<欅坂46上村莉菜&尾関梨香インタビュー>「黒い羊」MV撮影は「みんな泣き叫んでいた」仲良し“おぜむー”コンビがもう1日ペアロケに行くなら?
2019.02.26 08:00
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欅坂46が2月27日に8thシングル「黒い羊」をリリース。TYPE-Dに収録されるユニット曲「ごめんね クリスマス」を歌う上村莉菜(うえむら・りな/22)と尾関梨香(おぜき・りか/21)の2人が、モデルプレスのインタビューに応じた。グループとしても初挑戦となる長回しMVは発売前からすでに大きな話題を呼んでいるが、2人は撮影を「みんな泣き叫んでいた」「ボロボロになってやった」と語る―――。新曲の裏話に迫ったほか、新ユニットから2人のプライベート、夢を叶える秘訣までたっぷりお届け。
欅坂46新曲「黒い羊」は「真剣に向き合った楽曲」
― 最新シングル「黒い羊」の楽曲やMVを見て、これまでにない深いテーマで衝撃を受けました。初めて完成した楽曲に触れた時、率直に何を感じましたか?
上村:MVを見た時はすごく泣きました。みんな泣いていたよね?
尾関:うん。みんな泣いていた。
上村:監督さんから、「今回のMVは、ダンスを揃えるのではなくて、感情の表現をして欲しい」と言われたので、撮影前は、自分ができるかすごく不安で…。でも完成したものを見たら、「みんないつの間にこんな表現ができるようになっていたんだろう」と思うくらい、同じグループのメンバーだけど、すごいなと思いました。
尾関:歌詞に合わせて、いつもはなかなか出さないような感情表現が、たくさん出ているなと思います。撮影をしている時は、メンバー全員がこの世界観に入り込んでいて、撮影をしていない待機時間までも、MVの雰囲気になっていました。本当にみんな真剣に向き合った楽曲だなと思います。
― では今回のMV撮影の合間は、ワイワイというより、個々で世界観を作り込んでいたのですか?
尾関:はい。みんな個人で曲を聴き返していて、どこまで一人ひとりが気持ちを作れるか、という勝負だったと思います。
上村莉菜&尾関梨香の役柄は?
― 尾関さんはご自身のブログで、MVで演じた役柄について「親からの過度の期待に答えられない大学生」と説明されていましたね。尾関:それぞれの場所に、役柄に合わせたいろいろな小道具が置いてあって、私のところは、机に英語の教科書とか勉強道具が置いてあったんです。本当にリアルなセットで演じたのですが、勉強という点では、自分も今大学に通っているので、受験の時に行き詰まって悩んだことを思い出しました。役柄と重なる部分があったので、すごくやりやすかったです。お母さん役とお父さん役のエキストラの方もいたのですが、その方たちとたくさんコミュニケーションを取って臨みました。
― 共感する部分もありながら演じたのですね。演技に迫力がありました。
尾関:監督からその役の設定をもらった時に、どこまでやったら良いのかがわからなくて…。振り付けのTAKAHIRO先生に、何度もアドバイスをもらいました。エキストラのお二人も「思い切りやって良いからね」と言ってくださったので、その思いに応えることを目標に頑張りました。
― 上村さんはどんな役柄でしたか?
上村:なかなか芽が出ない地下アイドルです。可愛い服だけれど、全身黒で暗い感じを出しています。あとボロボロのうさぎのぬいぐるみを常に持っている(笑)。
― うさぎのぬいぐるみをギュッと抱きしめている姿が可愛いと、ファンの方の間で話題になっていましたね!
上村:本当ですか(笑)?この子(うさぎのぬいぐるみ)は唯一本音を話せる存在で、この子としか話せないんです。私も昔は悩みがあったのですが、今はすごく恵まれている状態なので、全く悩みはありません。なので、今回の役は、過去の自分という感じでした。
― 昔抱えていた悩みというのは、役のようになかなか芽が出ないということですか?
上村:そうです。ずっとフォーメーションも3列目で、ダンスも難しくて苦手だったので、すべてが悩みになって、難しいなと思っていました。
― その悩みが消えたきっかけがあったのですか?
