「silent」読者が選ぶ心に刺さった“名セリフ”10選「リアルで刺さる」「鳥肌立った」<前半:第1話~第4話>
2022.11.10 19:00
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女優の川口春奈とSnow Manの目黒蓮が共演するフジテレビ系木曜劇場「silent」(毎週木曜よる10時~)。モデルプレスでは、「あなたが思う名セリフは?」というテーマで読者アンケートを実施。読者が選んだ“名セリフ”(第1話~第4話)をピックアップして紹介する。
川口春奈&目黒蓮共演「silent」
オリジナル作品となる本作は、川口演じる主人公の青羽紬がかつて本気で愛した恋人である想と、音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリー。川口と目黒のほか、鈴鹿央士、桜田ひより、板垣李光人、夏帆、風間俊介、篠原涼子らが出演する。
第5話までは、紬が恋人である湊斗と3年間の交際にピリオドを打った。そして想は2人の関係が崩れたのは自分のせいではないかと懸念しながらも、自身の気持ちに正直になり紬にこれまで伝えきれなかった本音や、これからは全部言葉にして伝えたいという意志を訴えた。
紬(川口春奈)編
「今思うと学校っていうのはすごい場所だった。嫌でも週5で行く場所で嫌でも週5で好きな人に会える場所だった」…第1話
2人の出会いのきっかけとなった高校時代の回想シーンにて、紬のモノローグによって描かれたこのセリフ。高校2年の秋、朝礼で体育館の壇上に上がり作文を読む想の声に引き寄せられた紬は、次第に恋心を抱き始める。そして高校3年で、同じクラスになった2人は、想の趣味である音楽を通じて距離を縮めていった。苦手な勉強や嫌いな授業があっても学校へ行き、たとえ学校にいる“好きな人”と喧嘩しても失恋したとしても顔を合わせなければならない学生生活。そんな学校で繰り広げられる日常の大切さ、そして様々な感情を湧き起こす学校という場所のすごさを、大人になった今だからこそ実感できるといった声が多数寄せられた。
<読者コメント>
・「あんなに嫌がっていた勉強も好きな人に会えると思うだけでワクワク、ドキドキしている自分がいるのもキラキラした青春の1ページだったんだなと今になって思います」
・「学生の頃は、当たり前のような日常を過ごしていた学校だったけど大人になって振り返ってみると、その日常がすごいものだったんだなと気づかされた。当たり前は、実はすごいもので尊いものなんだなと感じた」
・「当時は全く思ってなかったし気づいてなかったけど、青春って濃くて密で儚いものだなと、大人になった今すごくリアルに感じてしまった」
「好きになれて良かったって思います。思いたいです」…第2話
想と会話をするため、湊斗からの紹介で春尾(風間)が教師を務める手話教室に通い出した紬。元々耳が聞こえていた人が声を発しない理由について、春尾は“元々あったものを失う辛さ”の表現として「初めから出会わなければ良かった。この人に出会わなければこんなに悲しい思いしなくて済んだのにって思いません?」と問いかけた。すると紬はまっすぐな瞳で「好きになれて良かったって思います」と突き返した。この一言から紬の芯の強さと想へのピュアな思いがぐっと伝わってくる。また、最後の「思いたいです」からは、紬が想と過ごしてきた日々を大切な宝物のように心にしまい、前を向こうと自身を奮い立たせる様子も汲み取れる。
<読者コメント>
・「紬の強さを感じたシーンだった。タラレバの話をして悲しむよりも前を見て行動する紬だから言えた言葉だと思うと胸に刺さりました」
・「紬がどんな女性なのか伝わる言葉。高校時代から変わらないピュアで素直な心を持った大人な女性になったんだなと思った」
・「好きになって苦しい思いをしても、自分と相手を否定せず、前向きに考えているところが素敵だと思ったから」
想(目黒蓮)編
「うるさい。お前うるさい」…第1話
視聴者に強い衝撃を与えたであろう第1話終盤の想のセリフ。想と8年越しに再会した紬は、想が聴力を失っているという事実を知ることに。なんとか会話をしようと、必死に引き止める紬に対し、想は「うるさい。お前うるさい」と冷たく突き放してしまう。その一方、第1話冒頭では、雪が降る外を見ながら無邪気に話す紬に、想は「青羽、うるさい」と冗談を飛ばし無邪気に笑い合うといった高校時代の2人が描かれていた。この始まりと終わりで描かれた「うるさい」の対比には、思わず涙する人も多かったであろう。同時に、言葉の重みと伝え方の大切さを実感するセリフとなっていた。
<読者コメント>
・「学生時代との伏線で、同じ言葉でも伝え方によって意味が変わってしまうんだと心に刺さった。見ていてすごく辛かったけど、1番印象に残っているシーンのセリフだった」
