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国領の『CRAZY PIZZA(クレイジーピザ』に食通たちが絶賛! あの実力派イタリアンのピザ専門店
2020.07.10 18:00
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地元に食で貢献したい。『Don Bravo』シェフの想いが詰まったピザ専門店
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彼らの多くの目当ては、異色を放つイタリア料理店『Don Bravo(ドンブラボー)』だ。イタリアの素晴らしい食文化を、和やアジアの食材を使って再定義した新しい世界観が多くのお客に認められ、評判は瞬く間に広まり客足の途絶えないお店となった。
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新店『CRAZY PIZZA(クレイジーピザ)』の主役は、『Don Bravo』でコースの最終盤に提供される人気のピザ。イートインとテイクアウトの両方を主軸とし、店内ではオリジナリティ溢れるドリンク類と一緒にピザを楽しめる。
平さんに、開店の経緯を伺った。
きっかけは、家族との外食で感じた違和感
「あるとき、家族と一緒に焼肉を食べに行ったんです。食べ放題で3,000円くらいの、どこの街にもあるような普通の焼肉店です。ほとんど満席だったんじゃないかな。子どもたちは、おいしい、おいしいと言って焼肉を食べていました。僕も普通に食べていたんですが、そのときふと、思ったんです。この肉、どういう育ち方をしてきた肉なのかなって。それ以来、子どもたちを取り巻く食の環境って、あまりに見えていないのではないかと感じるようになりました」(平さん)
アラカルトメニューで営業していた初期の『Don Bravo』には、地元在住のお客も多く訪れていたが、現在ディナータイムの席を埋めるのは、ほぼ調布以外から訪れてくれるお客ばかり。地元に住む人やその子どもたちのため、何かをしたいという思いが募るようになったという。
平さんはその答えを、ピザ専門店という形で出した。
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ピザは、ホールまたは1/4カットでの注文が可能
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ナポリ流でもローマ流でもない、“平流”の生地作り
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そのため、厳密なルールのあるナポリピザなどとは異なる点が多い。
例えば、ピザの命とも言える生地だが、イタリアから輸入した粉を使うピッツェリアが多い中、平さんは国産の全粒粉にこだわる。
“鮮度”にこだわり、挽き立ての国産小麦粉を使用
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タマネギ水は、タマネギと天然水をミキサーに回して、そのまま2日置き、濾したもの。タマネギって風味を底上げしてくれる食材なので、その効果を生地に忍ばせました。
ホエイは那須高原の牧場で、ホエイが余ってもったいないという話を聞き、考案しました。ホエイ自体、非常に栄養が豊富ですし、生地に入れることで上に乗せるチーズとの繋がりができるんです」(平さん)
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生地のキャンバスに豊かな表現、ピザの王道を再定義
それでは、肝心のピザをご紹介していこう。
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口に運ぶ手が進んで進んで止まらない、オーガニック・ジャンク・ピザといったところ。
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オレガノの代わりにレモンバジル、イタリアンパセリの代わりにパクチー、それに『セドリック・カサノヴァ』のフレッシュなオリーブオイルを使用。
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ピザとドリンクのペアリング体験で、味わいの向こう側に触れる
ドリンクもピザにぴったりのメニューを揃えた。
「発酵ジュース」(同・中)は、さまざまなフルーツを発酵させ、炭酸で割って仕上げる。この日は日本のグレープフルーツとも言われる美生柑(みしょうかん)を塩漬けにし、発酵させたものを使用。凝縮された爽やかな果実味が、口の中で弾ける。
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子ども用の「100円ピザ」から、農大生との「発酵研究」まで。飽くなき探究心は広がり続ける
本店『Don Bravo』では、コースの最後にピザを提供している。しかし、コースの流れを大切に考えると、ピザの自由度は高いとは言えなかった。『CRAZY PIZZA』は、ピザという表現をより突き詰めるための新しい扉。そしてこの店は今後、平さんの実験室として大きな役割を果たしていくという。
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平さんのこのスタンスを一言で表現するならば、「バランス」に尽きるだろう。研ぎ澄まされた自身のバランスを信じられるからこそ、フードロス食材を使った100円キッズピザと客単価1万円のコース料理が両立する。そして発酵ラボが本格稼働した暁には・・・。
国領からしばらく、目が離せそうにない。
【メニュー】
▼ピザ
・マリナーラ 2,000円(ホール)/600円(1/4)
(トマトソース・ニンニク・レモンバジル・パクチー)
・マヨコーン 3,200円(ホール)/900円(1/4)
(マヨコーン・モッツァレラ・サルシッチャ・焼肉ソース・山椒)
・クレイジーマルゲリータ 3,200円(ホール)/900円(1/4)
(トマトソース・バジリコ・爆量モッツァレラ)
▼ドリンク
レモンサワー 700円
発酵ジュース 700円
台湾茶 800円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です
撮影:岡崎慶嗣
CRAZY PIZZA
東京都調布市国領町3-10-37080-5382-2660
11:30〜14:30 / 16:30~21:00
水曜日
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この記事の筆者:Yayoi Shinya(フリーライター)
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