岡田将生・橋本愛・唐田えりか、“答えがない”村上春樹作品への向き合い方 橋本は共通点明かす「同じ星の下なのかな」【地震のあとで】
2025.03.24 05:00
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俳優の岡田将生、橋本愛、唐田えりかが3月13日、都内で行われたNHK総合土曜ドラマ『地震のあとで』(4月5日スタート/毎週土曜夜10時~/全4話)の完成試写会見に出席。作家・村上春樹氏の短編が原作である本作への思いを語った。
岡田将生「地震のあとで」への迷い
村上氏の小説が原作となる作品は映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)以来2度目の出演となった岡田は「根底にあるのは、自分自身の内部にある感情というものがとても大切なんだなということを読みながら、この役を演じながらも感じた」と説明。本作については「まだ全てを理解できてはいないという状況でして。去年の夏ぐらいに撮影をしていたんですけど、未だに自分の頭の中でぐるぐる回っている感じがしまして。自分の答えが出ないまま皆様に提示するのがいいのかどうかっていう迷いもありました」と自身の葛藤を明かし、「村上春樹さんの作品を前回やらせていただいたときもそうだったんですけど、やはり答えがないんですよね。人生とは何か、人とは何かっていうことをずっと自分に問いかけてくれる作品になっていますし、そういう風に見ていただけたら嬉しいなと思っています」と呼びかけた。橋本は「原作を読んで、全ての章で実際に地震で被災した人々の話ではなく、地震と距離のある人たちの物語を描いているところがすごく興味深いなと思っていて」とコメント。「それは私自身にもすごく重なるところで、私は3.11も熊本地震も(実際に被災はしていないし)、阪神淡路は生まれてなかったので、そういった意味で登場人物たちと同じような距離感なんですよね。なので、自分の人生とすごく重ね合わせながら読みました」と振り返り、「狭間にいる人の方がこの国には今はまだ多いのではないかと思ったので、この国の大部分の人々のお話でもあるんじゃないかなと思いましたし、その距離感の中で、自分の意識と体がどう変化していくか、どう揺れ動いていくかも感じながら演じました」と語った。
また、唐田も本作について「掴みどころがまだないですし、言葉にすることがすごく難しい」と告白。「脚本を読んで、チャレンジさせていただいた後も変わらずその位置にもまだある作品」と本作への印象を説明していた。
橋本愛、村上春樹への共通点明かす
さらに、答えのない難解な作品を演じるうえでの楽しさを聞かれた岡田は「皆さんが違う考えを持っていて、答えを持っているんですよね。それを提示しながら、どのルートが正しいのかっていうのを探っていく時間が僕は特に好きでして」と説明。「村上春樹さんの原作のものをやらせてもらうときは特にその時間が多くてですね。悩みながら、皆さんで模索しながら進んでいく時間が特に僕は大好きだった」と明かした。また、橋本は村上と誕生日が一緒であると明かし、「同じ星の下なのかな。なんか親近感じゃないですけど、繋がりを感じられて嬉しかった」と笑顔。「幽幻な世界観の中で、異世界観を感じられるような作品って数多くはないので、そういった意味でもいつもと違う挑戦になるから、自分の可能性も試されるというか、発見できます」と本作への思いを話した。
村上の「ノルウェイの森」が小説の中で一番好きだと語る唐田は「今回、村上春樹さんの作品をやらせていただけるってなって『やったー!』っていう気持ちが特にあって、嬉しさのまま入らせていただいて」と回顧。「橋本さんが仰っていたように、意義のある作品に関われて、本当に『やったー!』みたいな」と本作出演の喜びを表現した。
この日は、岡田、橋本、唐田のほか、制作統括の山本晃久氏、演出の井上剛氏が出席した。
土曜ドラマ「地震のあとで」
1995年に発生した阪神淡路大震災の後、村上氏が著した4つの短編を、震災から30年を迎える2025年の節目に連続ドラマ化。原作の舞台を1995年だけでなく、2025年にいたる設定に置き換えることで、今に続く地震のあとの30年の時間を描き、これらの連鎖の先に回復を祈るドラマを目指した。阪神淡路大震災の影響を、現地ではなく遠い場所で受けた人間たちの喪失を伴う奇妙な物語である本作は、映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允氏が脚本、ドラマ『その街のこども』『あまちゃん』で震災を描いてきた井上氏が演出を担当する。(modelpress編集部)「地震のあとで」第1話あらすじ
#1「UFOが釧路に降りる」1995年、東京。阪神淡路大震災のニュース映像を見続けていた未名(橋本愛)は、突然家を出ていく。夫の小村(岡田将生)は、妻の行方も分からないまま、後輩に依頼された「届け物」をするため釧路へ赴く。妻はなぜ出ていき、どこに行ってしまったのか?小村は、釧路で出会った女性たちに奇妙な旅へと導かれていく。
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