・「想が3年間どういう気持ちで生きてきたのか考えてしまったし、想が紬を今でも思い続けているからこそ出た一言と感じた。あの表情でその苦しみがより伝わってきて胸が痛かった」
・「高校時代は紬の“声”に『うるさい』と言っていたのに対して、駅で再会した時は聞こえない“声”に対して悲しみを込めた『うるさい』に変わっていて、同じ言葉でも感情が全く違うものになっていて鳥肌が立った」
「ただ好きな人と話している。その時間に意味があった」…第2話
「ただ好きな人と話している。その時間に意味があった」という想のモノローグから幕を明けた第2話。高校の卒業式後、ひどい耳鳴りが起こるようになり違和感を持ち始めた想。そして病院で検査を重ねた結果、徐々に耳が聞こえにくくなる“若年発症型両側性感音難聴”であることが判明したという過去が明らかになった。ただ、くだらないことを話しながら笑い合う毎日、好きな人と過ごす何気ない日常の尊さが聴力を失った想の言葉によって、よりリアルに考えさせられた。
<読者コメント>
・「キラキラしている幸せな高校時代が、今の切なさを際立たせていて、辛いです。どんな内容だって、言葉で話せる、好きな人と過ごせる、それが大事だったのだと思いました」
・「何気ない時間の大切さを再認識させられた言葉」
・「耳が聞こえなくなって向き合って話ができることの大切さについて考えさせられた一言だし、好きな人と過ごす時間の尊さにすごく共感できた」
「好きな人がいる、って送った」…第2話
8年越しの再会を果たした後日、紬は「好きな人できたって。LINE」と破局のきっかけとなった想からの「好きな人がいる。別れたい」という1通のLINEについて切り出す。すると想は「好きな人がいる、って送った」と紬を指さしながら記した後、「悲しませたくなかったから」と伝えた。想が送った別れのメッセージにある“好きな人”は紬であり、想の真っ直ぐな恋心があったからこそのもの。紬と別れるための口実として“好きな人”という架空の人物を指しながらも、紬を傷付けたくないという想から紬への告白とも解釈でき、感動の声が多数寄せられた。
<読者コメント>
・「言葉の難しさを受け取り手の記憶と送った側の真意を通じて描いている気がして当時の想の思いが何よりも伝わったセリフだったので印象的です」
・「1話と2話で一番捉え方が変わったセリフ。このセリフが伏線のように感じられて、本当の意味がわかった瞬間鳥肌が立った」
・「この真実こそが全てだと思うからです。他に好きな人なんていない、耳の病気を隠すためについたこの優しい嘘の真実を紬や湊斗が知って物語が大きく動いたと思います」
湊斗(鈴鹿央士)編
「パンダ、落ちた?」…第2話
湊斗との待ち合わせの場所に向かう途中、想と8年越しの再会を果たすも、想の耳がほとんど聴こえない状態であることを知り、何もできず立ちすくんでしまった紬に向け、湊斗は自分を待っている間パンダが落ちる動画を勧める。その後、待ち合わせ場所に到着した湊斗は動画を観る紬の隣にそっと座り、「パンダ、落ちた?」と一言。紬が何かを抱えていることを悟りながらも、何も聞かずにそっと寄り添う湊斗の優しさが視聴者の心をじんわりと温めた。また、フレーズと相まって湊斗の可愛らしさと愛おしさが際立ったシーンでもあり、放送直後にはTwitterで「パンダ」がトレンド入りを果たすなど反響を集めた。
<読者コメント>
・「こんなに短い言葉なのに、湊斗の優しさ、紬への思いがぐっと詰まってるのが分かる言葉だから。私だけじゃないと思うけど、CMになってすぐ検索しました」
・「湊斗の“主成分優しさ”が全面に出ているセリフで、詳しい事は聞かずに包み込んでくれる湊斗にここで落ちた人も少なくないと思う」
・「何かあったのか分かってるのに、聞かずにいてくれて励ましてくれる湊斗の優しさに泣けたから」
「やればできるってやらせるための呪文だよ。期待と圧力は違うよ」…第3話
湊斗の視点で描かれた第3話では、大学卒業後に開催された高校の同窓会をきっかけに湊斗と紬との再会から交際までが描かれた。同窓会後、2次会には寄らず、ファミレスで人から頼まれた仕事をする紬。ただじっと静かに聞いてくれる湊斗に、紬はこれまで抱えていたプレッシャーやストレスを吐露した。そんな紬に「無理なことってあるんだよ。無理すると本当に無理になっちゃうんだよ」と口に。続けて「やればできるってやらせるための呪文だよ。期待と圧力は違うよ」と、苦痛に押しつぶされながらもやり過ごそうとする紬に放ったこのセリフは、紬はもちろん、毎日を懸命に生きる視聴者の張り詰めた心を救ったのではないだろうか。
<読者コメント>
・「私も仕事がどんどん増えてきて、圧力を日々感じているので今の自分と照らし合わせてすごく刺さったから」
・「過去の自分に言ってあげたかったのがまさにこの言葉。無理してがんばっちゃう人にもっと届くといいなと思う」
