葵わかな、薬師丸ひろ子、伊藤沙莉(C)テレビ朝日

葵わかな・伊藤沙莉・薬師丸ひろ子、日本の食卓を変えた女性描く大型SPドラマ「キッチン革命」2夜連続放送

2022.12.23 05:00

女優の葵わかな伊藤沙莉薬師丸ひろ子が出演するテレビ朝日系大型スペシャルドラマ『キッチン革命』が、2023年3月25日・26日の2夜連続で放送されることが決定した。


大型SPドラマ「キッチン革命」2夜連続放送

「キッチン革命」ロゴ(C)テレビ朝日
「キッチン革命」ロゴ(C)テレビ朝日
戦後初のCAの奮闘をたどった『エアガール』(2021年)、女子教育の先駆者の青春を綴った『津田梅子~お札になった留学生~』(2022年)。テレビ朝日ではこれまで激動の時代を「LOOK UP!」の精神で力強く駆け抜けた女性たちを描いたドラマを放送し、反響を獲得してきた。

そんな感動の2作に続く大型スペシャルドラマが2023年3月25日・26日と2夜連続で誕生する。新たにスポットを当てるのは、戦前から戦後にかけて激動の時代に料理と台所、“食に関わる革命”を起こして日本を変えた2人の女性。葵、伊藤、薬師丸という豪華実力派女優たちが、時代を切り拓いたパワフルな主人公を演じる。

第1夜は計量カップ&スプーン・レシピを生んだ女性医師描く

男女問わずキッチンに立ち、レシピを見ながら料理をする光景は、今ではありふれたものとなっている。コロナ禍、レシピをチェックしながら料理し、家で食べる機会はさらに増えたのではないだろうか。しかし、誰もが自宅で料理人の味を再現できるようになったのは、戦後になってからのこと。その背景には、知られざる2人のパイオニアが存在したのだ。

その1人が、今では誰もが当たり前のように使っている計量カップ、計量スプーンを生み出し、現代で言うレシピ、“料理カード”を作りあげた女性医師をモデルとした香美綾子(かがみ・あやこ)。

戦前、一般家庭では妻であり、母である女性がその日ある食材を使い、“目分量”で“知っている料理”をこしらえてきた。豊かな食材を使用した美しい料理を食べられるのは一部の上流階級だけ。ほとんどの家庭では「空腹が満たされればいい」という発想になりがちで、栄養が偏り、病気を招いてしまうことも。どの家庭でも“栄養バランスのよい、おいしい食事”を作ることができたら病気になる人も少なくなるはず。そのために、料理を科学の視点から分析しよう。そう考えたのが内科医でもある彼女だった。レシピという発想がなかった時代に、料理を数字化しようと、さまざまな困難に立ち向かい、未来を切り拓いていく。

第2夜はダイニングキッチンを発明した日本初の女性建築家

そして、もう1人の“革命家”は、日本初の女性建築家をモデルとした浜崎マホ(はまざき・まほ)。戦後復興の荒波の中、彼女が改革したのは、“台所”だ。

台所は長い間、暗くて寒い北側に追いやられ、使い勝手の悪い設備を使い、女性たちが一日中働く場所だった。そんな台所を家族が集う家の中心へと移動させ、光り輝くステンレスの流し台を備えた、明るいダイニングキッチンにしようと、過去に前例のない一大プロジェクトを率いたのが彼女。ダイニングキッチンは、戦後の日本住宅を一変させた“発明”ともいわれている。

このドラマでは、実在した2人の女性をそれぞれ第1夜、第2夜のモデルに据え、戦前から戦後の日本を舞台に、未来のために奮闘する彼女たちの姿をエネルギッシュに描き出す。

葵わかなが第1夜主演、伊藤沙莉が第2夜主演

第1夜の主人公・香美綾子を演じるのは、2009年のデビュー以来、ドラマ、映画、舞台で確かな存在感を発揮してきた葵。葵は「綾子は、明治から大正、昭和と劇的に変化を遂げる時代の中、女性に厳しい医学の世界でやりたいことに向かってまっすぐ走ったピュアな女性。綾子がみなさんの背中を押すようなキャラクターになったらいいなと思いながら演じています」と、キャラクターとリンクするかのようにひたむきに役柄に向き合っていることを告白。

