整理券待ち!?『立喰い寿司 あきら』はあの鮨の名店が開いた、コスパ最強の立ち食い寿司!【新橋・築地】
2021.09.22 18:00
2021年に新規オープンした飲食店のなかでも大きな話題となっているのが、東京・新橋および東京・築地に暖簾をかかげる『立喰い寿司 あきら』だ。
新橋店が2月にオープンしてわずか5カ月後には築地店をオープン。どちらの店舗も、連日、おいしい寿司を求める人たちの笑顔で溢れている。
『鮨龍尚』は「堅苦しくない雰囲気で、気軽に楽しく味わえる江戸前鮨」をモットーに掲げているが、新規オープンした『立喰い寿司 あきら』2店舗は値段的にもさらに気軽。
といっても、使う魚のクオリティーは『鮨龍尚』とまったく同じ。たとえば縞鯵を仕入れたら、腹は『鮨龍尚』、背は『立喰い寿司 あきら』の2店舗で使うなどして、うまく調整しているのという。
理由は、店内に十分な調理スペースがないから。新橋店は一度に入れる人数も少なく、7人で満席。朝11時に整理券を配布して、12時~、13時~、14時~、17時~、18時~、19時~と6回転させている(※ただし緊急事態宣言中などは夜の部の営業はナシ)。築地店は並んで待つシステムだ。
入店後は、店内に貼られているメニューを見て食べたいものを選び、チェックリストに注文数を書いてオーダーするシステムだが、当日入荷したものは事前にSNSで公開しているので、入店前から注文するものを選ぶ楽しみも味わえる。
マグロは、“日本一”と名高いマグロ専門仲卸『やま幸』から仕入れたもの。『やま幸』の本まぐろが、赤身380円(写真上)、中とろ490円(写真下)で食べられるとなると、それだけで何貫も注文してしまいそうだ。
肉厚な赤身、ぽってりとした中とろともに、「マグロってこんなに美味しかったのか!」と目を瞠らされること必至。
赤身は、マグロ特有の香りの豊かさも楽しいし、中トロは脂のバランスのよさにも唸らされる。
赤酢3種類、米酢1種類をブレンドした酢飯を覆うようにふんわりとのせられた白エビが、口の中でほろほろとほどけていく感触まで堪らない。
白身魚も種類豊富。鯛ひとつとっても、たとえばこの日は、春子鯛、真鯛、白甘鯛昆布〆のラインナップゆえ、食べ比べを楽しみたくなる。こちらは真鯛(写真上)。
ほどよく脂がのった真鯛は、さっぱりした口当たりだが、うまみが凝縮されているため、いつまでも余韻を楽しめる。
産地、種類、みょうばんを使っていなくて無添加であることなどにこだわったウニを贅沢に使った握りは、ウニ好きには必ず食べてほしい名作。
この日のネタは北海道『東沢水産』のキタムラサキウニだが、日によっては他の水産会社のウニの場合もある。いずれにしても目利きが選んだ最高級のもの。クリーミーな舌触りもとろける口どけも別格だ。
しかしなぜ、これまでの高級路線とは一線を画す立ち食いスタイルで新しいチャレンジをしようと思ったのだろうか?
