中郡暖菜氏「LARME」復刊のため新会社設立 編集長復帰にかける思い「“普通”じゃない」を大事に<インタビュー>
今年3月発売号をもって休刊していたファッション誌『LARME』の復刊が決定。2012年に創刊編集長として同誌を立ち上げた中郡暖菜氏が、これまでの出版元・株式会社徳間書店から事業買収し、株式会社LARMEの代表取締役として同誌を運営していく。モデルプレスでは、中郡氏に復刊や編集長復帰の経緯を聞いた。
LARME復刊 創刊者・中郡暖菜氏が新会社設立で復帰
中郡氏が「甘くて、かわいい 女の子のファッション絵本。」をコンセプトに2012年9月に創刊した『LARME』。中郡氏は雑誌『小悪魔ageha』の編集者を経て26歳で創刊編集長に就任。当時“LARME系女子”という1つのトレンドを創出し、約1年間で発行部数23万部の人気雑誌に成長させた。2016年に『LARME』編集長を退任し、2017年には雑誌『bis』を約11年ぶりに復刊・新創刊。『LARME』『bis』ともに独自のセンスを打ち出した誌面で熱心な読者を生み出し、10代〜20代の女性から絶大な支持を得てきた。
『LARME』復刊に際し、中郡氏が新たに株式会社LARMEを設立。今後は徳間書店ではなく株式会社LARMEが同誌をが発行し、全事業を行っていく。復刊に伴い、『LARME』はロゴもリニューアル。今後YouTube、D2Cの展開も予定しているという。
中郡暖菜インタビュー 復刊の経緯・今後の展開ビジョンは
― スタートアップ企業を設立し『LARME』復刊に至るまでの経緯をお聞かせください。中郡:今年の1月に『LARME』編集部から連絡があり、『LARME』の急な休刊が決まってしまったことと、どうにかしてもらえないか?という相談を受けました。
実は私が編集長を辞めてから約3年の間に、『LARME』の編集長は3回変わっています。全員元々は私が編集長時代に編集部員として働いてくれていた方達で、これまでも『LARME』に関しての相談は受けていたので、一番に連絡をくれたのかと思います。
そこからは編集部やスタッフと相談しながら、どうにか『LARME』が存続できるように様々な企業や投資家に説明をしておりましたが、そこで「中郡さんがやるなら協力するよ」と言っていただく機会があり、誰かに頼むのではなく私自身が責任を持って『LARME』を運営していく必要があるのではないのかという結論に至り、会社を創業し代表取締役となる決意をしました。
事業計画書も損益計算書も作ったことがないので、沢山の方々に協力していただきながらプレゼンを重ねて、時には九州までプレゼンをしに行きました。目標としていた金額の資金調達を達成することが出来たので、徳間書店に対して正式に事業買収をさせていただきました。9月から、また雑誌の発行を行なっていく予定です。
― 新たな『LARME』のコンセプトやターゲット、復刊前と比べて変わった点、受け継いでいる点についてお聞かせください。
中郡:『LARME』はフランス語で“涙”を意味します。この本が悲しい涙の代わりになり、一瞬でも幸せな気持ちを届けられる存在になるようにという願いを込めて、2012年に名付けました。『LARME』の普遍的な部分ですので、コンセプトに変更はありません。ターゲットも10代20代が中心で、変更は考えておりませんが、今っぽさは強く打ち出していきたいと思っています。
― 新『LARME』を彩るモデルの方々はどのようなラインナップを予定されていますでしょうか。
中郡:これまでレギュラーモデルを務めて下さった方々とも現在お話を進めているところですが、新しく『LARME』の顔となってくださるような女の子にも今からどんどんお声をかけていく予定です。
― 『bis』退任時には「webとの協業が難しい」と雑誌運営の課題を挙げられていましたが、その点の解決策はどのようにお考えでしょうか。
中郡:いわゆる女性向けwebと言われるキュレーションメディアを運営することは編集部の負担が大きい割にマネタイズが難しいので、そういった展開は考えておりません。それよりも、SNSを中心に既存のプラットフォームを使った形でのweb展開や、D2Cを主軸にしていこうと思っています。
― D2Cでは何をメインに展開される予定でしょうか。
中郡:まずはお洋服からスタートしますが、今後はコスメやスキンケアなど幅広く展開したいと思っています。雑誌があるからこそ出来ることがあるなということが、今時点でも感じられており、それを突き詰めていくと既存のD2Cビジネスの一歩先を作れるのではないかと思っています。
大事にすべきことは、“普通”じゃないというところ――『LARME』にかける思い
― 新『LARME』で目指すもの、読者の皆様へのメッセージをお願いします。中郡:『LARME』が大事にすべきことは、“普通”じゃないというところです。社会のルールや決められたシステムにうまく馴染めない人、息苦しく感じてしまう人、そんな方々の味方であり続けたいと思っています。
私もずっと“普通”になれなくて、高校は1ヶ月で中退していますし、教室に入れず毎日図書室に通っていました。本はそんな自分にたくさんのことを教えてくれました。
みんなが納得するような当たり前の常識は、本を作ってまで伝える必要がありません。ここに、常識や普通、一般的といったような大きな高い壁とそれに相反する存在のすぐ割れてしまう卵があったとしたら、私はいつでも卵の側に立ちます。本とは、卵の側に立たないと意味がないと思うからです。他人を蹴落として自分が社会的強者になることを是とする風潮に興味はありません。
