休止&再始動を経てのメジャーデビュー・香椎かてぃ卒業後を語る<モデルプレスインタビュー>

2021.01.22 20:00

藍染カレン、香椎かてぃ西井万理那巫まろ雅雀り子の5人と、共犯者・大森靖子を合わせた6人から成るアイドルグループ「ZOC」。1月20日にメジャー1stシングル 「AGE OF ZOC/DON’T TRUST TEENAGER」をリリースする彼女たちは、活動休止と再始動を経てのメジャーデビューに対して、どんな思いを抱いているのか?2月に迎える香椎の卒業や、自分たちにとって「ZOC」が何を意味するのかを含め、インタビューでそれぞれの胸の内に迫った。

  

ZOC、メジャー1stシングル「AGE OF ZOC/DON’T TRUST TEENAGER」リリース

藍染カレン(C)モデルプレス
― まずは、メジャー1stシングルの発売、おめでとうございます!メジャーデビューに特別な思いはありますか?

大森:既にavexでソロとして活動しているうえで、ZOCというグループでもメジャーデビューして、これからやらせていただきます。自分が大事にしている一個一個の仕事の仕方、ステージでどのように見せていきたいか、一緒に音楽で社会とどのように向き合っていってどんな風にしたら幸せになれるかを、今まで通り見せながら、今まで一人じゃできなかったことを、このメンバーと一緒だったらどのようにできるのかっていうことにチャレンジしながら、やっていきたいなっていう気持ちでいます。

藍染:結成当初から目標にしていたことだったので、とても嬉しいですし、たくさん協力してくれている方も増えてきているなって、実感が湧いてきています。これまであったことをなくさず、大切に、新しい未来を描いていきたいと思います。

香椎:メジャー、嬉しい(笑)。考えたこともなかったっていうか「アイドルができればいいや」とか思っていたから、「メジャーデビュー」というワードを忘れてて。実際にメジャーデビューが決まるみたいになったときに、「ああ、メジャーデビューっていうものがあったわ」って思いました(笑)。嬉しかったです。

西井:前のグループのときに、周りがどんどんメジャーデビューしていって、自分がメジャーデビューできなかったので(笑)。ZOCでやっとメジャーデビューができるので、すごく嬉しかったです。

巫:ZOCには新メンバーとして入ったので、皆が作り上げてきてくれたものを無駄にしないようにしたいし、アイドルをやるのは二回目なので、二回やるからには、売れなきゃ意味ないなと思っているので、やっとスタートラインに立てるって感じです。全然、まだまだ。スタート。「はじまり」だなって感じがします。

雅雀:ちゃんと表現できる形で、誠実に頑張っていきたいなって思っています。

西井万理那(C)モデルプレス
― 「AGE OF ZOC」「DON'T TRUST TEENAGER」に、代表曲である「family name」の再録は、いずれも疾走感のある楽曲で、聞いていて気持ちがいいなと感じました。それぞれのインスト3曲を合わせて計6曲ですが、今回のシングルは、パッケージとしてどんな思いを込めたのでしょう?

大森:グループでお騒がせしてしまったことも沢山あったり、自分たちが抱えてしまった業や悲しみもありつつ、重苦しいものとしてしまったら、メジャーデビューというタイミングなので、受け入れられないし、今はそういう社会的な情勢でもないと思うんです。いろいろなものを抱えつつも、前向きに戦っていけるには、全部をなかったことにはせず、ちゃんと一つ一つと向き合って、整えていくっていうことがとても大切だと思って。一音一音、すごく粒が細かいものを沢山込めつつも、耳障りがすごく爽やかになるようにっていうのは、とても気をつけた部分ですね。一番ドロドロした気持ちを一番爽やかにって、とても気をつけたので、そういう風に聞いていただけて、すごく嬉しいです。

― 皆さんは、歌ってみて、そして聞いてみて、今回のシングルにどんな感情を抱きましたか?

