トリンドル玲奈(C)モデルプレス

トリンドル玲奈、濃厚ベッドシーンに挑んだ理由 「女性になる瞬間があった」…転機になった「パーフェクトクライム」撮影秘話<モデルプレスインタビュー前編>

2019.02.23 08:00

モデルで女優のトリンドル玲奈(27)が、ドラマ『パーフェクトクライム』(ABCテレビ:毎週日曜よる11時35分~/テレビ朝日:毎週土曜深夜2時30分~)で新境地を開拓している。今作は魅惑的な上司・冬木拓馬(眞島秀和)との不道徳な関係、冷たくも強引に迫る同僚・東雲遥斗(桜田通)の真意…嘘と罠と偽りに満ちたラブゲームを描いた同名コミックを実写化。抗えない恋の罠に落ちていく“魔性のヒロイン”前島香織役を演じるトリンドルは、初回から大胆なベッドシーンにも挑戦。話題沸騰のラブシーンや今作に挑んだ覚悟に迫ったモデルプレスインタビュー前編。

  

トリンドル玲奈、ベッドシーン挑戦の理由

トリンドル玲奈(C)モデルプレス
― ドラマ楽しく拝見しています。反響はいかがですか?

トリンドル:本当ですか?ありがとうございます!深い時間帯なので、「見てくれるのかなぁ?」と思っていたら見てくれる方がすごく多くて。友達からも「すごい面白いね」って言ってもらえたり、原作の漫画を読んでくれている方から「役に合うね」と言ってもらえると、やっぱり嬉しいですね。

― 原作漫画にもハマっているとか。

トリンドル:そうなんです。今まであまり漫画にどハマりすることはなかったんですけど。特に今回の作品は露出も多かったりするじゃないですか。なので最初は「私、これ読めるかなぁ?」って感じだったんですけど、読んでみると本能が刺激されるというか、すごく面白くて。原作小説の方にもハマっています。

トリンドル玲奈、眞島秀和/「パーフェクトクライム」より(C)ABCテレビ
― お話にもあったように、初回から大胆なベッドシーンもありましたし、過激なシーンが多いですよね。これまでのトリンドルさんにないイメージだったのでかなり印象的だったんですが、挑戦してみていかがでしたか?

トリンドル:そうですよね。自分の中でもあんまりそういう引き出しがなかったので、挑戦ではありました。でも、美和さん(伊藤ゆみ演じる拓馬の妻)が4話あたりですごい脱いでたじゃないですか。あれを見て「負けた」と思いましたね。「私ももっと思い切って行けばよかった」と思いました(笑)。

桜田通、トリンドル玲奈/「パーフェクトクライム」より(C)ABCテレビ
― 過激なシーンに挑戦することへの抵抗はなかったですか?

トリンドル:多分、原作を読む前に「ベッドシーンどうですか?」と言われていたら不安の方が勝っちゃってたと思うんですけど、原作を読ませていただいてストーリーにすごく引き込まれましたし、このストーリーにはあのシーンが必要だと思ったんです。それもこの作品の魅力でもあるので、私が演じる上で抵抗を持っちゃいけないというか「そういうことじゃないよな」って。映像と漫画はまた違うじゃないですか?なので、ストーリーとして面白いことはもちろんですけど、映像にした時に女性の方から見ても綺麗と思ってもらえるようにしたいと思って演じていました。

― 演じられた香織には“魔性のヒロイン”というキャッチコピーがついていますね。演じるにあたって心がけたことはありますか?

トリンドル:最初の時点では、“魔性のヒロイン”というのが役柄とそんなに結びついてはいなくて…。たしかに色々な恋愛をしている女性だなとは思ったんですけど、後々ですね。そういうところに気づいたのは。なので、自分がどこまでその“魔性”という部分を演じられているかは正直不安なところではあります。

香織は誰に対しても優しいし、ネチネチ言うこともないし、男性の心にもスッと入っていくところはとても大人。それでいてちゃんと女性らしい可愛げもあって、そういうところに男性は惹かれるんだろうな、素敵な人だなと思います。

トリンドル玲奈、桜田通/「パーフェクトクライム」より(C)ABCテレビ
― 香織とトリンドルさんに何か共通点はありましたか?

