モデルプレスのインタビューに応じた柄本佑(C)モデルプレス

<柄本佑「知らなくていいコト」インタビュー>“尾高沼”にハマる視聴者続出、反響は?重岡大毅との“屋上シーン”も回顧

2020.02.05 08:00

日本テレビ系水曜ドラマ「知らなくていいコト」(毎週水曜よる10時~)に出演する俳優の柄本佑(33)が、モデルプレスのインタビューに応じた。

  

柄本佑「知らなくていいコト」インタビュー

吉高由里子、柄本佑/「知らなくていいコト」第5話より(C)日本テレビ
今作は、大石静氏のオリジナル脚本で描くお仕事系ヒューマンドラマ。主演の吉高由里子演じる主人公、週刊誌「週刊イースト」の記者・真壁ケイトが、母の急死と同時にこれまで母が決して明かさなかった自分の出生の秘密を知ってしまい、人生が変わっていくというストーリーを描く。

柄本は、ケイトの元恋人・尾高由一郎役。かつては「週刊イースト」のカメラマンとしてケイトとともにスクープを追っていたが、フリーランスの動物カメラマンに転身。現在は結婚し、子どもがいる。

自分の出生の秘密を知ったケイトを支え、真相を探るため協力する役どころとなっており、“頭ポンポン”といった胸キュンシーンと柄本の優しい口調の相乗効果で「イケメン過ぎる!」と“尾高沼”にハマる女性が続出中。今回のインタビューではその反響や、特に話題を集めた胸キュンシーン、重岡大毅(ジャニーズWEST)演じる「週刊イースト」編集部連載班の記者であり、ケイトの元婚約者・野中春樹とのシーンについて話を聞いた。

“尾高沼”にハマる視聴者続出 重岡大毅との“屋上シーン”も回顧

柄本佑(C)モデルプレス
― “尾高さん”がSNS上で話題を集めています!

柄本:現場でスタッフさんやプロデューサーさんたちに「人気出てるよ」と聞いて知りました。僕は仕事用のiPadしか持っていなくてプライベートはガラケーですし、Twitterも頻繁に見る習慣がないので自分では分からなくて…。小学校のときから知っている友達のお母さんが1話と2話を観てくれたみたいなんですけど、「小さいときから知ってるたっくんのキスシーンとかどうやって観ていいか分からないから、私は観られないよ。ごめんね」って言われました(笑)。こっちも恥ずかしくて「いい、いい!観なくて!」って(笑)。

― 現場や周囲の方からの声で反響を知ったと。

柄本:そうですね。「スタッフの皆、キャストの皆、やったね!」って思いながらも、プレッシャーでもあるので「尾高をより高みに連れていけるよう頑張らないと」っていう気持ちも強いですし、ただ単純に喜んでばかりはいられないと感じています。喜びもあるけど、全部が終わるまではちゃんと喜べない(笑)。

― 台本を読んだ段階では、このような反響はあまり想像していなかったですか?

柄本:全然していなかったです。ただ、台本を読んでかっこいい役だったので「これは本当に俺にきた役なのか?大丈夫か?」って思いました(笑)。現場に行ったときには、監督さんとかヘアメイクさんに「(自身の顔を指しながら)ベースはこれだからね!俺もできる限りは頑張る。色々する。男前なハートも持つし、男前の気持ちでいる。でも、ベースこれだから皆でイケメン作ろうね!」とか「“頭ポンポン”とかする。キスシーンとか努力して考えて頑張る。撮影の角度とか、照明さん、メイクさんの力によって“総合芸術”としてイケメンを作り出そう!」とか言いました。これは実在する人物ではなく、“尾高”というフィクションの中のイケメンであると主張して。なので、こういった反響があるというのはスタッフさん全員の努力の賜物だと思っています。

柄本佑、吉高由里子に“頭ポンポン”/「知らなくていいコト」より(C)日本テレビ
― 柄本さんが演じるからこその“尾高さん”です!“頭ポンポン”の破壊力も凄まじかったですし。

柄本:(第4話の“頭ポンポン”シーンについて)妻から「“頭ポンポン”してる動画が拡散されてるよ。“頭ポンポン”したのは監督さんの指示なの?」って連絡がきました。実際は“手を上げる”っていうところまでしか指示されてなかったんですけどね。

― アドリブということですか!?

柄本:そうなりますね。

― そういうところが“尾高沼”に繋がる…

柄本:ありがたいことに“沼”って言っていただくんですけど、“沼”って何ですか?

一同:(笑)

柄本:この間、高校の同級生から「尾高さんがかっこいいって言われてるよ」ってある記事のスクショ(スクリーンショット)が送られてきて。「お前がこんなことを言われる日が来るとはな。宝物にしな」ってきたので、「する」って返事しましたもん(笑)。そう言われてきた人生を送ってきてないのでね…とはいえ、戸惑っている場合ではないですよね。オンエアされているのはもう撮り終わった過去のものなので、もっともっと更新していかないといけない。より“沼”にハマっていただくように……ねぇ、“沼”って何!?

一同:(爆笑)

― その魅力にどっぷりハマって抜け出せない、というような意味かと思います!

柄本:そういうことか!

― 2話3話は胸キュンシーンが盛りだくさんだったので、特に“尾高沼”にハマっていく視聴者が多かったかと。2話でケイトが尾高のスタジオに訪ねてくるシーンでのやりとりから、3話の回想シーンでのキス。キスシーンは、予告編で流れた段階からSNSが盛り上がっていましたよね。

柄本:その流れもよかったのかー(笑)。民放ドラマでのキスシーンは「若者たち 2014」(フジテレビ系)の劇中劇であっただけで、今回のようにキスシーン自体が注目されるのは初めてです。

― 畳み掛けてきましたから!スタジオのシーンは、ケイトに優しく接する姿が印象的でしたが撮影はいかがでしたか?

