“伝説のメイド”hitomi、結婚・出産公表の理由と決意 本名「志賀瞳」で描く未来
東京・秋葉原発の老舗メイドカフェ「@ほぉ~むカフェ」に所属する“伝説のメイド”hitomi。約300人が在籍するメイドカフェの頂点に立ち、14年のキャリアを持つ彼女がモデルプレスのインタビューに応じた。
2017年からは秋葉原観光親善大使に就任。「@ほぉ~むカフェ」運営会社の社長を経て現在はCBOを務め、国内外へ向けたメイド文化を発信するなど、まさにメイド界になくてはならないレジェンド的な存在である。
そして、11日放送のNHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」(毎週火曜よる10:30~)に出演。いままで明かしてこなかった自身の結婚・出産について初めて公表した。今後は、本名の志賀瞳(しが・ひとみ)としても活動していく彼女が、メイドを目指したきっかけ、壁に直面した過去、このタイミングで結婚・出産を公にした理由を語った。
hitomi、メイドを志したきっかけ
― はじめに、メイドになろうと思ったきっかけを教えて頂けますか?hitomi:高校生の頃、たまたまメイドカフェが特集されている深夜番組を観たことがきっかけです。次の日学校の皆で「昨日観た?」ってメイドカフェの話になりました。でも、その時の友達の反応は、あまりポジティブなものではなかったです。ディープな世界でもあるので、“アキバ系”、“オタク”みたいなイメージを持っている子が多くて。だけど私は最初から偏見はなく、見たことのない文化で面白いなと思いました。
― 高校生の頃に面接を受けたのですか?
hitomi:友達のネガティブな反応を見ていたので、自分も「やりたい」って言えなくて。でも別の子と2人きりで話している時に「面白そうだよね、やっちゃう?」と面接を受けました。思い立ったらすぐ行動するタイプなので、番組を観てから1ヶ月も経たないうちに履歴書を送って、友達と一緒に「@ほぉ~むカフェ」に入りました。
hitomi「最初にぶち当たった壁」苦難を振り返る
― これまでメイドを続けてきて、どういった部分にやりがいを感じていますか?hitomi:「@ほぉ~むカフェ」の魅力って徹底した世界観だと思うんです。何か嫌なことがあっても、お屋敷に入った瞬間にご主人様やお嬢様(メイドカフェに来店する客)たちはそれを忘れて楽しく過ごせる場所ですし、メイド自身もリアルな世界での立場とは違う“なりたい自分”を表現できる場所なんです。
― 14年間の中には、苦労や辛い経験もあったのでは?
hitomi:最初にぶち当たった壁は、入って1年ぐらいした後、メディアの取材がとても増えた時です。メディアでは面白おかしく取り上げられていて、真剣にこの仕事に取り組んでも、世の中のイメージは「秋葉原のディープなお店」「すごく特殊な場所」という感じなのかなと思いました。そこで改めて、メイドという職業が胸を張って言えるお仕事として認知されたいと感じました。
試行錯誤する中で流行語大賞のトップテンに入ったときは、世の中に少し認めて頂けたという自信につながりましたね。
― 社会のイメージと向き合って、良い方向に進んでいったのですね。
hitomi:秋葉原のメイドカフェという存在がやっと浸透し始めた時だったのですが、2008年には秋葉原通り魔事件がありました。辞めていくメイドもいたし、またネガティブなイメージに戻ってしまって。
― それをどのように乗り越えてきたのですか?
hitomi:事件の後、お店から離れていた方が2年ぶりに来てくれたとき、「@ほぉ~むカフェは好きだからまた来たいって純粋に思えた」「SNSでもみんなの頑張りを見ていたよ」と言ってもらえて、自分が頑張ることで誰かに思いが届くんだなとすごく自信につながりました。どれだけ時間がかかってもまたたくさんの人に受け入れてもらえる場所にするぞ!っていう気持ちが強かったです。
hitomi、結婚・出産公表の理由「メイドを職業にしたい」
― 今回「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、結婚・出産を公表されました。hitomi:仕事って長く続ければ続けるほど、技が磨かれるじゃないですか。でもメイドって、若いうちしかできない、長く続けられないという思いを持っている女の子がほとんどなんです。それがすごくもったいないとずっと思っていました。
「メイドを職業にしたい」っていう思いを信念にしているので、私が長く続けられることを身をもって証明していきたいんです。番組出演のお話を頂いた時、職業の一つとして認めてもらえた、プロフェッショナルとして認めてもらえたんだなって感じて、すごく嬉しかったです。
― そこで公表を決めたのですか?