トリンドル:たまにすごく幼くなるところですかね。人の言うことをすぐ真に受けたり、信じ込んじゃうところは自分にもあるなと思いました。

― すでにクランクアップされているそうですが、撮影で印象に残っている場面があれば教えてください。

トリンドル:やっぱり自分の中ではベッドシーンやキスシーンだったり、激しめなシーンはすごく印象に残っています。過激なシーンが多い作品ではあるんですけど、実は素直に思いを伝えるような場面もあったりして、それは演じていてちょっと恥ずかしさもありました。一人でキュンとしてましたね(笑)。

トリンドル玲奈、眞島秀和と撮影初日にキスシーン

トリンドル玲奈(C)モデルプレス
― ベッドシーンの相手が一人じゃないというのも挑戦ですよね。眞島さんや桜田さんとは現場でどんなやり取りをされましたか?

トリンドル:今回は役柄的に男性側がリードするシーンが多かったように思うんですけど、2人ともまったく違うお人柄なので、2人の雰囲気やペースに合わせていこう、柔軟に受け入れられたらいいなと思ってやっていました。本当にお2人にはすごく助けられました。

― これまで眞島さん、桜田さんと共演されたことはあったんですか?

トリンドル:ないです。

― そうなんですね。それでラブシーンの撮影はいつ頃?

トリンドル:眞島さんとは撮影初日のはじめましてのときにキスシーンでした(笑)。しかもキスシーンの後に別れのシーンをやったんですよ。極端すぎて何がなんだかわからなかったです(笑)。

― それはすごいですね。初対面でいきなりキスシーンって、どんなお気持ちなんですか?

トリンドル:私自身は多分すごく気が張っていたと思います。すごく緊張していたんですけど、逆に緊張しすぎて「何でも来い!」みたいな(笑)。逆に吹っ切れていたかもしれません。

トリンドル玲奈、桜田通/「パーフェクトクライム」より(C)ABCテレビ
― 桜田さんとはいかがですか?

トリンドル:通くんとは最初の出会いのシーンから入っていった感じでした。同い年なので、同じ目線で接することができましたし、役者さんとしては通くんの方が先輩なのですごく頼りになりましたね。

― トリンドルさんは、冬木部長と東雲さんだったらどちらの男性がタイプですか?

トリンドル:えーっと…私は小野さん!(※落合モトキ演じる先輩デザイナー)

― 小野さん!

トリンドル:小野さんみたいに優しさもあって距離感をきちんと測れる男性って素敵じゃないですか?私、最近本当に男女の距離感ってすごく大切だなと思うようになって。なんでも言い合えることだけが重要なんじゃなくて、恋愛っていう形でも相手を尊重しながら接していくことってすごく大事だなと思うんです。私の場合、多分「テラスハウス」の見すぎなのかも(笑)。

― (笑)。たしかにそういう意味で小野さんはすごく紳士ですよね。

トリンドル:ですよね。良い距離感を持った関係は理想ですね。

トリンドル玲奈(C)モデルプレス
― 演じられている香織もそうですが、女性にとって20代後半はキャリアだったり恋愛だったり、人生における転換期になることも多いと思います。仕事を始めて約10年になる27歳のトリンドルさんにとって、転機になった作品や出会いを挙げるとしたら?

トリンドル:それは絶対に今回の「パーフェクトクライム」ですね。「ViVi」を卒業した時期と重なったというのも大きいと思うんですけど、“女性になる瞬間”があったというか。振り返ると10代から仕事をしていて、心が年齢に追いついていなかったように思います。年齢的には普通の子より遅いのかもしれないんですけど、今回それはすごく感じました。

― たしかにずっと見た目も変わらず可愛らしくていらっしゃるので、年齢を聞いて驚く方も多いかもしれません。そういう世間のイメージとのギャップに悩んだり、ズレを感じることはなかったですか?

トリンドル:うーん。ありがたいことにそう言っていただけますけど、朝起きてすっぴんで鏡を見たら自分のこと可愛いなんて1ミリも思わないです。だからインスタのコメントとかに「可愛い」って書いてくださる方がいると、「ああ、そうだよな。ちゃんと可愛くいよう」と思えるし、そこからすごくパワーをもらいますね。

トリンドル玲奈、「パーフェクトクライム」香織はセルフメイク

トリンドル玲奈(C)モデルプレス
― 香織のファッションやヘアメイクについてもお伺いしたいです。衣装について、トリンドルさんの方からなにか提案されたことはありますか?