藍染:スピードも速くて、歌詞もがーっと詰めてあって。情報量がとても多いんだけど、大事なことばっかりな歌詞で。すごく大切に歌っていくと同時に、勢い良く、明るく。「メジャーを超えて、その先へ」っていう気持ちで歌っています。

香椎:今までにないような曲調で、ライブでもすごく盛り上がると思うんです。振り付けも簡単なので、「早く聞け」って感じです(笑)。

西井:いろいろあったからこそ、歌ったりできる歌詞だなと思うんです。カップリングの方は、まだライブで歌ったことはないから、「早く歌いたい」っていう気持ちですね。

巫:振り付けとかもキャッチーだし、曲調も明るいんですけど、歌詞では大事なことだったりを歌っているので、歌詞をいっぱい読んで、しっかり覚えて、歌ったりして欲しいなって思います。

雅雀:色々なことがあって、傷ついたからこそ、この言葉(=歌詞)を言えるのかなって思うので、それに見合った命の削り方で、やっていけたらなって思います。

香椎かてぃが卒業…ZOCの今後を語る

香椎かてぃ(C)モデルプレス
― 10月に再始動となりましたが、「ZOC」第2章として掲げる、今後の野望は?

大森:個人的には、生きているだけでカウンターになってしまうことが、生きづらさにそのまま繋がっていたんですけど、アイドルっていうものをやるにおいては、アイドルカルチャーっていうずっと出てくるものが、現状のカウンターであったりするので、それだとしたら、自分が出てきたタイミング、自分がZOCを作ったタイミングとしては、ベストだったのかなっていう思いはあるので、何とか成功させたいという気持ちがあるのと、アイドルっていうシーンだからこそ、それを社会の縮図として見せられるじゃないですけど、女の子が「自分の好きなかわいい」で戦っているのを見て、元気づいてもらって。「自分の好きな自分が、一番かわいい」。誰かのかわいいに合わせるじゃなくて、それを解放して、どんどんソウルフルな女の子が増えて、いい活動を出来る女の子が増えてほしいし、全ての要らない固定概念は壊していきたいなって思っています。

― 一方で、香椎さんは2月に卒業となります。日々、どんな思いで「ZOC」として活動の活動を行っているのでしょう?

香椎:最近は、自分のMVとか曲とかを聞いて、浸っていますね。あとは、ツアーと武道館に向けて。なんか、実感が湧いていないんですよ。楽しみに待っています。

巫まろ(C)モデルプレス
― 仰るように、1月には「NEVER TRUST ZOC」ツアーが始まり、2月8日には日本武道館公演に挑みますね。それぞれ意気込みをどうぞ。

大森:アーティストとして、武道館に立つのが夢というよりは、「(武道館に)立って然るべきアーティストになりたい」と思ってきたり、「いいステージができるようになろう」っていう風に思って、ライブを重ねてきた部分はあるので、それをうまく見せたいです。今まで何度も武道館に通って、「自分だったらこういうステージを作りたいな」っていう思いがあったり。あとは今年、コロナ禍において、ライブと配信ライブの違いだとか、その辺についてもけっこう思うところがありました。スタジオ収録となると「それは本当にライブなのか?」とか。「本当にライブでしか伝わらないものってなんだろう?」とか。久しぶりに(ファンに)会える機会が武道館でいただけるということで、それを全部伝えられる、「生のライブの良さ」っていうものを、武道館に全部表現しに行きたいなって思っています。

藍染:武道館は、こんなに早く実現すると思わなかった大きい目標の一つだったので、まずそれを実現できることがとっても嬉しいですし、絶対に素敵なライブにしたいし、かてぃも卒業するけど、ZOCがここからまた大きくなっていける、一つのきっかけになればいいなと思っています。照準を合わせて、今は頑張りたいです。

香椎:武道館に向けて…ちょっと西井、先に言って(笑)。

西井:私が先(笑)?武道館は、すごく楽しみっていうのはもちろんなんですけど、人生の中で大きな出来事だと思うので、すごく印象に残る、「自分の人生伝説の日」になると思うから、そこに向けてしっかり練習とか、髪の毛のケアとかを怠らずにやっていきたいです(笑)。

香椎:絶対やらねえだろ(笑)。武道館が最後のステージなので、昔、小さいライブハウスでやっていた時を思い出して。最後ぐらい、「アイドルに向いていたんじゃないかな」って思うくらい、自分のパフォーマンスができるように頑張りたいです(笑)。