理由のひとつはコロナ禍。高級店であれば、たとえば8席の店で時短営業して3回転させたとしても、24名が限界となる。
しかし、立ち食いスタイルにして1日6回転させれば、そのぶん大量に仕入れることができる。
店舗には協力金が出る一方で、仲買さんには十分な補償がないことに憤りを感じ、なにか自分にできることはないか? と考えた末に出た答えが、このスタイルだったというわけだ。
『立喰い寿司 あきら』2店舗を手伝ってくれるスタッフをSNSで募集して、実際に数人の職人を採用している。
働いている店舗が休みの日に腕を磨きにくる人もいれば、専門学校で学ぶ傍ら、経験を積みにくる人もいるのだとか。
店内では、誰もが黙々と寿司を口に運んでいるが、それゆえに、寿司のおいしさに集中できるというのもなかなかオツである。
しかしながら、驚きや感動のため息を思わず漏らしてしまう人が多いそう。居合わせたお客の感嘆を耳にするたび、きっと心のなかで「わかる!」と同調したくなるはず。
【メニュー】
・本まぐろ赤身(戸井) 380円
・真鯛(淡路)440円
・白えび昆布〆(富山) 380円
・本まぐろ中とろ(戸井) 490円
・キタムラサキウニ 東沢水産(北海道) 1,100円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
※その日入荷した食材でおしながきが決まります。また、産地および価格も随時変動します。
撮影: 佐々木雅久
070-3293-7491
平日 12:00~ ※日曜営業はtwitter要確認
不定休 ※当日の営業はInstagramやtwitterで要確認
https://www.instagram.com/stand_up_sushiakira/
070-3293-7491
平日 12:00~ ※日曜営業はtwitter要確認
水曜日・土曜日不定 ※日曜営業は不定期なのでtwitterにて要確認
https://www.instagram.com/stand_up_sushiakira_tsukiji/
この記事の筆者:松本玲子(ライター/音楽家/ナレーター)
新橋店が2月にオープンしてわずか5カ月後には築地店をオープン。どちらの店舗も、連日、おいしい寿司を求める人たちの笑顔で溢れている。
白金高輪の高級鮨店『鮨龍尚』の店主が立ち食いスタイルの寿司店をオープン
話題沸騰となるのも当然。2店舗をオープンさせたのは、東京・白金高輪の人気鮨店『鮨龍尚(しょうりゅう)』の店主・田島尚徳(たかのり)さん(写真下)だからだ。『鮨龍尚』は「堅苦しくない雰囲気で、気軽に楽しく味わえる江戸前鮨」をモットーに掲げているが、新規オープンした『立喰い寿司 あきら』2店舗は値段的にもさらに気軽。
といっても、使う魚のクオリティーは『鮨龍尚』とまったく同じ。たとえば縞鯵を仕入れたら、腹は『鮨龍尚』、背は『立喰い寿司 あきら』の2店舗で使うなどして、うまく調整しているのという。
午前中にSNSでその日のメニューが公開されるのを楽しみにしているファンも!
自ら豊洲市場に足を運び、3店舗分の仕込みを行うのは田島さんの日課だが、『立喰い寿司 あきら』新橋店で使うシャリは、白金高輪の『鮨龍尚』で用意して運んでいるというから驚きだ。理由は、店内に十分な調理スペースがないから。新橋店は一度に入れる人数も少なく、7人で満席。朝11時に整理券を配布して、12時~、13時~、14時~、17時~、18時~、19時~と6回転させている(※ただし緊急事態宣言中などは夜の部の営業はナシ)。築地店は並んで待つシステムだ。
入店後は、店内に貼られているメニューを見て食べたいものを選び、チェックリストに注文数を書いてオーダーするシステムだが、当日入荷したものは事前にSNSで公開しているので、入店前から注文するものを選ぶ楽しみも味わえる。
日本一のマグロ専門仲卸『やま幸』から仕入れるマグロは何貫でも食べたい
取材当日、『立喰い寿司 あきら』新橋店のネタは25種類。常時20~25種類程度のネタがそろっており、旬の魚はもちろん、ウニやマグロなどの年間通して楽しめるラインナップも。マグロは、“日本一”と名高いマグロ専門仲卸『やま幸』から仕入れたもの。『やま幸』の本まぐろが、赤身380円(写真上)、中とろ490円(写真下)で食べられるとなると、それだけで何貫も注文してしまいそうだ。