トリンドル:何度かご一緒して信頼している衣装さんだったので、お任せしていました。大人っぽく、でもちゃんと色があって可愛らしさもある衣装ばかりで、すごく考えてくださったんだなぁと思いましたね。

― 落ち着いているのに女性らしい雰囲気のファッションで、まさに“全方位モテ”という感じがします。リアルなOLさんにも参考になりそうです。

トリンドル:バランスがすごく素敵ですよね。最近、「ViVi」を卒業して「With」の撮影をするようになって、今までとは全然違うOLさん向けのお洋服を着るようになったんですけど、香織のファッションはすごく可愛いなと改めて思います。

― メイクや髪型に関してはどうですか?

トリンドル:髪型も完全にメイクさんにお任せでしたね。でも、お肌に関しては最近ファンデーションから自分でメイクすることにハマっていて、セルフメイクでやらせていただきました。

トリンドル玲奈「パーフェクトクライム」より(C)ABCテレビ
― そうなんですね!“香織メイク”のこだわりを教えてください。

トリンドル:ちょっと艶っぽいところですかね。そのためにファンデーションや下地を変えたりしてみました。ファンデーションは「メイベリン」のものがすごくよかったです。プチプラなのに使いやすくて伸びがよくて軽くて。

― ドラマにセルフメイクで出演するようになったのはいつからですか?

トリンドル:1つ前の作品からちょっと興味を持ち始めて…。ドラマってスケジュールがタイトなので、自分でやった方がヘアメイクさんに負担がかからないということと、自分で自分の肌を触ると、「ちゃんとしよう!」じゃないですけど、次の撮影に向けて肌も綺麗にしようっていう意識を持てるんですよね。

私、18歳くらいからこのお仕事をしているんですけど、皆さんちょうどその頃からメイクを始めるじゃないですか。私はその時期から仕事を始めてプロの方にやっていただいていたので、自分でやり方がわからない部分が結構大きくて…。“メイク=仕事”みたいなスイッチにもなっちゃってたんです。

今回は肌を見せるシーンが多いということもあって、初めてちゃんとエステにも行ってみたんです。メイクも百貨店や薬局に行って色々試してみたり、セルフメイクをすることでそういうことが役作りの中でできたので、個人的にもそれがすごく楽しかったですね。

トリンドル玲奈(C)モデルプレス
― では今後の見どころを教えてください。

トリンドル:6話は引き続き東雲目線になっているので、これまで描かれていた香織の気持ちも東雲目線だとまた全然違ったりもして、なぜ香織を罠に陥れるようなことをしたのかっていう東雲の本当の気持ちも見えてきます。今は東雲がよくわからない人に見えていると思うんですけど、彼には彼なりの思いや過去があったこともわかってくるので、見てくださる皆さんもすごく揺れると思います。

(modelpress編集部)

トリンドル玲奈(とりんどる・れいな)プロフィール

生年月日:1992年1月23日
出身地:オーストリア
血液型:A型
身長:167cm

オーストリア人(ドイツ系)の父と日本人の母の間に生まれる。2011年より約7年半務めた専属モデルを務めた雑誌「ViVi」を今年卒業した。2012年7月にはTBS系ドラマ「黒の女教師」で女優デビューを果たす。現在、数多くのCMにも出演し、モデル、女優、タレントとしてマルチに活躍中。

「パーフェクトクライム」第6話あらすじ

「前島香織(トリンドル玲奈)を潰してやる…」と、香織への強い憎悪を胸に秘めて、ニューヨークから東京の本社に異動してきた東雲遥斗(桜田通)。一方、先輩デザイナーの小野幸哉(落合モトキ)は東雲との再会を喜び、新しい恋を勧める。

資料室で香織について調べ、彼女が仕事のできる女性だと知る東雲。なぜ、香織は冬木拓馬(眞島秀和)との不倫に走ったのか?そんな疑問について考えていると、資料室の片隅で冬木部長と香織が抱き合っているのを目撃し、より一層憎悪を募らせる。

仕事で香織と組むことになった東雲は、香織のプライドを踏みにじり、「あなたが嫌いです」と嫌悪感を露わにする。そして冬木部長との不倫を責め、香織をじわじわと追い詰めていく。だが、そんな東雲に香織は…!

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