「EXILEって4年に1回はピンチを迎えている」USAが語る“過去と未来”―新たな夢を求めて、次の一歩<モデルプレスインタビュー>
2016.08.05 18:00
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EXILE USA(39)が、モデルプレスのインタビューに応じた。2001年、EXILEデビュー当初からグループを牽引したオリジナルメンバーとして活躍し、2015年にEXILEのパフォーマーを卒業。その後は、EXILE TETSUYA、Dream Shizukaとともに結成した音楽ユニット「DANCE EARTH PARTY」を中心にシングルのリリースなど精力的に活動を行っている。8月3日には、約半年ぶりとなるシングル「NEO ZIPANG~UTAGE~」をリリース。自らが中心となり、EXILE時代とは違う道を進み始めた。そんなUSAにとって、今の自分は、そしてEXILEはどう見えているのか?「ダンスの力ってすごいな」――今、改めて感じることをたっぷりと語ってもらった。
「構想3年」DANCE EARTH PARTYが新たな音楽を生み出す
最新作は、「日本から世界へ発信できる新しいお祭りを作りたい!」というコンセプトの元、古来の和楽器ミュージックと最先端のダンスミュージックを融合し完成。クリエイター・banvoxと、世界23ヶ国・500都市・700万人に迫る観客を動員中の和太鼓エンターテイメントグループ・DRUM TAOらが集結し、新たな音楽のジャンルを作り上げた。「DANCE EARTH PARTY」は、2006年頃よりスタートした「ダンスは世界共通言語」をテーマに世界各国を訪れダンスで交流する「DANCE EARTH」プロジェクトの一環。そして、今回の企画は「構想3年」をかけついに実現した。EXILEパフォーマー卒業前より、思い描いてきた企画が形になり、広がっていく。
「日本のお祭り」を広げるために
― 構想3年ということですが、満を持してのリリースといった心境でしょうか。
USA:2013年に、日本のお祭りを踊る旅をして、今の時代に日本の音楽、衣装、踊り、お祭り、っていうものを表現したいと思ったんです。その想いが、今回の企画に繋がっているので、「やりたい!」って衝動から今日まで長かったですね。でも、日本文化の素晴らしさも再確認しましたし、日本人であることへの誇りを発信していきたいという想いも生まれました。いいタイミングになったのかなと思っています。
― USAさんは、様々な形でダンスや音楽を届けてきたかと思いますが、今回のテーマでもある「日本のお祭り」をより広げていくための次への構想は、すでに頭に浮かんでいるのでしょうか?
USA:このシングルを出しただけでは、完結していないですね。お祭りを興すって意味では、音楽、踊り、衣装が出来て、ようやくこれで1つのパッケージになったかなと思っているんです。で、次は「何かシンボルが欲しいよね」って。それはやっぱり、「やぐら」だろうと。
― やぐらを!現在製作中ということですか?
USA:図面が出来た段階です。「これを作ったらすごいぞ!」ってものが出来ましたね~。
勇退後のEXILEに「不安はあったし、今もある」
― 完成が待ちきれないですね!USAさんは常にワクワクを追い求めているイメージです!USA:それが生きがいかも。
― その気持ちは、大人になるにつれて忘れてしまう人も多いと思いますが、どうしたらUSAさんのように維持し続けられるのでしょうか?
USA:僕の場合は、それくらいしか大切なものがなかったんですよ。“自分の大好きなことをやる”っていうコアの部分が汚れてしまったら、ここまで来れなかっただろうなと思うし、守りながら追い求めて来たから乗り越えられた。いい仲間にも出会えたし、ただそれだけ。もし、それがなくなったら、僕は田舎でのんびり暮らそうかなと思っています(笑)。
― ずっと第一線を走っていて、それが失われそうになったことは?
