パフェ専用スコーンがてっぺんにドン! 【京都】で30年の紅茶専門店が作るパフェ
本日の一品 > 北山紅茶館の「季節のパフェ 冬パフェ」(神戸)
プライベートでもあまいもんが大好きで、いつもとっておきのスイーツ情報を届けてくれるフォトグラファーのKさん。今回はパフェの撮影で訪れて、グッと心を掴まれてしまったという京都・北山にある紅茶とスイーツのカフェへ。訪れてみれば、パフェをはじめ、温もりのある個性あふれるスイーツが待っていました。
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「味もボリュームも満点! てっぺんにスコーンがのった紅茶専門店のパフェ」(Kさん) 編集部の「これも食べたい!」【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
「味もボリュームも満点! てっぺんにスコーンがのった紅茶専門店のパフェ」(Kさん)
北山紅茶館の「季節のパフェ 冬パフェ」
「季節のパフェ」1,500円。写真は冬のパフェで、ドリンクとのセットで2,200円。スコーンを手で取って、アイスやチーズキューブをのせて楽しんでも。「これまでパフェをたくさん撮影してきましたが、トップにスコーンがのっているものははじめて。ファインダー越しでもインパクト抜群でしたが、食べても満足度が高い! アールグレイのスコーンのほかにも、パウンドケーキ、チーズ風味のキューブ、アールグレイのゼリーなど、このパフェのためだけに作られたパーツがぎっしり詰まっていてボリューム満点。でも、フランボワーズなど酸味のあるパーツがバランスよく入っているので、最後まで食べ飽きません」(フォトグラファーKさん)
アイスをサンドしたスコーンがてっぺんにのるユニークなパフェは、30周年を迎えた人気の紅茶専門店に、7年ほど前に登場しました。春夏秋冬で装いが替わり、こちらは白と赤をイメージカラーにした11月から2月末までの冬バージョンです。
アールグレイをミルクで濃いめに煮出して作るこのスコーンは、パフェだけのもの。さらにグラスの中で重なるホワイトチョコとアーモンド風味のパウンドケーキも、フランボワーズのチーズキューブも、アールグレイのゼリーも、すべてパフェのためだけに作られたパーツ。それだけに味のバランスが良く、食感や温度の変化が多彩で、Kさんの言葉どおり、最後まで飽きずに楽しめます。
スイーツもフードメニューも小林さん(中央)はじめ、スタッフがすべて館内で作っています。考案したのは、現在、館主を務める小林桂子さん。「北山紅茶館」は、現在の最寄り駅である松ヶ崎駅にまだ地下鉄が通っていなかった1995年にオープンしました。そして、当時からフードやスイーツメニューを手がけていた小林さんが、17年前に初代から受け継いだそうです。
入店するとすぐ左手に茶葉のディスプレイが。茶葉のほか、プレーンのスコーン、マフィンなどもテイクアウトできます。メニューに合わせて選べる紅茶は、25種以上。30周年を迎えるにあたり、オリジナルブレンドティーも登場しました。「30年という歴史があるので、コクと深みのあるアッサムを主役にした」というこの紅茶は、ベリー系のフレーバーを配合し、深みの中に華やかさを添えています。
編集部の「これも食べたい!」
アップルクランブルパイ
「アップルクランブルパイ」800円。生クリームの増量は+50円。+300でアイスの追加もできます。10種以上と豊富に揃うスイーツメニューの中で、ひと際目を引いたのが、薄切りリンゴがこぼれんばかりに重なった、創業ほどなくから続いているというアップルクランブルパイ。直径24センチのホール1台で、使うリンゴはなんと1キロ! それを薄切りにし、自家製のシナモンシュガーをまぶし、タルト台にこんもりと重ねてクランブルで覆い、1時間半かけてじっくりと焼き上げています。フレッシュさが伝わるリンゴの食感が醍醐味で、これを目当てに訪れる常連客も多いそう。
北山通沿いに佇む平屋の一軒家。オープン当初は周りにお店など、ほとんどなかったといいます。そのほか、カルバドスが香るもうひとつのリンゴのケーキ、シュー皮が大きく膨らんだシュークリームなど、スイーツメニューにはどれも温もりのある、ほかにないオリジナリティが感じられます。オープン当初から使っているというイギリス製ポートメリオンの茶器も、どこかレトロな雰囲気で愛らしく、口あたりもとてもいい。中心地からは少し離れているにもかかわらず、平日でもすぐに満席になってしまう人気も頷けます。
教えてくれた人フォトグラファーK
大阪生まれの大阪育ちで大阪在住。関西を拠点に、雑誌、広告媒体などで撮影を手がけるフォトグラファー。撮るのも食べるのも作るのも好きという、生粋のあまいもんラバー。そのうえ旅好きで、旅先でのあまいもん巡りも欠かさないというガチ勢。
DATA
北山紅茶館(きたやまこうちゃかん)
京都府京都市左京区松ケ崎雲路町6-12
TEL 075-721-8586
営業時間 10:00~19:00(18:30 LO)
定休日 水
\from Editor/
京都で取り上げられることが多いのは、やはり日本茶の専門店やコーヒーショップ。紅茶にスポットが当たることは少ないけれど、中心地から離れているにもかかわらず、30年も続いている人気の専門店があるんですね。きっと居心地がいいのでしょう、地元の方とおぼしきお客さんが、思い思いに紅茶やスイーツを楽しむ景色が印象に残りました。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ
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