【白山】台湾グルメの新店『オルソー』が超人気!「台湾ワンタン」がうますぎて週5で通いたい話題店

【白山】台湾グルメの新店『オルソー』が超人気!「台湾ワンタン」がうますぎて週5で通いたい話題店

2021.05.27 18:00

白山の路地奥に現れた、タイムスリップしたかのようなレトロ台湾空間

都営三田線・白山駅を降りてすぐの路地裏に入っていくと、突然、目の前に“台湾”が現れる。年代を経たかのような古びた壁や、レトロな飾り格子窓。まるで古き良き台湾にタイムスリップしたかのようだ。

ここは、台湾ストリートフードで一躍人気店となった『フジコミュニケーション』(江戸川橋)の2号店『also(オルソー)』。台湾ワンタンとクラフトビールで、新たな台湾ワールドを披露してくれる。

お店の1階はハイテーブルとハイチェアが並ぶビアバー、2階は落ち着いて食事ができるテーブル席となっている。総席数は70席と、江戸川橋にある1号店の『フジコミュニケーション』より広々した空間が、開放的で心地良い。

(※お酒の提供については、現在、国や自治体の要請に準じています。)

アンティーク風のテーブルは、なんとオーナーの近藤喬哉さんの手作り。素朴な木の風合いが、レトロな雰囲気にぴったりだ。

仕掛けたのは、あの行列ができる人気水餃子の店

『オルソー』を共同運営する近藤さん(写真上)と齋藤翼さんは、高校時代、野球部の同級生だったという間柄。近藤さんはホテルのバーテンダーを経て、飲食関連のコンサルタントとして、齋藤さんはカフェやレストラン、居酒屋の立ち上げに関わるなど、それぞれが飲食業界で活躍してきた。

そんな2人が意気投合し、2019年3月にオープンしたのが『フジコミュニケーション』だ。台湾のレアスパイス「マーガオ」を使った水餃子や、自然派ワインとの組み合わせなど、これまでにないスタイリッシュな台湾料理が注目され、一躍行列のできる人気店となった。

そして、2021年2月、2番目の店として『オルソー』をオープンした。

メニューもさらにパワーアップ! では、台湾ワンタンをメインにした『オルソー』ならではの、台湾ストリートフードの魅力をさっそく紹介しよう。

ぷりっぷりのワンタンをかぶりつく幸せ

台湾を訪れたときに出逢ったという台湾ワンタン。日本のワンタンは、小ぶりで、具材より皮の部分が多く、ツルンとしている。一方、台湾ワンタンはボリュームがあり、肉がぎっしりと詰まっており食べごたえ満点だ。

『オルソー』では、「豚肉ワンタン」と「旬きのこワンタン」の2種類を用意している。

「台湾で食べた水餃子もワンタンも、中に何が入っているかわかるぐらいシンプル。その味を再現するために、具材も絞って、自然な味わいを心掛けています」(近藤さん)

ワンタンの具材は、脂にうまみのある豚バラ肉のミンチと生姜がベース。豚肉の味わいを引き立てるために、椎茸パウダーや昆布パウダーといった自然由来のうまみを加えている。味付けには、塩と、日本の醤油より濃厚で甘みがある台湾醤油を使用。この醤油を使うことで台湾らしい味わいになるのだとか。

具の量が多いため、茹で時間も日本の一般的なワンタンより長い。そのため、皮は、ワンタン特有の薄くてツルンとした食感がありつつも、丈夫さが必要。この皮に行きつくのに苦労したという。

でき上がったワンタンは、皮がピッタリはりつき、プリッと盛り上がったビジュアルが食欲をそそる。具材にしっかり味がついているので、たれなしでもいただける。

ガブリとかぶりつくと、ツルンとした舌触りの皮の向こうに、ギュッと詰まった肉のうまみが口中にあふれ出る。まるで肉団子を食べているようで、肉の存在感が抜群! ビールのお供にもピッタリだ。

爽やかな黄ニラの香りが魅力の水餃子

もう一つ、『オルソー』のお薦めメニューが水餃子だ。『フジコミュニケーション』の水餃子は、マーガオを使った新感覚が特徴だが、こちらでは、台湾屋台でよく食べられているオーソドックスな水餃子に仕上げている。

大きな貝柱がゴロッと入った「ホタテ水餃子」(写真上)のほか、「エビ水餃子」「セロリ水餃子」などがあるが、台北の人気店の味を再現したという「alsoオリジナル水餃子」が、一番のおすすめ!

