近藤千尋「そんな言葉じゃ我慢できなかった」 “地毛証明書”問題に複雑な親心明かす<インタビュー>(C)モデルプレス

近藤千尋「そんな言葉じゃ我慢できなかった」 “地毛証明書”問題に複雑な親心明かす<インタビュー>

2019.04.10 17:15

学生時代は校則が厳しかったという、モデルの近藤千尋さん。個性が尊重される時代になってもなお、頭髪検査で黒髪に指導されたり、ヘアアレンジがNGだったり、何かと制限の多い学校生活。“自分らしさ”を求めて、好きなこと、やりたいことに手探りな学生時代に、モヤモヤを抱えた人も多いのでは?現在1児の母でもある近藤さんも当時を振り返り、「あるある!」と共感したくなる思春期の思い出を語りました。

近藤千尋「誰にも迷惑かけてないのに…」

近藤千尋(C)モデルプレス
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― 近藤さんはどんな学生でしたか?

近藤:私が通っていた中高一貫校は、校則が厳しかったですね。髪は染めちゃダメですし、ピアスもダメですし、お化粧もダメ。靴下も指定がありました。学生時代は今だけだから、可愛くいたい。制服も可愛く着たい。けれど目立って内申点に響いたり、親を悲しませるのはイヤだったので、ある程度校則は守ってギリギリを攻めてました。今考えると小さいんですけど、スカートを一段多く折ったりとか(笑)。「誰にも迷惑かけてないのに何で?」って感じていたのを覚えてます。

近藤千尋(C)モデルプレス
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― 今、パンテーンのキャンペーンが発端で「#この髪どうしてダメですか」というハッシュタグが広がり、“地毛証明書”について様々な意見が寄せられています。近藤さんは地毛証明書をご存知でしたか?

近藤:知らなかったので、驚きました。

― 最近では、都内の約6割の高校で提出されているそうです。

近藤:そうなんですね。自然な髪色なのに注意されたり、黒染めの指導を受けたりするのは当時も疑問に思っていました。「染めるのはNGなのに黒染めはいいの?」って。私の学校にも水泳をやっていて髪が茶色い子がいて。練習を頑張った結果でもあるのに、それをダメだと否定されると全部にやる気がなくなっちゃう。親になって改めて、もうちょっと子供を尊重してあげたらいいのになって思うこともありますね。

学校、校則…親になって思うこと

― 8日には「#HairWeGo さぁ、この髪でいこう。」をメッセージに掲げるパンテーンの動画が公開。実際に髪型校則を提出した学生と現役の先生が、台本無で髪の校則についてホンネで議論する内容になっています。

近藤:この動画、なんかいいですよね。先生と生徒が逆の立場で、先生がテストを受ける姿は一度見てみたかった(笑)。なんで校則があるかとか、生徒が疑問を素直にぶつけていて、それに対して先生も向き合っている。やっぱり言葉で伝えられると納得すると思います。「校則だから」「大人の事情で」とかはダメですよね。お互いが納得するためにも、コミュニケーションは大事だなと思います。

近藤千尋(C)モデルプレス
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― 娘さんを持つ母親として、感じる部分もありますか?

近藤:そうですね。自分の子どもの地毛が認められず、学校から黒染め強要されてしまうのは親として嫌ですね。娘が注意されたとき、「自ら黒髪にする」って言ったら黒く染めたらいいと思うし、「自然な髪色のままがいい」って言ったら、私は娘の味方でいてあげたい。でも正直なところ、難しい問題ですよね…。守ることによって余計問題が大きくなるなら、娘を説得するかもしれないな。

― 子供が大切だからこそ、悩ましい問題ですね…。

近藤:でも大人の事情で子供をなだめるとか、自分が当時キライだった大人になってるなって、今思いました(笑)。「青春なんて今だけだから学生らしく楽しんで」って言われても、17、18歳の私だったらそんな言葉じゃ我慢できなかったと思います。なぜこのルールがあるのか先生と本音で話し合ったら、納得できるのかもしれないですね。

