松坂桃李を大河主演に起用した理由 制作統括明かす【逆賊の幕臣】
2025.03.03 14:10
NHKは2025年3月3日、2027年に放送予定の大河ドラマ(第66作)「逆賊の幕臣」の制作・主演発表記者会見を実施。俳優の松坂桃李が主演を務めることがわかった。制作統括の勝田夏子氏が囲み取材に応じ、松坂の起用理由を明かした。
松坂桃李の大河主演起用理由
勝田プロデューサーは、これまで連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(2012)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014)、ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」(2021)の3作で松坂とタッグを組んできたことを振り返り「演技力、お人柄はもちろんですが、各作品の狙い、あるいは『なんでこれを今やるのか』という思いを的確に捉えてくれる」と彼の作品の理解度の高さや、意図の汲み取りを称賛。「例えば、(『今ここにある危機とぼくの好感度について』は)役柄的に自分がかっこ悪く見えるような部分もある情けない役だったんですけど、逆にかっこ悪く見えてこそというか、もっと言うと自分の役は成長しなくていいんじゃないかと、このままダメダメのままで終わった方が作品にとっていいんじゃないかみたいなことまで言ってくださるような、そういう作品の狙いみたいなことを、本当に的確に掴んでくださって、同じ方向を向いてお仕事ができるというのが、非常に信頼感がありまして」「『この人絶対悪い人じゃないな』っていう安心感、そういったものを根っからお持ちの方だと思っています」と魅力を明かした。そして「品格、知性、安心感、…そして人間的に欠けた部分の魅力みたいなものも表現してくれる彼の演技力に期待しています」と松坂の大河主演に期待を膨らませた。
「逆賊の幕臣」
第66作は幕末史の“ウラ側”に迫る。松坂演じる主人公は幕臣・小栗上野介忠順。日本初の遺米使節となって新時代の文明を体感し新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才だが、明治新政府に「逆賊」とされ歴史の闇に葬られた人物。忘れられた歴史の“敗者”=幕臣の知られざる活躍を描くスリリングな胸熱エンターテインメントとなっている。(modelpress編集部)
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