hitomi:はい。自分のやりたいことを続けながらも、女性としてやりたいことや夢を同時にしっかり叶えていけるんだよっていう証明になったらいいなと思って、公表を決めました。
― 結婚や出産、育休を経て復職した中で、メイドを辞めたいと思ったことはなかったんですか?
hitomi:辞めたいと思ったことはないですが、育休を取っていた時に、やりたいことを続けることが本当に良いのかなっていうのは考えましたね。だけど、今の“志賀瞳”がいるのは「@ほぉ~むカフェ」に出会えたからです。子どもがいつか私の仕事を理解できるようになった時に、胸を張って「自分のママはすごいんだよ」って言ってくれたら、これ以上の幸せはないなって思います。
― 子育てとの両立という部分では、これまでと比べて生活にどのような変化がありましたか?
hitomi:子育ては、メイドと結構似てるんですよね。ご主人様に対して喜んでほしい、快適に過ごしてほしいという“メイド心”が、母親として家にいるときにも出てくるというか。子どものちょっとした動きで分かると嬉しいし、メイドをやっていて良かったなと思いますね。
本名“志賀瞳”で見据える未来
― 今後は本名の“志賀瞳”としても活動していくということで、具体的にどういう変化がありそうですか?hitomi:これまで自分のことを語るとか、メイドの世界観が崩れるようなことはしてこなかったんです。でも、本名が出ることによって、客観的に“メイド・hitomi”を見られたり、メイドという職業を語っていけるようになると思います。hitomiと志賀瞳の2本軸になったことで「メイドカフェを文化にしていく」という夢にたどり着くスピードも加速していけると期待しています。
hitomiが語る夢を叶える秘訣とは
― では最後に、いま夢に向かって頑張っている読者たちにhitomiさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。hitomi:同じことをしっかりと長く続けること。変わらない良さっていうのも絶対にあると思うので、私はそこをすごく意識しています。一つのことを貫き通して、それをずっと時代に合わせて磨き続けられる人が、夢を叶えられるんじゃないかと思います。
― ありがとうございました。
かつては、秋葉原におけるポップカルチャーやメイドに対しての、社会の偏見に苦しんだと振り返ったhitomi。しかし、「メイドを“職業”にしたい」その一心で、いかなる局面にも背を向けることはなかった。
困難に正面から向き合い、“継続”し、自らの信念を曲げずここまできた彼女。「メイドカフェを文化にしていく」壮大な夢へ向かって、“伝説のメイド”hitomi、そして妻となり、母となった一人の女性・志賀瞳が今後も歩を進めていく。(modelpress編集部)
hitomi/志賀瞳(しが・ひとみ)プロフィール
hitomiは2004年より「@ほぉ~むカフェ」のメイドとして活動開始。2005年、メイドアイドル「完全メイド宣言」のメンバーとして『萌え~』でユーキャン新語・流行語大賞のトップテンを受賞。2017年には、秋葉原観光親善大使に就任。秋葉原のほか、2019年6月には大阪初進出も果たした「@ほぉ~むカフェ」において、現在もレジェンドメイドとしてご主人様・お嬢様をもてなしている。「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合)出演後より、本名「志賀瞳」としても活動。メイドを続ける傍ら、「@ほぉ~むカフェ」運営会社のCBOを務める。出産・育児休暇を経て復職し、現在は子育てをしながら「@ほぉ~むカフェ」のブランディングも担う。
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hitomi/志賀瞳公式ホームページ
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