具材は、後味に清涼感のある黄ニラと、あっさりした豚の味わいを感じられるように赤身を混ぜた豚ミンチを使用。

モッチリとした皮自身に食べごたえがあり、ジュワ~ッとあふれるスープは、水餃子ならではの楽しみ。黄ニラと豚肉のバランスも絶妙で、とても優しい味わいだ。

サクサクの衣にジューシーな豚肉がたまらないパイコー

『フジコミュニケーション』の人気メニューもそろっている。

とくに、人気の台湾屋台グルメ「排骨(パイコー)」(豚肉の唐揚げ/写真上)があるのがうれしい。豚肩ロースをオイスターソースや醤油、酒、五香粉などのスパイスでマリネし、この肉を、独特のサクサク感がたまらないタピオカ粉で揚げている。できたては言わずもがな、冷めてもクリスピーな食感が楽しめる。

『オルソー』のパイコーは、ニンニクを使わないまろやかな味つけ。少しパンチがきいた味に変化できるように、スープと台湾醤油、五香粉で作ったたれがかけられている。甘めでコクのあるたれは、キュッと冷えたビールにピッタリだ。

ゴロッと入った骨付き鶏肉が豪快な鶏肉飯

人気のご飯メニュー「魯肉飯(ルーローハン)」をはじめ、ランチメニューもバリエーション豊富。

「鶏肉飯(ジーローハン)」(写真上)は、なんと骨付き鶏肉が丸々ゴロッと入った豪快なメニュー。75℃の低温でじっくり煮た鶏肉は、箸で肉がホロッととれるほどやわらかい。たれは、鶏油(チーユ)やネギ油、台湾醤油で作ったもの。コクのあるたれで、もう、ご飯が止まらない!

近藤さんが台湾で食べたものは、シンプルに鶏肉をボイルしただけの料理だったそう。『オルソー』では、うまみたっぷりの自家製の上湯スープで煮ることで、鶏肉のおいしさをバージョンアップ。しっとりとやわらかい鶏肉全体に、うまみがじんわり行き渡っている。

ご飯にも、香り高いジャスミンライスをブレンド。一つ一つの細かいこだわりに、ファンが多いのも頷ける。

ビールのお供にピッタリな小皿料理も充実

台湾の食堂でお馴染みの小皿料理も充実。こちらの「台湾キムチ」(写真上)は、台湾でポピュラーな「泡菜(パオツァイ)」という、キャベツを甘酢と赤唐辛子で漬け込んだ漬物。キムチという名前だが、辛くはなく、甘酸っぱい味わいが箸休めにぴったりだ。

日本でもお馴染みの「青菜炒/ 旬青菜炒め」(写真上)は、旬の青菜を油で炒めた後、仕上げに上湯スープでさっと煮て、スープのうまみをまとわせている。

できるだけ自然な味わいを大切にしている『オルソー』。シンプルな青菜炒めも、ガツンとした味わいよりも、どこかホッと和むおいしさがある。

フルーティーでマイルドなオリジナルクラフトビール

『オルソー』の魅力のひとつがクラフトビールだ。タップは5ライン。1週間で15~20種類のビールを日替わりで提供している。

ユニークなのは、ワンタンの皮を使ったクラフトビール。文京区のブルワリー『カンパイ!ブルーイング』に依頼して、オリジナルのクラフトビールを造ってもらったという。

ビールは、小麦粉を使うと、口当たりがソフトでやわらかくなるとか。遊び心で、小麦粉でできているワンタンの皮を、ビールを造る工程で入れてみたところ、でき上がったビールは、フルーティーな香りで味がまろやかなものになったのだとか。クラフトビール初心者にも飲みやすい一杯となっている。

(※お酒の提供については、現在、国や自治体の要請に準じています。)

旅気分で出掛けたい一軒

「お店は、地階や3階もあって、キッチンやストックスペースに使っています。ここからまた次のフィールドへと羽ばたいていければと思います」と語る近藤さん。

ちなみに外観には「鶯嵝荘」という大きな文字が描かれた看板が掲げられている。これは、『オルソー』の当て字なのだとか。台湾料理店でありつつも、常にオリジナリティを忘れない近藤さんと齋藤さんの想いが込められているのだ。

どの料理も価格はお手頃。ワンタンとビール一杯といったカジュアルな楽しみ方もできる。紹介した料理は、ほとんどがテイクアウトもOK。日本にいながら、台湾ストリートフードの世界を楽しんでみよう。

【メニュー】
・豚肉ワンタン4個 550円
・alsoオリジナル水餃子(豚肉/黄ニラ) 6個 790円
・排骨(パイコー/豚肉の唐揚げ) 700円
・鶏肉飯(ジーローハン) 700円
・台湾キムチ 400円
・青菜炒/ 旬青菜炒め 600円
・クラフトビール 590円~

※オーダーはQRコードを読み取って行い、予め、クレジットカード情報を登録しておくと、システム上で決済できる非接触システムを導入しています。

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。

also(オルソー)

〒112-0001 東京都文京区白山5-32-13
03-5615-9969
11:30~14:30(L.O.14:00)、17:00~20:00(L.O.19:00)
月曜・火曜
https://r.gnavi.co.jp/ca2mzzt80000/

この記事の筆者:小田中雅子(ライター)

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