どこかの道端の片隅で悩んだり、傷ついて悲しんでいる女の子に、「もうすぐ『LARME』の発売日だからそれまでは何とか頑張ってみようかな」と思ってもらえるような、そんな本が作りたいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
中郡暖菜(なかごおり・はるな)プロフィール
LARME Inc. 代表取締役/編集長1986年千葉県出身。国立音楽大学卒業。学生時代より編集者としての経験を積む。2012年、徳間書店より『LARME』を立ち上げ、同社史上最年少編集長に就任。創刊1年で 23万部を発行した。2016年、約年間務めた編集長を退任。 2017年、光文社より『bis』を復刊し編集長を務めた。2020年『株式会社LARME』を創業。徳間書店より『LARME』の事業譲渡を受け、『株式会社LARME』代表取締役兼編集長に就任。
もっと詳しくみる
-
【写真】ファッション誌「bis」中郡暖菜氏が編集長を退任
-
【写真】「LARME」「bis」創刊編集長・中郡暖菜によるガールズイベント、3日で2500人来場 渋谷「hotel koe」歴代1位の坪単価売り上げを記録
-
【写真】「LARME」「bis」創刊編集長がプロデュース AKB48小嶋真子×モデルプレストークショー
あわせて読みたい
-
ファッション誌「LARME」復刊 創刊編集長・中郡暖菜氏が事業買収
モデルプレス
-
ファッション誌「bis」中郡暖菜氏が編集長を退任
モデルプレス
-
「LARME」「bis」創刊編集長・中郡暖菜によるガールズイベント、3日で2500人来場 渋谷「hotel koe」歴代1位の坪単価売り上げを記録
モデルプレス
-
「LARME」「bis」創刊編集長がプロデュース ガーリーなPOP UP STORE開催 AKB48小嶋真子×モデルプレストークショーも
モデルプレス
-
視聴総合ランキング
2026年02月02日 23:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。
-
01リブート
第3話 後悔
2月1日(日)放送分
TVerで見る -
02パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−
#4 裏切り者は誰?女刑務官への罠とは
2月1日(日)放送分
TVerで見る -
0350分間の恋人
#3 好きになってはダメな人
2月1日(日)放送分
TVerで見る -
04世界の果てまでイッテQ!
【Qtubeもうすぐ100回SP】大谷翔平や八村塁、大坂なおみも!
2月1日(日)放送分
TVerで見る -
05嘘が嘘で嘘は嘘だ
第4話 ハッピーエンドは突然に
2月1日(日)放送分
TVerで見る
最新ランキングはこちらPowered by -
-
元「LARME」中郡暖菜編集長、11年ぶり復刊「bis」での新たな挑戦「編集という職業の可能性を探る」<インタビュー>
モデルプレス
-
「LARME」系女子も「新種のギャル」?編集長が語る共通点は“モデルの陰の姿”
モデルプレス
おすすめ特集
-
読者が選んだ「セブン‐イレブン」ベストスイーツトップ10を発表
特集
-
2月のカバーモデルはドラマ「DREAM STAGE」主演の中村倫也
特集
-
業界初! 全プラットフォーム横断の大規模読者参加型アワード
特集
-
「2026年ヒット予測完全版」発表!モデルプレス独自調査
特集
-
SNS影響力トレンド俳優・女優を特集「モデルプレスカウントダウン」
特集
-
モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」
特集
-
モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!
特集
-
FODでは放送中の最新作はもちろん、オリジナルの独占作品も見放題配信中!
特集
-
ニュース・恋リア・アニメ・スポーツなど多彩な番組を24時間無料で楽しめる!
特集
-
国内作品見放題数2位!アニメ・お笑い・ドラマ・映画が充実!オリジナル作品も!
特集
-
SM ENTERTAINMENT JAPANが手がける『GPP』の情報をお届け!
特集
-
"史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介
特集
-
【エントリー受付中】K-1&Krushラウンドガールを募集
特集
おすすめ記事
SPECIAL NEWS
記事ランキング
RANKING
-
01
【KEY TO LIT猪狩蒼弥「教場」インタビュー】「何をしても勝てない」木村拓哉を前に初めて感じた無力感 “優秀な自分”が打ち砕かれた瞬間
モデルプレス
-
02
乃木坂46梅澤美波「嫌われる勇気」持って突き進む理由 齋藤飛鳥の卒業で芽生えた使命感とグループへの嘘のない愛【「透明な覚悟」インタビュー】
モデルプレス
-
03
「今日好き」出身・谷田ラナ、新特撮シリーズ「超宇宙刑事ギャバン」でアクション初挑戦 芝居の難しさも実感「今の自分にとって大切な時間」【インタビュー】
モデルプレス
-
04
乃木坂46梅澤美波“もがいていた時期”経て見せる自然体な姿 後輩メンバーからの熱い言葉も原動力に【「透明な覚悟」インタビュー】
モデルプレス
-
05
片岡凜、“1クール2作品出演”で話題「パン恋」「キンパとおにぎり」役作り&共演者との撮影秘話明かす【モデルプレスインタビュー】
モデルプレス