第2夜の主人公・浜崎マホを演じるのは、高い演技力と自然体のキャラクターで話題作に引っ張りだこの伊藤。伊藤は「“当たり前に存在するもの”の初めの一歩を踏み出した女性たちを描いた物語です。革命を起こした彼女たちのおかげで“今”があることを表現できたらいいなと思いながら、憧れと敬意を持って演じさせていただいています」と、モデルとなった2人の女性にリスペクトを抱きながら撮影に挑んでいると打ち明けた。

そして、壮年期の綾子にふんするのが、名女優・薬師丸。薬師丸は綾子とマホの運命が交錯するシーンを演じるが、「綾子とマホが初めて運命の出会いを果たす場面は、マホのやさしさ、温かさがまっすぐに伝わってきて、とても心温まるシーンになったと思っています」と第1夜と第2夜をつなぐ存在としての思いを語り、「若い女性たちが大活躍するドラマです。ぜひ応援する気持ちで見ていただけたら」と、温かいメッセージで呼びかけている。

スタッフも最強布陣集結

脚本は、NHK連続テレビ小説『マッサン』(2014年~2015年)、『ちむどんどん』(2022年)、映画『パッチギ!』(2005年)、『フラガール』(2006年)など数々のヒット作を手がけた羽原大介氏。演出は、『特捜9』シリーズ(テレビ朝日)、『妖怪シェアハウス』(2020年・2022年/テレビ朝日)、『映画 妖怪シェアハウス』(2022年)などの豊島圭介氏、そして音楽は、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)のほか、ヒットアニメシリーズ『鬼滅の刃』(2019年~)で知られる梶浦由記氏が担当。スタッフも最強の布陣で臨む。(modelpress編集部)

葵わかな(香美綾子役)コメント

私が演じる綾子は、明治から大正、昭和と劇的に変化を遂げる時代の中、女性に厳しい医学の世界でやりたいことに向かってまっすぐ走ったピュアな女性。彼女はいくつになっても好奇心を忘れず、愛情深い。その好奇心と愛情深さが、綾子の軸になっているのだと思います。綾子がみなさんの背中を押すようなキャラクターになったらいいなと思いながら演じています。

ある人物に「誰を病気にしたくないの?」と聞かれるシーンがあるのですが、彼女は「みんなです。あなたやここで働いている人たち、あなたの家族も…」と答えるんです。身内や友達だけでなく、まったく知らない人に対しても平等に愛情を持ってやさしい気持ちで接することができる…。綾子の人柄がよく出ているなと思って、私はこのセリフがとても気に入っています。

また、私と綾子の共通点は、料理や食べることが好きなところですね。綾子は母や叔母が料理する姿を見ていて、「面白い!自分もやってみたいな」と思うんですよね。そんなふうに、料理に対して興味があるところは似てるかなと思います。

この『キッチン革命』は料理というものを通して、世の中を幸せにそして健康にしたいなと奮闘した2人の女性の物語です。意外と知らない“便利なもの”が誕生した瞬間が見られるドラマでもあるので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

伊藤沙莉(浜崎マホ役)コメント

『キッチン革命』は今、“当たり前に存在するもの”の初めの一歩を踏み出した女性たちを描いた物語です。革命を起こした彼女たちのおかげで“今”があることを表現できたらいいなと思いながら、演じています。

マホは、本当にかっこいい女性!ただ単純に“強い”のではなく、やり遂げたいこと、切り拓きたい道がある人ってこんなに強くて凛々しくてカッコいいんだなと感じています。そんなマホをきちんと表現すべく、憧れと敬意を持って演じさせていただきました。演じていて気持ちがよかったのは、“ダイニングキッチン”という名前が生まれた瞬間のシーン。目の前がパーッと開かれたような感覚になりました。何かが生まれる瞬間って、とても気持ちいいですよね!演じることができてうれしかったです。

マホとの共通点は、“とにかく一度、挑戦してみること”かな…。マホには“ひとまずやってみよう”という考えがあるように思います。私はマホほど果敢なタイプではないのですが、一回チャレンジしてみないとわからないな、と思っているところは“遠からず”なのかなと思っています(笑)。第1夜も第2夜もかっこいい女性たちが登場し、道が切り拓かれる瞬間が描かれます。素敵な奇跡をたくさんお届けできる作品ですので、ぜひご覧ください。