・「社会人だけでなく学生でも、期待に応えようと頑張って、でもできなくて苦しくなる経験はあると思います。悲鳴を上げることも簡単ではない中で、心の悲鳴をしっかり包み込んでくれる素敵な言葉でした」
「好きな人がいる」…第4話
湊斗と和解した想は、高校仲間のフットサルに参加することに。一方、湊斗を応援するという目的で一緒にやってきた紬は、想と手話を通じ楽しそうに会話を弾ませていた。そんな2人の姿を見て決心をつけたのか、湊斗は紬に別れを告げる。突然のことに困惑する紬に対し、最後に湊斗は「好きな人がいる」ときっぱり。このセリフは前述で紹介した想が紬と別れるためにLINEで送ったメッセージの言葉。第2話では、この“好きな人”は紬を指していることがわかった。
一方、湊斗の指す“好きな人”は恋人である紬と友達である想の2人を意味しており、湊斗の2人への思いと存在の大きさがうかがえた。そして想と同じセリフを湊斗に託した演出にも驚愕する視聴者の声が多く届いた。
<読者コメント>
・「“好きな人”には紬だけでなく想も含まれていて、恋愛だけでなく、友情の要素もあって深いなと思った。この前に紬は想から“好きな人”の意味を聞いていて、湊斗の言葉の意味をちゃんと理解できるからより悲しくなった」
・「湊斗の様々な愛の形が一言で表されていて深い」
・「『自分のため』と言うけれど2人(紬・想)をずっと見ていたからこそ言える言葉。想と同じこのセリフを湊斗に言わせる脚本にも驚いた」
春尾(風間俊介)編
「そういう刷り込みがあるんですよ。偏見っていうか」…第1話
想の妹・萌(桜田ひより)との会話で、想の耳が聞こえなくなっていることを知った湊斗は、その事実を誰にも打ち明けられず思い悩んでいた。そして、一人居酒屋に訪れると、隣の席には店員と手話でやりとりする春尾の姿が。その様子を見て思わず話しかけると、春尾が手話教室の講師であることを知った。そんな春尾に対し、湊斗は「人が良さそうですもんね」と一言。すると春尾は「そういう刷り込みがありんですよ。偏見っていうか」と切り出し、「手話。耳が聞こえない。障がい者。それに携わる仕事。奉仕の心。優しい。思いやりがある。絶対いい人なんだろうなって勝手に思い込むんですよ。ヘラヘラ生きている聴者の皆さんは」と口にした。
終始温厚でスマートな対応を見せていた春尾から突然放たれたこのセリフは、重くストレートな分だけ、私たちが無意識に抱いていた偏見や考え方に気づきをもたらし、多くの視聴者にリアルを突きつけた。
<読者コメント>
・「このセリフから、私達聴者の当たり前に思っていた感覚にハッと気付かされました。 たしかに福祉に携わる職業って聞くと、人が良さそう、優しそうみたいな偏見が世の中にあって、それに対する春尾先生のセリフに共感した」
・「障がい者・健常者(支援者)だけ当てはまることではなくて、日常的に『あの人は優しい顔してるから優しい人だろう』とか『顔が怖いからきっと悪い人だ』とか、そういう些細なところにも偏見が存在していて、春尾先生の言葉にハッとさせられました」
・「無意識に思ってしまっている部分を言葉として紡いで伝えてるところが、誰もが感じるどころか思ってもいない偏見を伝えてくれてるなと思い印象に残ってる」
「手話ができるってだけでわかった気になりたくないんです」…第4話
第4話で描かれた、手話教室で繰り広げられた講師でろう者の澤口真也(江副悟史)と春尾の1シーン。澤口は春尾が壁を作っているとし、「こうやって手話でコミュニケーションが取れるのに、どうして一歩引いてるんだろう」と疑問を伝えた。そんな澤口に、春尾は「特別扱いはもちろん違うし、ただ平等に接することが正解だとも思わないんです」と自身の考えを手話で訴える。続けて「手話ができるってだけでわかった気になりたくないんです。どうしたって僕は聞こえるのでろう者同士みたいに分かり合えないです」と告げるのだった。
春尾の本音が垣間見えたとともに、ろう者と聴者が理解し合うことの難しさを綺麗事で隠すことなくまっすぐにぶつけたセリフに「考えさせられる」といった声が多数寄せられた。
<読者コメント>
・「春尾がろう者の方に近づこうとしている一方、何かがきっかけで壁を作ってしまう様子がこのセリフだけで明確となったから」
・「ずっと胸に残る言葉」
・「たしかに手話ができるからってすべてを理解できるわけじゃないんだとすごく痛感させられた。言葉にしても手話にしたって自分の思いを伝える難しさを実感した」
この他にもここでは紹介しきれないほどの数々の名セリフが飛び交っている同作。どの言葉もリアルかつ飾らないまっすぐさがあるからこそ、多くの視聴者の心に響くのだろう。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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