USA:保つのは大変です。芸能界の荒波に飲まれないように…(笑)。でも、大丈夫だったんです。僕らの周りには最高の仲間がいるから。
― そうやってここまで来たUSAさんが、あのタイミングでEXILEを勇退した理由を改めて教えてください。
USA:2人(MATSU、MAKIDAI)とも、HIROさんとも何度も話し合った結果なんです。EXILEをずっと残していきたいって共通の夢があって、そのために新しいメンバーを迎え入れて、「じゃあ、最初のメンバーはまた開拓者に戻ろう。後輩たちの指標を作ろう」って。「ずっとグループでいられるわけじゃない」ってことをHIROさんが先陣を切って、僕たちが次に。新たな領域に足を踏み入れるなら、早い方がいいと思ったんですよね。自分たちの今後の人生を考えたときにも、やっぱり早くスタートしたいし、後輩たちにとっても早い方がいい。そんな想いからです。
― EXILEを、後輩を想って…。オリジナルメンバーとして引っ張ってきた自分たちが勇退したとき、「EXILEはどうなるんだろう?」という不安はなかったですか?
USA:もすごいありましたし、今もあります。メンバーとも今後のEXILEについてよく話します。でも、それって一生そうだと思うんですよね。だから、“EXILE”って肩書きを残したまま活動しているし、離れていても魂は一緒という気持ちです。
USA「EXILEって4年に1回はピンチを迎えている」
― 今のEXILEはUSAさんにはどう見えていますか?USA:まだ、半年ほどなので…というのはありますが、個性をもっと輝かせながら、もっと先を見てパワーアップしていってほしいと思いますね。僕らが抜けたから形にしなきゃってっていうよりは、自分たちを磨いてEXILEを輝かせたいって気持ちでいてほしいです。
― USAさんだからこそのメッセージですね。
USA:すごく考えたり、それぞれ悩んだあとに出した答えですけどね。「どうしよう」ってことは何回もありましたし、「EXILEのピンチって永遠にあるんだな」「EXILEって4年に1回はピンチを迎えている」って(笑)。「全然、安心できねーじゃん!」ってことばかりなんですよ(笑)。
― それを仲間と共に乗り越えてきたんですね!USAさんにとって、今振り返って思う一番のピンチとは…?
USA:ボーカルが辞めたときです。「CD出せねーじゃん!」「どうする?また路上で踊る?」って、あれはピンチでした。あれを乗り越えたのは大きかったです。
MATSU、MAKIDAIとの絆「将来的には大きな矢印で繋がっている」
― MATSUさん、MAKIDAIさんと3人だけで、今後のEXILEについて話すことは多いですか?USA:そうですね。最近だと、西武プリンスドームでATSUSHIがライブ(ソロドームツアー「EXILE ATSUSHI LIVE TOUR 2016“IT’S SHOW TIME!!”」)をしたときに、サプライズで出演したんですけど、そのタイミングで。出るって決める前に、「出てって言われたけど、まだ半年しか経ってないのにいいのか?」ということを3人で話し合いました。もちろん、すぐに出たいとは思ったんですけど、EXILEのことを考えて1回話し合おうかってなったんですよ。結局、その話し合いは5分で「やろう」って結論が出ましたけど(笑)。
― (笑)。3人の絆を見ていると、仲間って素敵だなと改めて感じます。
USA:20年位一緒に踊っているので、何を考えているか踊りながらでも分かるくらい。MAKIDAIはDJ、まっちゃん(MATSU)は舞台のプロデュース、僕はダンスって一見道は違うけど、将来的には大きな矢印で繋がっているんです。それぞれが開拓すればするほど、大きな道になると思うんですよね。
― これが“仲間”というものなんでしょうね。自分の経験から、後輩たちにアドバイスすることもありますか?
USA:細かく、というわけではないですが、やらなくてもいい失敗っていうのは、教えてあげます。あとは、怖い人達だなって見られがちなところもあるけど、本当は普通に良い人ばかりなので、そこを素直に出すようにすればいいのかなと思います(笑)。
夢を叶える秘訣は…?
