西垣匠「頑張り続けることが普通」ひたむきでストイックな俳優業への想い【「海に眠るダイヤモンド」インタビュー後編】
2024.11.06 16:00
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俳優の西垣匠(にしがき・しょう/25)が、TBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(毎週日曜よる9時~)に出演中。インタビュー後編では、本作で初めて演じるというホスト役について、幅広い役柄を演じる上での心構えを語ってもらった。【インタビュー後編】
神木隆之介主演「海に眠るダイヤモンド」
1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語を描く本作。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントとなっている。本作では、俳優の神木隆之介が端島の炭鉱員の家で生まれ育った明るくまっすぐな主人公・鉄平と、現代の東京に生きるもう1人の主人公・ホストの玲央の1人2役を好演。西垣は、現代パートに登場する玲央の後輩で友人のホスト・ライトを演じている。
前編では、3年ぶりの日曜劇場出演への思いや、神木から受けた刺激について語ってもらった。後編では、坊主頭に眉毛を全剃りした姿でヤンキー生徒を演じた「ドラゴン桜」(2021年)や、優しい彼氏からモラハラ男へ豹変する姿が話題をとなった「顔に泥を塗る」(2024年)、そして本作でのホスト役と幅広い役を演じて注目を集める西垣に、本作での役作りや、様々な役柄を演じる上で意識していることについて聞いた。
西垣匠、神木隆之介との“ナンパ”シーンは歌舞伎町で撮影
― 今回、ホスト役を演じられていますが、どのように役作りをされたか教えてください。西垣:神木さんが現代で演じられている玲央は、ゆったりとしたキャラクターに対して、僕が演じているライトは、おしゃべりで明るい性格です。クランクインの日に、2人で階段に座って会話しているシーンを撮影したのですが、スマートフォンを触りながら話す時に話を聞いていなかったり、変に間があいたりすることがあるじゃないですか。そういった様子を演じてほしいと言われたので、しっかりキャラクターを作るというよりも、本当にその辺にいる2人の会話を作り上げていきました。実際に現役のホストの方が監修で来てくださって、お話を聞く機会もあり、1話で女の子にナンパをするシーンは、台本に書いてあることだけではなく、プラスで絶対に女の子が振り向いてくれるセリフをホストの方から実際に教えていただいて取り入れています。例えば「君可愛いね」だとホストであることがバレてしまうので、「お姉さん久しぶり」「ハンカチ落としたよ」といった声掛けだと絶対に振り返るらしいので、本番でも使用させていただきました。
― 役に共感できる部分はありますか?
西垣:友達と会話をしながら、何気なくスマートフォンを見るのは、ついやってしまいます(笑)。ですが、いざ普段からやっていることを演じると、難しいなと感じました。ライトがとても現代感が強い人物になっているので、作り込まずナチュラルに演じることができたと思います。
― 撮影の雰囲気を教えてください。
西垣:撮影現場は、とても和気あいあいとした雰囲気で、作中には重いシーンもあると思うのですが、僕と神木さんのシーンは比較的にゆるい感じが多いので楽しく撮影しています。ホストクラブが並ぶ通りで撮っているので、本職の方も見かけながら、神木さんと「あんな感じなんですね」と話していました。
西垣匠、もし自分がホストなら「年上のお姉様方におねだり」
― ホストの印象を教えてください。西垣:メンタルがとても強いなと思います!1話で女の子にナンパをして、振られるシーンがありますが、もし自分がやることを考えた時に無視されたら心が折れてしまいそうだなと思うので、僕には向いていません(笑)。
― もし、西垣さんがホストクラブで働いている世界線だったら、どんな風に接客をしていると思いますか?
西垣:思ったことがすぐ顔に出て、嘘をつくことができない性格のため、お客さんに頑張ってアピールをしても他に女の子がいると確実にバレてしまいます(笑)。プライベートでは、初対面の人とうまく話すことができるタイプではないので、素の部分を出すというよりは、キャラクターを作って演じるような感覚で接客しないと仕事にならない気がしますね。
― 西垣さんならどんな風にお客さんにアプローチしますか?
西垣:ファンの皆さんからは、ありがたいことに「可愛い」と言っていただくことが多いので、可愛い姿を全面に出して年上のお姉様方におねだりします!