上村:去年くらいから楽しめるようになりました。一昨年の「全国アリーナ・ツアー2017」くらいから、寝るのも、起きるのも、お風呂もすべて一緒の生活を2ヶ月くらい送り、メンバーといる時間が長いかったので、そこで一気にギュッと仲良くなりました。仕事内容というより、このメンバーだから楽しいという感じです。
尾関梨香、印象に残ったメンバーはキャプテン・菅井友香
― ほかのメンバーもみなさん表現力豊かでしたが、どなたの演技が印象に残りましたか?尾関:菅井(友香)です。お父さんが亡くなって、家族がベッドの周りを囲んでいるシーンがあるのですが、私はその後ろの階段を歩いているんです。そのため、階段を通り過ぎる時に、ちょうど菅井の演技が見えるのですが、すごく泣いている時もあれば、顔を上げて悲しい表情を見せながら演技をしている時もあって、テイクによって、その時々の感情に素直になって演じていたので、すごいなと思いました。
― 上村さんと尾関さんが登場する2階のシーンでは、画面に映る看板の中華屋さんが実在するお店だとファンの間で話題を呼んでいました。何か関わりはあるのですか?
尾関:え、知らなかったです!初めて知りました。「なんだろう、これ?」とは思っていたのですが、そういうことだったんだ。
― (笑)。もしかしたら尾関さんの出身・神奈川にかけた、スタッフさんの計らいだったかもしれないですね。
尾関:そうですね、これはまぐれです(笑)。
「黒い羊」ラストシーンは「みんな泣き叫びながら…」「ボロボロになって」裏話明かす
― 初の長回し撮影で大変だったことや苦労したことはありましたか?上村:カメラに映らないように次の場所に移動するんですけど、ちょっとしたタイミングのズレで画面に映ってしまったり、カメラマンさんにぶつかってしまったり。私たちもカメラマンさんもお互いに動いているので、難しかったです。
尾関:テイクを重ねるごとに、メンバーの感情表現がどんどん強まっていき、それぞれ感情のままに動いたので難しかったです。
― 最後の屋上のシーンは、すべての感情を爆発させたようなダンスでした。ラジオでは、感情が高まりすぎて、屋上のシーンを撮っている時のことをあまり覚えていないとおっしゃっているメンバーもいましたね。
尾関:…私も覚えていない(笑)。
上村:監督さんがすごかったよね?「もっと感情を出して!伝わらないから!」と言われて、みんな泣き叫びながら「うわー!」みたいな感じで踊りました。全力を出しきって、ボロボロになって…めちゃめちゃ泣きました。
尾関:私たちやエキストラさんに「全力でやっていない人が1人でもいたら伝わらないから」と監督さんが何回も言ってくださって、みんなで出し切りました。
― 全員がハグする瞬間もありましたね。あのシーンは、それぞれダンサーさんやエキストラの方とペアになったんですか?
尾関:そうです。
上村:フロントメンバーはてち(平手友梨奈)と絡みがあって、それ以外がダンサーさんとでした。私は女性のダンサーさんとペアでした。
尾関:近くにいた人と組んで、という感じだったのですが、今までのMVでは、メンバー以外と撮影をしたことがなかったので、「どうしたら良いんだろう?」と思いました(笑)。でも、相手の方も全力でやってくださったので、すごくやりやすかったです。
上村莉菜&尾関梨香所属の新ユニットは「おなか」?
― 「黒い羊」では、上村さん、尾関さん、長沢菜々香さん、渡辺梨加さんの新ユニットが誕生しましたね。可愛らしい4人が集まった印象でしたが、初めて聞いた時はいかがでしたか?上村:びっくりしました!
尾関:メンバーや曲の題名「ごめんね クリスマス」を最初に聞いた時は、すごく可愛らしい曲だなと思いましたが、MVを撮影する内に、可愛らしさ以外にも表現したいものがいろいろと詰まった曲だと思うようになりました。
上村:切なくて、悲しい表情をしているシーンもあります。でも、サビはみんなで踊れるようになっているので、注目です!
― そうなんですね。ではコンサートでファンの方と一緒に盛り上がれそうですね!現段階のユニット名候補は「少女フレンズ」だそうですが、上村さんと尾関さんが決めるとしたら何が良いですか?(※インタビュー時にはユニット名未決定)。
尾関:今決めるなら?
上村:思ったんだけど、莉菜(上村莉菜)、梨香(尾関梨香)、菜々香(長沢菜々香)、梨加(渡辺梨加)で、みんな似たような名前(笑)。
尾関:「り」か「か」が入ってない?
上村:うん、そうそうそう!混ぜられないかな?「り」と…、「り」と…。
尾関:「おなか」にしかならない(笑)。
上村:なんで?「お」どこから来たの(笑)?
尾関:私の「お」。
上村:尾関(笑)?「おなか」の「な」に莉菜の「な」入ってるよ。
尾関:じゃあ「おなか」で良いじゃん(笑)。
上村:え、嫌だ(笑)。「おなか」嫌だ(笑)。
尾関:だって「おなか」しか思い浮かばないんだもん(笑)!