近藤千尋(C)モデルプレス
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伸び伸びと生きられる時代へ

― 今年は元号も変わり、新しい時代に突入。校則も時代に合わせて少しずつ変わっていくのかもしれないですね。

近藤:そうですね。やっぱり校則で見た目を一律に制限してしまうと、その子らしさが消えちゃいますし、あまり個性は殺してほしくないって思います。それに前髪の長さを指定されても、オン眉が似合わなければ相当ツライですし…(苦笑)。親になって思うのは、変に大人びたり「いい子」にならないで、もっと年相応に人に甘えたり、わがままを言ってもいいのになってこと。もうちょっと伸び伸びと生きてほしいな。

近藤千尋(C)モデルプレス
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― 普段、子育てでルールは決めていますか?

近藤:ありのままの私達でやってるので特にルールはないんです。でもダメなことをしたら、すごく怒ります。まだ2歳なので分かっていないと思うんですけどね(笑)。現場に連れて行くと可愛がっていただくことも多いですし、かなり甘やかされて育っちゃうと思うので、とんでもない女の子にならないように、今から厳しくするようにしていますね。

近藤千尋(C)モデルプレス
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― まだ先の話ですが、学校を選ぶときに大切にしたいことはありますか?

近藤:私が両親から言われたように、真面目に育ってくれたらそれでいい(笑)。子どもの個性を尊重してくれる先生がいる学校だったらうれしいですね。

近藤千尋(C)モデルプレス
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― 将来はどんなふうに育ってほしいですか?

近藤:女の子ですし、「芸人の娘だからおもしろいことやれよ」って言われるのが今から心配です(笑)。本人がやりたい道があったらそれをサポートできたらいいなって思いますし、選択肢を増やしてあげられたらいいですね。今、おやつは「これ!」じゃなくて、「どれがいい?」って自分で選ばせるようにしてるんです。私が何でもいいっていうタイプなので(笑)、自分の意見をきちんと言える子になってほしいです。

― 楽しみですね。ありがとうございました。

#HairWeGo さぁ、この髪でいこう。

近藤千尋(C)モデルプレス
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パンテーンは「#HairWeGo さぁ、この髪でいこう。」というブランドメッセージをもとに「髪型校則へのホンネ調査」を実施し、この春から「#この髪どうしてダメですか」キャンペーンをスタート。

「#この髪どうしてダメですか」というハッシュタグと共に展開し、Twitterには「学生らしい髪型って何?」「三つ編みはいいけど編み込みがダメって謎だった」など、わずか3日で2万件を超える髪型校則に関する声が殺到(※1)。

アンケート調査(※2)では、先生の約70%が「髪型校則に疑問を感じている」、約93%が「時代に合わせて、校則も変わっていくべきだと思う」と回答。学生や先生、かつて学生だった大人にも広がり、学校校則のあり方に一石を投じています。

あなたは今、校則について何を思いますか?


これまでもパンテーンは、“個性”が爆発したキュートな赤ちゃんの動画を公開。個性を愛するのは素敵なことだと、ブランドの想いが込められた「#HairWeGo さぁ、この髪でいこう。」は、まだまだ盛り上がりを見せそうです。

自分らしさを大切に

近藤千尋(C)モデルプレス
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「母校に行く機会があったら、学生に伝えられたらいいですね。今モヤモヤを抱えていたとしても、将来は楽しいよって。私は好きな人と結婚できたし、楽しい人生が待ってるよって」と、笑顔で語り、学生に対してエールを送りました。

個性を認めて育てていけたら、自分らしく自信をもって社会に飛び出せる。新たな時代が始まるタイミングに、一歩踏み出して考えてみませんか?(modelpress編集部)[PR]提供元:プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社

※1:2019年3月18日~3月20日
※2:中高生の髪型校則に関するアンケートより(対象:現役中高生400人、元中高生200人、現役教師400人)/プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社調べ

撮影/勝吉祐介(PEACE MONKEY)

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