（左から）ジョディ・スウィーティン、キャンディス・キャメロン・ブレ、アンドレア・バーバー（C）モデルプレス

「フルハウス」の少女が大人になって再集結 “逆の立場”で活きた子役経験とは　モデルプレスインタビュー

2016.12.12 07:00 views

世界中で愛されている人気テレビドラマ『フルハウス』のその後を描いた『フラーハウス』のシーズン2が、12月9日よりNETFLIXにて配信がスタートした。モデルプレスでは、主要キャストにインタビューを実施。今回は、キャンディス・キャメロン・ブレ、ジョディ・スウィーティン、アンドレア・バーバーの「女性キャスト編」をお送りする。

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『フルハウス』メンバーが30年経て再集結

1987年から1995年にかけてアメリカで放送された『フルハウス』（全192話）は、妻を交通事故で亡くしたタナー家のダニーが、親友ジョーイと義弟ジェシーを巻き込んで、10歳・5歳・生後9ヶ月の3人の娘を育てる物語。日本ではNHK教育テレビにて1993年から1997年にかけてのオンエアに加えて、2回の再放送も行われた。

そして、時を経て3人の娘たちが主人公になった『フラーハウス』シーズン1は、2016年2月より世界同時配信がスタート。『フルハウス』に出演した多くのキャストが約30年の時を経て同じ役として出演していることでも話題になっており、キャンディスがタナー家の長女D.J.役、ジョディが次女ステファニー役、アンドレアがD.J.の親友キミーを演じる。

3人の子どもが大人に

― 大人になってまた同じ役を務めた感想をお聞かせ下さい。

キャンディス： D.J.は長女として育ってきました。今は夫を亡くして3人の息子を育てるシングルマザーとして家を支えているので、1番しっかりしたところがあります。『フルハウス』におけるダニーのような責任感を感じています。でも、彼女は妹や友人の支えがないとダメで、妹や友人がいればリラックスできるというキャラクターになっていると思います。

ジョディ： 20年以上経っているのですが、その20年以上の間にステファニーたちにどんな出来事があったのかを考えながら作品を作っていくことができるので、その分、やっていて楽しいです。子ども時代を演じて大人時代も演じるというチャンスは役者として、なかなか与えられるものではありません。

アンドレア：キミーはもともとエキセントリックなところがあるので、大人になった彼女も同じような資質を持つことを心掛けています。上手に彼女を作る作業はできていると思うのですが、彼女はラモーナという女の子の母親になったので、以前よりも責任も多いし、色々な性質は加わっていると思います。ラモーナとの関係は、よき母親でありたいのですが、友達でもありたいという気持ちを持っています。そのへんの線引きをしながら、楽しんでいます。

「フラーハウス」シーズン2より(C) Netflix. All Rights Reserved.

“育てられる”から“育てる”へ

― 『フルハウス』では“育てられる側”でしたが、『フラーハウス』では“育てる側”になりました。逆の立場を演じるにあたって難しかったところはありますか？

キャンディス：実生活でも私たちは母親だから楽に演じることができています。私たちは子役たちの立場を『フルハウス』の時に経験していますので、『フラーハウス』の子役たちを色々と気に掛けてあげることができますし、演じやすい環境を提供できているのではないかなと思います。

アンドレア：“家族であること”が『フルハウス』と『フラーハウス』を繋げているものなのです。英語の表現で“村全員で育てる”ということをいうのですが、まさにダニーが親友のジョーイと義弟のジェシーを巻き込んだのと同じように、今回のD.J.も親友と妹を巻き込んで子育てをしています。お互いの力を借りながらみんなで子育てをする雰囲気が『フラーハウス』にも伝わっていると思います。

ジョディ：ステファニー（自身の役柄）に子どもはいませんが、キャンディスが言ったように、私たち3人と子どもたちの間には楽しい環境ができています。家族的な雰囲気が『フルハウス』が愛されている理由だと思います。その雰囲気は『フラーハウス』にも継承されているのではないかなと思います。私たちが子役を演じたのは8年間でしたが、本当にあっという間に過ぎてしまった時もありました。

3人の女優が考える「夢を叶える秘訣」

― 最後に、3人が考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。

キャンディス：常に努力を忘れないこと。人生の中で自分が情熱を感じられること、仕事だったり、やりがいだったりを見つけられることを、我々はみんな望んではいるけれど、たとえ努力をせずにそれが叶ったとしても、得られる満足感は、努力をしていたときとは違うと思います。なので、努力は常に忘れないこと。

ジョディ：人生で何度も聞くであろう『ノー』という言葉を決して恐れないでください。そして、『あなたには無理だよ』という言葉もきっとたくさん聞くと思いますが、耳を傾けないでください。自分の情熱に対してひた向きにがんばればきっと夢は叶うと思います。私達3人も、まったく違う人生の道程を歩んで来たのですが、あきらめずにいたからこそ『フラーハウス』を実現させることができました。ジョディが言ったように、努力をしたからこそ、満足感もあります。

アンドレア：すぐに様々なことが理解できなかったり、道が見えなくてもいいのよと伝えたいです。例えば、成人の年齢になるとみんな大きなプレッシャーを感じると思います。成人したときに、周りから『この人は分かっている』と思われてしまうかもしれませんが、色々なことをやってみるとよいと思います。例えば大学に進学したとして、興味がない学科でも選択してみれば見地が広がるかもしれません。それを新しい糧にしてほしいです。決して、焦らないで。

― ありがとうございました。

（modelpress編集部）

Netflixオリジナルドラマ　『フラーハウス』作品概要

1987年から1995年にかけて8シーズン、全192話放映されたファミリードラマ『フルハウス』は、妻に先立たれたダニー・タナーが3人の娘たちを育てるために義理の弟ジェシーと親友のコメディアンのジョーイと繰り広げる笑いと感動の共同生活ドラマ。

『フラーハウス』は、妻に先立たれたダニー・タナーが、義理の弟ジェシーと親友のコメディアンのジョーイとともに3人の娘たちを育てるために奮闘するファミリードラマ『フルハウス』のその後を描いた作品。オリジナルでは幼かったタナー家の長女D.J.と次女ステファニー、そしてD.J.の親友キミーが大人の女性になり、男3人から女3人の子育て奮闘記へとなる。

出演者はオリジナルキャストが集結。舞台となるタナー宅も『フルハウス』で使われた家具を使用して完全復元された。

なお、シーズン2が、12月9日より全世界で同時配信スタート。