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秋冬のバッグトレンドは? お手本にしたい【ロンシャン】の「パリジェンヌ風コーデ」
秋冬シーズンはバッグがコーディネートの主役級に浮上します。新トレンドは「差しバッグ」や「横長」「エコフレンドリー」など。フレンチエレガンスを薫らせるブランド【LONGCHAMP(ロンシャン)】のバッグは今のおしゃれ気分をしっかり映し出しています。バッグでトレンド感を印象付けるスタイリングのエッセンスを、「ロンシャン」の2024-25年秋冬ルックからつかんでいきましょう。
トグルボタンで醸し出すナチュラル感
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今シーズンのバッグは全体シルエットで主張しすぎず、ディテールにスパイスを利かせる演出が人気を集めています。たとえば、留め具。ありきたりのジップやボタン式ではない、ちょっと目新しい感じの留め具はアクセサリーのような効果を発揮してくれます。視線を引き込む「差しバッグ」が秋冬ルックの隠れたキーアイテムです。
デニムのミニ丈パンツに、きれいめのジャケットを羽織った、こなれ感の高い装いです。脇に提げたバッグ「ルロゾ(Le Roseau)」は竹の質感を帯びたトグルボタンがアイキャッチー。ダッフルコートのボタンに着想を得ています。
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今のおしゃれはどの角度からの視線も受け止める「360度ビュー」が大事です。横側から見ると、トグルボタンがいっそう目立ちます。ナチュラルな質感がバッグ姿にソフトな雰囲気を添えました。ベージュ系の自然体トーンとも色やムードがマッチしています。
イーストウエスト(横長)バッグで細見え効果
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今年のバッグトレンドで注目株に浮上したのは、横長シルエットの「イーストウエスト」。まるで東西に広がるかのようにワイドな見え具合からのネーミングです。意外感の高いスーパー横長がボディーの華奢感を引き出してくれるのも人気の理由です。
トレンチコート風アウターの上から斜めがけにしたのは、新コレクションの「Daylong(デイロング)」。少し丸みを帯びたフォルムはボウリングバッグから着想を得たそうです。キュートさと品格を兼ね備えていて、スポーティな装いを格上げ。行動的な現代のパリジェンヌ気分も醸し出しています。
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グリーンのシャツアウターをブラックのスリムパンツにタックインし、ウエストをベルトでしっかりとマーク。パンツの裾はブーツインして、モダンでスポーティなスタイルに仕上げています。そこにブラウン系のデイロングをアクセントとして効かせ、グリーンとブラウンの絶妙なカラーコンビネーションが際立つ意映えに。エッジの効いたスマートなコーディネートにまとまっています。
2色使い、差し色、ワントーンを使い分け
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SDGsやエシカルとの向き合い方は、ファッションの世界で一段と重視されるようになってきました。素材の調達方法や加工のプロセスなどに関心を持つおしゃれ好きも増える傾向に。ごみを出さず、賢く原料を使い切る製法も支持を広げています。
メゾンを代表するアイコニックな「Le Pliage® (ル プリアージュ®)」コレクションの製作時に余った素材を最後まで使い切った新 ラインが「CabasLongchamp Re-Play(カバ ロンシャン リプレイ)」。「リプレイ」というネーミングにも有効活用のニュアンスがうかがえます。グリーン系でまとめたワントーンの装いにも斜め掛けでオン。色味をそろえて、スポーティな装いに落ち着きを加えています。
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体を包み込むようなブルーグレーのニットに、大ぶりの縦長バッグを合わせてボリューム感を強調し、素足のレッグラインをすっきりと引き立てました。ロングブーツが動きを加え、スタイリングに躍動感をプラス。バッグのレザー部分には異なるカラーを使用し、表面にくっきりとしたコントラストを生み出し、立体感あふれる仕上がりに導いています。しっかり分量が収まるタイプは、アクティブな装いにふさわしいハンズフリー状態に導いてくれます。
ホワイトコーデ映え サステナ仕様で気持ちもプラウド
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レザー素材の再評価が進んでいます。長く使えるのに加え、土に還る天然マテリアルという点が見直されてきました。いったん製品化されたレザーを回収して、再び製品に生かす「アップサイクル」の取り組みも加速しています。
レザーをアップサイクルした「Epure Re-Play(エピュレ リプレイ)」は、長年レザー製品を手がけてきたロンシャンならではの技術とクラフトマンシップが光るアイテム。サステナビリティーに新たな価値を付加しています。白のニットパーカには鮮やかなスカーフを首元に添え、顔周りに華やかさをプラス。スカーフの色合いにリンクしたオレンジのバッグがチャーミングさをもたらしています。
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白いシャツとパンツのコンビネーションを、斜め掛けバッグのストラップが際立たせました。ストラップから横マチにわたって、目を引く色を走らせています。斜めにボディーを横切って、きれいな落ち感を印象付けました。帽子と羽織り物を使ったバイカラーでのコントラストが全体をシャープに見せています。
秋冬ファッションのムードメーカー バッグで叶える自分らしさ
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1948年にパリで創業した「ロンシャン」は、現代のパリジェンヌを彷彿とさせる洗練されたスタイルを発信し続けています。アイコニックな「ル プリアージュ®」は日本の折り紙からインスパイアされたそうです。サステナビリティーの推進に熱心で、2022年末にはすべての「ル プリアージュ®」がリサイクルナイロンへと切り替わりました。
日本でも早くから愛され、東京・表参道と銀座のフラッグシップを含む40を超えるストアがあります。2024年秋冬コレクションのテーマは「TEAM SPIRIT」。現代のパリジェンヌたちの前向きな生き方に焦点を当てています。
アウターが目立つ秋冬シーズンになって、服で隠れないバッグは、靴と並んで、おしゃれのムードメーカーです。服では押し出しにくい「自分らしさ」を程よく表現しやすい点でもバッグはキーピース。「ロンシャン」の提案に耳を傾けて、バッグを活用した着こなしを試してみてくださいね。
ファッションジャーナリスト:宮田理江
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