西垣匠、今後演じたい役柄は?
― 2024年2月のインタビューで、今年1年は「自分がどこまでできるのかを知る1年にしたい」とお話されていました。宣言通り、今年はかなり幅広い役柄に挑戦されている印象ですが、なにか得るものはありましたか?西垣:今年は「顔に泥を塗る」でのモラハラ彼氏役や、これまで演じてこなかったタイプの役にチャレンジすることができて、勉強の1年でした。今回のホスト役や、モラハラ彼氏もですが、僕からすると1人の人間で「あの人はとても不思議」「変わっている人物だ」といった特別な感覚はないので、変に意識することなく自然体で演じることができました。
― 今後演じてみたい役柄を教えてください。
西垣:これまでは明るい役をいただくことが多かったので、明るいイメージを持たれがちなのですが、僕は基本的にダークで闇属性です(笑)。だからこそ、暗い雰囲気の役のほうが自分の中で腑に落ちる演技ができているので、暗い印象や闇を抱えているような役柄に挑戦できたらいいなと思います。今回、神木さんが演じられたような1人2役や二重人格の役にもいつか挑戦してみたいです。
西垣匠の「夢を叶える秘訣」
― 役者を初めてからいろいろな経験をされてきたと思いますが、西垣さんがこれまでの人生の中で悲しみを乗り越えた方法を教えてください。西垣:役者を始めてからは、 「オーディションに落ちちゃったな」「この現場、もうちょっとこうできたな」と日々落ち込むことはありますが、失敗した時は結果で後悔しません。カメラの前で出たパフォーマンスが微妙だった時、それは起こったことだから仕方ないことで、結果ではなくその前の準備に問題があると考えるからです。だからこそ、準備期間は絶対に後悔のない結果で終えられるように意識しています。「今回はこの部分が足りなかった」と振り返ることはしますが、引きずるようなことはないです。
― 努力を続けながらも前向きでいられる理由はありますか?
西垣:特別自分が努力をしている意識はなく、この世界は頑張り続けることが普通です。自分の意思で役者という道を選びましたし、それが辛いなら辞めれば良いと思っているので、この仕事が好きだからやるしかないという思いで頑張っています。当たり前のことだから努力をしている感覚です。
― モデルプレス読者の中には、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、これまでの人生を振り返って感じた西垣さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。以前のインタビューでは「ちゃんとした量の努力をすれば夢は叶う」と話されていました。
西垣:もう1つ挙げるとするならば、言葉にすることだと思います。言霊って本当にあると思っていて、自分の夢や目標を人に言うことによって、自分にも言った責任が生まれますし、周りの人も応援してくれるようになります。やりたいことがあったら別に笑われてもいいと思うので、恥ずかしがらずに発信してみてほしいですし、笑われてしまっても、もう少し成長したら「叶うかもしれないよね」と言い始める人もいるはずです。他人の評価は大事なのですが、走っている時には周りが見えなくなってしまうこともあるので、そういった意味でも人に言うことは大事だと思います。
― 現在、声に出して叶えたい夢はありますか?
西垣:日本アカデミー賞新人俳優賞は入った時から目標として宣言しているので、そろそろ取らないと次の夢が見つからないです!
― 応援しています!素敵なお話ありがとうございました。
(modelpress編集部)
西垣匠(にしがき・しょう)プロフィール
1999年5月26日生まれ、石川県出身。2021年2月に放送されたドラマ「夢中さ、きみに。」(MBS)に出演し、俳優デビュー。「ドラゴン桜」(同年/TBS)での坊主頭に眉毛を全剃りした姿が話題となった。近年の主な出演作は、「ハマる男に蹴りたい女」(テレビ朝日/2023年)、「私がヒモを飼うなんて」(TBS/2023年)、「ペンディングトレインー8時23分、明日 君と」(TBS/2023年)、「みなと商事コインランドリー2」(テレビ東京/2023年)、ドラマ「春になったら」(カンテレ・フジテレビ/2024年)、ドラマ「高額当選しちゃいました」(フジテレビ/2024年)、「顔に泥を塗る」(テレビ朝日/2024年)、「初めましてこんにちは、離婚してください」(MBS/2024年)など。
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