柄本:尾高の株が上がっているのは、野中との対比もあると思うんです。ケイトと付き合っていたときの尾高は、もっとキレッキレで早口だったけど、今は妻子があり家族を大事にしている。ケイトのことは、助けを求めてくれば助けるし温かく見つめてあげる。野中と比べてケイトに対する接し方が大人だし、客観的なものの見方をしていますし、声の出し方もおおらかに包み込むような雰囲気が出たらいいなと思って演じました。そういう面を持つ尾高だから、フリーランスになっても岩谷さん(佐々木蔵之介演じる「週刊イースト」の編集長・岩谷進)がカメラマンとして囲ってくれているんだと解釈しています。

柄本佑の“声がズルい”スタジオでのシーン/「知らなくていいコト」より(C)日本テレビ
― 声の出し方のお話がありましたが、ケイトと2人きりになったときの声の変化は尾高の魅力のひとつかと思います。ズルさすら感じます(笑)。

柄本:(笑)。元カレだし昔馴染みだし、2人でいるときと仕事場で話すときの声っていうのは違ってきますよね。撮影も中盤に差し掛かって、その辺りはペースとしてできてきました。順序立ててやっていったらそうなった…という感じですけど、それをいいと思ってくださる方がいるならよかったなと。

― 野中との対比のエピソードについてですが、第3話の屋上のシーンはSNSでの反響が大きかったですよね。尾高が違った一面を覗かせたシーンでもありました。

柄本:尾高からすると、ケイトは野中と結婚すると思っていて、でも自分のスタジオに来たときにケイトが泣いて…その真相があの屋上で明かされるわけですよ。それを表現するとああなったと。柔らかいだけじゃなくて、内側にはキレッキレのときの尾高がまだいるはずなんです。人間はそんなに簡単に変われないし、妻と子どもを大事にしながら動物を撮っている自分に対して「これでいいんだぞ」と思う反面、昔の種火みたいなものは残っている。そういったところで優しく包み込むだけじゃなくて、ピリッとスパイスは効かせた方がいいかなと思って出したのがあのシーンです。

― 野中に向かって「お前最低だな」と言った瞬間の表情は特に…

柄本:大石さんの脚本自体もそうなっていますし、重岡さんも絶妙にイラつく喋り方するんですよね(笑)。たどたどしいんだけど早口っていう(笑)。尾高の違う側面っていうのは自分でも考えて演じていましたけど、野中によって引き出していただいた部分が非常に大きいです。

柄本佑(C)モデルプレス
― では、最後になりますが、後半に向けモデルプレス読者にメッセージをお願いします。

柄本:今までは優しいとか、おおらかで客観性を持った大人な男とか、そういった尾高が描かれてきました。でも、まだ残っているキレッキレの頃の尾高の種火が燃え上がるときが今後やってくると思います。そんな尾高も許容してくださるとありがたいです(笑)。よろしくお願いします!

― 新たな尾高の一面も楽しみにしています!ありがとうございました!

“尾高の種火”はいつ燃える…!?

第4話に関し「『尾高不足だ』って言われた(笑)」と笑っていた柄本。第5話以降、ついにケイトが父・乃十阿(小林薫)を直接訪ねる…という物語が描かれるが、尾高もそこに同行し、またも“沼”にハマる女性が続出しそうな展開に…。

インタビューでも本人が語った「キレッキレの頃の尾高の種火が燃え上がるとき」はいつなのか――ケイトの出生の秘密、各話で描かれるスクープとともに、注目ポイントとなる。(modelpress編集部)


「知らなくていいコト」第5話あらすじ

30年前に父・乃十阿(小林薫)が事件を起こしたキャンプ場を尾高(柄本佑)と共に訪れたケイト(吉高由里子)。未だ動機不明の事件に思いを馳せ複雑な気持ちを抱く…。

そんな中、ケイトは元警察署長・沖田(勝野洋)がスパルタ教育の末に孫を殺した事件を取材する。罪を認め反論しない沖田にケイトは乃十阿を重ね…。

一方、ケイトと尾高の関係が気になる春樹(重岡大毅)は同じ連載班の小泉(関水渚)から交際を申し込まれる…!

柄本佑(えもと・たすく)プロフィール

柄本佑(C)モデルプレス
1986年12月16日生まれ。東京都出身。2003年に映画『美しい夏キリシマ』で俳優デビュー。同作で、第77回「キネマ旬報ベスト・テン」新人男優賞、第13回「日本映画批評家大賞」新人賞を受賞。

2018年公開は主演作『素敵なダイナマイトスキャンダル』『きみの鳥はうたえる』『ポルトの恋人たち-時の記憶』が公開され、キネマ旬報ベストテン最優秀男優賞、毎日映画コンクール優秀男優賞などを受賞。

近年の出演作は、映画『居眠り磐音』(2019年)、『アルキメデスの大戦』(2019年)、ドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠」(2019年、NHK BSプレミアム)など。2020年は「知らなくていいコト」のほか、主演ドラマ「心の傷を癒すということ」(NHK)が放送中。今後は、映画『Red』(2月21日公開)、『一度も撃ってません』(4月24日公開)、『痛くない死に方』(夏公開)が控える。また、『アルキメデスの大戦』では第43回「日本アカデミー賞」優秀助演男優賞を受賞している。
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