肉厚な赤身、ぽってりとした中とろともに、「マグロってこんなに美味しかったのか!」と目を瞠らされること必至。
赤身は、マグロ特有の香りの豊かさも楽しいし、中トロは脂のバランスのよさにも唸らされる。
ねっとり濃厚な「白エビ」はやみつき必至
ねっとりとした濃厚なうまみを堪能できる「白えび昆布〆」(写真上)は、見た目の美しさも秀逸。赤酢3種類、米酢1種類をブレンドした酢飯を覆うようにふんわりとのせられた白エビが、口の中でほろほろとほどけていく感触まで堪らない。
白身魚も種類豊富。鯛ひとつとっても、たとえばこの日は、春子鯛、真鯛、白甘鯛昆布〆のラインナップゆえ、食べ比べを楽しみたくなる。こちらは真鯛(写真上)。
ほどよく脂がのった真鯛は、さっぱりした口当たりだが、うまみが凝縮されているため、いつまでも余韻を楽しめる。
産地、種類、みょうばんを使っていなくて無添加であることなどにこだわったウニを贅沢に使った握りは、ウニ好きには必ず食べてほしい名作。
この日のネタは北海道『東沢水産』のキタムラサキウニだが、日によっては他の水産会社のウニの場合もある。いずれにしても目利きが選んだ最高級のもの。クリーミーな舌触りもとろける口どけも別格だ。
コロナ禍で自分にできることを改めて考えた
これほどまでのクオリティーのものをこんなにリーズナブルに食べられるなんて、お客からしたらうれしい限り。しかしなぜ、これまでの高級路線とは一線を画す立ち食いスタイルで新しいチャレンジをしようと思ったのだろうか?
理由のひとつはコロナ禍。高級店であれば、たとえば8席の店で時短営業して3回転させたとしても、24名が限界となる。
しかし、立ち食いスタイルにして1日6回転させれば、そのぶん大量に仕入れることができる。
店舗には協力金が出る一方で、仲買さんには十分な補償がないことに憤りを感じ、なにか自分にできることはないか? と考えた末に出た答えが、このスタイルだったというわけだ。
寿司を握る機会が減っている若手の職人も応援
それだけではなく、技術を磨きたいのにコロナ禍によって厨房に立つ機会が減っている職人にまで目を向けたのが、田島さんのすごいところ。『立喰い寿司 あきら』2店舗を手伝ってくれるスタッフをSNSで募集して、実際に数人の職人を採用している。
働いている店舗が休みの日に腕を磨きにくる人もいれば、専門学校で学ぶ傍ら、経験を積みにくる人もいるのだとか。
寿司のおいしさとじっくり向き合う唯一無二の時間を堪能しよう
とはいえ、すべてを彼らに任せているのではなく、田島さん自身ももちろん店に立っている。店内では、誰もが黙々と寿司を口に運んでいるが、それゆえに、寿司のおいしさに集中できるというのもなかなかオツである。
しかしながら、驚きや感動のため息を思わず漏らしてしまう人が多いそう。居合わせたお客の感嘆を耳にするたび、きっと心のなかで「わかる!」と同調したくなるはず。
【メニュー】
・本まぐろ赤身(戸井) 380円
・真鯛(淡路)440円
・白えび昆布〆(富山) 380円
・本まぐろ中とろ(戸井) 490円
・キタムラサキウニ 東沢水産(北海道) 1,100円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
※その日入荷した食材でおしながきが決まります。また、産地および価格も随時変動します。
撮影: 佐々木雅久
立喰い寿司 あきら(新橋店)
〒105-0004 東京都港区新橋3-8-5 ル・グラシエルBLDG 13号 B1F070-3293-7491
平日 12:00~ ※日曜営業はtwitter要確認
不定休 ※当日の営業はInstagramやtwitterで要確認
https://www.instagram.com/stand_up_sushiakira/
立喰い寿司 あきら(築地店)
〒105-0004 東京都中央区築地4-7-5 築地KYビルB1070-3293-7491
平日 12:00~ ※日曜営業はtwitter要確認
水曜日・土曜日不定 ※日曜営業は不定期なのでtwitterにて要確認
https://www.instagram.com/stand_up_sushiakira_tsukiji/
この記事の筆者:松本玲子(ライター/音楽家/ナレーター)
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