巫:「すごく楽しみ」っていう気持ちが大きくて。「どんなステージになるのかな?」とか。武道館は特別なんですけど、特別な日だからこそ、いつも通りやりたいです。変に気張らず、いつも通りに落ち着いて、今までのことをきちんとお見せして、次の目標に向かっていきたいし、未来のZOCに対して不安とかを抱いているファンの人もいっぱいいると思うので、そういう不安をなくせるようなステージを作れたらいいなと思います。

雅雀:こういう世界の状態の中で、武道館という大きな舞台で、お客さんを入れて、人前でパフォーマンスができるっていう機会を設けていただいたのは、すごくありがたいことだし、それが武道館なんて、すごく嬉しいことだなと思うので、生で見せられる、生だからこそ見せられることを、全部見せて行きたい。頑張りたいなと。すごく楽しみです。

「ZOC」という存在は?

雅雀り子(C)モデルプレス
― そんな皆さんにとって「ZOC」とは、どんな存在ですか?

大森:(「新世紀エヴァンゲリオン」の)エヴァです。エヴァに乗っているみたいな気持ちです(笑)。自分の神経が繋がっているけど、誰かに利用されたり、制御不能になったり。でもその力は絶大で、世界を変える力があって。それを何とか、私が司令塔にちゃんと座って指示できればいいけど、なんか吸い取られがち(笑)。

藍染:「四方八方が海で、全部見渡せる島」みたいなイメージです。ZOCは、個々で活動もしている子が多くて、皆個々でいろいろな活動をしてくるけど、「帰ってくるところはここの島かな」って、私は思うから。世界の色々な場所が見渡せる場所。

香椎:暴走族(笑)。ヘッドがあって、チルドがいて、暴走族みたい。事故はたくさんするじゃないですか(笑)。バイク事故。まあ、ガソリン入れて、頑張ります(笑)。

西井:青春。最初、その答えは出ていなかったんですけど、かてぃが前に「(ZOCは)うちらの青春」みたいな感じで呟いていて「あ、確かに青春っぽいな」と思って。いろいろあったけど、結局「思い出したら楽しかったな」って思えるし、仕事以外にも、皆でご飯に行ったりとかしたし。「青春っていいな」って、すごく思いました。

巫:聞こえ方は冷たいかもしれないんですけど、立派なお仕事。仕事です。なので必ず、与えられた役目や業務は絶対に果たしたいと思っているし、私は死ぬまで働き続けたいので、人生でもあります。ZOCで有名になって、ZOCで美味しいご飯を食べられたり、裕福な生活ができるようになりたいです(笑)。

一同:(笑)

巫:私情を挟まず、「仕事」と思って、全うしたいですね。

雅雀:自分の世界を拡張してくれる存在ですかね。今まで、踊りの舞台で舞踊家としてお仕事してきたんですけど、その人生をやっているだけだと、絶対にやらないこととか、見れないこととか、いいことも悪いことも感じない気持ちも感じる。自分の中身も外身も変わっていくのが、入ってちょっとしか経っていないけど、いろいろなことを感じるから…楽しいです(笑)。

大森靖子(C)モデルプレス
― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

ZOC(ゾック)プロフィール

ZOC(C)モデルプレス
シンガーソングライターの他、エッセイ本の発刊、アイドル番組の審査員など、多種多様な活動を広げそのため自らを「超歌手 大森靖子」と名乗り活動をしている大森靖子。そんな彼女がアイドルグループに共犯者として加担。それが「ZOC」である。

ZOC とは”Zone Out Control”の略、ゲーム用語。簡単にいえば、ゲームにおける「支配領域」の概念のこと。大森靖子が常に提唱している「孤独を孤立させない」の意味を持たせ孤立しない崇高な孤独が共生する場所と定義し、活動を続けて行く。

メンバーは西井万理那(ex 生ハムと焼うどん)、巫まろ除く人たちは、これまでにいない「ネオガール」を探す講談社主催の女の子オーディション「ミスiD」出身者。大森靖子も「ミスiD」の審査員を務めている。2019年4月30日に1st シングル「family name」をリリース。じわりじわり魅力が浸透していっている。
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