薬師丸ひろ子(香美綾子/壮年期役)コメント

脚本を読んで、今とはだいぶ違う時代背景の中、未来を切り拓いていく若い女性たちの姿にとても感銘を受けました。葵わかなさんと私が演じる綾子は、時代の先駆者。数々の苦悩や困難がある中、目標と夢を持って突き進んで道を切り拓いた人で意思を強く持って生きる女性だと思います。

そして伊藤沙莉さん演じるマホは、非常に進歩的な女性。当時は受け入れられにくいところもあったかと思いますが、彼女もまた、夢と目標にまっすぐに向かったパイオニア(先駆者)だ思います。

私が気に入っているシーンは、綾子とマホが初めて運命の出会いを果たすところ。マホのやさしさ、温かさがまっすぐに伝わってきて、とても心温まるシーンになったと思っています。伊藤さんとは2度目の共演ですが、本当にまっすぐなお芝居で、彼女の言うセリフには嘘がなく、真実がこぼれ落ちてくるようなお芝居をされる、とても素敵な女優さんだなと改めて感じました。

この『キッチン革命』は、若い女性たちが大活躍するドラマです。爽快さや夢を感じていただける作品ですので、ぜひ応援する気持ちで見ていただけたらと思います。

第1夜あらすじ

1909(明治42)年、実験と数字が好きな10歳の少女・綾子は、最愛の母を病気で失い、「お母さんのような人を助けたい」と決意。父の反対を押し切り、東京女子医専に進学する。大正15年、女子医専を卒業した綾子(葵わかな)は東京帝大医学部附属医院の内科に入局。しかし男尊女卑の時代、綾子は男性医局員たちに冷遇される日々を送る。担当した脚気患者からも、「担当を男性医師に変えてほしい」と要望を出されてしまう。

失意の綾子を救ったのが、医局の先輩医師・香美昇一だった。彼は人付き合いが苦手で研究ばかりしている“変人”だったが、昇一は「君は、医者として日々やるべきことをやればいい」と綾子を鼓舞する。そんな2人がはじめたのは胚芽米の研究。当時、脚気は有効な治療法が確立されていなかったが、昇一はビタミンB1が多く含まれる胚芽米に光明を見出したのだ。しかし、胚芽米はおいしくないため患者にも嫌がられてしまう。そこで綾子は料理上手な叔母に胚芽米を炊いてもらい、誰でもおいしさを再現できるよう時計や温度計、秤などありとあらゆる“モノサシ”を用意。胚芽米をおいしく炊くための条件を“数値化”していく…。

その後、予防医学の観点から栄養学を極めようと決めた綾子は、家庭料理には栄養バランスの整ったおいしいレシピが必要だと考える。だが当時、料理の作り方は明文化されておらず、料理人の勘や腕、経験だけの世界だった。綾子は料理人たちに猛反発されながらも、料理法を数値化しようと奮闘して…。

第2夜あらすじ

1955(昭和30)年、日本住宅公団の設計課は、いつになくざわついていた。新たに公団住宅を作るにあたって、設計課長の本郷義彦が“お台所のマホ様”とよばれる浜崎マホ(伊藤沙莉)に設計チームのアドバイザーを依頼したためだ。マホは、日本初の女性一級建築士。海外育ちで日本の様式美を無視する曲者ともいわれていた。

初めの顔合わせで、マホはいきなり「一戸あたり13坪では狭すぎる」と公団の決定に異を唱え、従来の日本家屋で北側にあった台所を南側に置くことを提案。これまで寒い場所での苦しい作業だった“台所仕事”を快適なものにしたい、という理想からだった。

しかし、戦後日本のひっ迫した住宅事情から13坪という面積は覆らず、マホは“狭さに挑戦する”ことを決意。「妻のために素敵な台所を作りたい」という熱意を秘めた本郷とともに、理想の台所作りに向けて奔走する日々がはじまる。

狭い台所では動線の確保が困難で、料理がしづらい。そこでマホが思いついたのは、流し台の配列の変更だった。“動ける場所を広くする”のではなく、“動かないですむ”ようにする逆転の発想だった。さらに、じめじめして掃除が大変だった“ジントギ(人造石を成型して研ぎ出した素材)”の流し台を、汚れが落ちやすく、錆びないステンレスに変えることも提案。だが、国内でステンレスを生産している会社はなく、マホは住宅公団副総裁に、大型プレス機購入を直談判するが…!?

そんな中、マホが考案した流し台の配列に反対する声が上がり、それをきっかけに綾子(薬師丸ひろ子)とマホが交錯する出来事が起きて…!?
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