― 今まで様々な夢を叶え、今また新たな夢に向かっているUSAさんから、モデルプレス読者にもぜひ「夢を叶える秘訣」やアドバイスを教えてください。USA:超能力が使える友達がいるんですけど、スプーン曲げとか「3分後の曲がってるスプーンをイメージするとできる」って言うんですよ。「それって夢を叶えることとすごく似てるよね」って話になって、僕らは3分後ではなくて、1年、2年、3年もしくは5年後かもしれないけど、夢が叶った自分をより濃くイメージすることが大事なのかなって。僕も最近、夢を絵に書いてもらおうって思ってるんです。僕のイメージを伝えて、絵にしてもらう。そしたら、毎日その絵を見れるから夢に近づけそうだなって思うんですよ。
― では、最後になりますが、USAさんに憧れて、夢を追っている人たちに声を掛けてあげるとしたら、どんなメッセージを送りますか?
USA:大好きなことを思いっきりやってれば、間違いないと思う。頭が良いと何でも考えちゃうし、「これやってもし上手くいかなかったら」とか計算し出すと、体が動かなくなると思うけど、それよりも飛び込んで進んでいくことが大事だし、そうすれば道は開けると思う。考え過ぎちゃうと止まっちゃうので、踊りと一緒です!
― ありがとうございました!
USAの“ポジティブな力”が日本中にハッピーを届ける
「何事も心から楽しめる人」。そんなハッピーな人だった。ポジティブな力が、人を引き寄せている。それは、今回の企画で衣装を担当したデザイナーの山本寛斎氏もそう。「『NEO ZIPANG』の構想を思いついた3年前、新しい日本の衣装が作りたくて、色んな物を見続けていたら、イメージにぴったりなものを見つけて、それが山本寛斎さんの手がけた衣装だったんです。その画像を携帯に入れて、常に見てたんですけど、ある日、バーのカウンターの隣の人の待受も同じような画像だったんです。思わず話しかけたら、その人、実は山本寛斎さんの事務所のデザイナーさんで!マネージャーも一緒だったので名刺交換してもらって、乾杯して(笑)。そこからはトントン拍子に、進んでいきました」。
USAのワクワクは周りに伝わり、輪が広がっていく。そして、「今の夢」を聞いてみると、「お祭りを作ることと、ダンスの日を作ること」と即答。「『ダンスの日』だから踊ろうか!って、日本中がなる日を作りたいんです」と目が一層輝き出す。
新たな道を歩き始めても、気持ちは以前と変わらない。“ダンス”の力を信じるUSAが、日本中にハッピーを届ける。(modelpress編集部)
USA(ウサ)プロフィール
1977年2月2日生まれ。神奈川県出身。2001年EXILEのパフォーマーとして、「Your eyes only~曖昧な僕の輪郭~」でデビュー。オリジナルメンバーとして約14年間、グループを牽引。2015年をもって松本利夫、MAKIDAIとともにパフォーマーを卒業した。卒業後は、EXILE TETSUYA、Dream Shizukaとともに結成した音楽ユニット「DANCE EARTH PARTY」を中心に、シングルのリリースなど精力的に行うなど活動中。8月3日にはシングル「NEO ZIPANG~UTAGE~」をリリース。さらに、10月15日には幕張海浜公園特設エリアにて『DANCE EARTH FESTIVAL 2016』を開催することが決定した。
DANCE EARTH PARTY「NEO ZIPANG~UTAGE~」(8月3日リリース)
形態
・CD+DVD・CD
収録内容
1.NEO ZIPANG~UTAGE~/DANCE EARTH PARTY feat. banvox+DRUM TAO2.NEO ZIPANG BREAKS/DANCE EARTH PARTY
3.NEO ZIPANG MARCH/DANCE EARTH PARTY feat. VERBAL (m-flo/PKCZ(R))
4.NEO ZIPANG~UTAGE~ (Instrumental)/DANCE EARTH PARTY feat. banvox+DRUM TAO
5.NEO ZIPANG MARCH (Instrumental)/DANCE EARTH PARTY feat. VERBAL (m-flo/PKCZ(R))
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