上村:りか、ななこ。りかなこ、りか…(どうしても「おなか」が嫌で悩み続ける上村)。3~4文字くらいの、呼びやすいやつが良いですね。
尾関:「おなか」めっちゃ呼びやすい(笑)。
上村:えー!(音楽番組での紹介を真似して)「続いてはおなかの登場です」…嫌だ!お腹出てくるみたい(笑)。
― ユニット名は決定を楽しみにということですね(笑)。
上村莉菜&尾関梨香、もう1日ペアロケができるなら?
― 上村さんと尾関さんは、以前も「欅って、書けない?」でペアロケに行っていて、すごく仲良しなイメージがありますが、最近どこかプライベートでお出かけはしましたか?上村:全然していません。お出かけしていないや(笑)。
尾関:意外としていないです。
上村:休みの日に遊ぶというより、仕事のあとに、楽屋とかでみんなと遊んでいるんだよね(笑)。
尾関:待機時間とか結構話すね。みんなで話していることが多いです。
上村:一時期ずっと人狼ゲームやっていたね。
― 番組でもやっていましたね。では、もしもう1日ペアロケに行けるとしたら、どこに行きたいですか?
上村:またスキーでも良いよね?
尾関:私もスキー行きたい!去年、莉菜と番組でスキーに行って、私は人生初スキーだったのですがすごく楽しかったので、今年は個人的に行ったんです!去年莉菜に教えてもらったことを忘れないようにと思って行って、ちょっと上達したので、また一緒に行きたい。今度はスノボもやりたいんだけど、莉菜できる?
上村:できない。じゃあ今度はスノボの教室に行けば良いんじゃない?
尾関:ね、行きたい(笑)。スノボの教室にロケで行きたいね。
上村莉菜&尾関梨香の夢を叶える秘訣
― 欅坂46結成から4年目の今、上村さんと尾関さんが思う、夢を叶える秘訣を教えてください。尾関:自分にしかできないことを探すことだと思います。欅坂46に入ることは夢だったので、オーディションの時には、自分にしかできないことは何なのかということをすごく考えていました。ありがたいことに合格でき、デビューしましたが、その後も悩みはあって…。みんな3rdシングル「二人セゾン」からどんどん成長していったので、「私はどうしたら良いんだろう?」と悩み、家族にも話していました。でも初めてのツアーを経験した時期に、自分にしかできないことや強みなどを改めていろいろ考えて。その結果か分かりませんが、5thシングル「風に吹かれても」では、フロントメンバーに選んでいただけました。
上村:周りの人が自分の良いところも悪いところも教えてくれるので、周りの意見をいっぱい聞いて、参考にすることが大事だと思います。私はデビュー当時、「欅って、書けない?」でトランペットのイメージ(※特技として披露したトランペットを失敗してしまったことから「ブハブハ」といじられていた)を付けてもらったのですが、そこから番組で発言したり、前に行ったりすることができなくて…。その期間に、握手会でファンの方から「なんで喋らないの?」「もっと喋って」とすごく言われたことがあったんです。トークが上手くないから、と控えめになっていたのですが、ファンの方の意見を聞き、言いたいことが伝わらなくて難しいと思いつつも、1回の収録で1回以上は絶対に喋ろうと決めました。無理に喋って、変な方向に行ってしまう時もありますが、発言した内容が放送されると、ファンの人も喜んでくれるので嬉しいです。
― ファンの方の意見も取り入れて、成長に繋げたんですね。ありがとうございました。
なおモデルプレスでは後日、グループや美容などについて聞いたインタビューを掲載予定。
(modelpress編集部)
上村莉菜(うえむら・りな)プロフィール
生年月日:1997年1月4日/星座:やぎ座/身長:152cm/出身地:千葉県/血液型:O型尾関梨香(おぜき・りか)プロフィール
生年月日:1997年10月7日/星座:てんびん座/身長:156cm/出身地:神奈川県/血液型:O型欅坂46・8thシングル「黒い羊」
2019年最初のプロダクツであり、前作の「アンビバレント」から約半年のリリースとなるだけに、リリース情報解禁から大きな反響があった同作。全5形態。各形態共通曲「黒い羊」「君に話しておきたいこと」のほか、「Nobody」や上村と尾関も所属するユニットの「ごめんね クリスマス」などがそれぞれ収録される。初回仕様限定版の特典映像には、共通で「黒い羊」のMVを収録。TYPE-Aの特典映像には「『KEYAKI HOUSE』~前編~」、TYPE-Bの特典映像には「『KEYAKI HOUSE』~中編~」、TYPE-Cの特典映像には「『KEYAKI HOUSE』~後編~」、TYPE-Dには2月に改名&単独デビューを発表した日向坂46の「けやきちゃんと。」、欅坂46・2期生特典映像、日向坂46・3期生特典映像が収録される。
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